沖縄の歴史上人物 蔡温 ①蔡温スクエアと蔡温橋
蔡温(さいおん;1682~1762)は15~16世紀の琉球王朝の政治家で、経済、土木、風水などの多分野でも活躍した偉人である。
「さいおんスクエア」は「那覇広域都市計画 牧志・安里地区第一種市街地再開発事業」として整備され、那覇市牧志駅前ほしぞら公民館・図書館や宿泊施設、コンビニなどが入る複合施設でもある。
その名称は県庁前から国際通りを進むと安里川にかかる蔡温橋があり、その橋を渡ったすぐ右手に位置することから「さいおんスクエア」と名付けられた。
蔡温は農業生産の向上を目指し、多くの治水・灌漑事業を実施した。
蔡温は、那覇(当時の那覇は現在の久米や西町、東町あたりで離れ島だった)から首里まで続く安里川の一部を改修し、安里より上流域(現在の松川)にあたる当時の茶湯崎村(チャナザチムラ)について、著作「独物語」で、「茶湯崎に湊を造れば、交通の便が良くなり、さらに商船がやってきてこの地で交易ができる。そうなれば首里に住む人々の生活も良くなる。」(原漢文)と述べている。(引用:「茶湯崎橋跡」案内板より)
蔡温の想いは後世にも引き継がれ、昭和初期に安里川にかかる橋を蔡温橋と名付けた。
資料(メタデータ)
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真由美加藤2021-12-17 16:53:092021-12-17 16:54:43沖縄の歴史上人物 蔡温①沖縄の水源 与座ガー
与座ガーの湧水は糸満市与座集落の西側にあり、沖縄中南部では最も高い与座岳(標高168.4m)や八重瀬岳などに降った雨が3年かけて石灰岩を通って地下水となって湧き出ている。現在の与座ガーの1日の湧水量は約2,500トンで、今も湧き口からは切れ目なく清水がわき出て水溝を流れ、広い洗い場へとつながっている。
与座ガーは昔から与座の人々の重要な水源で、どのようなひでりでも枯れることはないといわれていた。太平洋戦争後、与座ガーはアメリカ軍の水源地「ワーラーポイント」(水揚場)として利用され、区民は立ち入ることができなかった。その後、約30年におよぶ水源地解放運動によって与座区の人々に返還された。
現在も区民に大切に受け継がれ、旧暦の3月・5月・6月の15日には、門中で行うウチマー(祭祀)でカーウガミ(井戸拝み)をし、先祖が飲んでいた与座ガーの湧水に感謝し、五穀豊穣や子孫繁栄などを祈る行事が執り行われる。
資料(メタデータ)
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真由美加藤2021-12-17 12:53:572021-12-17 17:20:34沖縄の水源 与座ガー身近にある有毒植物:アジサイ(紫陽花)
【説明】
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アジサイ(紫陽花)は日本の梅雨を代表する花であり、夏(仲夏)の季語でもある。樹高は1〜2mほどの落葉低木で、5〜7月にかけて開花する。白、青、紫または赤色の花びらのように見える部分は葉が変形した萼(がく)であり、装飾花とよばれる。葉は光沢があり、葉脈がはっきりと浮き上がっている。
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【有毒性】
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アジサイの葉や花が料理の飾り用として市場に流通していることが確認されているが、アジサイの葉や茎、花には有毒性があり、特に死亡例は報告されていないが、大人や子どもが体調を崩した症例が複数報告されている。
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【症状】
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葉や茎、花を折った際の有毒の乳白色の樹液に触れたり口に含んだりした際の症状として、めまい、嘔吐、痙攣、昏睡、呼吸麻痺があげられるが、毒性成分は明らかになっていない。
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【処置法】
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接種してしまった場合は、すぐに救急車をよび、症状が出る前に処置をしてもらう。
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【事故事例】
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茨城県の飲食店で、アジサイの葉を食べた1グループ19人のうち8人が、会食30分後から嘔吐、吐き気、目眩などの食中毒症状が起きた事故が挙げられる。(JCASTニュース15YERS 記事「アジサイの葉食べて中毒 つくば市の飲食店」2008年06月23日18時05分URL: https://www.j-cast.com/2008/06/23022282.html?p=all[アクセス:2021/12/16])
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真由美加藤2021-12-16 12:56:282021-12-17 12:54:16身近にある有毒植物:アジサイ(紫陽花)沖縄の有用植物:シークヮーサー
【説明】シークヮーサーはミカン科の常緑低木・柑橘類で、主に大宜味村ややんばる地域で生産され、自生している野生のものもある。果実の大きさは平均直径3~4㎝ほどで、見た目がカボスやすだちに類似している。沖縄県を代表する果実として全国一の生産量であり、爽やかな香りと強い酸味が特徴である。
