泰澄寺

泰澄寺
泰澄寺は越前国麻生津(現在の福井市三十八社町)に境内を構えている真言宗智山派の寺院です。泰澄寺の創建は奈良時代の養老元年(717)、泰澄大師が生誕したこの地に両親の為に開山したのが始まりと伝えられています。泰澄大師は飛鳥時代の白鳳12年(683)に父親三神安角、母親伊野氏の娘の2男として生まれ、持統6年(692)に道昭聖人が当地を訪れた際に才能を見抜き、11歳、又は14歳で越知山に登り修行を重ねたそうです。
泰澄寺は泰澄大師生誕の聖地として信仰を集めた事で寺運が隆盛し境内には36の建物が建立され越の大師の根本道場として広く知られるようになりました。戦国時代に織田信長の兵火により多くの堂宇、寺宝、記録などが焼失しその後衰退します。境内には大師の産湯の池、雷の池、駒の爪、座禅石、白山権現社、大師堂など泰澄大師縁の史跡が点在し、泰澄大師が愛用したと伝わる鉄鉢を所有、本尊である十一面観音像は天平8年(736)に泰澄大師自ら彫り込んだものを安置したと伝えられています。泰澄寺は福井市の景観形成上重要な価値があるとして平成13年(2001)に福井市都市景観重要建築物に指定されています。泰澄寺が所有する木造僧形坐像は平安時代前期に制作、像高34.1cm、一木造、彫眼、古色仕上げ、泰澄自作の墨書、元々は大虫神社(福井県越前市)に安置されていましたが、明治時代の神仏分離令により大虫神社から仏教色が一掃され、破棄を恐れた信者の一人が自宅に持ち帰り、近年になり泰澄寺に奉納、平成23年(2011)に福井県指定文化財に指定されています。山号:白鳳山。宗派:真言宗智山派。本尊:大日如来、十一面観世音菩薩。
(引用:https://www.fukureki.com/fukui/taisou.html)