養源院
豊臣秀吉の側室 淀殿が父 浅井長政の追善の為、長政の二十一回忌に建立される開山は長政の従弟で比叡山の高僧であった成伯法印、長政の院号を以って寺号としたのは文禄三年五月(1594年)である
養源院の寺院名は浅井長政公の戒名そのものである その後程なくして火災にあい焼失するも、元和七年(1621年)に淀殿の妹で二代将軍徳川秀忠公正室、お江により伏見城の遺構を用いて再建される 以来、徳川家の菩提所となり歴代将軍の位牌をまつる寺院となる 現在の本堂(客殿)は再建時のものとなる
平成二十八年二月に本堂(客殿)、護摩堂、中門、鐘楼堂等が国の重要文化財に指定された (引用:https://yougenin.jp/)
文禄3年(1594年)に豊臣秀吉の側室・淀殿が父・浅井長政、祖父浅井久政らの二十一回忌の供養のために秀吉に願って創建された。養源院とは浅井長政の院号であり、浅井氏の菩提寺である。開山は浅井氏の庶流にあたる比叡山の僧成伯法印(伝・長政弟)で、秀吉が寺領300石を寄進している。この後、毘沙門堂の脇門跡となっている。元和2年(1616年)5月7日、江戸幕府第2代将軍徳川秀忠正室の崇源院(江、淀殿の妹)によって、昨年の慶長20年(1615年)5月に大坂夏の陣で自害した淀殿とその子・豊臣秀頼の菩提が弔われている。元和5年(1619年)、落雷により焼失したが、元和7年(1621年)に崇源院の願により再興された。以後、徳川氏の菩提所ともなった。廊下の天井は、伏見城落城の際、自刃した武将たちの血のりのしみた板を使った「血天井」として有名である。本堂の襖12面、杉戸8面の絵(重要文化財)は俵屋宗達の作品である。第11世住職等順は、東叡山寛永寺護国院第13世から信濃国善光寺別当大勧進第80世に就いた時に、天明3年(1783年)の浅間山大噴火や天明の大飢饉において民衆救済に尽力したことで知られ、お血脈、善光寺本堂での御開帳の由来である。寛政9年(1797年)11月7日には光格天皇に三帰戒及び十念を授け奉り、養源院住職時代は皇族に尽くした名僧である。元々は天台宗であったが、第二次世界大戦後の1945年(昭和20年)に浄土真宗遣迎院派に改宗した。
本堂(重要文化財) – 元和5年(1619年)に破却された豊臣秀吉の伏見城の殿舎を移築したものとされる。特に「牡丹の間」は秀吉の学問所であったという。本堂左右と正面の廊下の天井は血天井として知られる。また、秀吉が伏見城に祀っていた大聖歓喜天を安置している。
血天井 – 関ヶ原の戦いの前哨戦ともいわれる伏見城の戦いで鳥居元忠以下2,000人余りが城を死守し、最後に自刃した廊下の板の間を供養のために天井としたもので、武将達の遺体は残暑の残る8月から9月中旬まで放置されていたといわれ、そのため今も生々しい血の痕があちこちに残る。同様の血天井は宝泉院・正伝寺・源光庵にもある。
鶯張廊下 – 日光東照宮の眠り猫で有名な江戸時代初期の大工・彫刻師である左甚五郎が作ったものと伝わる。
襖絵と杉戸絵 – 俵屋宗達作の重要文化財があり、これも伏見城で自刃した将兵の霊を供養するために描かれたものと伝えられており、杉戸の象や唐獅子や麒麟などを図案化した構図は、表現の奇抜さでも知られている。2010年(平成22年)、この唐獅子図の隣りに、江戸時代よりたった一軒続いてきた唐紙屋となる唐長の唐紙師・トトアキヒコによる「星に願いを」が奉納された。また同氏は、俵屋宗達の重要文化財である金地着色松図の唐紙修復も手がけている。(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A4%8A%E6%BA%90%E9%99%A2)
【高大連携公開講座】女子高校生のためのデジタルアーカイブクリエータ資格取得講座
第1講 デジタルアーカイブの基礎
1.目 的
デジタルアーカイブは、「デジタル」と「アーカイブ」という言葉からできた和製英語と言われています。デジタルアーカイブとは何か? デジタルアーキビストに必要な能力は何か?ここでは、言葉の意味と発展の歴史から、基本的な考え方を理解し、今後のデジタルアーカイブの方向性を考えます。
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブとは何か説明できる。
② デジタルアーカイブがどのように発展してきたかについて具体例をあげ説明できる。
③ デジタルアーキビストに求められている能力について具体的に説明できる。
3.課 題
① デジタルアーカイブとは何か自身の立場で説明しなさい。
② デジタルアーカイブがどのように発展してきたか説明しなさい。
