日光東照宮ほか2件の金森寄進の灯篭
日光東照宮ほか2件の金森寄進の灯篭
光東照宮、上野東照宮、亀戸東覚寺の燈籠
① 日光東照宮内・陽明門下方の中神庫前に金森重頼寄進の灯籠が並ぶ。
金森重頼寄進の灯籠の右に中神庫、左に上神庫がある。
金森重頼寄進の灯籠銘文
「元和三年丁巳・一六一七 東照宮 四月十七日 金森長門守 御寶前 源重頼」
② 上野の東照宮に、金森頼直寄進の燈籠が現存する。
上野東照宮境内 金森頼直(第四代)寄進灯籠銘文
「武州東山東照宮慶安四年石灯籠二基寶前四月十七日金森長門守源朝臣頼直」
③ 亀戸東覚寺に金森頼旹寄進の燈籠が現存する。上野の寛永寺から移された。
亀戸東覚寺所蔵の灯籠銘文
「厳有院殿延宝九年五月八日飛騨国主金森万助源頼時」
上野東照宮(国指定重要文化財)
台東区上野公園9番
藤堂高虎(1556~1630)は上野山内の屋敷の中に、徳川家康を追慕し、家康を祭神とする宮祠を造った。これが上野東照宮の創建と言われている。あるいは寛永4年(1627)、宮祠を造営したのが創建ともいう。もとは「東照社」と称していたが、正保2年(1645)に宮号宣下があり、それ以後家康を祀る神社を東照宮と呼ぶようになった。
現在の社殿は、慶安4年(1651)、第3代将軍家光が大規模に造り替えたもので、数度の修理を経ているが、ほぼ当初の姿を今に伝える。社殿の構造は、手前より拝殿、幣殿、本殿からなり、その様式を権現造りという。社殿は都内でも代表的な江戸時代初期の権現造りで、華麗荘厳を極めている。
唐門、透塀は社殿とともに構造、様式が優れており貴重であることから、参道入口の石造明神鳥居、唐門前に並ぶ銅燈籠48基と合わせて国の重要文化財に指定されている。
平成21年3月
台東区教育委員会
説明板より
関連資料
2-31-1 金森家寄進の灯篭
2-31-2 上野東照宮(国指定重要文化財)
資料集