飛騨の里-2 飛騨の里・匠神社

飛騨の里-2 飛騨の里・匠神社

飛騨の里構内の山側に、飛騨匠を祀(まつ)った匠神社がある。石段や狛犬、本殿、それを覆う「覆殿(おおいでん)」の建物で構成されている。
本殿は飛騨市河合町保(ほ)にあった「鈿女(うずめ)神社」の建物で、下小鳥(おどり)ダム建設により昭和44年に移転された。鈿女は天(あま)の岩屋戸の神話に出てくるアメノウズメノミコトで、芸能の神様と言われる。
また、覆殿は同市宮川町加賀沢(かがそ)の白山神社拝殿を、狛犬は丹生川から、石段は鈿女神社から移されていて、各地の神社の貴重なものが再び息を吹き返している。
覆殿は高山地域の拝殿と形態が違って、背が高くて立派な建物。天井は四角い枡で区切られた「格天井」になっていて、移築してから板に絵が施された。元名誉館長長倉三朗の提案で、42人の画家、絵師、職人によって、植物、樹木という一つのテーマで描かれた。
吉川菊麿、守洞春、松山文雄、長倉三朗、玉賢三、小鷹ふさ、袖垣治彦、岩島周一らが生き生きとした花を描き、高山の美術家の殿堂になった。匠神社の内部は絵画保存のために毎年6、11月の2回の期間限定で公開されています。
戸の窓は千鳥格子になっていて、匠神社の名にふさわしい伝統技術を取り入れている。高山市八軒町の岡本俊二氏の作。
昭和45年、下小鳥ダム建設により鈿女神社は、粟原神社(保地内粟屋谷)、白山社(舟原地内小川)とともに飛騨市河合町新名の白山神社に合併合祀された。
昭和45年7月5日、水没地保小学校で住民最後のお別れ会があり、保・舟原の両地区の住民589人、124戸は住み慣れた故郷に別れを告げた。


資料

③飛騨の里-2 飛騨の里・匠神社

次の記事

飛騨の里-3 飛騨の里・道上家