古川祭屋台

古川祭屋台
古川祭は毎年4月19日、20日に開催される気多若宮神社の例祭。「神輿行列」、「屋台行列」、「起し太鼓」という、“静”と“動”の3つの行事からなる。「古川祭の起し太鼓・屋台行事」の名称で国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年12月にはユネスコ無形文化遺産に登録された。
古川祭は古くは旧暦の8月6日(太陽暦の9月上、中旬頃)に開催されていたが、1886年8月に疫病が流行し例祭ができなくなったことから11月に変更された。また1887年(明治20年)より春祭へと変更し4月16日、17日としたが、1889年(明治22年)より現在の日程となった。
◇起し太鼓と付け太鼓
文献の上では、1831年(天保2年)に初めて登場する。4月20日の本楽祭の開始を告げるために、19日の深夜から太鼓を鳴らして氏子地内を巡ったことが始まりである。太鼓を乗せた櫓を「起し太鼓主事」と呼ばれる当番組が担ぐ。その太鼓の上の両側に男がまたがり、その両側より交互に太鼓を鳴らす。この太鼓をめがけて各台組の付け太鼓(現在は12本存在する)と呼ばれる小さな太鼓が突入する。
この付け太鼓は幕末頃より加わったものといわれ、元来この地域の人々は「古川やんちゃ」といわれる激しい気性が有名であり、これによって起し太鼓も非常に荒々しいものとなった。そのため幾度となく「付け太鼓禁止」が出されたが、1901年(明治34年)に解禁になり現在に至る。
◇古川祭屋台
岐阜県指定重要有形民俗文化財 昭和45年指定
屋台9基

古川祭屋台 9基
■所在地 吉城郡古川町9町内
■所有者 古川祭保存会
■岐阜県指定年月日 昭和45年8月11日
 現存する古川祭屋台9基は、起し太鼓で知られる古川町気多若宮神社の例祭に曳き出される。
・神楽台 明治16年(1883)に高山の一本杉白山神社から譲り受けたもの。
・青龍台 謡曲「鶴亀」にあわせて福禄寿と唐子が動くからくり屋台。
・白虎台 天保10年(1839)に竣工したもので、古川祭の屋台の中では最も古い。
・清曜台 かつて扇子台と称し、三之町一円の所有であったが、上組の所有となり清曜台と改称。
・麒麟台 下段前面の麒麟の彫り物、側面の龍と獅子の素木彫りなど多彩な彫刻が特徵。
・龍笛台 初代は安永年間(1772~1781)の製作とされるが、現在のものは明治19年(1886)竣工。
・三光台 かつて龍門台と称したが、日・月・星の三光にちなみ三光台と改称。
・鳳凰台 明治24年(1891)廃台となり、大正6年(1917)に製作。屋根には大鳳凰を飾っている。
・金亀台 天保12年(1841)の再建、明治30年(1897)及び大正15年(1926)の2回にわたり大修理を実施。
岐阜県教育委員会編集『岐阜県文化財図録』平成11年発行より

関連資料

5-1-1 古川祭り屋台

5-1-2 古川祭屋台9基