五段の神楽
五段の神楽
2010年5月16日〈日〉岐阜県郡上市白鳥町石徹白の白山中居神社で五段神楽が行われました.
白山中居神社は,景行天皇の御代に創建され,泰澄大師が養老年間に社域を拡張したと伝えられています.
この五段神楽は,保安元年(1120)「越宗廟白山上下年中行事祭祀巻」に【五行之舞】として奉納されたのが,始めといわれています.
春の例祭に奉納される神楽で,白鉢巻きをして後頭部に五色のたけなが布をつけ,金色の天冠をかぶり赤地に金襴のちはやをはおり,白足袋姿の姉・妹といわれる巫女二人で舞われます.
舞は,
鳶の舞-巫女二人が,最初子机を挟んで向かい合って座ります.妹巫女は元の席に座ったままで,姉巫女が鈴と扇を持って舞います.元は,続いて妹巫女も舞をしたということですが,現在は姉巫女のみが舞います.
二人舞-巫女二人の舞です.姉巫女は外側を,妹巫女は内側を,鈴と扇を持って廻りながら舞います.
扇の舞-扇を両手にそれぞれ持った姉巫女が,8の字に廻りながら舞います.この舞も元は続けて妹巫女も舞ったそうです.
鈴の舞-鈴を持った妹巫女が,扇の舞と同じように8の字に廻りながら舞います.この舞も以前は姉巫女に続けて妹巫女が舞ったそうですが,現在は妹巫女のみが舞います.姉巫女は元の席に座ったままです.
幣の舞-姉・妹の二人の巫女が,鈴と幣を持って舞います.
の五段です.
資料集
098_112_五段の神楽