自然-2 五色ケ原・ゴスワラコース(丹生川町)岐阜県私立大学地方創生推進事業, 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ, デジタルアーカイブ自然-2 五色ケ原・ゴスワラコース(丹生川町) ゴスワラコースの出発地点は岩魚見小屋。シラビソコースの中間地点近くにあたる場所で、案内センターからは車で約45分移動した深い山の中である。 このコースの大部分は約9000年前の乗鞍岳最後の大規模な火山活動の際に権現池の火口から流れた溶岩流が埋めた大地の上に広がる森を通る。シラビソコースがある同じ谷をより乗鞍岳に近づいた場所になるが、受ける印象はより荒々しく、連なる溶岩の岩塊は巨大で高さ10mを超えるような巨岩がそこかしこに見られる。 標高は岩魚見小屋の1620mから最高地点は1920m。高低差約300mを前半は登り、後半は下って谷を大きく周回して出発地点の岩魚見小屋に戻る約6.4㎞のコースである。 標高の低いエリアはかつての伐採後に成立したシラビソの二次林が中心であるが、標高の高い最奥のエリアは森の様相が異なる原生林が広がる。 この距離は一日コースの中では一番短く、実際に歩く時間もやや短いが自然環境の厳しさもあって、登山道は他のコースと比べて歩きにくい箇所も目立つ。五色ヶ原の中では最も難路と言ってよく、特に終盤の急な下り道には注意が必要である。 乗鞍山麓五色ヶ原の森(のりくらさんろく ごしきがはらもり)は、中部山岳国立公園の南端にある約3,000ヘクタールの広大な森林地帯である。山地帯から亜高山帯に分布する植生は、ブナ・ミズナラ・サワグルミなどの広葉樹林やシラビソ・オオシラビソ・コメツガなどの針葉樹林、可憐な花を咲かせる希少な山野草の植生が確認されている。また、多くの渓流と滝、池、湿原のほか、様々な野生動物や野鳥・昆虫が生息し、四季折々の表情を見ることができる。 この五色ヶ原の森を保全しながら、さらに自然生態系の質を高める努力をし、自然環境に無理のない遊歩道に最低限の休養・避難施設を整備するとともに、来訪者に五色ヶ原の森の動植物・地形・地質などや、自然の過去・現在・未来展望など、また昔からの周辺地域と人のかかわり合いなどについて、現場で正しく理解できる様、きめ細かいガイドがなされている。 入山規制や入山時におけるガイドの同伴、一日当たりの最大利用人数の制限、利用料金制などを高山市の条例で義務付けた、国内でも先駆けといえる本格的なネイチャートレイルエリアである。平成13年に五色ヶ原一帯の調査、平成16年から利用が開始された。 資料 ⑥自然-2 五色ケ原・ゴスワラコース(丹生川町) 2023年1月27日 https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSCN9543_R.jpg 768 1024 dapro https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2023/02/logo.jpg dapro2023-01-27 13:41:112023-01-27 13:48:52自然-2 五色ケ原・ゴスワラコース(丹生川町)