和佐谷橋
和佐谷橋
和佐谷橋は、手取川を能美市和佐谷と白山市鶴来今町の間で結ぶ全長184mの歩行者専用の吊橋である。吊橋は昭和7年(1932)である。昭和9年(1934)年8月9日の手取川大洪水により流されたがその後復旧した。現在の橋は、昭和40年(1965)に架橋された。以前は、車の往来も可能であったが現在は人のみの通行である。架橋以前は、舟渡しがあった。舟1艘、水夫2名が常駐し、対岸を縄でつなぎ、縄をたどりながら舟が行き来した。鶴来今町の護岸には、当時の舟付き場の舟に乗船するための階段遺構が現存している。和佐谷集落は、手取川左岸に位置している。平安時代後期には、文献にみえ、義経記では、東国落ちた義経と弁慶が舟渡しで渡河し、対岸の白山本宮と、金剣宮に参詣する場面が描かれている。集落は、能美市市に所属しながら、行政サービスでは対岸の白山市鶴来地区に関係が深く、明治39年以降、小学校の通学区は白山市鶴来地区の朝日小学校で現在も変わらない。
特色
昭和7年に架橋され対岸の白山市鶴来地区との地域関わりを持つ重要な橋