名前の由来は「酸(シー)を食わせる(クヮース)モノ(サー)」という意味の沖縄方言をつなげて“シークヮーサー”とよばれるようになった。地域によっては“シークワーサー”や“シークワーシャー”、“シークァーサー”など多くの呼び方がある。また、発音の解釈の違いによって表記ゆれもあり、食品メーカーや店舗によっても表記が異なり、定まっていない。
しかし、主な産地である大宜味村のホームページや琉球新報、日本果汁協会では、一般的に呼ばれている“シークヮーサー”を取り扱っている。和名では「平実檸檬(ヒラミレモン)」という。
【特色】シークヮーサーの収穫は年に3度あり、収穫時期によって用途が異なる。
[1度目]の8月~9月に収穫したものは青切りと呼ばれ、未熟で酸味が強く、主に刺身や焼き魚にかけたり、酢の物として使用される。食用の他にも薬味に使用されたり、堅くゴワゴワしている芭蕉布を柔らかく織り上げるため、洗濯にも使用されていた。
[2度目]の10月~12月中旬は、収穫後、搾り汁を瓶詰めし、原液ジュースとして販売される。
[3度目]の12月中旬~2月の収穫は、皮が黄色くなり完熟し甘酸っぱい風味であり、生食用やジュース、ゼリーなどに加工される。
その他にも果皮や果肉をお茶にして飲んだり、和食、洋食、スイーツなど、幅広く使用され、沖縄の料理には欠かせない食材である。
【古来の活用方法】
~芭蕉布洗濯の実践~
①シークヮーサーの実12㎏を搾る。
②その搾り汁の中で丁寧に押し洗いし、濯ぐ。
③半乾きにした状態で布を引っ張り伸ばす。
④湯飲みのへりで何度も表面を擦り、しわを伸ばす。
※芭蕉布は破れやすいため力加減に注意し、この作業を繰り返し行う。
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真由美加藤2021-12-15 12:39:522021-12-16 12:56:59沖縄の有用植物:シークヮーサー
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dapro2021-12-15 09:44:402022-11-07 15:35:03京都府立京都学 歴彩館天龍寺文書 第698号 篠原長房書状
698 篠原長房書状
就御寺領物集女庄野之儀、
芳書令拝見候、様躰無案内之儀
候条、三向可申談候、
有様之上不可存疎意候、
仍青銅参十疋被懸御意候、
本望之至候、猶追而可得貴意候、
恐惶謹言
十一月十三日 長房(花押)
出官
奉行
単寮
臨川寺
雲居庵
御報
(解説)
永禄九年(1566)十一月十三日の文書と推定されている。篠原長房は、阿波国の三好氏の家臣。室町幕府十四代将軍の足利義栄を奉じて、畿内に上陸し、その
存在感を示した。
この文書は、政情が安定しなかった京都周辺の状況を表したものである。
天龍寺領の山城国物集女庄(現在の京都府長岡京市周辺)の知行を引き続き天龍寺が望み、篠原が、その意を三好長逸に伝えたとある。
戦乱が広がるにつれて、天龍寺の寺領が、荒らされていくことになる。
天龍寺文書698号篠原長房書状
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dapro2021-12-14 17:22:242022-10-25 10:20:00天龍寺文書 第698号 篠原長房書状
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dapro2021-12-14 16:59:482022-08-21 09:48:24鹿王院【講義】デジタル資料の選定評価
Ⅰ はじめに
デジタルアーカイブは,さまざまな分野で必要とされる資料を記録・保存・発信・評価する重要なプロセスである.このデジタルアーカイブは,わが国の知識基盤社会を支えるものであり,デジタルアーカイブ学会でも,デジタルアーカイブ立国に向けて「デジタルアーカイブ基盤基本法(仮称)」などの法整備への政策提言を積極的に行っている.今後,知識基盤社会おいてデジタルアーカイブについて責任をもって実践できる専門職であるデジタルアーキビストが必要とされている.ここでは,デジタルアーキビストの学術的な基礎として,デジタルアーカイブに関する歴史から我が国の動向並びにデジタルアーカイブの課題を学ぶ.また,この内容は,今後の学修におけるデジタルアーキビストの学びの地図となる.
Ⅱ 授業の目的・ねらい
・この授業は全15講に分かれて論述している.各講における参考文献並びに関連情報は,横のQRコードで示してある.各講においてこれらの参考文献などを読み込んで発展的な学修ができるように構成されている.
・各講の最後に研究課題が設定されており,個別で学修する場合にも,集団で学修する場合においても学修を深めるために主体的に研究課題を考えることが重要である.
・解が見えない地域課題を主体的に探求し,深化させ課題の本質を探り実践的な解決方法を導き出すための手法を研究する.
Ⅲ 授業の教育目標
・日本の目指す知識基盤社会を支えるのはデジタルアーカイブといっても過言ではありません.初期の文化遺産を中心とした展示やウェブ公開など提示中心から,いかに社会の全領域で知的生産やナレッジマネジメントに活用できるインターフェイス,横断的ネットワークなどの環境を確保するかの段階に入ったといえます.
・ここでは,15のテーマに基づいて,それぞれのテーマの中に研究課題を設定し,また,各講に学修到達目標を設定し,個々に学修の到達を確認することができる.
第1講 デジタルアーカイブの歴史とその課題
1.何を学ぶか
デジタルアーカイブの日本にける歴史と本学のデジタルアーカイブの変遷を比較しながら,どのような点が明らかになり,新たにどのような課題が創出されたのかについて考える.
