【講義】実践研究Ⅱ (2025年度)
【講義】実践研究Ⅱ (2025年度)
Ⅰ はじめに
デジタルアーカイブは,さまざまな分野で必要とされる資料を記録・保存・発信・評価する重要なプロセスである.このデジタルアーカイブは,わが国の知識基盤社会を支えるものであり,デジタルアーカイブ学会でも,デジタルアーカイブ立国に向けて「デジタルアーカイブ基盤基本法(仮称)」などの法整備への政策提言を積極的に行っている.今後,知識基盤社会おいてデジタルアーカイブについて責任をもって実践できる専門職であるデジタルアーキビストが必要とされている.ここでは,デジタルアーキビストの学術的な基礎として,地域資源デジタルアーカイブに関する手法やデジタルアーカイブの課題を実践的に学ぶ.
Ⅱ 授業の目的・ねらい
・この授業は講座とスクーリングに分かれて学修する。スクーリングは、実践的にデジタルアーカイブし記録管理を体験することになる。
・事前課題と事後課題が設定されており,個別で学修する場合にも,集団で学修する場合においても学修を深めるために主体的に研究課題を考えることが重要である.
Ⅲ 授業の教育目標
本科目は講座とスクーリングにより構成されている。講座では、各地域の問題意識や課題を明確にし、デジタルアーカイブを計画する。また、実際にスクーリングでは研究計画を立て、調査をし、デジタルアーカイブする、その後記録したデータを管理し、公開するまでを学ぶ。
【事前課題】 各地域の問題意識や課題を明確にし、デジタルアーカイブを計画する
1.何を学ぶか
地域の関心領域における問題意識、課題などを取り上げ、明確化し、デジタルアーカイブの計画を立てる。明確化する過程で、資料を読み、地域に関する一定程度の知識を獲得しておく。
2.学習到達目標
① 阪神淡路大震災における問題意識や課題を明確化する。
② 地域における問題意識や課題をもとに「震災デジタルアーカイブ」を計画する。
(前期)【現地実践演習】 震災デジタルアーカイブ
1.何を学ぶか
・【事前課題】阪神淡路大震災の問題意識や課題の明確化し、震災デジタルアーカイブにふさわしい場所を選択し、計画をする。
・【現地実践演習】【事前課題】で計画した場所での震災デジタルアーカイブを実施する。
2.学習到達目標
震災デジタルアーカイブの手法を具体的に実施し、Webで公開する手法を学ぶ。
3.プログラム
授 業:「実践研究Ⅱ」(2単位)
日 程:令和7年 7月12日(土)~7月13日(日)
会 場:7月12日(土):阪神・淡路大震災記念 ー 人と防災未来センター(〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5-2 TEL(078)262-5068)
7月13日(日):神戸大学附属図書館ー震災文庫(〒657-8501 神戸市灘区六甲台町2-1 TEL(078)803-7342)
3.日 程
7月12日(土)
集合(13:00)
阪神・淡路大震災記念 ー 人と防災未来センター(〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5-2 TEL(078)262-5068)
13:10~14:40 講 演:デジタルアーカイブと阪神・淡路大震災(仮題)
講師:震災資料専門員 水谷嘉宏氏
15:00~ 自由見学:人と防災未来センター
18:00 懇親会(自由参加)
場所未定
7月13日(日)
集合(10:45)
神戸大学附属図書館ー震災文庫(〒657-8501 神戸市灘区六甲台町2-1 TEL(078)803-7342)
11:00~12:30 講 演:震災資料とデジタルアーカイブ
神戸大学附属図書館ー震災文庫
講師:神戸大学附属図書館 情報管理課 電子情報グループ 守本 瞬氏
13:00~ 【現地実践演習】【事前課題】で計画した場所での震災デジタルアーカイブを実施する。
(後期)【現地実践演習】 沖縄文化遺産デジタルアーカイブ(未定)
1.何を学ぶか
地域の問題意識や課題の明確化し、課題解決にふさわしい場所を選択する。
【現地実践演習】については、スクーリングで行う。スクーリングでは、【事前課題】で計画した場所のデジタルアーカイブを実施する。
2.学習到達目標
デジタルアーカイブの手法を具体的に実施し、Webで公開する手法を学ぶ。
3.プログラム
1月24日(土)~25日(日)