【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
【大学教育推進会議】e-Learning推進部会【2023年度】
_ 2023年度のe-Learningの構築の経緯については上記のサイトをご覧ください。
【2024年度】
第8回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6年4月18日(木)15:00~16:00
場所:本館中会議室
内容:
1.来年度のe-Learning構築科目(15科目)について(3月28日〆切)
〇構築科目には戦略をもって科目構成を考えることが必要です。その戦略の方向性は、大学の新たな展開に結びつけることが重要です。部会で考えている新たな展開は以下の通りです。
- ①大学等連携の推進
②学生 社会人の教育プログラムの開発
③単位互換プログラム事業の展開
④リカレント教育 リスキリング教育の推進
⑤高大接続の推進
⑥学修成果の評価方法の開発 普及
⑦地域活性化の推進
2.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業について
【事業概要】
〇地域産業や地域社会を担う人材確保のため,デジタル・グリーン等成長分野に関するリスキリングを推進する,このためにリスキリング教育のための「Multi Campus One Digital University」を新たに構築し,地域人材の育成カリキュラムを開発し実践する。
(注)「Multi Campus One Digital University」とは,DX(Digital Transformation)時代における“新たな学び”の創出により,デジタル技術を活用し,学びのあり方やカリキュラムを革新させると同時に,リスキリング文化を革新し,時代に対応した新たなリスキリング教育システムである。
〇本システムにより,全ての講座をいつでもどこからでも受講できるようなオープンなデジタルユニバーシティの構築することにより,新たな雇用機会を創出し,地域に必要な人材確保の新たな展開を実現する。
3.その他
資料
2.Multi_Campus_One_Digital_University構想__私立大学地域創生推進事業
4.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会 令和6年度e-Learning構築科目と今年度のスケジュール
次回 令和6年5月30日(木)13:30~14:30(予定)
1.令和6年度 e-Learning構築科目(予定)
学科・専攻・専修 | No | 科目名 | 担当者(敬称略) | 大学の新たな展開 |
生活科学 | 1 | 被服学概論 | 宮本教雄 | コアカリキュラム |
2 | 服飾デザイン文化論 | 齋藤益美 | 衣料管理士 | |
3 | 家庭科教育法Ⅰ | 藤木節子・野口雅子 | 中・高家庭科教員免許 | |
住居学 | 4 | 建築一般構造Ⅰ | 大崎友記子(黒見敏丈) | 沖縄女子短期大学からの編入対応(建築施工管理技士学科試験対応) |
5 | 建築一般構造Ⅱ | 大崎友記子(黒見敏丈) | 沖縄女子短期大学からの編入対応(建築施工管理技士学科試験対応) | |
6 | 建築計画専門演習Ⅰ | 冨士覇王(黒見敏丈) | 沖縄女子短期大学からの編入対応(建築施工管理技士学科試験対応) | |
7 | 建築法規専門演習Ⅰ | 森田実沙 | 沖縄女子短期大学からの編入対応(建築施工管理技士学科試験対応) | |
8 | CAD演習Ⅰ | 森田実沙 | 沖縄女子短期大学からの編入対応(建築施工管理技士学科試験対応) | |
9 | CAD演習Ⅲ | 森田実沙 | 沖縄女子短期大学からの編入対応(建築施工管理技士学科試験対応) | |
10 | 測量学・実習 | 冨士覇王(森田実沙) | 沖縄女子短期大学からの編入対応(建築施工管理技士学科試験対応) | |
11 | 建築計画専門演習Ⅱ | 冨士覇王(黒見敏丈) | 二級建築士学科対策 | |
12 | 建築法規専門演習Ⅱ | 森田実沙 | 二級建築士学科対策 | |
13 | 生活デザイン論 | 大崎友記子 | 高等学校一種免許状(家庭) | |
14 | 構造力学基礎Ⅱ | 黒見敏丈 | 構造力学入門科目 | |
健康栄養 | 15 | 基礎栄養学 | 伊佐保香 | 国試対策・予復習 等 |
16 | 生化学 | 野村裕也 | 国試対策・予復習 等 | |
17 | 調理学実習 | 大場君枝 | 国試対策・予復習 等 | |
18 | 化学 | 清水祐美 | 国試対策・予復習 等 | |
19 | 調理科学 | 笠井恵里 | 国試対策・予復習 等 | |
20 | 臨床栄養学 | 藤田昌子 | 国試対策・予復習 等 | |
書道教育 | 21 | 書道研究Ⅰ | 住川英明 | 大学院(特に通信教育課程)の学習環境を整えたいため。 |
観光・英語 | 22 | 観光地理Ⅱ | 瀬戸敦子 | 国家資格科目「旅行業務取扱管理者」 |
23 | 観光関連法規 | 瀬戸敦子 | 国家資格科目「旅行業務取扱管理者」 | |
24 | 英米文学 | 山中マーガレット | 教員免許状(英語) | |
25 | リーディングス | 山中マーガレット | 教員免許状(英語) | |
26 | 英語学概論 | 河原俊昭 | 教員免許状(英語) | |
27 | 在留外国人と言語 | 河原俊昭 | 学部共通科目(R6年度~) | |
28 | 文化財学 | 辻 公子 | ||
デジタルアーカイブ |
29 | 情報処理Ⅱ-情報と人権- | 久世 均 | 教養科目 |
30 | デジタルアーカイブ入門 | 林 知代 | 資格科目(デジタルアーキビスト) | |
31 | 情報処理 | 林 知代 | 免許科目(高校一種・情報) | |
32 | 情報の管理と流通 | 久世 均 | コアカリキュラム、資格科目(デジタルアーキビスト)、免許科目(高校一種・情報) | |
33 | メディア論Ⅲ | 井上 透 | 資格科目(デジタルアーキビスト)、資格科目(上級情報処理士)、免許科目(高校一種・情報) | |
34 | 文化情報メディアⅡ(メタバース) | 櫟 彩見 | コアカリキュラム、資格科目(デジタルアーキビスト、上級情報処理士)、免許科目(高校一種・情報) | |
35 | 文化情報メディアⅢ | 櫟 彩見 | コアカリキュラム、資格科目(デジタルアーキビスト)、免許科目(高校一種・情報) | |
36 | 博物館情報・メディア論 | 谷 里佐 | 資格科目(学芸員、デジタルアーキビスト) | |
37 | 図書館サービス概論 | 木幡智子 | 資格科目(図書館司書) | |
38 | 図書館情報資源概論 | 木幡智子 | 資格科目(図書館司書、学校司書、デジタルアーキビスト) | |
39 | 学校経営と学校図書館 | 木幡智子 | 資格科目(学校図書館司書教諭) | |
40 | 読書と豊かな人間性 | 木幡智子 | 資格科目(学校図書館司書教諭) | |
41 | 教材リサーチⅠ | 久世 均 | 資格科目(デジタルアーキビスト) | |
42 | 教材リサーチⅡ | 久世 均 | 資格科目(デジタルアーキビスト) | |
43 | 情報科教育法Ⅰ | 久世 均 | 免許科目(高校一種・情報) | |
初等教育学 |
44 | 遊びと文化Ⅰ | 眞喜志悦子 | 「幼児教育コーディネータ養成講座」
幼稚園教諭1種免許状上進のための本学の履修証明プログラム |
45 | 遊びと文化Ⅱ | 眞喜志悦子 | ||
46 | 保育内容(表現) | 土井のぞみ | ||
47 | 教師論 | 齋藤陽子 | ||
48 | 教育の方法・技術 | 久世均・齋藤陽子 | ||
49 | 幼児理解 | 大井修三 | ||
50 | 教育相談Ⅰ | 佐々木恵理 | ||
51 | 生徒指導論 | 吉野光浩 | 「小中連携教育コーディネータ養成講座」
小学校教諭2種免許状取得のための本学の履修証明プログラ ム
|
|
52 | 教育相談Ⅱ | 佐々木恵理 | ||
53 | 初等教科教育法(理科) | 横山隆光 | ||
54 | 初等教科教育法(音楽) | 田中陽治 | ||
55 | 初等教科教育法(外国語(英語)) | 中村典生 | ||
56 | 初等教科教育法(国語) | 森洋子 | ||
57 | 初等教科教育法(生活) | 眞喜志悦子 | ||
58 | 初等教科教育法(算数) | 坂下正明 | ||
59 | 教育方法論 | 村瀬康一郎 | 幼稚園・小学校教諭1種免許状 | |
60 | 家庭機器工学 | 横山隆光 | 学部共通科目 | |
大学院 | 61 | 教育方法特講Ⅰ | 齋藤陽子 | 専修免許状(各科目対応) |
62 | 教育課程特講Ⅳ | 齋藤陽子 | 「学校DX戦略コーディネータ養成講座」としての開講
②学部生・社会人向けの教育プログラムの開発 専修免許状(各科目対応)上進のための本学の履修証明プログラム |
|
63 | 教育原理特講 | 高橋正司 | ||
64 | 教育実践特講 | 齋藤陽子 | ||
65 | 教育情報特講 | 久世 均 | ||
66 | 教材開発特講 | 横山隆光 | ||
67 | 学校経営特講 | 横山隆光・高橋正司 | ||
68 | 教育法規研究 | 三尾寛次 |
※ Noが赤字の科目については構築済(リンクでe-Learningサイトとリンクしています。)
2.提出文書様式
1.【大学教育推進会議】e-Learning_科目学修到達目標並びに課題様式(Word版)(5月31日〆切)
2.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会_タキソノミーテーブル様式(Word版)(6月30日〆切)
3.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会_科目ガイドブック様式(Word版)(8月31日〆切)
4.科目名_テキスト(様式)配付(Word版)(8月31日〆切)
5.科目名_プレゼン(様式)(pptx版)
6.動画の作成(各講20分程度)
動画作成の方法について
第9回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6年5月30日(木)13:30~14:30
場所:本館中会議室
1.令和6年度e-Learning構築科目(15科目)の科目学修到達目標並びに課題の提出状況(5月31日〆切)
2.タキソノミーテーブル作成(6 月30 日〆切)
3.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業の進捗について
4.その他
次回 令和6 年6月27 日(木)13:30~14:30(予定)
参考資料
会議資料
2.Multi_Campus_One_Digital_University構想__私立大学地域創生推進事業
7.DXで実現する地域のデジタル人材育成事業20240527
提出進捗状況
学科・専攻・専修 | No | 科目名 | 担当者(敬称略) | 科目学修到達目標並びに課題
(5月31日〆切) |
タキソノミーテーブル
(6 月30 日〆切) |
科目ガイドブック
(8月31日〆切) |
生活科学 | 1 | 被服学概論 | 宮本教雄 | 被服学概論 | 被服学概論 | 被服学概論 |
2 | 服飾デザイン文化論 | 齋藤益美 | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
3 | 家庭科教育法Ⅰ | 藤木節子・野口雅子 | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
住居学 | 4 | 建築一般構造Ⅰ | 大崎友記子(黒見敏丈) | 未提出 | 未提出 | 未提出 |
5 | 建築一般構造Ⅱ | 大崎友記子(黒見敏丈) | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
6 | 建築計画専門演習Ⅰ | 冨士覇王(黒見敏丈) | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
7 | 建築法規専門演習Ⅰ | 森田実沙 | 建築法規専門演習Ⅰ | 建築法規専門演習Ⅰ | 建築法規専門演習Ⅰ | |
8 | CAD演習Ⅰ | 森田実沙 | CAD演習Ⅰ | CAD演習Ⅰ | 未提出 | |
9 | CAD演習Ⅲ | 森田実沙 | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
10 | 測量学・実習 | 冨士覇王(森田実沙) | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
11 | 建築計画専門演習Ⅰ | 冨士覇王(黒見敏丈) | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
12 | 建築法規専門演習Ⅱ | 森田実沙 | 建築法規専門演習Ⅱ | 建築法規専門演習Ⅱ | 建築法規専門演習Ⅱ | |
13 | 生活デザイン論 | 大崎友記子 | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
14 | 構造力学基礎Ⅱ | 黒見敏丈 | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
健康栄養 |
15 | 基礎栄養学 | 伊佐保香 | 基礎栄養学 | 基礎栄養学 | 基礎栄養学 |
16 | 生化学 | 野村裕也 | 生化学 | 生化学 | 生化学 | |
17 | 調理学実習 | 大場君枝 | 調理学実習 | 調理学実習Ⅰ | 調理学実習Ⅰ | |
18 | 化学・生物 | 清水祐美 | 化学・生物 | 化学・生物 | 化学・生物 | |
19 | 調理科学 | 笠井恵里 | 調理科学 | 調理科学 | 調理科学 | |
20 | 臨床栄養学各論Ⅰ | 藤田 昌子 | 臨床栄養学各論Ⅰ | 臨床栄養学各論Ⅰ | 臨床栄養学各論Ⅰ | |
臨床栄養学各論Ⅱ | 藤田 昌子 | 臨床栄養学各論Ⅱ | 臨床栄養学各論Ⅱ | 臨床栄養学各論Ⅱ | ||
病態栄養管理 | 藤田 昌子 | 病態栄養管理 | 病態栄養管理 | 病態栄養管理 | ||
書道教育 | 21 | 書道研究Ⅰ | 住川英明 | 書道研究Ⅰ | 書道研究Ⅰ | 書道研究Ⅰ |
観光・英語 | 22 | 国内旅行業務応用 | 瀬戸敦子 | 国内旅行業務応用 | 国内旅行業務応用 | 未提出 |