2.学修到達目標
・デジタルアーカイブの歴史について説明できる.
・知識基盤社会におけるデジタルアーカイブの必要性について事例をあげて説明できる.
3.研究課題
・デジタルアーカイブの歴史をまとめて,何が変化して何が課題になっているかを話し合ってみなさい.
4.情報の管理と流通(第1講)
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第2講 デジタルアーカイブプロセス
1.何を学ぶか
2000年代における第1次のデジタルアーカイブブームの現在の状況を見て,第1次のデジタルアーカイブブーム(デジタルアーカイブ1.0)のプロセスから何が問題で,今後何をどのように改善することが持続可能なデジタルアーカイブ(デジタルアーカイブ2.0)を開発するために必要であるかについて考える.
2.学修到達目標
・「Wonder沖縄」におけるWeb用コンテンツがなぜ消滅したかについて説明できる.
3.研究課題
・「Wonder沖縄」のアーカイブプロセスでは何が足りなかったのか.どうすれば持続可能になったのかを考えなさい.
4.情報の管理と流通(第2講)
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第3講 知のデジタルアーカイブ
1.何を学ぶか
知のデジタルアーカイブに関する研究会により知のデジタルアーカイブ ―社会の知識インフラの拡充に向けて―(2012年3月30日)という提言がされ,システム(技術),人材育成,災害の3テーマに焦点を当てたグループを構成して議論を行った.こうした議論から,デジタルアーカイブのための技術,知識,ノウハウの共有の重要性,デジタル・ネットワーク社会に適合したデジタルアーカイブ連携の必要性について考える.
2.学修到達目標
・知のデジタルアーカイブの提言について説明できる.
・MLA連携などデジタルアーカイブの連携の必要性について説明できる.
3.研究課題
・知のデジタルアーカイブの提言を受けて博物館・図書館・公文書館の現状と課題について論述しなさい.
4.情報の管理と流通(第3講)
5.映像
第4講 デジタルアーカイブの構築・連携のためのガイドライン
1.何を学ぶか
デジタルアーカイブの構築・連携のためのガイドライン(2012年3月26日)が総務省から提言されている.ここでは,図書・出版物,公文書,美術品・博物品,歴史資料等公共的な知 的資産の総デジタル化を進め,インターネット上で電子情報として共有・利用できる仕組みを 構築し,知の地域づくりを推進するため,地域の知の記録組織で活用することを提言している.ここでは,インターネット上で電子情報として共有・利用できる仕組みを 構築し,知の地域づくりを推進することを考える.
2.学修到達目標
・知の地域づくりの推進するために必要なことは何かを説明できる.
・デジタルアーカイブの構築・連携において大切なことを説明できる.
3.研究課題
・デジタルアーカイブの構築・連携のためのガイドラインをよく読んで,それぞれの組織のデジタルアーカイブ構築・連携の手引きを完成しなさい.
4.情報の管理と流通(第4講)
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第5講 知の増殖型サイクルの情報処理システムの構成
1.何を学ぶか
デジタルアーカイブのプロセスとして,知的創造サイクルをデジタルアーカイブに当てはめた知の増殖型サイクルを開発した.ここではこのシステムについて理解する.このためには,知の増殖型サイクルにおけるデータ分析・解析・加工処理システムなどのスキルやその考え方を知る必要がある.ここでは,これらのデータ処理における留意事項について解説する.
2.学修到達目標
・デジタルアーカイブのプロセスとして,知的創造サイクルをデジタルアーカイブに当てはめた知の増殖型サイクルについて説明できる.
3.研究課題
・知の増殖型サイクルにおけるメタデータの項目を作成してみなさい.なお,その際にDublin Core(ダブリン・コア)に配慮すること.
4.情報の管理と流通(第5講)
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第6講 知の増殖型サイクルの知的処理と流通システム
1.何を学ぶか
デジタルアーカイブにおける知の増殖型サイクルの構成は,資料の保管,検索,分析処理とその結果の利用という閉じたサイクルとして成立つものである.そのためには,利用の計画,活用,評価の面のみではなく,知の増殖型サイクルで最も重要なデジタルアーカイブの保管,メタデータ,検索,抽出,提示,分析,解析処理についても研究する必要がある.また,このデジタルアーカイブを用いた知の増殖型サイクルでは,利用目的に対し,いかに適した資料を検索し,分析・解析・加工処理して提供できるかが重要である.ここでは,知の増殖型サイクルが何回もサイクルを繰り返すことにより,新しい知が各サイクルに追加され,より精度の良いデータの利用が可能になる.ここでは,いかに適した資料を検索し,分析・解析・加工処理して提供できるかという視点から,横断検索やサイクル処理を支えるメタデータ,また,知的処理に対応した著作権,プライバシーの問題及び検索結果の選定・提供における課題を考える.
2.学修到達目標
・デジタルアーカイブにおける知の増殖型サイクルの構成を説明できる.
3.研究課題
・「沖縄おぅらい」における知の増殖型サイクルはどのように構成されるか述べなさい.
