東福寺

東福寺
弘法大師が開山したといわれ由緒ある真言宗の寺です。古い歴史を持つだけに流山市指定の文化財が数多くあります。千仏堂には約千体の仏像が安置され、左右には小さな阿弥陀如来像が安置されています。中尊は死んだ人を迎える来迎印を結んだ阿弥陀如来立像で、口を少しあけた「歯吹きの弥陀」で、江戸時代に作られたものです。千体もの阿弥陀像が安置されるのは、大変珍しいものです。また、近年中尊の台座から多数の結縁交名札(東福寺に結縁した多くの人々の名前が書かれた木札)が発見され、当時の信仰を知る貴重な資料です。ほかにも、庚申信仰とも結びついた二十一仏板碑や、3メートル近くある大きな金剛力士立像2体(江戸時代)、太平記を題材に描いた俵藤太百足退治の大絵馬(西暦1863年)などの指定文化財があります。また境内の中門の鴨居にある鴨の彫刻は、流山の民話「目つぶしの鴨」として有名です。
目つぶしの鴨
秋のお米の収穫を心待ちにしていた村人たちの田畑が荒らされ困っていました。犯人を捜してみると、悪さをしていたのは鴨たちでした。鴨たちを捕まえようと村人たちが追いかけていくと、東福寺の森の中に逃げ込んでいきました。村人たちが息を切らせながら東福寺の石段を駆け上がっていくと、大将と思える一番大きな一羽の鴨が山門の中に吸い込まれるように飛び込んで行きました。鴨の泥のついた足跡を辿ってみると、そこにあったのは、境内の中門の鴨居にある鴨の彫刻でした。そこで、二度と鴨が飛んでいって悪さをしないようにと鴨の目に釘が打たれました。(東福寺の中門は日光東照宮造営の材料が一部寄贈され、鴨の彫刻は左甚五郎作と言われています。)それから田畑が荒らされるようなことはなくなり、東福寺の鴨は「目つぶしの鴨」と呼ばれるようになりました。
(流山市観光協会 民話の里を訪ねてより引用)