小川遺跡
小川遺跡
小川遺跡は、日本海に面する白山市小川町に位置する。ここには、16世紀まで津(港)があり、北陸道と日本海の船舶を結んでいた。ここは、かつて手取川の本流が通っており、渡河する基点であったことから、白山信仰の重要な場所とされ、小白山社がおかれていた。現在は、手取川の本流は西側に移動し水田地帯となっている。中世にこの場所を通過した遊行上人の聖絵(京都市本光寺)には、渡河する遊行上人と念仏行者一向が川の対岸左右でにらみあっている中で描かれている(源氏と平氏)。その背後に、白山の方から一向を見守る毘沙門天が描かれている。長寛元年に記された「白山之記」には、ここにあった諸堂が詳細に記さている。平成2年と平成26年から27年に開発事業によって緊急発掘調査が行われ、12世紀ら16世紀に営まれた津集落と見らる区画跡や石組井戸跡が発見された。特に井戸跡は約300基発見さて、ここに津を主体とする集落があったことが確認されている。
特色
古代の都市、交通史を示す上で重要な遺跡と言え、保護措置が求めされる。
メタデータ
小川遺跡
資料集
072_075_小川遺跡