世界遺産 今帰仁城跡
【Expression】
今帰仁城は三山時代の北山を治めた王の居城跡で正確な築城は不明ですが、13世紀ごろだと伝えられています。9つの城郭を持つ大規模な城で、首里城とほぼ同じ面積を誇り、城を囲む石垣は地形に沿って曲線を描くように積まれています。1609年、薩摩藩の攻撃により焼失しました。2000年には、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産リストに登録されました。御嶽や桜の名所としても有名です。
【真玉橋にまつわる怖い話『七色ムーティー』】
当時、木で造られた真玉橋は、大雨のたびに洪水で流されていた。そのため、1707年、尚貞王の時代に丈夫な石で造り替えることになった。
だが、建設中に大雨が降ると造りかけの橋が流され工事はなかなか進まなかった。困り果てた役人が、ユタ(民間霊媒師)をたずねると、「完成させたければ、子年生まれで七色の元結(七色ムーティー)をした女性を人柱にすることだ。」と告げられた。役人は告げられた女性をいたるところで探したが、条件にあった女性は見つけられなかった。
ある日、そのユタも子年生まれであることが役人の耳に入ったため、再びユタを尋ねると、ユタの元結が七色に輝いていた。ユタは「誰かが私を陥れようとしている」と訴えたが、聞き入れられず人柱として埋められてしまった。
(参考:豊見城市商工会とみぐすく,豊見城の民話「真玉橋の人柱伝説 ― 七色ムーティー」,http://www.tomi-shoko.or.jp/tomi_minwa,[アクセス 2023/11/03])*諸説あり