23 | 観光関連法規 | 瀬戸敦子 | 観光関連法規 | 観光関連法規 | 未提出 | |
24 | 英米文学 | 山中マーガレット | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
25 | リーディングス | 山中マーガレット | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
26 | 英語学概論 | 河原俊昭 | 英語学概論 | 英語学概論 | 英語学概論 | |
27 | 在留外国人と言語 | 河原俊昭 | 在留外国人と言語 | 在留外国人と言語 | 在留外国人と言語( | |
28 | 文化財学 | 辻 公子 | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
デジタルアーカイブ |
29 | 情報処理Ⅱ-情報と人権- | 久世 均 | 構築済 | 構築済 | 構築済 |
30 | デジタルアーカイブ入門 | 林 知代 | デジタルアーカイブ入門 | デジタルアーカイブ入門 | デジタルアーカイブ入門 | |
31 | 情報処理 | 林 知代 | 情報処理 | 情報処理 | DA情報処理 | |
32 | 情報の管理と流通 | 久世 均 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
33 | メディア論Ⅲ | 井上 透 | メディア論Ⅲ | メディア論Ⅲ | メディア論Ⅲ | |
34 | 文化情報メディアⅡ(メタバース) | 櫟 彩見 | 文化情報メディアⅡ | 文化情報メディアⅡ | 文化情報メディアⅡ | |
35 | 文化情報メディアⅢ | 櫟 彩見 | 文化情報メディアⅢ | 文化情報メディアⅢ | 文化情報メディアⅢ | |
36 | 博物館情報・メディア論 | 谷 里佐 | 博物館情報・メディア論 | 博物館情報・メディア論 | 博物館情報・メディア論 | |
37 | 図書館サービス概論 | 木幡智子 | 図書館サービス概論 | 図書館サービス概論 | 図書館サービス論 | |
38 | 図書館情報資源概論 | 木幡智子 | 図書館情報資源概論 | 図書館情報資源概論 | 図書館情報資源概論 | |
39 | 学校経営と学校図書館 | 木幡智子 | 学校経営と学校図書館 | 学校経営と学校図書館 | 学校経営と学校図書館 | |
40 | 読書と豊かな人間性 | 木幡智子 | 読書と豊かな人間性 | 読書と豊かな人間性 | 読書と豊かな人間性 | |
41 | 教材リサーチⅠ | 久世 均 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
42 | 教材リサーチⅡ | 久世 均 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
43 | 情報科教育法Ⅰ | 久世 均 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
初等教育学 |
44 | 遊びと文化Ⅰ | 眞喜志悦子 | 構築済 | 構築済 | 構築済 |
45 | 遊びと文化Ⅱ | 眞喜志悦子 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
46 | 保育内容(表現) | 土井のぞみ | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
47 | 教師論 | 齋藤陽子 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
48 | 教育の方法・技術 | 久世均・齋藤陽子 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
49 | 幼児理解 | 大井修三 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
50 | 教育相談Ⅰ | 佐々木恵理 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
51 | 生徒指導論 | 吉野光浩 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
52 | 教育相談Ⅱ | 佐々木恵理 | 未提出 | 未提出 | 教育相談Ⅱ(カウンセリングを含む) | |
53 | 初等教科教育法(理科) | 横山隆光 | 未提出 | 未提出 | 初等教科教育法(理科) | |
54 | 初等教科教育法(音楽) | 田中陽治 | 未提出 | 未提出 | 初等教科教育法(音楽) | |
55 | 初等教科教育法(外国語(英語)) | 中村典生 | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
56 | 初等教科教育法(国語) | 森洋子 | 初等教科教育法(国語) | 未提出 | 初等教科教育法(国語) | |
57 | 初等教科教育法(生活) | 眞喜志悦子 | 初等教科教育法(生活) | 未提出 | 小初等教科教育法(生活) | |
58 | 初等教科教育法(算数) | 坂下正明 | 未提出 | 未提出 | 未提出 | |
59 | 教育方法論 | 村瀬康一郎 | 教育方法論 | 未提出 | 教育方法論 | |
60 | 家庭機器工学 | 横山隆光 | 家庭機器工学 | 家庭機器工学 | 家庭機器工学 | |
大学院 | 61 | 教育方法特講Ⅰ-Ⅳ | 齋藤陽子 | 構築済 | 構築済 | 構築済 |
62 | 教育課程特講Ⅳ | 教育課程特講 | 未提出 | 未提出 | ||
63 | 教育原理特講Ⅳ | 高橋正司 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
64 | 教育実践特講Ⅳ | 齋藤陽子 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
65 | 教育情報特講Ⅳ | 久世 均 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
66 | 教材開発特講Ⅳ | 横山隆光 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
67 | 学校経営特講Ⅳ | 横山隆光・高橋正司 | 構築済 | 構築済 | 構築済 | |
68 | 教育法規研究Ⅳ | 三尾寛次 | 構築済 | 構築済 | 構築済 |
第10回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6 年6月27 日(木)13:30~14:30
場所:本館中会議室
1.令和6年度e-Learning構築科目(15科目)の科目学修到達目標並びに課題について
※ 科目学修到達目標並びに課題についてに留意事項
① この科目学修到達目標並びに課題においては、本来e-Learningにおいて自律的な教育用コンテンツとして機能するために提出いただくものです。つまり、学習到達目標を最初に示すことにより学習者が、どこまで学習することが必要か認識して学習に取り組むことが自律的な学習には重要になるからです。
② そのためにも、学習到達目標は、具体的で”〜ができる”というようにDo/Can形式で記入していただくことが必要になります。”〜を理解する”という記述では学習者は達成したかについて自分で評価できないからです。
③ また、今回のe-Learning学習コンテンツは、様々な学習において活用できることを目指しています。自律的な自宅での学習は勿論ですが、ハイブリット授業用の学習コンテンツとして、さらには、反転学習の学習コンテンツとして活用することも視野に入れています。これらの学習方法は授業者によりより効果的な方法を選び”新たな学び”を創出していただくことは必要ですが、本学の学生の実情に合わせて適切に組み合わせて使えるように共通の仕様に沿った学習コンテンツにしていく必要があります。
④ 特に、資格試験対策には効果的であると考えます。学習に向かう前提条件が異なる学習者に対して、e-Learningコンテンツで前提条件を揃えることも可能になります。
⑤ また、e-Learningとして自律に学ぶ教育用コンテンツとして文部科学省にも申請する必要がある場合もあります。可能な限り15コマ分(第1~15講)の内容に分けて作成をお願いいたします。
⑥ 大学の3つのポリシーであるディプロマ・ポリシーと、科目学修到達目標との関係は重要であり、科目学修到達目標を集合化したものがディプロマ・ポリシーとなる。従って、科目学修到達目標とディプロマ・ポリシーの関係を明確化し、今後その関係性をマップ化することが必要となります。
※⑥の内容は既に令和6年1月11日(木) に次のように指摘しました。”タキソノミ―テーブルには、ディプロマ・ポリシーとの関連性を明確にする必要があります。また、ディプロマ・ポリシーには、知識技能と資質能力を分けて構造化することが重要です。下記のタキソノミ―テーブルや科目ガイドブックと各専攻のディプロマ・ポリシーの関連について留意してください。”
以上の点を配慮して、科目学修到達目標並びに課題について再度ご確認をお願い致します。
2.タキソノミーテーブル作成(6 月30 日〆切)
・タキソノミーを作成いただくのは、教育内容の学習深度確認の為です。
(○○する力がある) 事実、概念、 手続き、メタ認知 |
想起する | 理解する | 応用する | 分析する | 評価する | 創造する |
(再認、再生) | 解釈、例示、分類、推論、比較、説明 | 実行、遂行 | 比較、組織 結果と原因 |
チェック、判断 | 生み出す、計画 できる、汎化 |
・上記の”想起する”から”創造する”まで課題や到達目標がバランスよく学習深度が網羅されているかを確認する作業です。
・もし、内容が偏っているならば、科目学修到達目標並びに課題から再度見直しをお願いいたします。
3.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会_科目ガイドブックの提出(8月31日〆切)
・【大学教育推進会議】e-Learning推進部会科目ガイドブック様式(Word版)
4.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業の進捗について
・【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅰ):学習到達目標
・【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ):学習到達目標(内容含)
・【e-Learning】デジタルアーカイブ概論:学習到達目標
5.その他
第11回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6年8月29 日(木)13:30~14:30
場所:本館中会議室
1.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会_科目ガイドブックの提出(8月31日〆切)
(1)項目“何を学ぶか“は”何のために学ぶか“”どのように学ぶか“”どのように活かせるか“など箇条書きではなく、詳しく文章で記入してください。
(自律的な学習者を育て、自律的に学習をさせるのはこの項目が重要になります。)
(2)学習到達目標は、「何ができるようになるのか=Can-do」を学習到達目標に据えた課題遂行型の教育の実践ができるように工夫してください。
(3)研究課題は、各講2問程度作問してください。
2.プレゼン資料並びに動画作成(10月31日〆切)
(1)プレゼン資料はプレゼン資料のフォーマットに沿って作成してください。
(2)動画は各講20分程度で構成してください。その際に、学習到達目標を最初と最後に入れてください。
(3)動画に教員の顔を入れるかは自由で結構です。
3.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業の進捗について
【令和7年度】(予定)
① GX人材養成
・GX人材の養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
② 環境学・食品学の人材養成
・環境・食品に関する養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
③ 建築デザインの養成
・建築デザインに関する養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
4.その他
(1)e-Learningを使った授業についての学生の評価アンケートを取っていただき、授業の評価をしてください。(検証部会でとりまとめをお願いいたします。)
(2)e-Learning化は単に授業のデジタル化に過ぎず、教育DXとして考えるためには変革が必要です。親会議で大学としての新たな展開を協議し示してください。
資料
1.【大学教育推進会議】第11回e-Learning推進部会
次回 令和6年10月17日(木)13:30-14:30 予定
第12回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6年10月17 日(木)13:30~14:30
場所:本館中会議室
1.科目ガイドブックの提出(8月31日〆切)
2.プレゼン資料並びに動画作成(10月31日〆切)
→ プレゼン資料並びに動画のファイル名を”第〇〇講テーマ”にしてください。
(例:第1講教育DX時代における新たな学び.pdf)
3.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業の進捗について
【令和7年度】(予定)
① GX人材養成
・GX人材の養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
② 食農デザインの人材養成
・環境・食品に関する養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
③ 建築デザインの養成
・建築デザインに関する養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
4.その他
・そもそもMulti_Campus_One_Digital_University構想とは何だったのか?
・どこまで実現できたのか?