・沖縄の学力向上における知の増殖型サイクルとは,どのようなサイクルになるか論じなさい.(参考:沖縄における教育資料デジタルアーカイブを活用した学力向上について)
4.情報の管理と流通(第6講)
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第7講 知の増殖型サイクルを支えるメタデータの構成
1.何を学ぶか
知の増殖型サイクルでは,新たな知を創造することが重要であり,また,その新たな知をデジタルアーカイブする閉じたサイクルである.そのために,新たにメタデータをその新たな地に対応した項目を追加し,ここでダイナミックなメタデータを提案する.
2.学修到達目標
・地域資源のメタデータの構成について説明できる.
3.研究課題
・地域資源のデジタルアーカイブのメタ情報の項目を考えてみなさい.そのうえで,それらの項目がなぜ必要なのか利用を考えて論述しなさい.
4.情報の管理と流通(第7講)
5.映像
第8講 我が国におけるデジタルアーカイブ推進の方向性
1.何を学ぶか
平成 29 年4月に「我が国におけるデジタルアーカイブ推進の方向性」がデジタルアーカイブの連携に関する 関係省庁等連絡会・実務者協議会より提言された.この新たな提言で新たに追加されたデジタルアーカイブの考え方について考える.
2.学修到達目標
・デジタルアーカイブ社会について説明できる.
・オープンなデジタルコンテンツの必要性について具体例を挙げて説明できる.
3.研究課題
・デジタルコンテンツのオープン化と著作権はどうしても利害が衝突する.デジタルアーカイブ社会においてオープンデータ化はなぜ必要で,そのために著作権をどのように改正する必要があるかについて論述しなさい.
4.情報の管理と流通(第8講)
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第9講 デジタルアーカイブの構築・共有・活用ガイドライン
1.何を学ぶか
平成29年4月に「デジタルアーカイブの構築・共有・活用ガイドライン」がデジタルアーカイブの連携に関する 関係省庁等連絡会・実務者協議会にてまとめられた.ここでは,博物館・美術館,図書館,文書館といった文化的施設に加えて,大学・研究機関,企業,市民団体,官公庁・地方公共団体などの有形・無形の様々なコンテンツを保有する機関・団体等を対象に,業務にもサービスにも役立つデジタル情報資源の整備・運用方法について報告している.ここでは,各機関におけるデジタルアーカイブの構築・共有・活用について考える.
2.学修到達目標
・デジタルアーカイブの構築・提供ついて説明できる.
・アーカイブ機関が無理なくデータを整備・共有・連携できる共通基盤(プラットフォーム)の構築について,その機能を具体的に説明できる.
3.研究課題
・活用する場合は,メタデータを共有することで,様々なアプリの提供,付加価値の追加等を通じて,活用を行い,その成果物を保存・共有領域に還元し,再資源化することも期待されると報告されている.そのためには,具体的に何をすることが必要になるか述べよ.
4.情報の管理と流通(第9講)
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第10講 知的財産推進計画に見るデジタルアーカイブ
1.何を学ぶか
知的財産戦略本部より知的財産推進計画2017(2017年5月)が発表され,そこには,「我が国の知や文化資源を結集し,世界中に発信しながら新たな価値創造につなげることができるデジタルアーカイブの構築とその利活用について,計画的に推進していくことが必要である」と,デジタルアーカイブに関する記述が増加していることを見ることができる.知的財産推進計画の目的と今後の方向性について考える.
2.学修到達目標
・知的財産推進計画を理解し説明できる.
・新たな価値創造とデジタルアーカイブの構築について具体例を出して説明できる.
3.研究課題
・知的財産推進計画とデジタルアーカイブとの関係を明確にして,知的財産計画の目的について論述しなさい.
4.情報の管理と流通(第10講)
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第11講 地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点の形成
1.何を学ぶか
知識基盤社会においてデジタルアーカイブを有効的に活用し,新たな知を創造するという本学独自の「知の増殖型サイクル」の手法により,地域課題に実践的な解決方法を確立するために,地域に開かれた地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成をする.このことにより,地域課題に主体的に取り組む人材を養成する大学として,伝統文化産業の振興と新たな観光資源の発掘並びにデジタルアーカイブ研究による地方創成イノベーションの創出を行う.
2.学修到達目標
・デジタルアーカイブと地域課題解決について説明できる.
・地方創成イノベーションの創出について具体的に説明できる.
3.研究課題
・飛騨高山匠の技デジタルアーカイブにより,地域の文化産業を振興するための方策を3つ挙げて論述しなさい.
4.情報の管理と流通(第11講)
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第12講 知の拠点形成のための基盤整備
1.何を学ぶか
知識基盤社会においてデジタルアーカイブを有効的に活用し,新たな知を創造するという岐阜女子大学独自の「知の増殖型サイクル」の手法により,地域課題に実践的な解決方法を確立するために,地域に開かれた地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成のための基盤整備が必要となる.このことにより,地方創成イノベーションの実現と伝統文化産業の振興並びに新たな観光資源の発掘を行うことができることを考える.
2.学修到達目標
・知識基盤社会とデジタルアーカイブの関係について説明できる.
・知識循環型社会について具体的に説明できる.
・地域課題の解決とデジタルアーカイブについて説明できる.
