史跡-9 石工高原忠次郎岐阜県私立大学地方創生推進事業, 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ, デジタルアーカイブ史跡-9 石工高原忠次郎 石工高原忠次郎は、日枝神社の狛犬や玄興寺の親鸞聖人像の石像など多くの作品を残している職人である。忠次郎は明治25年生まれで吹屋町に住み、石工職人を使って石工の請負業をしていた。29件の作品がわかっている。 高忠と刻んである石像は狛犬が9対、石像等が7体、灯篭が7対、石碑等が3か所、その他3か所、合計29件となっている。 日枝神社の北側入り口に設置されている狛犬は、台座も含めて高さ3㍍余りで、その表情には力強さと独自性がある。重々しさ、優れたデザインに感銘を受ける。忠次郎が36歳の時に製作し、台座には「昭和4年 還暦記念田近房太郎 石工高原忠次郎」と刻まれている。 狛犬は他に護国神社、日枝神社内富士社、新宮神社、大八賀神社、辻ケ森三社、萩原諏訪神社、桜ケ丘八幡神社、生井白山神社にある。また石像は宗猷寺の観音像と布袋像、玄興寺の祖師(親鸞聖人)像、東等寺の聖徳太子像、国分寺の弘法大使像、一之宮町大憧寺の地蔵様、安房峠の地蔵様がある。灯篭は護国神社、日枝神社、大八賀神社、辻ケ森三社、一本杉白山神社、杉箇谷神明神社内秋葉神社にある。そのほか、山王公園にある富田豊彦の短冊を模した歌碑も作製している。 神社の狛犬や灯篭、寺の石像は境内の風景に溶け込んでいて、優れた石の造形として個別に拝見しないことが多いが、足を止めて石を楽しんでほしい。 資料 ④史跡-9 石工高原忠次郎 2023年1月27日 https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC_2922_R-1.jpg 768 1024 dapro https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2023/02/logo.jpg dapro2023-01-27 13:08:342023-01-27 13:09:10史跡-9 石工高原忠次郎