杉崎廃寺

杉崎廃寺
杉崎廃寺は古川盆地の北西隅杉崎地区に位置している。平成3年から平成7年にかけて行われた発掘調査により、やや変則的であるが法起寺式伽藍配置の白鳳寺院であることが判明した。
伽藍は小規模ながら、中門・金堂・塔・講堂・鐘楼などの主要堂塔を備えている。伽藍の内部に施設した石敷は、同時代の他の寺院跡には見られない杉崎廃寺独特のものであり、飛鳥の宮殿遺跡を彷彿させるものである。
また、伽藍の西で検出された南北溝から、多数の木製品と郡符木簡が発見された。この資料は全国的に見ても極めて貴重であり、律令国家の行政の末端を知るうえで価値が高い。
瓦類は、金堂および塔の基壇回りを中心に出土したが、軒瓦は1点も出土しなかった。
塔心礎は花崗岩製で、不正の長方形をなし、礎面に直径70cmほどの円形柱座をつくり、中央に直径32cm、深さ12cmほどの舎利孔をあけている。(編集中)