デジタル・アーキビストとは
デジタル・アーキビストとは「文化資料等のデジタル化についての知識と技能を持ち、文化活動の基礎としての著作権・プライバシーを理解し、総合的な文化情報の収集・管理・保護・活用・創造を担当できる人」です。求められる能力として次の3つを上げています。
文化の理解
各資料について文化的な価値判断をする能力が求められます。文化についての幅広い知識、自らの専門とする文化分野における深い理解、文化活動を継続的かつ実践的に支援する能力と主体性が必要です。
デジタル化の技術
情報の収集、記録、管理、利用さらに創作活動ができる多様な情報活用能力が求められるほか、文化活動、有形・無形文化財、技術の伝承などを適切な形でデジタルデータ化し、これらを自在に扱える能力が要求されます。
法的理解と倫理
デジタルアーカイブの作成には、対象となる文化財や文化活動等の現物に関する対応から活用までの各段階において、常に著作権など知的財産権、肖像権、個人情報保護の理解と対処能力が要求されます。
デジタル・アーキビスト資格認定機構
本学が中心となり、佐々木正峰先生(元文化庁長官)をはじめ、多くの各界関係者の協力を得て全国規模のデジタルアーキビスト資格認定機構を設立し、すでに全国で約4,000名の有資格者が活躍しています。