3.研究課題
・大学が地域の知の拠点形成のための基盤整備に必要な要素は何か論述しなさい.
4.情報の管理と流通(第12講)
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第13講 デジタルアーカイブにおける新たな評価法
1.何を学ぶか
20017年10月,Europeanaより評価方法の新規開発プロジェクトの成果物として“Impact Playbook: For Museums, Libraries, Archives and Galleries”(以下プレイブック)の第一部が公開された.プレイブックは「インパクト評価」を実施するための手順・方法をまとめた一種のガイドラインであり,Europeanaだけでなく,その参加機関である欧州各域の図書館・博物館・公文書館・ギャラリー等が各々のデジタルアーカイブ関連事業の持つ多様な価値を各々の見方で評価し,かつその評価結果を他者と共有できるようにするための「共通言語」としての役割を果たすという.筑波大学大学院図書館情報メディア研究科・西川開氏によると,インパクト評価はもともと環境分野で発達した評価方法であると言われており,その後公衆衛生や社会福祉事業などの諸領域にも普及・発展してきた.近年では公的助成金の減額等を背景として図書館を始めとする文化機関においても自組織の持続可能な発展に資する手段として注目を集めている.
2.学修到達目標
・新たな評価法であるインパクト評価について具体的に説明できる.
3.研究課題
・デジタルアーカイブの新しい評価について論述しなさい.
4.情報の管理と流通(第13講)
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第14講 デジタルアーカイブを活用した地域課題の解決手法
1.何を学ぶか
飛騨高山匠の技の歴史は古く,古代の律令制度下では,匠丁(木工技術者)として徴用され,多くの神社仏閣の建立に関わり,平城京・平安京の造営においても活躍したと伝えられている.しかし,現在の匠の技術や製品についても,これら伝統文化産業における後継者の問題や海外への展開,地域アイデンティティの復活など匠の技を取り巻く解が見えない課題が山積している.ここでは,知識基盤社会におけるデジタルアーカイブを有効的に活用し,新たな知を創造するという本学独自の「知の増殖型サイクル」の手法により,これらの地域課題に実践的な解決方法を確立するために,「知的創造サイクル」をデジタルアーカイブに応用して飛騨高山の匠の技に関する総合的な地域文化の創造を進めるデジタルアーカイブの新たな評価指標ついて考える.
2.学修到達目標
・「知の増殖型サイクル」の手法による地域課題に実践的な解決方法を確立することについて説明できる.
3.研究課題
・住民R(Resident)-地域資源L(Local Resources)認知度診断表から何がわかるか論述してみなさい.
4.情報の管理と流通(第14講)
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第15講 首里城の復元とデジタルアーカイブの可能性
1.何を学ぶか
鎌倉芳太郎は沖縄で撮影したガラス乾板を自身の避難先である防空壕で保管していたという.これら保存されていた資料が,首里城復元において大きな役割を果たしたという事実は,「知の増殖型サイクル」の考え方に当てはめることができる.首里城復元の際に利用された鎌倉資料は原資料であり,デジタルアーカイブではない.しかし,「知の増殖型サイクル」に適応することで,これからのデジタルアーカイブの在り方が見えてくる.
2.学修到達目標
・鎌倉芳太郎と首里城復元の過程で説明できる.
・デジタルアーカイブという視点から鎌倉芳太郎資料集について説明できる.
3.研究課題
・首里城の復元に鎌倉芳太郎の資料が重要であったかについてデジタルアーカイブの視点で論述しなさい.
4.情報の管理と流通(第15講)
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資料
Ⅳ 課題
課題1 テーマ1からテーマ8の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめよ.
課題2 テーマ9からテーマ15の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめてよ.
Ⅴ アドバイス
課題1解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
課題2解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
Ⅶ テキスト
久世均著:情報の管理と流通 岐阜女子大学 2020
年表
Ⅷ タキソノミーテーブル(教育目標の分類体系:タキソノミー)
映像資料
資料
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dapro2021-11-22 15:32:062022-09-14 10:40:26【講義】デジタル資料の選定評価Ⅰ はじめに
最近の情報技術等の進展に伴い,多様な学習者に対応した多方向から撮影した教材化の開発がなされてきた.また,高品位で大容量の記録も安価で可能になり,また大容量記憶装置や高速ネットワークが急速に進み,映像教材も高品位で大容量の配信が可能になった.従来の学習教材の撮影方法や記録方法は,単方向からの撮影・記録が主なものであり,撮影方向には教材作成者の撮影意図 が多く反映されていた.
今後,多様な学習者に対応した映像の教材化を考えると,これまでの単方向を主として撮影・記録されてきたものから,多様な視点で教材を提示することが必要となる.そこで,本研究は,学習教材を多方向同時撮影することにより多視点映像として教材化し,多視点映像教材の教育利用・研究での課題について考える.
Ⅱ 授業の目的・ねらい
・この授業は全15講に分かれて論述している.各講における参考文献並びに関連情報は,横のQRコードで示してある.
各講においてこれらの参考文献などを読み込んで発展的な学修ができるように構成されている.
