城郭-18 向小島城(飛騨市)岐阜県私立大学地方創生推進事業, 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ, デジタルアーカイブ城郭-18 向小島城(飛騨市) 古川町信包 向小島城は、古川盆地北端の越中西街道をおさえる位置に所在する。街道をはさんで小島城と相対する。築城年代、築城者ともに明らかではない。『飛州志』では、「姉小路家族向何某居之」とある。向小島城は小鷹利城と2~3㎞しか離れておらず、小鷹利城同様、姉小路三家の向家(小鷹利家)の城であったと考えられている。 城の東側(古川盆地側)には、尾根を遮断する堀切とそれに伴う土塁が構築され、古川盆地側からの攻撃に備えている。 城の南西側の尾根には、畝状空堀群が設けられている。 昭和33年(1958)、地元の人々が主郭の樹木を伐採し、姉小路家の菩提を弔うための観音堂を建立している。 令和元年度の飛騨市教育委員会による発掘調査において、主郭では柱筋が通る柱穴列が発見され、掘立柱建物の存在が判明した。また、主郭南端では柱穴列と石材を並べ、大規模に切岸を造成した痕跡も確認された。城南西側の畝状空堀群とともに南西方面からの敵に厳重な警戒を払っていた。また、天目茶碗や瀬戸美濃産陶器などの遺物も出土している。 資料 ⑦城郭-18 向小島城(飛騨市) 2023年1月27日 https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2023/01/fd6cca41c4e3b3bbd1abd60089b3bfe7-1.jpg 768 1024 dapro https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2023/02/logo.jpg dapro2023-01-27 16:59:552023-01-29 12:03:23城郭-18 向小島城(飛騨市)