高山市下二之町大新町伝統的建造物群保存地区

高山市下二之町大新町伝統的建造物群保存地区
 平成16年7月6日、約6.6haが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。南北通りは約780m、東西幅は約180m。鳩峯車組町並保存会、神馬台組町並保存会、船鉾台組町並保存会、豊明台組町並保存会、浦島台組町並保存会、大新町1丁目3班町並保存会、越中街道町並保存会の7保存会により町並み保存がなされている。伝統的建造物は200棟、その他の工作物12件、環境物件が8件ある。
 旧高山城下町では、安川通りの南側が日枝神社、北側が桜山八幡宮の氏子区域とされ、前者を上町(かみちょう)、後者を下町(しもちょう)と呼んだ。本伝建地区は下町のうち、特に越中街道と呼称された高山から富山に通ずる街道沿いに建てられた建造物群である。江戸時代後半から民家が密集するようになったが、特に大新町には職人や半農半商的な職能の者が多く、上町の商家とは異なった歴史と性格を持っている。
 下二之町には、かつて商人町であったにぎわいが今も残り、高山市民はここへ用事に来る。時計店、表具師、菓子屋、餅屋、クリーニング屋、農機具屋、文房具店、家具店、郵便局、料理屋、喫茶店など市民向けの店が多い。
 餅屋では、正月のお鏡モチ、笹ダンゴ、オケソクを扱い、交通混雑時もアクセスしやすいこの町は、今日も馴染みの客が訪れている。
 町並みの色は、ベンガラとススを3対1で混ぜ合わせ、格子や外観柱などに塗り、荏の油で止めている。年月を経てあずき色になり、独特の町並みの色をかもしだす。