重要文化財 円空作仏像(聖・千手・龍頭)

重要文化財(昭和34年11月16日指定)円空作仏像(聖・千手・龍頭)
円空は江戸時代前期の僧で諸国を遍歴し、その彫刻を通して庶民の教化につとめた。かれは室町時代以後、皮相な自然観に落ち入ってきたわが国彫刻の世界に、独自の天才を発揮し、偉大な人間の力をしめしてきた聖者でもある。
山嶽宗教に徹した円空は、つねに山間へき地を巡礼し、人々の幸福を願い多くの仏像を彫刻して、末永く人の世をうるおしている。
したがって円空の彫刻はそれ自身個性的であり、端的に、強くまた烈しくその真髄を表現し、仏教と芸術の世界に生きぬいている。
しかし円空は、教土の文化人長谷川庄五郎にも富田礼彦にも理解されなかったが、加藤歩簫の蘭亭遺稿によると、京都の画家三態思考が千光寺に来遊した際、かれの彫った立木の仁王を写し帰り、伴蒿蹊に話してその価値を認め、畸人伝に載せたといわれている。
今日ようやくその隠れた力作が各地に発見され、その芸術の高さと感動の深さが、新しく見直されてきた。
清峯寺の円空作3体は、元禄のころ清峯寺が字寺山谷にあったころ円空上人がこの地に滞在し、桧材に一刀彫りしたものと伝え、その代表的名作ともいうべきものである。
昭和40年には12万6千余円を費して修理を施し、はるばる海を渡って西ドイツの博覧会へ出展されたこともある。
昭和34年11月16日、3体とも県指定の重要文化財となった。
国府町観光協会
説明板より

 

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1-2-18 清峯寺・重要文化財 円空作仏像