・令和7年度 e-Learning構築科目(15科目)についての検討
資料
1.【大学教育推進会議】第12回e-Learning推進部会
2.Multi_Campus_One_Digital_University構想
3.Multi Campus One Digital University構想
次回 令和6年11月28日(木)13:30-14:30 予定
第13回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6年11月28日(木)13:30-14:30
場所:本館中会議室
1.令和6年度e-Learning構築の状況
2.・令和7年度 e-Learning構築科目(15科目)について(提出期限:令和7年1月末)
資料
【大学教育推進会議】e-Learning推進部会 令和7年度のe-Learning構築科目(15科目)並びに担当者(〇〇専攻)
3.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業の進捗と来年度の計画について
資料
① DXで実現する地域のデジタル人材育成事業企画書(2024.10.18)
② ポスター
4.その他
資料
次回 令和7年 1月23日(木)13:30-14:30 予定
第14回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和7年1月23日(木)13:30-14:30
場所:本館大会議室
1.令和6年度e-Learning構築の状況
2.・令和7年度 e-Learning構築科目(15科目)について(提出期限:令和7年1月末)
資料
【大学教育推進会議】e-Learning推進部会 令和7年度のe-Learning構築科目(15科目)並びに担当者(〇〇専攻)
3.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業の進捗と来年度の計画について
資料
① DXで実現する地域のデジタル人材育成事業企画書(2024.10.18)
② ポスター
4.その他
資料
次回 令和7年3月13日(木)13:30-14:30 予定
【委託研究事業】令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業
~DXで実現する地域のデジタル人材育成事業~
事業概要
〇地域産業や地域社会を担う人材確保のため,デジタル・グリーン等成長分野に関するリスキリングを推進する,このためにリスキリング教育のための「Multi Campus One Digital University」を新たに構築し,地域人材の育成カリキュラムを開発し実践する。
(注)「Multi Campus One Digital University」とは,DX(Digital Transformation)時代における“新たな学び”の創出により,デジタル技術を活用し,学びのあり方やカリキュラムを革新させると同時に,リスキリング文化を革新し,時代に対応した新たなリスキリング教育システムである。
〇本システムにより,全ての講座をいつでもどこからでも受講できるようなオープンなデジタルユニバーシティの構築することにより,新たな雇用機会を創出し,地域に必要な人材確保の新たな展開を実現する。
事業内容
〇少子高齢化社会において,人手不足が深刻化している地方や中小企業ではデジタル化は急務であるが,それを進める人材は少なく採用に苦慮している。このため,現有人材をデジタル人材化するための教育が各企業で進んでいる。
〇2022年秋の段階で,DXに取り組んでいる企業のうち8割以上が従業員のリスキリングに取り組んでいる。
〇総務省も,人への投資を推進しており,官民連携でリスキリングに取り組む自治体が出てきている。地域に必要な人材の確保のため,地方自治体が企業のデジタル人材育成を支援する動きは,今後も活発化すると予想される。
〇企業内研修とは異なり,民間企業や個人向けに学習の機会を提供するには複雑な仕組みが必要である。本学が計画する,①誰もが学べる環境を整備する,②人々が学びたいテーマの教育を準備する,③誰が何を学んだか知識が身についたか進捗を確認するなど,すべてを企業内で行うことは難しい。
〇それを一気通貫で実現できるのが本学が構想する「Multi Campus One Digital University」である。「Multi Campus One Digital University」では,高度な指導者によるカリキュラムの開発やe-Learning配信システムを用いて学習環境を提供する。
〇本システムにより,全ての講座をいつでもどこからでも受講できるようなオープンなデジタルユニバーシティの構築することにより,新たな雇用機会を創出し,地域に必要な人材確保の新たな展開を実現する。
〇これまでの産業構造が根本的に変化したことにより,かつての主力産業の衰退や業務のロボット化・デジタル化が一気に進んだ。それに伴い,企業は大量の余剰人員を抱えることになった。しかも多くの企業は,斜陽に差し掛かっているこれまでの事業の延長線上ではなく,新たな事業を開拓できるイノベーション人材を求めている。
〇その一方で,急速に進んだDXに対応できるIT人材不足は深刻な状況に陥っている。例えば,これまでテレビを主力商品として開発・製造していたメーカーが,テレビの生産をストップさせ,代わりにロボット技術の開発に事業移管する,といったイメージである。
〇こういった場面で直面するのが,もう必要のなくなったスキルしか持たない従業員の処遇と,新事業で必要とされる新たなスキルを持つ人材の不足である。その時,余剰となった人材を再教育(リスキリング)して再配置し,新たな雇用機会の創出につなげるというのがリスキリングの考え方である。
〇リスキリングが重視されているもうひとつの理由として,DXへの対応がある。DXとは単なるデジタル化・効率化ではなく,企業の製品やサービス,ビジネスモデル,そして組織そのものを変革させることである.事業構造の変化に伴い,これまでと全く違うスキルがすべてのプロセスにおいて求められることになる。
〇DXは一部のIT技術者だけが対応すれば良いというものではない。今いるすべての従業員たちが,会社の変化を理解し,新たな知識やスキルを身に付け,新しい仕組みに順応して業務を行い,利益を上げていく。
〇企業がDXに本気で取り組もうとする時,すべての従業員のリスキリングが求められる。自社の従業員が現在保有しているスキルは何か,これから必要となるスキルは何か。それを可視化させ,ギャップを埋めるリスキリングプログラムを用意する必要がある。
大学等における課題解決に向けたこれまでの取組状況
〇地域における大学の使命は,地域における新たな価値の創造による新たな文化と雇用の創出である。そのためには,地域の大学は知の拠点としての機能を有し地域で活躍できる人材の育成が重要である。
〇また,上記の地域資源デジタルアーカイブをという教育リソースと日本の著名な専門家を招聘した下記のような研修講座を実施してきた。
①デジタルアーカイブin岐阜2022・2023の実施
令和5年2月11日(土) 受講者:72名(県内20名)
令和6年2月11日(土) 受講者:55名
②高校生のためのデジタルアーカイブクリエータ資格取得講座
第1期:令和4年 8月27日(土) 受講者:2名
第2期:令和4年12月17日(土) 受講者:43名
第3期:令和5年 8月19日(土) 受講者:35名
第4期:令和5年12月16日(土) 受講者:27名
③高校生のための準デジタルアーキビスト資格取得講座
令和4年4月~7月 受講者:29名
令和5年4月18日~令和5年2月20日 受講者:24名
④社会人のための準デジタルアーキビスト資格取得講座(e-Learning)
令和5年2月11日~2月26日 受講者:35名
令和6年2月11日~2月25日 受講者:55名
この他にも,本学の教育リソースを活用した教員対象の免許状上進など様々な講座を行い教員のリスキングを行っている。
〇 研 究
また,本事業を実施するために本学として次のような研究を現在進めている。
①個別最適化され,創造性を育む学修への転換
○学習者たち一人一人に個別最適化され,創造性を育む学びの実現のための“新たな学び”をデザインする。また,未来社会を見据えて育成すべき資質・能力を育むための“新たな学び”やそれを実現していくための“新たな学びの空間(学修環境)”を形成するためにICTを効果的に活用する。
②効果的で効率的・魅力的な教育方法への転換
○カリキュラムを効率的に教えるために,学習者の特徴や与えられた環境,教育リソースなどを考慮し,最も効果的で効率的・魅力的な教育方法を選択する.そのことにより,実行と評価を繰り返すことで,授業の成果を高める。
③学習者における自律的なオンライン授業への転換
○教えない研修を実現するためには,自律的な学習者となることが重要であり,その自律的な学習者における自律的なオンライン授業を実現する。
◆計画事業の具体的な実施内容
〇本事業では,岐阜県における地域人材の育成事業として次のような課題を設定している。
〇AIやDXによる業務効率化,脱炭素化が進むこれからの時代,社会で活躍し続けるためには,常に知識・スキルをアップデートして変化に対応することが必要である。
〇そのための学びのあり方として,リカレント,リスキリングといった社会人の学び直しへの関心が高まっている。
〇一方で,学び直しに興味はあっても,学費の負担や時間の確保がネックとなり,二の足を踏んでいる社会人は少なくない。
〇そこで,産業界や社会のニーズを満たすリスキング教育プログラムの開発・提供を行い,社会人のスキルアップやキャリアアップ,キャリアチェンジを後押しする。
〇本リスキング教育プログラムのコンセプトとして,時代の潮流に即した最先端で,各分野において最先端の知見を有する講師により,スキル修得を目指したコンテンツを活用し,いつでもどこでも学習できる環境であるオンデマンドな学習環境を構築する。
〇令和6年度,リスキリング教育プログラムとして開発する内容は以下の通りである。
① AI人材の養成
超スマート社会(Society 5.0)の実現に向け,AIを活用して社会課題を解決し,新たな価値を創造できる人材の活躍が期待されている.世界的にAI人材不足が深刻化するなか,各企業の間で優秀なAI人材の争奪戦が行われており,AI人材育成に対するニーズが高まっている.ここでは,次のような内容でAI人材育成を行う。
講座の内容(予定)
人工知能(AI)入門
⑴ AIとはなに?
⑵ AIで何ができるか?
⑶ 「人工知能をつくり出そう」
⑷ 人工知能 概論
⑸ 「生成AIの仕組みと社会へのインパクト」
⑹ 「AIと人間の学び」
⑺ 「人とAIの学習研究から考えるこれからの教育」
⑻ 「人工知能(AI)とデジタルアーカイブの現状と未来」
⑼ 進化するAIと変わる著作権・肖像権 他
② デジタルアーキビストの養成
デジタルアーキビストとは,文化・産業資源等の対象を理解し,著作権・肖像権・プライバシー等の権利処理を行い,デジタル化の知識と技能を持ち,収集・管理・保護・活用・創造を担当できる人材のことをいう。
また,ビジネスのボーダーレス化の進行,来たる超スマート社会(Society 5.0)に向けて,知的財産人材の業務は,これまで主流であった知的財産に関する専門知識を活かす業務だけでなく,ルール形成やビジネスモデル構築等の業務にも拡大しており, 「ビジネス・知財総合戦略」を担える知的財産人材の必要性が高まっている.ここでは,デジタルアーキビスト資格と絡め知的財産人材の育成を行う。
デジタルアーカイブ概論
講座の内容(予定)
⑴ デジタルアーカイブの基礎
⑵ デジタルアーカイブ開発と活用プロセス
⑶ デジタルアーカイブの評価とメタデータ
⑷ デジタルアーカイブの利活用
⑸ デジタルアーカイブによる地域活性化
⑹ デジタルアーカイブと知的財産権
⑺ ジャパンサーチとデジタルアーカイブ活用基盤
⑻ 世界のデジタルアーカイブの発展とその活用
⑼ デジタルアーカイブと法制度の現在地点 他
③ 学校DX戦略コーディネータの養成
学校DX戦略コーディネータは,学校や教育機関においてデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の計画,実施,および評価をし,効果的に推進する役割を担う専門家であり,次の能力を育成する。
〇 学校DX戦略コーディネータは,教育機関のデジタルトランスフォーメーションの方向性を決定し,具体的な戦略や目標を策定する.これは,教育プロセスの効率化,生徒の学習体験の向上,教育成果の最大化などを含むことがある。
〇DXプロジェクトの計画,予算,スケジュール,リソースの調整,および進行状況のモニタリングを担当します.さまざまな関係者と協力して,プロジェクトの成功を確保する。
〇教育分野における最新のデジタルツールやテクノロジーの選定と導入を調整し,教育プロセスや学習環境の向上を促進する。
〇ステークホルダー連携: 学校DX戦略コーディネータは,教師,学生,保護者,教育委員会,地域社会などのステークホルダーと連携し,DX戦略の成功に向けて協力する。
〇DXイニシアティブの成果を評価し,データに基づいて戦略の調整や改善を行う.教育成果や効率性の向上を追求する。
〇デジタル教育環境においてセキュリティリスクを管理し,生徒のデータやプライバシーを守る役割も担う。
学校DX戦略コーディネータ特論
講座の内容(予定)
⑴ 教育DX時代における新たな学び
⑵ 21世紀に求められる学力と学習環境
⑶ 主体的・対話的な深い学びの実現
⑷ 学習目標とその明確化
⑸ 学習目標のデザイン
⑹ 教えて考えさせる授業の展開
⑺ 協働的な学びのデザイン
⑻ 「教えないで学べる」という新たな学び
⑼ 遠隔授業のデザイン手法 他
〇令和7年度には,地域産業や地域社会を担う人材確保のため,特にグリーン等成長分野に関するリスキリングの推進に資する教育リソースを開発し,地域人材の育成カリキュラムの開発・実践する。
◆計画事業の実施により見込まれる地域への影響
〇本システムは,全ての講座をいつでもどこからでも受講できるようなオープンなデジタルユニバーシティの構築することにより,新たな雇用機会を創出し,地域に必要な人材確保の新たな展開を実現する。新し,時代に対応した新たなリスキング教育システムである。
〇本システムにより,全ての講座をいつでもどこからでも受講できるようなオープンなデジタルユニバーシティの構築することにより,新たな雇用機会を創出し,地域に必要な人材確保の新たな展開を実現する。
◆計画事業の成果普及に関する取組予定
①社会人のリスキングのための「Multi Campus One Digital University」を構築する。
②「デジタルアーカイブin岐阜」の開催(予定)
従来,県内各地で行ってきた「デジタルアーカイブin岐阜」を本年度も実施する.岐阜県内の企業や地域の人々に対してリスキリングの内容・有用性について周知すると共に,本事業の成果を普及する。
③「リスキリング講習会」の開催
岐阜県内の企業や地域の人々に対してリスキリングの機会を提供すると共に,本事業の成果を普及する。
◆事業スケジュール
上記の計画事業の実施内容に沿って,「Multi Campus One Digital University」を構築し,DX時代における“新たな学び”の創出により,デジタル技術を活用し,学びのあり方やカリキュラムを革新させると同時に,リスキリング文化を革新し,時代に対応したリスキリング教育システムを確立する.