・各講の最後に研究課題が設定されており,個別で学修する場合にも,集団で学修する場合においても学修を深めるため
に主体的に研究課題を考えることが重要である.
・多視点映像教材の開発を主体的に探求し,深化させ課題の本質を探り教材作成手法を導き出すための手法を研究する.
Ⅲ 授業の教育目標
学習教材を選定・開発するに当たっては,多視点映像教材の活用により児童生徒が自ら考えることができるようにするなどの教育効果を高めるため,身近な事柄を取り上げたり,児童生徒の興味・関心等を生かしたりするなどの教材作成を行う.なお,学習教材の選定・開発に際しては,児童生徒の発達段階を十分考慮すると共に,その内容を公正な観点から吟味する.さらに,例えば身近な事柄を取り上げる場合など教材の内容によっては,プライバシーの保護等にも十分配慮することを理解する.
第1講 多視点映像教材と複眼的思考法
1.何を学ぶか
学習教材を多方向同時撮影することにより多視点映像として教材化し,多視点映像教材の教育利用・研究での課題について考える.
2.学修到達目標
・多視点映像教材について説明できる.
・多視点映像教材の教育利用について具体例を示して説明できる.
・多視点映像教材と複眼的思考法との関係について説明できる.
3.課 題
1.多視点映像教材についてその効果と可能性について説明しなさい.
2.多視点映像教材の教育利用について,具体例を挙げて説明しなさい.
3.多視点映像教材を具体的に企画しなさい.
4.複眼的思考法と多視点映像教材の関係について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第1講)
5.動画教材
第2講 多視点映像教材と教えて考えさせる授業
1.何を学ぶか
理科実験の学習で,児童が理科の実験方法を身につけるための支援として,児童・教師が簡単に操作でき,必要な部分を繰り返し見ることができる理科実験のデジタルコンテンツを考える.
2.学修到達目標
・小学校の理科における多視点映像教材の活用ついて説明できる.
・理科実験の学習における学習展開について具体的に説明できる.
・教えて考えさせる授業の学習展開について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
1.多視点映像教材の理科への活用についてその効果と可能性について説明しなさい.
2.理科実験の学習における学習展開について具体的に説明しなさい.
3.教えて考えさせる授業の学習展開について具体的に指導案を作成しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第2講)
5.動画教材
第3講 表示映像の違いは理解度に影響を与えるか
1.何を学ぶか
高山での遠隔親子教室を例に表示視点の違いが理解度に与える影響に関する調査をしたので,この調査結果の分析と今後の課題について考える.
2.学修到達目標
・表示映像の違いが理解度に与える影響について説明できる.
・遠隔学習における多視点映像の効果について具体的に説明できる.
3.課 題
1.表示映像の違いが理解度に与える影響について具体例を挙げて説明しなさい.
2.遠隔学習における多視点映像の効果について具体的に説明しなさい.
3.遠隔学習における多視点映像を配信する効果について具体的に説明しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第3講)
5.動画教材
第4講 多視点映像教材による主体的な学習の支援
1.何を学ぶか
小学校における器械運動の学習で,児童が自己の能力に適した技を選んで主体的に身につけるための支援として,児童・教師が簡単に操作でき,必要な部分を繰り返し見ることができる模範演技のデジタルコンテンツを考える.
2.学修到達目標
・小学校の器械体操における多視点映像教材の効果ついて説明できる.
・主体的な学習と多視点映像教材との関係について説明できる.
3.課 題
1.小学校の器械体操における多視点映像教材の効果ついて具体的に説明しなさい.
2.主体的な学習と多視点映像教材との関係について具体的に説明しなさい.
3.個別最適な学びにおける多視点映像の効果について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第4講)
5.動画教材
第5講 伝統と文化の視点を考える
1.何を学ぶか
地域の伝統文化に関する“知”の伝承サイクルを支援するためのデジタルアーカイブの技術的考察を沖縄の「獅子舞・エイサー」を例にして考える.
2.学修到達目標
・伝統文化教材の作成に関する視点を説明できる.
・伝統文化の多視点映像教材の作成手順を説明できる.
3.課 題
1.伝統文化教材の作成に関する視点を具体的に説明しなさい.
2.伝統文化の多視点映像教材の作成手順を作成しなさい.
3.地域の伝統文化を教材化した指導案を作成しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第5講)
5.動画教材
第6講 授業技術の対象化とデジタルアーカイブ
1.何を学ぶか
多視点映像教材を用いた授業や自己学習教材としての利用方法等の総合的な教材化の開発が,多様な学習者に対応した映像の教材化の開発として重要である.そこで,多視点映像の授業技術の対象化について考える.
2.学修到達目標
・授業技術の対象化とは何か説明できる.
・授業実践を多視点で撮影する利点について説明できる.
3.課 題
1.実践的な教師力とは何か説明しなさい.
2.授業実践を多視点で撮影する利点について説明しなさい.
3.授業実践を多視点で撮影する企画書作成しなさい.
4.授業技術の対象化とは何か説明しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第6講)
5.動画教材
第7講 「伝統」と「文化」の同時代性と創造
1.何を学ぶか
地域の伝統と文化に関する“知”の伝承サイクルを支援するために,沖縄の伝統と文化に関して,我が国の政策を整理し,「伝統と文化」を教育に取り入れる必要性について考える.
