美濃禅定道

美濃禅定道
美濃禅定道は、美濃馬場の中宮である郡上市長滝にある長滝白山神社、長滝寺から、石徹白地区にある白山中居神社を経て、神鳩峰、三ノ峰、別山を経て白山山頂(御前峰)に至る信仰の道。総延長は約36㎞に及ぶ。近世期には、石徹白の御師(おし)が、名古屋・中京方面へでかけ、白山の登山への呼びこみを行った結果、「上り千人、下り千人」と呼ばれるように登山文化を開花させた。長滝からは、前谷を通り阿弥陀ヶ瀧を通り檜峠へ出る。阿弥陀ヶ瀧は、江戸時代の北斎の版画にも描かれた風光明媚な名勝で、岐阜県指定名勝でもある。石徹白の白山中居神社は、大杉で囲われた社叢の中にある。宮の前には、宮川があり、戦前までは丸太橋であり結界でもあった。明治維新の廃仏希釈までは、川岸の姥堂があり脱衣姥が祀れていた。この姥像は、現在福井県大野市の寺院の所蔵で、大野市立歴史民俗博物館で展示されている。また、白山中居神社には、かつて白山を開山したとされる泰澄像と藤原秀衡から寄進されたと伝わる木造虚空菩薩坐像坐像(重要文化財)は祀られていたが、明治の廃仏希釈で分離され約1㎞南に大師堂が建立され祀られいる。石徹白からは、険しい山道で石徹白の大スギのある今清水社跡、神鳩社跡、全体が囲いの水呑み権現社跡、別山室跡、別山神社、天池六兵衛室跡、南龍ヶ馬場をへて白山山頂(御前峰)にいたる。禅定道沿いの諸堂の跡は保存状況がよい。室町時代、京聖護院の僧道興が文明16年に別山麓の美濃室(別山平の室カ)に宿泊した記録がある。別山平の室堂(宿泊施設)は、明治維新まで美濃の人が管理し、有料で飯や汁を提供していた。
特色
歴史の道 白山禅定道(はくさんぜんじょうどう)の一部として、平成8年に文化庁より歴史の道100選に選定されている。

メタデータ
美濃禅定道
資料集
083_087_美濃禅定道