スケジュール(予定)
5- 7月 リスキリング教育カリキュラムの構築
8-10月 Multi Campus One Digital Universityの構築
11-12月 e-Learningコンテンツの作成
1- 3月 「デジタルアーカイブin岐阜」の開催
「リスキリング講習会」の開催
【令和6年度】(予定)
① AI(人工知能)講座
・AI人材の養成に関する講座カリキュラムの開発(15講座)
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者50名
② デジタルアーキビスト講座
・デジタルアーキビストの養成に関する講座カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者50名
③ 学校DX戦略コーディネータ講座
・学校DX戦略コーディネータの養成に関する講座カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者50名
【令和7年度】(予定)
① GX人材養成
GX人材の養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
② 環境学・食品学の人材養成
環境・食品に関する養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
③ 建築デザイン人材の養成
建築デザインの活用に関する養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
資料
4.Multi_Campus_One_Digital_University構想__私立大学地域創生推進事業
第8回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6年4月18日(木)15:00~16:00
場所:本館中会議室
内容:
1.来年度のe-Learning構築科目(15科目)について(3月28日〆切)
〇構築科目には戦略をもって科目構成を考えることが必要です。その戦略の方向性は、大学の新たな展開に結びつけることが重要です。部会で考えている新たな展開は以下の通りです。
- ①大学等連携の推進
②学生 社会人の教育プログラムの開発
③単位互換プログラム事業の展開
④リカレント教育 リスキリング教育の推進
⑤高大接続の推進
⑥学修成果の評価方法の開発 普及
⑦地域活性化の推進
2.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業について
【事業概要】
〇地域産業や地域社会を担う人材確保のため,デジタル・グリーン等成長分野に関するリスキリングを推進する,このためにリスキリング教育のための「Multi Campus One Digital University」を新たに構築し,地域人材の育成カリキュラムを開発し実践する。
(注)「Multi Campus One Digital University」とは,DX(Digital Transformation)時代における“新たな学び”の創出により,デジタル技術を活用し,学びのあり方やカリキュラムを革新させると同時に,リスキリング文化を革新し,時代に対応した新たなリスキリング教育システムである。
〇本システムにより,全ての講座をいつでもどこからでも受講できるようなオープンなデジタルユニバーシティの構築することにより,新たな雇用機会を創出し,地域に必要な人材確保の新たな展開を実現する。
3.その他
資料
2.Multi_Campus_One_Digital_University構想__私立大学地域創生推進事業
4.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会 令和6年度e-Learning構築科目と今年度のスケジュール
次回 令和6年5月30日(木)13:30~14:30(予定)
2.提出文書様式
1.【大学教育推進会議】e-Learning_科目学修到達目標並びに課題様式(Word版)(5月31日〆切)
2.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会_タキソノミーテーブル様式(Word版)(6月30日〆切)
3.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会_科目ガイドブック様式(Word版)(8月31日〆切)
4.科目名_テキスト(様式)配付(Word版)(8月31日〆切)
5.科目名_プレゼン(様式)(pptx版)
6.動画の作成(各講20分程度)
動画作成の方法について
第9回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6年5月30日(木)13:30~14:30
場所:本館中会議室
1.令和6年度e-Learning構築科目(15科目)の科目学修到達目標並びに課題の提出状況(5月31日〆切)
2.タキソノミーテーブル作成(6 月30 日〆切)
3.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業の進捗について
4.その他
次回 令和6 年6月27 日(木)13:30~14:30(予定)
参考資料
会議資料
2.Multi_Campus_One_Digital_University構想__私立大学地域創生推進事業
7.DXで実現する地域のデジタル人材育成事業20240527
第10回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6 年6月27 日(木)13:30~14:30
場所:本館中会議室
1.令和6年度e-Learning構築科目(15科目)の科目学修到達目標並びに課題について
※ 科目学修到達目標並びに課題についてに留意事項
① この科目学修到達目標並びに課題においては、本来e-Learningにおいて自律的な教育用コンテンツとして機能するために提出いただくものです。つまり、学習到達目標を最初に示すことにより学習者が、どこまで学習することが必要か認識して学習に取り組むことが自律的な学習には重要になるからです。
② そのためにも、学習到達目標は、具体的で”〜ができる”というようにDo/Can形式で記入していただくことが必要になります。”〜を理解する”という記述では学習者は達成したかについて自分で評価できないからです。
③ また、今回のe-Learning学習コンテンツは、様々な学習において活用できることを目指しています。自律的な自宅での学習は勿論ですが、ハイブリット授業用の学習コンテンツとして、さらには、反転学習の学習コンテンツとして活用することも視野に入れています。これらの学習方法は授業者によりより効果的な方法を選び”新たな学び”を創出していただくことは必要ですが、本学の学生の実情に合わせて適切に組み合わせて使えるように共通の仕様に沿った学習コンテンツにしていく必要があります。
④ 特に、資格試験対策には効果的であると考えます。学習に向かう前提条件が異なる学習者に対して、e-Learningコンテンツで前提条件を揃えることも可能になります。
⑤ また、e-Learningとして自律に学ぶ教育用コンテンツとして文部科学省にも申請する必要がある場合もあります。可能な限り15コマ分(第1~15講)の内容に分けて作成をお願いいたします。
⑥ 大学の3つのポリシーであるディプロマ・ポリシーと、科目学修到達目標との関係は重要であり、科目学修到達目標を集合化したものがディプロマ・ポリシーとなる。従って、科目学修到達目標とディプロマ・ポリシーの関係を明確化し、今後その関係性をマップ化することが必要となります。
※⑥の内容は既に令和6年1月11日(木) に次のように指摘しました。”タキソノミ―テーブルには、ディプロマ・ポリシーとの関連性を明確にする必要があります。また、ディプロマ・ポリシーには、知識技能と資質能力を分けて構造化することが重要です。下記のタキソノミ―テーブルや科目ガイドブックと各専攻のディプロマ・ポリシーの関連について留意してください。”
以上の点を配慮して、科目学修到達目標並びに課題について再度ご確認をお願い致します。
2.タキソノミーテーブル作成(6 月30 日〆切)
・タキソノミーを作成いただくのは、教育内容の学習深度確認の為です。
(○○する力がある) 事実、概念、 手続き、メタ認知 |
想起する | 理解する | 応用する | 分析する | 評価する | 創造する |
(再認、再生) | 解釈、例示、分類、推論、比較、説明 | 実行、遂行 | 比較、組織 結果と原因 |
チェック、判断 | 生み出す、計画 できる、汎化 |
・上記の”想起する”から”創造する”まで課題や到達目標がバランスよく学習深度が網羅されているかを確認する作業です。
・もし、内容が偏っているならば、科目学修到達目標並びに課題から再度見直しをお願いいたします。
3.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会_科目ガイドブックの提出(8月31日〆切)
・【大学教育推進会議】e-Learning推進部会科目ガイドブック様式(Word版)
4.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業の進捗について
・【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅰ):学習到達目標
・【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ):学習到達目標(内容含)
5.その他
第11回 【大学教育推進会議】e-Learning推進部会
令和6年8月29 日(木)13:30~14:30
場所:本館中会議室
1.【大学教育推進会議】e-Learning推進部会_科目ガイドブックの提出(8月31日〆切)
(1)項目“何を学ぶか“は”何のために学ぶか“”どのように学ぶか“”どのように活かせるか“など箇条書きではなく、詳しく文章で記入してください。
(自律的な学習者を育て、自律的に学習をさせるのはこの項目が重要になります。)
(2)学習到達目標は、「何ができるようになるのか=Can-do」を学習到達目標に据えた課題遂行型の教育の実践ができるように工夫してください。
(3)研究課題は、各講2問程度作問してください。
2.プレゼン資料並びに動画作成(10月31日〆切)
(1)プレゼン資料はプレゼン資料のフォーマットに沿って作成してください。
(2)動画は各講20分程度で構成してください。その際に、学習到達目標を最初と最後に入れてください。
(3)動画に教員の顔を入れるかは自由で結構です。
3.令和6年度岐阜県私立大学地方創生推進事業の進捗について
【令和7年度】(予定)
① GX人材養成
・GX人材の養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
② 環境学・食品学の人材養成
・環境・食品に関する養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
③ 建築デザインの養成
・建築デザインに関する養成カリキュラムの開発
・e-Learning教材の開発(15講座)
・受講者100名
4.その他
(1)e-Learningを使った授業についての学生の評価アンケートを取っていただき、授業の評価をしてください。(検証部会でとりまとめをお願いいたします。)
(2)e-Learning化は単に授業のデジタル化に過ぎず、教育DXとして考えるためには変革が必要です。親会議で大学としての新たな展開を協議し示してください。
資料
1.【大学教育推進会議】第11回e-Learning推進部会
次回 令和6年10月17日(木)13:30-14:30 予定
デジタルアーカイブin岐阜2024
日 時:令和7年2月9日(日) 9:00~12:00(予定)
会 場:オンライン講座 (Zoomを使用)+e-Learaning講座
主 催:岐阜女子大学教育推進会議・岐阜女子大学デジタルアーカイブ研究所
後 援:デジタルアーキビスト資格認定機構、日本教育情報学会、デジタルアーカイブ学会(予定)
受講対象:社会人
セッション① AI(人工知能)講座
オンライン講座_令和7年2月9日(日)9:00~12:00
セッション | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
AI(人工知能)最前線 | 加藤 邦人 | 岐阜大学工学部人工知能研究推進センター長 | 生成AIの現在地(仮題) |
安藤 昇 | 青山学院大学非常勤講師 | AI(人工知能)と教育(仮題) | |
寺澤滉士良 | 株式会社neoAI・取締役 COO(松尾研究室) | AI(人工知能)最前線(仮題) | |
コーディネータ | 澤井 進(岐阜女子大学特任教授) |
e-Learning(オンデマンド講座)
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
AI(人工知能)概論 | 澤井 進 | 岐阜女子大学特任教授 | AIの過去から未来へのプロローグ ー『コンピュータ歴史博物館』が語るAI文化 |
知能の迷宮を解き明かす-暗号解読とチューリングテストの謎めく挑戦 | |||
AI kouza 3 2 1 知識が翼を得る瞬間-知識表現とエキスパートシステムの知の舞台裏 | |||
間の脳のなどと深層学習の魔法 目を持ったコンピュータが見せる未知の領域 | |||
シンギュラリティの扉を叩け | |||
機械翻訳の新時代-トランスフォーマー革命と「生成AI」の驚異的進化 | |||
AIの過去・現在・未来 - 未来への飛翔 – | |||
人工知能(AI)とデジタルアーカイブの現状と未来 | |||
生成 AI と学習コンテンツ | |||
赤堀侃司 | 東京工業大学名誉教授 | AIと人間の学び | |
益川弘如 | 聖心女子大学教授 | 人とAIの学習研究から考えるこれからの教育 |
セッション② デジタルアーキビスト講座
オンライン講座_令和7年2月9日(日)9:00~12:00
セッション | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
デジタルアーカイブの起源と未来 | 吉見俊哉 | 國學院大學教授・東京大学名誉教授 | 日本にとってデジタルアーカイブとは何か(仮題) |
加藤 諭 | 東北大学学術資源研究公開センター 史料館 教授 | 『デジタル時代のアーカイブ系譜学』
~アーカイブの概念史~(仮題) |
|
大橋秀亮 | TOPPAN株式会社 チームリーダー | 企業におけるデジタルアーカイブ(仮題) | |
コーディネータ | 井上 透(岐阜女子大学教授) |
e-Learning(オンデマンド講座)
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
デジタルアーカイブ概論 | 林 知代 | 岐阜女子大学 | デジタルアーカイブの基礎 |
櫟 彩見 | デジタルアーカイブ開発と活用プロセス | ||
谷 里佐 | デジタルアーカイブの評価とメタデータ | ||
熊﨑康文 | デジタルアーカイブの利活用 | ||
久世 均 | デジタルアーカイブによる地域活性化 | ||
加藤真由美 | 文化はどのように記録するの? | ||
加藤真由美 | デジタルデータはどのように管理・流通するの? | ||
吉川 晃 | デジタルアーカイブと知的財産権(1) | ||
坂井知志 | デジタルアーカイブと知的財産権(2) | ||
高野明彦 | 国立情報学研究所名誉教授 | ジャパンサーチとデジタルアーカイブ活用基盤 | |
時実象一 | 東京大学大学院情報学環 | 世界のデジタルアーカイブの発展とその活用 | |
福井健策 | 骨董通り法律事務所パートナー弁護士 | デジタルアーカイブと法制度の現在地点 |
セッション③ 学校DX戦略コーディネータ講座
オンライン講座_令和7年2月9日(日)9:00~12:00
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
学校DX戦略とその理論 | 武藤久慶 | 文部科学省