2.学修到達目標
・学校教育における伝統と文化について説明できる.
・伝統と文化教育の歴史について説明できる.
3.課 題
1.学校教育における伝統と文化について具体的に説明しなさい.
2.伝統と文化教育の歴史についてについて具体例を挙げながら説明しなさい.
3.学校で「伝統と文化」の教育を行うために必要と思われる教材を考えて一覧表を作成しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第7講)
5.動画教材
第8講 「できる授業」と「わかる授業」
1.何を学ぶか
体育(本研究では器械運動)の指導で活用する上で大切なことは,児童に「お手本」を示す際,技能のポイントなどがわかりやすい資料(映像)を提示できるか,児童が運動に対してより理解を深め,仲間とともに課題解決に向けて主体的に取り組んでいくときに,ICT を活用できるような環境を整えて指導ができるかということを考える.
2.学修到達目標
・体育教科における ICT 活用について具体的な事例を挙げて説明できる.
・体育における教材について企画し設計できる.
3.課 題
1.体育教科における ICT 活用について具体的な事例を挙げて説明しなさい.
2.体育における教材について企画し設計しなさい.
3.自分で自分のフォームを撮影し,主体的に学ぶという指導案を作成しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第8講)
5.動画教材
第9講 複眼的思考法により主体的な学習を伸ばす
1.何を学ぶか
見たい視点を自分で選択でき,横や正面等自分では客観視することのできない視点からの映像を見ることで,跳び方のイメージを持つことが容易になり,主体的に跳び箱学習を楽しむことができるようになることについて考える.
2.学修到達目標
・主体的な学習態度を育てることについて具体的に例を挙げて説明できる.
・主体的な学習態度を育成するために,どのように多視点教材を活用すればよいか説明できる.
3.課 題
1.主体的な学習態度を育てることについて具体的に例を挙げて説明しなさい.
2.主体的な学習態度を育成するために,どのように多視点教材を活用すればよいか説明しなさい.
3.主体的な学習態度を育成するための教材活用事例を作成しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第9講)
5.動画教材
第10講 教えて考えさせる授業の展開
1.何を学ぶか
小学校理科における児童の多視点映像教材を活用した実験支援方法に関する研究を通じて,教えて考えさせる授業の展開について考える.
2.学修到達目標
・多視点映像教材の処理方法について順を追って説明できる.
・多視点映像教材を使った“教えて考えさせる授業”への展開について説明できる.
3.課 題
1.多視点映像教材の処理方法について順を追って説明しなさい.
2.多視点映像教材を使った教えて考えさせる授業への展開について説明しなさい.
3.マルチアングル映像と多視点映像の違いと特徴を説明しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第10講)
5.動画教材
第11講 単視点映像と多視点映像の違いを考える
1.何を学ぶか
小学校教育においては,授業は担任の教師が全ての科目を担当している.つまり教師の専門外の科目でも教えなければならない.専門家でなくても授業を円滑に進めることが大変重視される.そこで誰でも簡単に操作ができ,尚且つ授業を進めるうえでの手助けとなる書写の授業のための教材開発を考える.
2.学修到達目標
・書写教育における多視点映像の必要性について説明できる.
・書写教育においてどこからの視点が効果的か説明できる.
3.課 題
1.書写教育における多視点映像の必要性について具体例を挙げて説明しなさい.
2.書写教育においてどこからの視点が効果的かを具体的に説明しなさい.
3.書写教育における多視点映像教材の企画書を作成しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第11講)
5.動画教材
第12講 授業をデジタルアーカイブする
1.何を学ぶか
日本の授業のみならず具体的に諸外国の授業をアーカイブ化し,長期保存を考えデジタルアーカイブ手法による関連教育資料の構成について考える.
2.学修到達目標
・授業分析に必要な教育資料の構成について説明できる.
・授業分析手法について具体的に説明できる.
3.課 題
1.授業分析に必要な教育資料の構成について具体例を挙げて説明しなさい.
2.授業分析手法について具体的に説明しなさい.
3.英国の授業分析を右の授業アーカイブプロジェクトの例に倣って,行ってみなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第12講)
5.動画教材
第13講 多視点映像教材の流通を考える
1.何を学ぶか
多様な学習者に対応した映像の教材化を考えると,これまでの単方向を主として撮影・記録されてきたものから,多様な視点で教材を提示・流通することを考える.
2.学修到達目標
・多視点映像教材の教育利用とその効果について説明できる.
・単視点と多視点の映像教材の違いについて説明できる.
・多視点映像教材の有効的な流通方法について説明できる.
3.課 題
1.多視点映像教材の教育利用とその効果について具体的な例を挙げて説明しなさい.
2.単視点と多視点を比較し映像教材の違いについて説明しなさい.
3.多視点映像教材とするとよい教育の対象を説明し,多視点映像教材の企画書を作成しなさい.
4.多視点映像教材の有効的な流通方法について説明しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第13講)
5.動画教材
第14講 遠隔学習における多視点映像の評価法
1.何を学ぶか
高山での遠隔親子教室を例にアンケートを実施したので,このアンケート結果の分析と今後の課題について考える.
