神渕
神渕
飛騨支路・神渕
神淵 <かぶち・加茂郡七宗町>
飛騨川支流神淵川の上流域に位置する。東北部の天王山(御佩(みはき)山とも)上に神淵十郷の総社御佩大明神(神淵天王社)が鎮座。古代は御佩郷のうちといい、岸家の伝えによれば、天暦8年牟義公元綱が同郷の中央に牓示を立て、安貞元年御佩郷を神淵・麻生(あそう)・村君・津保(つぼ)の4邑に分けたという(神淵八十年史)。
〔近世〕神淵村 江戸期~明治6年の村名。武儀郡のうち。はじめ金森長近領。慶長年中から幕府領大久保長安支配となり、元和元年からは尾張藩領。
〔近代〕神淵村 明治6年~昭和30年の自治体名。はじめ武儀郡、昭和27年からは加茂郡に所属。
〔近代〕神淵 昭和30年~現在の大字名。はじめ七宗村、昭和46年からは七宗町の大字。
かぶちがわ 神淵川<七宗町>
加茂郡七宗(ひちそう)町の中央部を北から南へ流れる川。同郡北西端のいわゆる七宗山塊袋坂峠付近に源を発し、途中杉洞・葉津(はづ)・奥田・間見(まみ)など神淵地区の谷を集め、上大橋付近からは古生層山地に穿入曲流の深い谷をつくって途中で葛屋谷を合わせ、上麻生(かみあそう)で飛騨川に注ぐ。
<引用文献>
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三編集『角川日本地名大辞典 21 岐阜県』角川春樹発行 昭和55年
資料集
104_112_神渕