教育課程課長 |
GIGAスクールの原点(仮題) |
東原義訓 | 信州大学名誉教授
東原学び研究所 |
GIGAスクールと学校DX戦略コーディネータ(仮題) | |
堀田龍也 | 東京学芸大学大学院教育学研究科 教授 | NEXTGIGAスクールへの展望(仮題) | |
コーディネータ | 村瀬康一郎(岐阜女子大学教授) |
e-Learning(オンデマンド講座)
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
学校DX戦略コーディネータ概論【Ⅰ】 | 久世均 | 岐阜女子大学 | 教育DX時代における新たな学び |
21世紀に求められる学力と学習環境 | |||
主体的・対話的な深い学びの実現 | |||
学習目標とその明確化 | |||
学習目標のデザイン | |||
教えて考えさせる授業の展開 | |||
協働的な学びのデザイン | |||
「教えないで学べる」という新たな学び | |||
遠隔授業のデザイン手法 | |||
自律的なオンライン授業の分析と設計 | |||
新たな学びと教育リソース | |||
教育活動をデジタルアーカイブする | |||
思考力を高めるための学習プロセスの反応分析 | |||
高大連携による地域課題探究型学習 | |||
「教える」から「学ぶ」への変革 |
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
学校DX戦略コーディネータ概論【Ⅱ】 | 高木 徹 | アイティ・マネジメント研究所・CEO | 学校DX(デジタルトランスフォーメーション)の基本概念 |
森下 孟 | 信州大学学術研究院教育学系・准教授 | 教育テクノロジーのトレンドと展望 | |
木田 博 |
鹿児島市教育委員会・教育DX担当部長 | デジタル教育プラットフォームの導入 | |
今井亜湖 | 岐阜大学教育学部・教授(予定) | 教育データの活用と分析 | |
田中康平 | 教育ICTデザイナー | デジタルリテラシーと教育 | |
林 一真 | 岐阜聖徳学園大学・講師 | 教育のカスタマイズと個別化 | |
堀田博史 | 園田学園女子大学・教授 | デジタルコンテンツの制作と活用 | |
成瀬喜則 | 富山大学・名誉教授 | オンライン教育とリモートワーキング | |
村瀬康一郎 | 岐阜女子大学・教授 | デジタルセキュリティとプライバシー | |
谷 正友 | 一般社団法人ICT政策推進機構・代表理事 | 教育ICTのインフラ整備 | |
齋藤陽子 | 岐阜女子大学・准教授 | デジタル教育の評価と効果検証 | |
高木 徹 | アイティ・マネジメント研究所・CEO | イノベーションとチェンジマネジメント | |
高木 徹 | アイティ・マネジメント研究所・CEO | プロジェクトマネジメントとリーダーシップ | |
芳賀高洋 | 岐阜聖徳学園大学・教授 | デジタル教育の法的規制と倫理 | |
田中康平 | 教育ICTデザイナー | 学校DX戦略の策定と展望 |
【研究論文】中国の大学の大人数会話クラスでのBYODを用いた授業について考察
論題
昨今、教育現場でもICTが普及し、デジタル教材やタブレット活用が推進されている。筆者は目的用途を明確し、科目、学習環境に適した活用が重要であると考える。本論文では、中国の大学の大人数会話クラスでのBYODを用いた授業について考察する。
論文構成
・教授法と教材
(昔は暗記型の教授法、今はコミュニケーション能力を重視した教授法。つまり、今日の授業で教材に求められる役割もコミュニケーション能力の育成である。タブレットの活用例やデジタルアーカイブを活用したキュレーション授業の紹介)
・会話授業で教える項目
(語彙、発音、文法、定型表現、談話構成など)
・映像教材
(会話授業で映像教材が用いられる理由。市販の教材、アニメドラマを用いた授業の紹介)
・中国の大学の学習環境
(クラス規模、教室設備、会話の授業で教えること、そして問題点)
・解決案
(学生自身のスマホを活用BYOD→協働学習の促進、個別最適化)
(BYODに適した映像教材の活用。アニメやドラマは不適当、市販の教材は限られている→岩本の論文を参考に間違い探しビデオ教材の作成)
・実験
(文法の使用間違いを含んだ日常会話のビデオを作成し、学生自身のスマホで見ながら、文法の間違いを探す。)
・考察
(授業後にアンケート調査を実施。考察する)
研究の目的
BYODを用いる場合、どのような映像教材が適しているのか。
大人数会話クラスにおいてBYODを用いることで授業に対する理解度、学生の満足度を高めることが可能かどうか。
方法
筆者が勤務する大学で実践し、学生にアンケート調査を行い、考察する。
主要参考文献
・無菌操作演習における間違い探しビデオ教材の有効性の検討 岩本真紀
・大学授業を活性化する方法
・会話教材を作る
資料
2.研究のプロセス
【研究】学校DX戦略コーディネータ養成カリキュラムの開発
<課 題>
〇大学院専修免許上進のインセンティブがない。
〇専修免許上進のカリキュラムに一貫性(コンセプト)がない。
〇専修免許(16単位8科目)の取得の時間的・経済的負担が大きい。
<解決案>
〇学校DX戦略コーディネータ(仮称)の養成プロクラムを構成し、全体のコンセプトを統一し、いつでも、どこからでも、学修できるプログラムを提案します。
学校DX戦略コーディネータの定義
“学校DX戦略コーディネータ”は、学校や教育機関においてデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の計画、実施、および評価をし、効果的に推進する役割を担う専門家
1.履修証明プログラム
履修証明制度とは、学校教育法第105条及び学校教育法施行規則第164条の規定に基づき、大学が教育や研究に加えてより積極的な社会貢献として、主として社会人向けに体系的な学習プログラムを開設し、その修了者に対して、法に基づく履修証明書を交付するもの。
2.オンラインによるスタートアップ講座(1日)+e-Learning8科目 16単位 )
→オンラインによるスタートアップ講座(1日)により本人確認可能
→オンラインによるスタートアップ講座(地域でのアウトリーチ可能)
3.学校DX戦略コーディネータ概論の作成
4.1期(8か月)で年間2期開設
5.受講費用 (16万円 (1単位1万円)
6.学校DX戦略コーディネータ(仮称)の養成プロクラムの特色
①教員ICT活用指導力の向上(目標)
②生成AIの活用に関する内容(追加)
③教育データの利活用に関する内容(追加)
④著作権や情報セキュリティに関する内容(追加)
7.スケジュール
令和7年度:4月から実施
8.カリキュラム
学校DX戦略コーディネータのカリキュラムを以下のように15講で示します。このカリキュラムは、デジタル技術を活用して学校の教育・運営を改革するための戦略を立案し、実行するためのスキルや知識を提供します。
【講座】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅰ)
【講座】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ)(構築中)
令和6年度 第3回 公開講座担当者会議
日時:令和6年6月27日(木) 14:30~15:30
場所:本館中会議室 zoom
内容:
1.学校DX戦略コーディネータ養成講座について
(1)「学校DX戦略コーディネータ養成講座」の趣旨(確認)
(資料)
②【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅰ):学習到達目標
③【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ):学習到達目標(内容含)
④ 学校DX戦略コーディネータ養成構想中プレゼン資料20240614
(2)科目と担当者(確認)
(3)各科目担当者の実施内容とスケジュールについて(依頼)
2.その他
【研究論文】学びの個別最適化をめざす自律活用型デジタルコンテンツデザインの実践的研究 ~ 中学校音楽科ICT学習のデジタルアーカイブの利活用にむけて ~
1.論文構成
Ⅰ コンピテンシーを育成するデジタルアーカイブの構想/考え方
Ⅱ 学びの個別最適化をめざす中学校音楽科のデジタルアーカイブづくり
Ⅲ JAPAN SEARCHへの連携をめざした情報交換のプラットフォームづくり
2.研究の目的
学びの個別最適化に対応する中学校音楽科学習デジタルアーカイブの在り方を究明する。
3.方法
Ⅰ コンピテンシーを育成するデジタルアーカイブの構想/考え方
感性を育む音楽科の役割を大切にしながら、教科目標と評価のかかわりの視点から、コンピテンシーを育む授業に対応できる授業づくりの工夫・改善策を探る。
Ⅱ 学びの個別最適化をめざす中学校音楽科のデジタルアーカイブづくり
①MEXCBTメクビットで割り振られた学習指導要領番号にあわせた、コンテンツの枠組みフレームワーク・カテゴリーや構成の整理
②生徒がコンテンツを自律的に活用できる授業の流れや学習プリントや手引の作成と工夫
③生徒の学びを可視化するスタディー・ログの残し方の工夫、音源やMIDIデータ、レポート、評価などの整理
④研究(過去の研究主題や指導案等)のデジタルアーカイブ
Ⅲ JAPAN SEARCHへの連携をめざした情報交換のプラットフォームづくり
音楽科学習の意義や価値の発信と、教育データの利活用ができる世界を目指すプラットフォームを立ち上げる。
4.主要参考文献
〇デジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省(2022)「教育データ利活用ロードマップ」
〇白井 俊(2020)「OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来」
資料
初等教科教育法(音楽)(試案)
Ⅰ はじめに
21世紀の知識基盤社会における「学力」は「他者と協働しつつ創造的に生きていく」ための資質・能力の育成である。そのために,学習活動では,他者と共に新たな知識を生み出す活動を引き出しつつ深い知識を創造させていく経験を,数多く積ませることが重要である。また,情報化や国際化が進み,社会が⼤きく変化する中で,学校,そして教師は様々な変化に直面している。児童に求められる学力の変化や授業でのICT活用など,教師はどう対応していけばよいか。
本講座では「インストラクショナルデザイン」を手がかりに,学びの基礎としてのインストラクショナルデザインを取り入れた音楽教育について考える。
Ⅱ 授業の目的・ねらい
知識基盤社会とは,新しい知識やアイデア,技術のイノベーションがほかの何よりも重視される社会である。そのイノベーションのために,他者とのコミュニケーションやコラボレーション(協働,協調)が重視され, それらが効果的・建設的に行えるように,人と人を繋ぐコミュニティやICTの役割に注目が集まっている。つまり,現在決まった答えのないグローバルな課題に対して,大人も子供も含めた重層的なコミュニティの中で,ICT を駆使して一人ひとりが自分の考えや知識を持ち寄り,交換して考えを深め,統合することで解を見出し,その先の課題を見据える社会へと,社会全体が転換しようとしている。ここでは,その高度情報社会とそれに応じて求められる音楽における資質や能力について考える。
Ⅲ 授業の教育目標
(1)「インストラクショナルデザイン」を手がかりに,効果的・効率的・魅力的な授業づくりや学びの方法について考え,自分の考えを具体的に述べることができる。
(2)21世紀に求められる学力を育む新たな授業と評価を,背景や音楽における実践事例を紹介しながら考え,説明できる。
(3)目標を分析して構造がわかると,評価規準ができる。目標の構造がわかるというのは,評価規準のなかで,重要度を決定することを考える。
(4)「教えないで学べる」学びの視点を考え,音楽教育の内容を構造化し整理し提示する。
(5)音楽教育における「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実について考える。
第1講 【21世紀に求められる学力と学習環境】
1.何を学ぶか
(1)知識基盤社会で求められる力
(2)21世紀型学力を育成する授業への変革
(3)授業・教育課程のすがた
(4)評価のすがた
(5)取り組み事例
2.学習到達目標
(1)21世紀に求められる学力について説明できる。
(2)資質・能力を引き出す授業の条件を説明できる。
3.研究課題
(1)知識習得モデルと知識創造モデルの違いを説明しなさい。
(2)知識習得モデルから知識創造モデルへの授業改善について、具体例をあげて説明しなさい。
(3)変容的評価について、具体例をあげて説明しなさい。
。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第2講 【インストラクショナルデザイン】
1.何を学ぶか
(1)インストラクショナルデザインとは
(2)音楽科教材開発とインストラクショナルデザイン
(3)ADDIEモデル(フレームワーク)の活用~授業改善と定着~
2.学習到達目標
(1)インストラクショナルデザインとは何か説明できる。
(2)ADDIEモデルについて事例をあげて説明できる。
3.研究課題
(1)ADDIEのプロセスを検討し,音楽の教材を作成しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第3講 【教育方法の歴史 ~教えと学びのパラダイムの交錯~】
1.何を学ぶか
(1)教育方法の歴史
・行動主義的学習観について
・認知主義的学習理論について
・構成主義的学習理論について
・社会構成主義的学習理論について
(2)これからの学びにおける,学習者の学びに向かう態度とは何か
2.学習到達目標
(1)教育方法の歴史をつかむ。
現行学習指導要領の転換が図られていることを理解し,説明することができる。
(2)現在の学習指導要領において,重要視されている学習者の主体的に学ぶ態度(自律的な学び)について,具体例を示しながら説明できる。
3.研究課題
(1)教育方法の歴史としての,学習観の変遷を,学習者の具体的な姿を示し,述べなさい。
(2)現在の学習観において、重要視されている学習者の主体的に学ぶ態度(自律的な学び)について、具体例を示し、述べなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第4講 【音楽科学習目標のデザイン】
1.何を学ぶか
(1)学習目標の明確化
(2)学習目標の分類
(3)明確な学習目標を設定する
2.学習到達目標
(1)ブルームの教育⽬標分類について、行動目標による例を取り挙げて説明できる。
(2)ガニェの学習成果の5分類について、具体例を挙げて説明できる。
(3)明確な学習目標について、具体的に説明できる。
3.研究課題
(1)ブルームの教育目標分類について、行動目標による例を取り上げて説明しなさい。
(2)ガニェの学習成果の5分類について、音楽教育の具体例を挙げて説明しなさい。
(3)明確な学習目標について、音楽の具体的な題材において設定しなさい。
(4)学年音楽の目標のタキソノミーテーブルを作成しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第5講 【音楽科授業の分析と設計】
1.何を学ぶか
(1)授業の目標分析
(2)教育目標の分類学
(3)題材構成と教材の構造
(4)授業の設計・開発の手順
2.学習到達目標
(1)何を学ぶのか、そのための授業のあり方について説明できる。
(2)システム的な授業設計・開発の手順を5つに分けて説明できる。
3.研究課題
(1)自分が授業を行うとするならば、何を学ぶ授業とするのかを具体的に述べなさい。学ぶことを実現するために、どのような授業とするのか、その方針を述べなさい。
(2)(1)で述べた授業を基に、システム的な授業設計について、①何をしたいのか②何を学びたいか③何を指導したいか④どのような順序で学ぶのか⑤それを指導するために何がいるのか、の5つに分けて、具体例を示しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第6講 【子どもの学習意欲を高める音楽教育】
1.何を学ぶか
(1)動機づけを高める要因
