城郭-2 尾崎城(丹生川町)岐阜県私立大学地方創生推進事業, 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ, デジタルアーカイブ城郭-2 尾崎城(丹生川町) 尾崎城へは、高山市立丹生川中学校の裏側から南方向に遊歩道で登る。上り口西側の御(お)崎(さき)神社は地形上の尾根の先端にあたり、屋敷跡と推定される。 そこから100mほど東に登り詰めると二之丸といわれる郭に着き、さらに東へ進むと土橋を経て主郭に至る。 尾崎城は標高720mで、山頂の平坦部が広く、麓との比高が70mと低いことから屋形城といわれてきた。空堀を周囲にめぐらしその上部を土塁としている。平坦部は全長約280mあり、飛騨の城郭としては大きい。帯曲輪、畝状空堀群、土塁、横堀、土橋がある。 尾崎城は塩屋秋貞によって天文年間(1532~1555)に築かれたといわれていたが、発掘調査の結果、塩屋氏(16世紀)より100年以上古い時代の遺物が出土し、当初の築城年代が15世紀前半期とされている。 塩屋秋貞は飛騨半国の主と記され(『甲陽軍鑑』)、飛騨と越中の国境を越えて動いていた。秋貞に関する伝承は北に流れる宮川、神通川に沿って広く分布し、関係する城としては、臼本城(高山市塩屋町)、古川城(飛騨市古川町)、塩屋城(飛騨市宮川町)が考えられている。 また、富山県側は富山市大沢野町の猿倉城、岩木城、栂尾城、富山市大山(だいせん)町の津毛城が考えられている。『飛州志』には「塩屋筑前守居之来由未詳永禄天正ノ間ノ人也当城ト吉城郡蛤ノ城ニ居ス天正年中戦死」とある。 資料 ⑦城郭-2 尾崎城(丹生川町) 2023年1月27日 https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSCN3699_R.jpg 768 1024 dapro https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2023/02/logo.jpg dapro2023-01-27 15:49:522023-01-27 15:49:52城郭-2 尾崎城(丹生川町)