林西寺
林西寺
無量光院林西寺は真宗大谷派に属し、泰澄大師の開基と伝えられる白峰地区最古最大の寺院です。古来より白山の山頂一帯には多くの尊像が安置されていましたが、明治7年(1874)の神仏分離令により廃棄の危機に瀕しました。これを憂慮した当時の住職可性と山麓十八ヶ村の尽力により、「白山下山仏」として半分が林西寺に収められることとなったのです。現在下山仏堂には白山本地仏で国指定重要文化財である銅造十一面観世音菩薩立像など、白山信仰の歴史を今に伝える8体の仏様と泰澄大師坐像を安置しています。いずれも白山の神仏習合の実態を知る遺品として貴重な資料です。