深瀬のでくまわし

深瀬のでくまわし
深瀬のでくまわしは、白山麓の旧尾口村深瀬集落に伝わる民俗芸能。集落は昭和52年(1977)に手取川ダム建設のため水没すため北に約25Km離れた白山市鶴来地区深瀬新町に移転した。でくまわしも、移転した新町で移転した人たちによって続けられいる。でくまわしとは、頭部をつけた人形に十字に組んだ棒をつけ、服を付けた人形をで芝居を上演するを示す。いわば、人形はでくの棒であり、この人形を人形遣いが廻し演ずることから「でくまわし」と呼ばれる。でくまわしは、現在15名ほどの伝承者によって上演される。毎年、2月の旧正月行事としておこなわれ、2月の中旬の土曜日・日曜日に上演される。現在は、深瀬新町の公民館内に設置された舞台で上演される。もともと、白山麓の谷合集落の時は、浄土真宗の道場で簡素な腰幕を張った舞台を設置して行われていた。公演は、太夫(だゆう)、人形遣い、太鼓打ちで行わる。人形遣いは2~3名である。1公演は2~3時間である。最初は、三番叟から始まり、演目となる。演目のクライマックスには、舞台から客席に向かって飴玉が一斉にまかれ盛り上がりを見せる。演目が終わると深瀬出身者による「チョイベ」と呼ばれる輪踊りが演じられ終了となる。演目は「源氏烏帽子折」「大職冠」「門出八島」「仮名手本忠臣蔵」である。旧集落から約5㎞北に東二口のでくまわしが伝承されている。深瀬のでくまわしは、三味線、笛がつかず人形遣いは舞台を足音を立てて音頭をとる。深瀬の人形は、村人が手作りで作成している。現在、伝承者は元の地で育った世代の2~3世代目となり、伝承者がおらず公演を行う事の危機的な状況になっている。
特色
昭和52年5月17日に東二口の文弥人形浄瑠璃ともに「尾口のでくまわし」として国指定無形民俗文化財に指定された。全国的には薩摩川内市、佐渡市、白山市で伝承されているものしかなく古浄瑠璃として評価されている。

資料
深瀬のでくまわし
概要
深瀬区少史

メタデータ
深瀬のでくまわし
資料集
073_076_深瀬のでくまわし