(2)ARCSモデル
(3)アンドラゴジーとペダゴジー
(4)学習意欲を高める音楽科学習指導法
(5)学ぶ意欲を保ち続けるために
2.学習到達目標
(1)学習意欲を高める音楽の指導法について説明できる。
(2)インストラクショナルデザイン(ID)の一環、ジョン・M・ケラーの ARCS(アークス)モデルについて具体的に説明できる。
(3)アンドラゴジーをもとにして学校式教育から大人の学び支援について,その違いを具体的に説明できる。
3.研究課題
(1)アンドラゴジーをもとにして、学校式教育から大人の学び支援について、その違いを具体的に5つあげて、KJ 法を使ってグループごとに分類し、説明しなさい。
(2)各グループで学習の動機づけの具体的な方法をあげて、ジョン・M・ケラーの ARCSモデルのどの分類にあたるか、説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第7講 【発達段階を踏まえた指導の充実】
1.何を学ぶか
(1)保幼、中学校の音楽科学習の接続
(2)発達段階を踏まえた音楽の感受を深める・表出する方法とその手だて
2.学習到達目標
(1)保幼小の連携、小中の学習指導要領の構成について、説明できる。
(2)発達段階を踏まえた指導の充実(低・中・高学年)について、具体的な手だてを説明できる。
3.研究課題
(1)音楽科の学習指導において、児童の発達段階を踏まえた指導の具体例を、教材(楽曲)例を用いて説明しなさい。
(2)育みたい資質・能力を焦点化した音楽科学習指導の、小中比較表を作成しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第8講 【「教えないで学べる」という新たな学び】
1.何を学ぶか
(1)J・Bキャロル(Carroll)の学校学習の時間モデル
(2)自分の人生設計ができる子どもを育てる「教えないで学べる」学習環境
(3)学校教育の情報化
2.学習到達目標
(1)「教えないで学べる」とはどのようなことか具体例を挙げて説明できる。
(2)「教えないで学べる」という新たな学びの設計ができる。
3.研究課題
(1)J・B・キャロル(Carroll)の学校学習の時間モデルについて説明しなさい。
(2)「教えないで学べる」学習環境について具体的に説明しなさい。
(3)必要な時間と労力をかけても学んでみたいと思えるキャロルのモデルに基づく個人差への対応例を挙げなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第9講 【新たな学びとしての反転授業】
1.何を学ぶか
(1)協働学習と互恵的教授法の考え方と学習効果
(2)協働学習に影響を与える要因
(3)協働学習のデザインの手法と協働学習を支援する教材開発
2.学習到達目標
(1)反転授業について、具体例な説明ができる。
(2)音楽教育における反転授業の授業設計ができる。
3.研究課題
(1)音楽教育における反転授業の学習展開について具体的に指導案を作成しなさい。
(2)音楽教育における反転授業とその効果と可能性について説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第10講 【協働的な学びのICTデザイン】
1.何を学ぶか
(1)協働学習と互恵的教授法の考え方と学習効果
(2)協働学習に影響を与える要因
(3)協働学習のデザインの手法と協働学習を支援する教材開発
2.学習到達目標
(1)協働的な学びにおけるICT活用のメリットを説明できる。
(2)協働学習の考え方を理解し、実際に授業デザインできる。
3.研究課題
(1)協働的な学びにおけるICT活用について、学習活動と方法を、具体例を挙げて説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第11講 【学びの個別最適化をめざす音楽教育】
1.何を学ぶか
(1)指導の個別化と学習の個性化
(2)学びの個別最適化
(3)個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実
2.学習到達目標
(1)一人一人の子どもの音楽技能や興味・関心によって、追究方法や内容を選ぶ授業づくりができる。
(2)協働的な学びをいかした学びの個別最適化を授業設計できる。
3.研究課題
(1)学びの個別最適化に対応する音楽科学習の授業設計例を、フローチャートで示しなさい。
(2)協働的な学びをいかした学びの個別最適化に対応する授業設計を、(1)に続けてフローチャートで示しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第12講 【カリキュラム・マネジメントと音楽科学習指導】
1.何を学ぶか
(1)資質・能力を育むカリキュラム・マネジメント
(2)教科目標と21世紀型学力
(3)補充的・発展的な学習への対応
2.学習到達目標
(1)音楽科におけるカリキュラム・マネジメントの充実について、説明できる。
(2)教科目標と評価のかかわりの視点から、コンピテンシーを育む授業づくりの工夫・改善について説明できる。
3.研究課題
(1)教科目標と21世紀型学力を関連して説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第13講 【コンピテンシーを育成するデジタルアーカイブの構築】
1.何を学ぶか
(1)コンピテンシーを育む音楽科デジタルアーカイブの構築
(2)学びを可視化するスタディー・ログや学習データ(音源、MIDIデータ、動画、レポートなど)の整理と工夫
(3)補充的・発展的な学習への対応とデジタルアーカイブ
(4)音楽科教育研究とデジタルアーカイブ
2.学習到達目標
(1)音楽科におけるデジタルアーカイブの利点を説明できる。
(2)音楽科デジタルアーカイブを構想できる。
3.研究課題
(1)音楽科デジタルアーカイブのフレームワークを構成しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第14講 【音楽の意味と価値】
1.何を学ぶか
(1)人間を知る、感じる
(2)音楽の世界
(3)音楽の見方・考え方
(4)教材の範囲とマトリックス
・鑑賞 西洋音楽史
・日本と諸外国の音楽
・ポピュラーミュージック
・表現
・歌唱と合唱
・器楽創作
2.学習到達目標
(1)音楽のおこりと発展について、説明できる。
(3)教材のマトリックスとその活用について、説明できる。
3.研究課題
(1)学年の音楽科年間指導計画を作成し、教材選定意図を説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第15講 【音楽はなぜ学校に必要か~未来を生きる世代に必要なこと~】
1.何を学ぶか
(1)音楽の多様性と普遍性
~文化や歴史の理解~
(2)人間の感情と音楽・芸術表現のエネルギー
(3)感性を育む音楽科の役割
(4)想像力とイノベーション(創造性)の発展
2.学習到達目標
(1)音楽の多様性と普遍性について、音楽の例を挙げて説明できる。
(2)子ども一人一人が自分の個性に気付き、創造の担い手となる経験ができる音楽科学習を構想できる。
3.研究課題
(1)創造力を育む音楽科学習指導のために取り組むべきことを説明できる。
4.映像資料
5.プレゼン資料
Ⅳ レポート課題
課題1
課題2
Ⅴ アドバイス
課題1
課題2
Ⅵ 科目修得試験:レポート試験
Ⅶ テキスト
Ⅷ 参考文献
資料
1.学修到達目標
【研究論文】地域資源デジタルアーカイブにおけるオープンデータの有用性の研究 ~ 沖縄の地域文化遺産を例にして ~
1.はじめに
官民データ活用推進基本法(平成28年法律第103号)において、国及び地方公共団体はオープンデータに取り組むことが義務付けられた。しかし、2022年9月の時点で、沖縄県内市町村の取り組み率は、1位である岐阜県の100%に対し、26.8%と全国最下位だ。結果から、DXに対する意識の格差やデジタル技術不足の現状を知った。また、沖縄には特有の地域文化遺産が存在する。それらを地域活性化に活かしたいと考えた。
そこで、本研究では沖縄の地域文化遺産を中心にデジタルアーカイブを行うとともに、データを活用してWebページ制作を行う。そのWebページを地域文化遺産の保存、地域活性化を目的としたオープンデータ化を行い、どのような有用性があるのか明らかにする。
2.研究の方法
①オープンデータの定義、意義・目的などの基本となる情報やオープンデータ化における課題など、その活用推進の社会的背景について調査を行う。
②国及び地方公共団体が取り組んでいるオープンデータの利活用事例を調査する。事例を参考に、沖縄がオープンデータに取り組む際の課題や改善点について考察する。
③デジタルアーカイブの対象を、沖縄の地域文化遺産を情報収集、文献調査して決定する。現地で対象の地域文化遺産の撮影を行い、実際の情報、資料を収集・記録する。
④撮影データをもとに、地域文化遺産の保存、及び地域活性化を目的としたWebページ制作を行い、オープンデータとして公開する。
3.研究の結果
オープンデータの定義とは、機械判読に適し、二次利用可能なルールが適用され、無償で利用できるように公開されたデータである。その意義・目的は、諸課題の解決、経済活性化、行政の高度化・効率化、透明化・信頼の向上だ。日本でオープンデータの活用が推進されるきっかけとなったのは、東日本大震災や急速なインターネット普及による情報社会化が挙げられる。オープンデータの懸念点は、誰でも容易に利用できるため、個人情報漏えいのリスクがあることだ。他にも、オープンデータ化に取り組むことでの具体的なメリットがイメージできない、そもそも方法が分からないという知識・技術者不足も課題である。
利活用事例の調査を行い、大阪市立図書館では、平成28年度より市立図書館の蔵書統計・利用統計や、デジタルアーカイブの著作権が消滅したデジタル画像情報等のオープンデータ化を進めていることが分かった。ブックカバーや書籍、スウェット・Tシャツ等にオープンデータ画像が活用され、日本経済新聞電子版の記事にも活用されるなどその有用性は高いと考える。
4.おわりに
オープンデータの社会的背景、利活用事例の文献調査が終了し、そこから課題や有用性の有無を考察した。今後は現地で地域文化遺産の撮影を行い、Webページ制作も行う。
参考文献
1)琉球新報.今日のニュース.琉球新報.
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1587009.html
論文
地域資源デジタルアーカイブにおけるオープンデータの有用性の研究
~沖縄の地域文化遺産を例にして~
第1章 緒 言
官庁と民間が保有するデータを流通・活用することで、自立的で個性豊かな地域社会の形成、新事業の創出、国際競争力の強化などを目指す官民データ活用推進基本法(平成28年法律第103号)において、国及び地方公共団体はオープンデータに取り組むことを義務付けられている。しかし、デジタル庁の「都道府県別の市区町村オープンデータ取組率」についての調査では、令和4年6月28日時点で沖縄県内市町村の取り組み率は、1位である岐阜県100%に対し26.8%と全国最下位になっている。その調査結果から、沖縄ではDX(デジタル・トランスフォーメーション)に対する意識の格差やデジタル技術不足の現状があるのではないかと考察した。また、沖縄には琉球王国時代の名残をとどめている特有の地域文化遺産があり、それらを地域活性化に活かしたいと考えた。そこで、本研究では沖縄の地域文化遺産を撮影してデジタルアーカイブを行うとともに、データを活用してWebページ制作を行う。そのWebページを地域文化遺産の保存、地域文化理解、地域活性化を目的としたオープンデータにどのような有用性があるのかを考察する。
第2章 オープンデータとは
1.オープンデータの定義
オープンデータの定義とは、オープンデータを効果的に利用しやすくし、利用者がデータを有効に活用できるようにするために設けられており、平成29年5月30日IT総合戦略本部の官民データ活用推進戦略会議にて決定され、令和3年6月15日に改正されたものである。
その内容はオープンデータの基本事項を示している「オープンデータ基本指針」に、以下のように定義されている。
国、地方公共団体及び事業者が保有する官民データのうち、国民誰もがインターネット等を通じて容易に利用(加工、編集、再配布等)できるよう、次のいずれの項目にも該当する形で公開されたデータをオープンデータと定義する。
① 営利目的、非営利目的を問わず二次利用可能なルールが適用されたもの
② 機械判読に適したもの
③ 無償で利用できるもの
引用:「オープンデータ基本指針」より抜粋
2.オープンデータの意義・目的
オープンデータは、様々な分野で重要な意義を持っており、公共データの二次利用可能な形での公開、またその活用を促進する意義、いくつかの重要な目的については、以下のように規定されている。
(1)国民参加・官民協働の推進を通じた諸課題の解決、経済活性化
広範な主体による公共データの活用が進展することで、創意工夫を活かした多様なサービスの迅速かつ効率的な提供、官民の協働による公共サービスの提供や改善が実現し、ニーズや価値観の多様化、技術革新等の環境変化への適切な対応とともに、厳しい財政状況、急速な少子高齢化の進展等の我が国が直面する諸課題の解決に貢献することができる。
(2)行政の高度化・効率化
国や地方公共団体においてデータ活用により得られた情報を根拠として政策や施策の企画及び立案が行われることで(EBPM:Evidence Based Policy Making)、効果的かつ効率的な行政の推進につながる。
(3)透明性・信頼の向上
政策立案等に用いられた公共データが公開されることで、国民は政策等に関して十分な分析、判断を行うことが可能になり、行政の透明性、行政に対する国民の信頼が高まる。
引用:「オープンデータ基本指針」より抜粋
3.オープンデータの必要性
オープンデータの提供と活用は、現代社会において多岐にわたる利点と必要性を有している。
その重要な側面の1つは、オープンデータの意義・目的にもある通り透明性と信頼性の向上だ。政府や組織が行動や決定をデータとして公開することで、市民はこれらのプロセスを理解し、監視することが可能となる。透明性の向上は、行政の公正性や誠実性に対する信頼感を高め、民主主義の基盤を強化することに繋がる。
第2に、オープンデータは市民参加を促進し、民主的な社会の形成に寄与する。市民がデータを利用して政策や提案に参加できる環境が整うことで、より効果的な意思決定が可能となる。これにより、行政が市民のニーズや懸念を正確に把握し、それに応じた施策を打つことが期待できる。
第3に、オープンデータはイノベーションの推進に役立っている。データの自由なアクセスは、新しいアプリケーションやサービス、ビジネスモデルの創造を助長する。研究者や企業が異なるデータセットを組み合わせ、新たな洞察を得ることで、社会に新しい価値をもたらすことが可能となるのだ。
第4に、オープンデータは社会的課題に対する効果的な解決策を見つけ出す手段を提供している。例えば、環境データを活用して持続可能な開発戦略を策定したり、医療データを分析して効果的な治療法を見つけたりすることが可能になる。
以上の、透明性の向上、市民参加の促進、イノベーションの推進、社会的課題への対応といった側面から見ても、オープンデータは社会全体に広がる利益と必要性を有しているといえるだろう。現代社会においてオープンデータの役割はますます不可欠となるのだ。
第3章 地域のオープンデータ
1.大阪市立図書館のオープンデータ
地方自治体が取り組んでいるオープンデータの事例として大阪市立図書館を紹介する。
平成28年度より、大阪市立図書館では「大阪市オープンデータの取り組みに関する指針」や「大阪市ICT戦略」に基づき、活力と魅力ある大阪の実現に資することを目的に、オープンデータ化を進めている。また他機関とも連携し、ビジネスの活性化や学校における教科学習での活用をも視野に入れた利活用推進に取り組むとともに、提供するオープンデータの拡大を図っている。
