抱石庵
抱石庵
抱石庵(ほうせきあん)は岐阜県岐阜市にある大正時代の民家。哲学者・仏教学者である久松真一の自宅である。
久松真一、及び父である大野定吉が1913年(大正2年)に建てた住宅である[1]。抱石庵は久松真一の号であり、晩年(1974年から1980年)に暮らした岐阜の自宅の呼称である。久松真一の書幅、関係資料を展示する施設として改修。2007年(平成19年)に久松真一記念館として開館している。2017年(平成29年)10月27日に国の登録有形文化財に登録されている。登録有形文化財としての登録名称は抱石庵(久松真一記念館)である。
哲学者・久松真一は明治22年岐阜市に生まれ、後に京都大学教授として禅哲学を展開した、西田幾多や鈴木大拙と並ぶ近代日本の代表的な思想家です。その生家である久松邸の改修を依頼されたのは私が岐阜県立森林文化アカデミー教員時代の2005年でした。
2002年ころから、改修設計の研究をはじめていたものの模索状態であった2005年に「建築病理学」を知り翌年には「木造建築病理学」講座をアカデミーでスタートさせる準備段階で幸運にもご依頼のあった仕事でした。
調査は以下の通り進みました。尚「抱石庵」の命名は、久松真一の師匠である西田幾多郎の命名だそうです。