2.学修到達目標
・遠隔学習において動く紙おもちゃのどの視点を配信するとよいか,その学習シーンを想定して説明できる.
・目的に対応したアンケート調査用紙を作成できる.
3.課 題
1.遠隔学習において動く紙おもちゃのどの視点を配信するとよいか,その学習シーンを想定して設計しなさい.
2.遠隔学習における学習効果のアンケート調査用紙を作成しなさい.
3.遠隔学習において教師はどのようなことに配慮して指導することが必要か具体的に説明しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第14講)
5.動画教材
第15講 多視点映像で変える授業
1.何を学ぶか
岐阜と沖縄の親子教室で,親子を対象に意識調査を実施したので,この意識調査の結果の分析と今後の課題について考える.
2.学修到達目標
・意識調査の必要性について説明できる.
・子どもを対象にした調査の留意点について説明できる.
3.課 題
1.意識調査の必要性について具体的に説明しなさい.
2.子どもを対象にした調査の留意点について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第15講)
5.動画教材
第16講 コミュニケーションを可視化する
1.何を学ぶか
このような活動を教育として適用するためには,活動についての親子の状況を調査し,親子の共同学習として,どのような指導方法,展開をさせるか検討する必要がある.そこで,この「動く紙おもちゃ作り」の教材化と意識の調査を考える.
2.学修到達目標
・コミュニケーションの定義について説明できる.
・コミュニケーションを促す講座の設計について説明できる.
3.課 題
1.コミュニケーションの定義について説明しなさい.
2.コミュニケーションを促す講座を設計しなさい.
3.コミュニケーションに関する独自の調査用紙を作成しなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第16講)
5.動画教材
第17講 コミュニケーションを分析する
1.何を学ぶか
講師の提示と親子のコミュニケーションによる直接・間接的影響について量的分析を考える.
2.学修到達目標
・フランダースの相互分析カテゴリーシステムについて説明できる.
・コミュニケーションを可視化する方法について説明できる.
3.課 題
1.フランダースの相互分析カテゴリーシステムについて説明しなさい.
2.コミュニケーションを可視化する方法について具体的に説明しなさい.
3.コミュニケーション分析を実際に行ってみなさい.
4.プレゼン資料
教材リサーチⅡ(第17講)
5.動画教材
課 題
Ⅳ 総合課題
課題1 第1から第8講の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめよ.
課題2 第9から第17講の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめてよ.
Ⅴ アドバイス
課題1解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
課題2解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
Ⅵ 教材リサーチⅡガイドブック
Ⅶ テキスト
Ⅷ 参考文献
主にテキストの中に記してある文献が参考になります.
Ⅷ タキソノミーテーブル(教育目標の分類体系:タキソノミー)
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dapro2021-11-22 14:17:522022-09-14 10:41:04【講義】教育方法特講Ⅱ身近にある有毒植物:ミフクラギ(オキナワキョウチクトウ)
【説明】
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熱帯アジアに分布し、排気ガスや公害に強いことから交通道路や公園、海岸近くなどに多く見られる。葉は細長く互生し、長さ約10~25センチメートルで倒披針形、表面に光沢があり全縁である。花は白色、果実は長卵形である。
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【有毒性】
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種子は猛毒であり、実が赤く熟すため、マンゴーと間違える事故も発生している。枝葉を折った際にでる乳白色の樹液も有毒であり、目や粘膜に触れると腫れることからミフクラギという。沖縄方言ではミーフックヮーという。
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【症状】
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有毒の樹液に触れたり口に含んだりした際の症状として、皮膚炎、下痢、嘔吐、めまい、不整脈、心臓麻痺があげられる。
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【処置法】
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①接種してしまった場合 症状が出る前に救処救急車をよび、処置を依頼する。
②傷口に汁が入った場合 すぐ傷口を清潔な水でよく洗い流す。
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【事故事例】
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小学生が校内に植えてあるキョウチクトウの葉を食べられると勘違いして3~5枚ほど食べ、吐き気や頭痛といった症状を訴えて入院した。(参照:朝日新聞DIGITAL記事「キョウチクトウで小学生2人が食中毒 高松」2017/12/16 19:00)
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資料(メタデータ)
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真由美加藤
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真由美加藤2021-11-15 18:00:352021-12-16 13:00:37身近にある有毒植物:ミフクラギ(オキナワキョウチクトウ)人権教育
第1講 ドキュメント「青い目・茶色い目」を見て、差別の仕組みについて考える。
課題
参考文献
第2講 創造性を高めるためについて考える。
課題
参考文献
第3講 いじめのメカニズムといじめ対策のポイントは何か考える?
課題
参考文献
第4講 ネット社会の人権とモラルについて考える。
課題
第5講 著作権法の目的について深く考える。
課題
プレゼン資料
参考文献
第6講 能力主義は正義かについて考える。
課題
能力主義は正義か?という議論について考えたことを記述しなさい。
参考文献
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クゼヒトシ2021-11-15 15:45:402022-12-19 14:53:16【講義】人権教育