大阪市立図書館Webサイトでは、公開しているデータのうち、CC(クリエイティブコモンズ)ライセンスにおけるCC-BY4.0の表示があるデータをオープンデータとして取り扱っている。また、CC(クリエイティブコモンズ)ライセンスの「CC-BYコンテンツ」「CC-BY-SAコンテンツ」「CC0コンテンツ」について、例文とともにわかりやすく利用条件が記載されている。大阪市立図書館Webサイトで公開されている不正確な情報の混在等による利用者の損害等、一切の行為について大阪市立図書館はいかなる責任も負わないという表記があり、利用者は注意する必要がある。
オープンデータの活動事例を募集し、それらを一覧にまとめて記事として紹介している。大阪市立図書館のオープンデータは、一般の利用者からテレビ局、YouTubeなど幅広い分野で利活用されており、大阪市立図書館オープンデータの有用性は高いと考えられる。
オープンデータ活用事例の募集も同ページで行っている。使用したオープンデータの種類や何に活用したかを入力してフォームを送り、それを大阪市立図書館が記事にして紹介している。
2.地域におけるオープンデータの現状
地方自治体におけるオープンデータに関する取組の実施状況は、平成29年総務省にて行われた「地域におけるICT利活用の現状に関する調査研究」において、2012年度の調査から2016年度調査まで、「取組を推進している団体数」「取組を行っている団体数の比率」ともに増加している。
また、オープンデータに関する取組を推進している自治体では、6割程度が一定以上の成果が上がっているが、約4割では成果が上がっていない。そのため地方自治体にとってオープンデータは、なかなか成果が見えにくい取組であると考えられる。
3.地域におけるオープンデータの課題
オープンデータに関する取組を進める上での課題として、2016年度の調査では「具体的な利用イメージやニーズの明確化」(69.2%)、「提供側の効果・メリットの具体化」(61.5%)が2013年度に比べて増加した。一方、「個人情報等の機微情報の扱いに関する制度的な整備」、「政府におけるオープンデータの具体的な全体方針の整備」は2013年度に比べて10%程度減少している。
この結果から地方公共団体等がオープンデータに関する取組を推進していく上での大きな課題は、具体的にどうオープンデータを利用したらよいのか、オープンデータに取り組む目的や取り組むことで得る提供側のメリットが分からない等、オープンデータに対する知識・理解不足が挙げられる。反対に、権利処理の整備や政府における全体方針の整備、利用者と提供者間の責任分担の整理については、2013年度の調査からオープンデータに取り組む中でそれらの理解が広まり適応されたといえるだろう。
また、このアンケート調査の項目以外にもオープンデータの普及と利用にはさまざまな課題が存在する。これらの課題は、データの公開や利用を妨げる可能性があり、慎重な対応が求められる。
1つに、プライバシーとセキュリティの懸念だ。オープンデータは一般に匿名化や個人情報の削除が行われているが、これが十分に行われない場合、個人のプライバシーが侵害される可能性がある。また、データが悪意ある者の手に渡ることでセキュリティリスクが生じる可能性もある。こういったことから、機密情報やセンシティブなデータの公開には慎重な対応が求められる。
2つめに、データの品質と信頼性だ。オープンデータが利用価値を有するためには、データの品質と信頼性が確保されている必要がある。大阪市立図書館Webサイトにも「公開するオープンデータは、正確な情報となるよう努めていますが、不正確な情報の混在等による利用者の損害等、一切の行為について大阪市立図書館はいかなる責任も負いません。」と記載されている。誤った情報や不正確なデータが公開されると、これを基にした意思決定や研究が誤った方向に進む可能性があるため注意しなければならない。
3つめは、アクセスとデジタル格差だ。オープンデータを利用するためにはアクセスが必要だが、一部の地域や社会階層ではデジタル格差が依然として存在する。データへの平等なアクセスを確保するためには、デジタルリテラシーの向上やアクセス可能なインフラの整備が重要となる。
4つめは、文化的・倫理的な課題だ。特定の文化やコミュニティに関連するデータを公開する際には、文化的な課題や倫理的な配慮が必要となる。特に先住民族に関するデータなど、敏感なトピックに対する配慮が求められる。
これらの課題に対処するためには、データプロバイダや利用者、政府などが協力して適切なガイドラインや標準を策定し、透明性と公正性を確保する取組が求められる。オープンデータの利活用を進める上で、これらの課題に対する適切な対応は必要不可欠といえるだろう。
第4章 沖縄の地域文化遺産デジタルアーカイブ
1.沖縄の地域文化遺産撮影
地域文化遺産は、その地域の歴史・伝統・文化を集約した象徴的な存在であり、そこに属する人々にとって何ものにも代え難い誇りであると同時に、世界の多くの国の人々をも感動させる価値を持っている。実際に文化遺産へ訪れた際には、多国籍の外国人観光客が多いような印象があった。そのような文化遺産を人類共通の貴重な遺産として国際的に手を携えて次世代へ伝えていくことは、お互いの文化を認め、尊重する姿勢にもつながり、安定した国際社会の基礎を成すものといえるだろう。
沖縄の地域文化遺産は、琉球王国時代の名残をとどめているものが多く存在する。その中から世界遺産の城跡に着目し、座喜味城跡、中城城跡、勝連城跡、首里城跡の撮影を行うことにした。撮影に使用したカメラはDJI Osmo Pocketである。撮影は静止画撮影と動画撮影を行った。(首里城跡は、雨天で動画撮影が困難だったため動画撮影を行っていない。)
⑴.座喜味城跡(ざきみじょうあと)
座喜味城跡は、沖縄県中頭郡読谷村にある史跡名勝天然記念物だ。読谷村按司護佐丸によって築かれたと伝えられる座喜味城は、昭和47年5月15日、沖縄の本土復帰と同時に史跡に指定した。しかし、アメリカ軍の基地として使用されていた部分は指定し得なかったので、返還されたのを機に追加指定することになる。
沖縄本島西海岸の南部と中部の境、城原の山の上にあり、沖縄史上第一の築城家として名高い護佐丸(ごさまる)の居城である。中山王(尚巴志)の北山討伐に従った護佐丸が、一時今帰仁城で戦後処理にあたるが、やがてこの城を築き、読谷山一帯の広大な地域を確保し、北方の長浜港での貿易の利を掌握した。
城郭は丘陵の先端部に位置し、本丸の南側二の丸には第1・第2のアーチ型の城門があり、石垣がめぐらされている。どのようにしてアーチ型の城門を石垣で造ったのか気になった。本丸は二の丸より高く、もと5段の石の階段があったが現在はない。護佐丸は数年後に中城城に移ったので、この城はまもなく廃城となった。だが、築城の技術、護佐丸の歴史上の役割からもこの城は重要だといえる。
座喜味城は、戦乱の世だった「三山時代」に活躍し、琉球王国統一後の国の安定に尽力した名将護佐丸(ごさまる)によって築かれた城です。
国王に対抗する勢力を監視する目的でつくられ、1420年頃に完成しています。
規模は小さいですが、城壁や城門の石積みの精巧さや美しさは沖縄の城の中で随一といわれ、当時の石造建築技術の高さを示す貴重な史跡となっています。
⑵.中城城跡(なかぐすくじょうあと)
中城城跡は、沖縄県中頭郡北中城村・中城村にある史跡名勝天然記念物だ。1972年5月15日(日本復帰)の日に、国の史跡に指定された。指定面積は、110,473㎡(約33,440坪)で、その内14,473㎡(約4,300坪)が城壁面積だ。2000年12月2日には、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の1つとして世界遺産にも登録された。
中城城跡は、かつて貿易が行われていた屋宜の港から2㎞離れた標高約160mの高台上
にある。300余もあるとされる沖縄のグスクの中で最も遺構がよく残っていることで知られている城跡だ。東北から西南に一直線に連郭式に築かれた城で、6つの郭で構成されている。城壁は、主に琉球石灰岩の切石で積まれており、自然の岩石と地形的条件を活かした美しい曲線で構成されている。その構築技術の高さは、芸術的といわれ、歴史的にも高い評価を受けている。裏門からはいって、次第に高く、かつ広くなる三の丸・二の丸・本丸は、それぞれ堅牢優美な石塁で囲まれ、石の階段と門で各郭に通じている。とくに三の丸の城壁のように外側から目立つ石組は五角形の石を積みあげ、またアーチ門の回りは特に大きな切石を用い、石塁の角が丸味を帯びているのも特徴であるが、全体としてきわめて堂々たる外観を呈している。城の規模は必ずしも大きくはないが、東南側は自然の絶壁をなし、西北側は10mほど低い位置で外郭の石塁が走り、城の繩張りは日本中世の城に似たものがある。築城は護佐丸といわれるが、護佐丸が座喜味城から中城城に居城を移したのは、尚泰久の妻となった自分の娘の住む首里に近いということのほかに、王権を勝連按司阿麻和利から守るためであった。後に紹介する勝連城は、この城から直線で8キロ、中城湾をはさんで東北方指呼の間にある堅固な城である。つまり、護佐丸と阿麻和利が、それぞれ相手の居所のよく見える位置に築城して対峙したわけである。
しかし1458年、護佐丸は阿麻和利に滅ぼされ、中城城は王の直轄となり、第2尚氏の時代には王子の居城となった。中城城は、近年琉球政府文化財保護委員会の手で一部修理が加えられたが、当初の遺構をほとんどそのまま残し、その技法や構造において沖縄城郭史上いっそうの完成度を見ることのできる城である。とくに丸には門が1つ、二の丸には三の丸からはいる門と本丸に通じる門が2つ設けられ、殿舎の遺構、「いべ」と、三のいうように、あらゆる条件を備えている。しかも、この城こそが、沖縄における第1尚氏による中央集権の確立に重要な役割を果たし、沖縄のいわば中世的な戦乱の最後の築城であったことはきわめて注目すべきところだろう。
1853年に来島したペリー探検隊一行が現地調査を行い、「要塞の資材は、石灰岩であり、その石造建築は、賞賛すべきものであった。石は・・・非常に注意深く刻まれてつなぎ合わされているので、漆喰もセメントも何も用いてないが、この工事の耐久性を損なうようにも思わなかった。」と記し、中城城跡のすばらしさを讃えている。
また、中城城跡から14世紀後半から15世紀前半のものと思われる中国製青磁器が発掘されている。
中城城は、勝連城の勢力を牽制するために、国王の命令によって武将・護佐丸(ごさまる)が移り住んだ城として知られています。
標高167メートルの丘陵地に築かれ、城壁の上からは海を見渡すことができます。
名築城家でもあった護佐丸が増築した城壁と、それ以前の古い城壁が共存していて、築城文化を知る上でも貴重な城です。
⑶.勝連城跡(かつれんじょうあと)
勝連城跡は、沖縄県うるま市勝連南風原にある史跡名勝天然記念物だ。沖縄本島南部の東海岸に突出した与勝半島の付け根に近い台地上に、自然の地形を利用して築かれた一種の山城形式の城である。東南から北西にかけて、現在米軍基地になっている東郭から一段下がって鞍部のような部分の郭、それから珊瑚性石灰岩で石垣をめぐらす三の丸・二の丸・本丸、その先は深い谷となる。昭和40年から3年間、琉球政府文化財保護委員会によって発掘調査され、各郭の構造および他の郭に通ずる門や石段などがかなり明確になったほか、宋・元の青磁や南蛮手の陶器など、中国・南海との貿易資料も発見できた。
この城は、もと一平民であった阿麻和利が茂知附(もちづき)按司に代わって城主となり、勢力が増大して尚泰久の王女をめとった。護佐丸と対決してこれを滅ぼすが、1458年中山王と争い、敗死するまでの居城である。また城下町の形成など、政治史的、社会史的にも重要な城跡だ。
勝連城(かつれんぐすく・かつれんじょう)は、沖縄県うるま市にあったグスク(御城)の城趾である。阿麻和利の城として有名。
概要
城は勝連半島の南の付け根部にある標高60mから100mの丘陵に位置する[1]。南城(ヘーグシク)、中間の内、北城(ニシグシク)で構成されている。北城は石垣で仕切られた一の曲輪、二の曲輪、三の曲輪を備える(曲輪は郭とも言う)。一から三までの曲輪が階段状に連なり、一の曲輪が最も高い。
城の南側に南風原集落(南風原古島遺跡)が広がり、交易のための港を備えていた。城の北側は田地として穀倉地帯であった[1]。
城内の「浜川ガー」(はんがーがー)は、7代目城主濱川按司の女(むすめ)、真鍋樽が身の丈の1つ半の長さもある長髪を洗髪したと伝わる[2]。
構造
二の曲輪には正面約17m、奥行き約14.5mほどの比較的大きな舎殿跡が発見された。等間隔に柱が並び礎石もある社殿であったと推定されている。また城が構築された時代の屋根は板葺きが主流であったが、大和系の瓦も付近から発見されている[3]。
歴史
勝連城は、14世紀初頭に英祖王統2代・大成の五男、勝連按司によって築城されたと考えられているが、いっぽうで12世紀から13世紀頃には既に築城が始まっていたとする説もある。
そして、この城の最後の城主・阿麻和利(10代目勝連按司)は、圧政を敷き酒に溺れていた9代目勝連按司の茂知附按司に対してクーデターを起こし殺害、この地方の按司として成り代わり海外貿易などを推し進めますます力を付けた。阿麻和利は護佐丸・阿麻和利の乱で護佐丸を討ち取ったのち、尚泰久王をも倒そうと琉球の統一を目論んだが、1458年に王府によって滅ぼされた。[4]
城内からは中国、元代の陶磁器(染付)が出土しており、『おもろさうし』からも当時の繁栄をみることができる。民俗学者の柳田国男は、勝連が当時の文化の中心であったことは大和(やまと)の鎌倉のごとしと『おもろさうし』にあるように、浦添・首里・那覇を中心とした浦添文化に対して、系統上異なる勝連文化と言うべきものがあったのではないか、と推測した[5]。
現代
城壁の石は道路工事の石材などとして持ち去られてきたが、現在は復元工事により往時の姿を取り戻しつつある。
1972年(昭和47年)5月15日、沖縄の本土復帰にともない即日、日本国の史跡に指定された。2000年(平成12年)11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されている(登録名称は勝連城跡)。登録されたグスク(城)の中では最も築城年代が古いグスクとされている。
2010年(平成22年)、沖縄本島近海地震で城壁の一部が崩落する被害を受けた[6]。
2016年、2013年の遺構調査で発掘された10枚の金属製品の中に14世紀から15世紀の地層から3世紀から4世紀頃に製造されたローマ帝国のコインが4点、17世紀の地層から17世紀頃に製造されたオスマン帝国の貨幣が1点が確認された[7]。14世紀から15世紀にかけての海上交易を通じて東アジア経由で流入したと考えられ[8]、また、日本国内でローマ、オスマン帝国の貨幣が発見されたのは初めてのこと[9]。
2017年(平成29年)4月6日、続日本100名城(200番)に選定された。
歴代城主
勝連城は、14世紀始め頃に英祖王統の第二代国王・大成の五男、勝連按司によって築城され、阿麻和利に到るまで十代の城主により統治されたと考えられている。
勝連按司二世の娘は察度に嫁ぎ、察度が西威を倒して中山王国を建てると勝連も中山との結びつきを強め、中興し栄えたと伝わる。
初代 勝連按司一世(英祖王統・第二代王大成の五男)
二代 勝連按司二世(一世の世子、娘・眞鍋樽は察度王の妃)
三代 勝連按司三世(二世の世子)
四代 勝連按司四世(三世の世子)
五代 勝連按司五世(勝連の伊波按司に敗れ戦死)
六代 勝連の伊覇按司(伊覇按司一世の六男、姉妹の眞鍋金は尚巴志の妃。勝連按司五世の家臣・浜川按司に敗れ戦死)
七代 浜川按司一世(前領主・勝連按司五世の家臣)
八代 浜川按司二世(一世の世子)
九代 茂知附按司(家臣の阿麻和利に敗れ戦死)
十代 阿麻和利(越来賢雄率いる尚泰久王の王府軍に敗れ戦死、廃城)
観光
この城跡は山を利用して造られている天険の要害であり、城跡入口から急勾配がつづくため、軽装でも良いが足回りには注意が必要。
真鍋樽伝説
前述7代目城主濱川按司の女(むすめ)真鍋樽(マナンダルー、マランラルー)は絶世の美女だったと言う伝承が琉球各地にあり、例として具志頭間切(八重瀬町具志頭)の若者、白川桃樽金(シラカワトゥバルタルガニー)が真鍋樽に恋をし結婚を申し込むが結ばれず、二人は恋焦がれるうちに病死してしまい、葬送の行列が北中城で会合したので一緒に埋葬されたと言う伝承がある(「熱田マーシリー」)[10]。また、南山他魯毎の子、樽真佐(タルマサ)の孫に四郎樽金(シルタルガニー)がいて、彼の親はもてなかったが彼は真鍋樽と結婚したと言う。先述の白川桃樽金は謎かけをして解けない内に死んでしまい、四郎樽金は謎かけを解いて結ばれたと言う伝承である。
⑷.首里城跡(しゅりじょうあと)
首里城跡は、沖縄県那覇市首里にある史跡にある名勝天然記念物だ。首里城跡は、琉球王国の栄華を物語る世界遺産であり、沖縄の歴史・文化を象徴する城跡である。1429年から1879年までの450年間にわたり存在した王政の国である琉球王国では、中国や日本、東南アジア諸国との盛んな交易により琉球独自の文化が育まれていた。その王国の政治・外交・文化の中心として栄華を誇ったのが首里城なのである。
首里城は14世紀頃に創建されたといわれ、中国や日本の文化も混合する琉球独特の城で、随所に中国や日本の建築文化の影響を受けている琉球王国最大の木造建築物だった。小高い丘の上に立地し、曲線を描く城壁で取り囲まれ、その中に多くの施設が建てられている。いくつもの広場を持ち、また信仰上の聖地も存在する。これらの特徴は、首里城に限られたものではなく、グスクと呼ばれる沖縄の城に共通する特徴である。首里城は内郭(内側城郭)と外郭(外側城郭)に大きく分けられ、内郭は15世紀初期に、外郭は16世紀中期に完成している。正殿をはじめとする城内の各施設は東西の軸線に沿って配置されており、西を正面としている。西を正面とする点は首里城の持つ特徴の一つである。
首里城は国王とその家族が居住する「王宮」であると同時に、王国統治の行政機関「首里王府」の本部でもあった。また、各地に配置された神女(しんじょ)たちを通じて、王国祭祀(さいし)を運営する宗教上のネットワークの拠点でもあった。さらに、首里城とその周辺では芸能・音楽が盛んに演じられ、美術・工芸の専門家が数多く活躍していた。首里城は文化芸術の中心でもあったのである。
1879年(明治12)の春、首里城から国王が追放され「沖縄県」となった後、首里城は日本軍の駐屯地、各種の学校等に使われた。1930年代には大規模な修理が行われたが、1945年にアメリカ軍の攻撃により全焼した。戦後、跡地は琉球大学のキャンパスとなったが、大学移転後に復元事業が推進され現在に及んでいる。
そして、2000年12月、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が日本で11番目の世界遺産として文化遺産に登録された。世界遺産に登録されたグスクの中でもひときわ目立っているのが首里城跡だ。また、尚巴志が琉球を統一した頃には、すでに歴史の表舞台に登場していたという。
2019年10月31日の火災で、正殿を含む9つの施設が焼損した。現在は、国内外の多くの人々からの支援により、「見せる復興」をテーマに一歩ずつ着実に復興へ向け歩みを進めている首里城。復元工事は正殿から着手しており、正殿の建っていた御庭には、木材を加工する「木材倉庫」、原寸大の図面を描く「原寸場」、建設中の正殿を雨風や埃から守る「素屋根」が建てられ、併設された見学エリアからガラス越しに復元工事の様子を見ることができる。
今から400~500年前の首里城は、板葺き屋根だった。1660年に火事になり、それから
再建した首里城は、瓦葺きになった。しかし瓦の色は、発掘調査によると、赤ではなく灰色の瓦が出たそうだ。赤瓦になったのは、また火事で首里城が焼けた後、1715年に再建した首里城からだ。なぜ灰色から赤瓦に変わったかと言うと、その頃の琉球で起こった人口増加問題にあったようである。400年前の琉球の人口は約10万人。それから100年後、人口は20万人近くになり、今も昔も、生活に欠かせない火は、薪を燃料にしていたので、人が増えると薪が無くなる。灰色の瓦だと高い温度で焼かないといけないが、赤瓦だと低い温度でも焼けるので、薪を使う量を節約できるのだ。
首里城の瓦を赤くして資材を節約した後、琉球王国では、山原(やんばる)に植林して、各村の山を管理し、守ろうとした。当時の琉球の人々は、すでに自然の大切さに気付いていたのだ。その証拠の一つが、首里城の赤瓦とも言えるのではないだろうか。瓦屋根は士族の家の他、陶器を焼く窯(かま)元、酒屋等の火を使う職業の家屋などに制限されていた。このことから、赤瓦は省エネ対策のひとつだったと考えられる。
平成の復元で首里城の赤瓦が蘇り、さらに県内の公共建築物や住宅・ホテル等でも赤瓦が見かけられるようになってきている。首里城正殿の赤瓦は、浸水防止等のための低吸収や割れにくいことが求められる。なお、平成の復元で原料とした沖縄本島北部の粘土は、現在入手できない状況である。
平成の復元以降、県内に継承されている技術や材料をできるだけ活用するため、令和の復元では沖縄本島内での材料調査から取り組み、試作瓦の作成や瓦をプレス加工するための金型の検討を行っている。
また、沖縄県では、首里城復興を応援するため、首里城のデザインを取り入れた「首里城図柄入りナンバープレート」の普及推進に取り組んでいる。このプレートを付けることで首里城復興を応援することができる。
首里城正殿の唐破風正面と屋根瓦の両端に大きな龍の棟飾が取り付けられている。これは、「龍頭棟飾」といい、首里王府の史書である「球陽」によると1682年の正殿修理の際に平田典通(ひらたてんつう)という人物が五彩の釉薬を全島に探し求め、焼物で作り正殿に飾ったと記されている。この平田典通は、それまで琉球では焼くことが出来なかった釉薬を使用する方法を中国で学び次々と焼物の歴史に残る功績を上げた琉球の名工だった。この釉薬を使った焼物技法は、現在では「上焼」と呼ばれ、平田典通の弟子たちによって伝え受け継がれていったと考えられている。
首里城(しゅりじょう、沖縄方言: スイグシク[1])は、琉球王国中山首里(現在の沖縄県那覇市)にあり、かつて海外貿易の拠点だった那覇港を見下ろす丘陵地にあったグスク(御城)の城趾である。現在は国営沖縄記念公園の首里城地区(通称・首里城公園)として都市公園になっている。
第二次世界大戦中に焼失後、1992年に柱・壁・瓦など朱色を基調として再建された[2][3][4][5]。しかし、2019年10月31日に正殿など主要7棟が火災で焼失し[6]、その後復興作業が進められている[7]。
概要
首里城の空中写真(2010年)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
城壁
城内より市街を望む
琉球王朝の王城で、沖縄県内最大規模の城であった。戦前は沖縄神社社殿としての正殿などが旧国宝に指定されていたが[8]、1945年(昭和20年)の沖縄戦と戦後の琉球大学建設によりほぼ完全に破壊され、わずかに城壁や建物の基礎などの一部が残っている状態だった。
1980年代前半の琉球大学の西原町への移転にともない、本格的な復元は1980年代末から行われ、1992年(平成4年)に、正殿などが朱色を基調とした形で完成した[2][3][4]。
1993年(平成5年)に放送されたNHK大河ドラマ「琉球の風」の舞台になった。1999年(平成11年)には都市景観100選を受賞。その後2000年(平成12年)12月、首里城跡(しゅりじょうあと)として「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の名称で世界遺産に登録されたが、復元された建物や城壁は世界遺産に含まれていない。
2019年10月31日未明の火災により、正殿を始めとする多くの復元建築と収蔵・展示されていた工芸品が焼失または焼損した。
周辺には同じく世界遺産に登録された玉陵(たまうどぅん)、園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)石門のほか、第二尚氏の菩提寺である円覚寺(えんかくじ)跡、国学孔子廟跡、舟遊びの行われた池である龍潭、弁財天堂(べざいてんどう、天女橋)などの文化財がある。
2.Webページ制作
現地で撮影した映像データを、岐阜女子大学デジタルアーカイブ研究所の「地域資源デジタルアーカイブにおけるオープンデータの有用性の研究」ページに掲載した。
城跡の概要、歴史や建てられた目的等の情報、またGoogleマップでその所在地をわかりやすく記載した。座喜味城跡、中城城跡、勝連城跡の3つは動画も添付した。そして、このWebページをオープンデータとして公開した。
第5章 考 察
ここまで、オープンデータの必要性や地方自治体のオープンデータの現状と課題等について考えてきた。それをふまえて地域文化遺産の保存、地域文化理解、地域活性化を目的としたオープンデータにどのような有用性があるのかを考察する。
大阪市立図書館は、活力と魅力ある大阪の実現に資することを目的に、オープンデータの取組を進めている。結果、書籍やブックカバー、新聞の電子版の記事といった一般の利用者からテレビ局、YouTubeなど幅広い分野で利活用されており、オープンデータとしての高い有用性を持っていると考えられる。
沖縄の地域文化遺産については、その独自の文化、歴史から世界中から人々が訪れている観光スポットの一つになっている。しかし、2019年に起きた首里城の火災では、正殿を含む9つの施設が焼損してしまった。そのような事態で地域文化遺産が失われてしまうことがあったときに、復興のために重要なのは「記録」だろうと、実際に現地で撮影しWebページを作成したことで理解できた。地域文化遺産の保存の観点からみて、データとして記録・保管・管理することでより深く文化遺産について理解でき、復興のための情報も多く残すことができると考えられる。また、オープンデータとして公開することで、現地に行くことができない場合でも地域文化遺産への理解を深めることができることがわかった。
第6章 結 言
本研究を通して、地方公共団体のオープンデータ化の取組率は増加し、成果も上がっている一方で、取り組むことで見えてくる課題もあるとわかった。また、大阪市立図書館のように上手くオープンデータ化を進めている地域もあれば、沖縄の市町村のようにあまりオープンデータ化に取り組むことができていない地域もあるため、オープンデータ化の課題でもあるように適切なガイドラインや標準の策定、その普及が重要になる。
本研究では、沖縄の世界遺産の城跡のオープンデータ化を行った。このような地域文化遺産のオープンデータ化を進めていくことで、その地域文化遺産の保存や地域文化への理解、地域活性化につながり、社会全体に広がる。
このことはオープンデータ化が必要であるといえる1つの理由になるだろう。
参考文献
本論文の作成にあたり、終始適切な助言と丁寧な指導をして下さった久世均先生に深く感謝します。また、調査にあたり多くの方にご協力をいただきましたことに、感謝の念を示します。今回の卒業論文では多くのご支援・ご協力のおかげで自分の納得のいく結論を出すことができました。卒業論文制作にあたり関係して下さった全ての方々に、厚く御礼を申し上げ、感謝の意をしめします。
謝 辞
岐阜女子大学デジタルアーカイブ研究室: 教育リソース
(2023年1月22日アクセス)
https://digitalarchiveproject.jp/category/text/
文化遺産オンライン:首里城跡(2023年1月22日アクセス)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/164241
大阪市立図書館ホームページ:オープンデータについて(2023年3月1日アクセス)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=1633
総務省:平成29年版情報通信白書:オープンデータに関する取り組み状況と課題
(2023年3月2日アクセス)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc122210.html
首里城公園(2023年3月10日アクセス)
https://oki-park.jp/shurijo/
デジタル庁:オープンデータ(2023年5月30日アクセス)
https://www.digital.go.jp/resources/open_data
大阪市立図書館:オープンデータ利活用事例の紹介(2023年6月5日アクセス)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=1636
文化遺産オンライン:座喜味城跡(2023年6月13日アクセス)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/173575
文化遺産オンライン:中城城跡(2023年6月28日アクセス)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/217969
文化遺産オンライン:勝連城跡(2023年10月3日アクセス)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/140047
沖縄地域文化資源デジタルアーカイブ(2023年12月10日アクセス)
https://digitalarchiveproject.jp/category/database/okinawa/
沖縄県オープンデータカタログサイト(2024年1月2日アクセス)
https://www.pref.okinawa.jp/site/kikaku/joho/kikaku/opendata/opendata.html
沖縄市オープンデータ(2023年12月19日アクセス)
https://www.city.okinawa.okinawa.jp/k010-004/shiseijouhou/opnedata/index.html
那覇市公式ホームページ:オープンデータ(2023年10月25日アクセス)
https://www.city.naha.okinawa.jp/online/opendata/
論文資料
デジタルアーカイブ研究所資料集(飛騨高山編)
はじめに
平成29年度に文部科学省の私立大学研究ブランディング事業の「地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成のための基盤整備事業」で採択され、3年間にわたりこれまでに本学独自で育んできたデジタルアーカイブ研究を活用し、地域資源のデジタルアーカイブ化とその展開によって、伝統文化産業の活性化などの地域課題の実践的な解決や新しい文化を創造できる人材育成を行い、地域の知の拠点となる大学を目指し事業を展開してきた。
その中でも「飛騨高山の匠の技デジタルアーカイブ」は、以下の点に注力して研究を進めてきた。
①伝統文化産業(飛騨春慶・一位一刀彫等)を多視点でデジタルアーカイブし、歴史的な視点を総合的にまとめ、匠の “こころ”をオーラルヒストリー等により「知の増殖型サイクル」を構成し、これらの一部を海外へ発信することにより伝統文化産業の振興を図る。
②伝統文化産業における匠の技とその歴史的な背景をまとめてデジタルアーカイブ化することで、伝統文化産業の理解と継承が容易になる。さらに、継承の過程で生まれた新しい知見を「知的創造サイクル」で取り込み、その利活用によって地域社会の振興を支援できる。
③フィールドにおける効果検証をするためのデジタルアーカイブ研究として捉え、解の見えない地域課題の解決をするための地域資源デジタルアーカイブとそのメソッドを確立する。
これらにより、地域の知が適切に循環・増殖することで新たな価値の創造と、これらを実践できる高度な専門的な知識を持つ人材の養成による雇用の創出を促進し、その結果として「知的創造サイクル」としてデジタルアーカイブの効果が認められ、さらにデジタルアーカイブの新たな展開が期待できる。また、これにより大学は地域に開かれた「知の拠点」となりうる。
この「デジタルアーカイブ研究所資料集(飛騨高山匠の技編)」は、本学が展開しているデジタルアーカイブの最新成果であり、これらの研究の拠点となるデジタルアーカイブ研究所では、大学が大学としてのアイデンティティを確立するためにも、「知」の拠点としての地域資源デジタルアーカイブを含めた総合的な大学デジタルアーカイブを構築することを支援している。今後は継続してデジタルアーカイブ研究に取り組むとともに新たな養成カリキュラムを構築することが本学として社会的な責務と捉えている。
2023年10月 デジタルアーカイブ研究所長 久世 均
岐阜女子大学 デジタルアーカイブ研究所
資料集(飛騨高山匠の技編)
発行年月日 2023年10月
発 行 所 岐阜女子大学デジタルアーカイブ研究所
〒500-8813
岐阜県岐阜市明徳町10番地 杉山ビル4階
印 刷 所 有限会社 青山印刷