③ デジタルアーキビストに求められている能力は何か自身の立場で説明しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブの基礎
5.動画資料
第2講 デジタルアーカイブ開発と活用プロセス
1.目 的
デジタルアーカイブの利用は、資料の提示や提供から始まり、課題解決、知的創造等の処理へと進みます。またデジタルアーカイブを活用し、新しい「知」の創造を求め、さらに新しい「知」と人々の経験を付加し、新たな知的活動へと発展します。ここでは、デジタルアーカイブの開発と活用プロセスについて考えます。
2.学習到達目標
①デジタルアーカイブの活用について具体例を挙げて説明できる
②資料の選定評価について説明できる。
③デジタルアーカイブのプロセスや記録方法について説明できる。
3.課 題
①デジタルアーカイブの活用について具体例を挙げて説明してください。
②資料の選定評価の課題について説明してください。
③デジタルアーカイブのプロセスや記録方法について説明してください。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブ開発と活用プロセス
5.動画資料
第3講 デジタルアーカイブの評価とメタデータ
1.目 的
デジタルアーカイブは、対象とする資料(情報資源)の分野も多岐にわたり、プロジェクト規模なども異なるため、それぞれにあわせた評価手法が求められます。そこで、本講では、デジタルアーカイブの自己点検ツールとして考案された「デジタルアーカイブアセスメントツール」の内容を把握し、その評価項目の中でも重視されているメタデータについて、記述のための国際標準、国際指針として制定されている事例から学びます。
2.学習到達目標
① 「デジタルアーカイブアセスメントツール」の内容について説明できる。
② 記述のための国際標準、国際指針などの事例について説明できる。
③ 資料(情報資源)のメタデータ記述ができる。
3.課 題
① 「デジタルアーカイブアセスメントツール」の評価項目の内、あなたが重要だと思う項目について、なぜそう思うかを含めて説明してください。
② 具体的に何か資料(情報資源)を一つ取り上げ、その資料のメタデータ記述項目を設定した上で実際の記述を行ってください。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブの評価とメタデータ
5.動画資料
第4講 デジタルアーカイブの利活用
1.目 的
デジタルアーカイブは、1990年代の初期から、過去から現在の資料をデジタル化し、次の世代への伝承と現状での利活用を目指して開発が進められてきた。デジタルアーカイブの基本は、過去~現在の資料の収集・保管、デジタル化、さらに現状での利活用と次の世代への伝承である。
過去~現在の各種資料を収集・保管し、次のように使われる。
①次世代へのデジタルコンテンツの確かな伝承
②国内外のデジタルコンテンツの流通と利活用
ここでは、図書館や博物館等におけるデジタルアーカイブの利活用について考える。
2.学習到達目標
① 図書館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明できる。
② 博物館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明できる。
③ デジタルアーカイブの共通利用について説明できる。
3.課 題
① 図書館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明しなさい。
② 博物館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明しなさい。
③ デジタルアーカイブの共通利用について説明しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブの利活用
5.動画資料
第5講 デジタルアーカイブによる地域活性化
1.目 的
知識基盤社会においてデジタルアーカイブを有効的に活用し,新たな知を創造するという本学独自の「知の増殖型サイクル」の手法により,地域課題に実践的な解決方法を確立するために,地域に開かれた地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成をする。このことにより,地域課題に主体的に取り組む人材を養成する大学として,伝統文化産業の振興と新たな観光資源の発掘並びにデジタルアーカイブ研究による地方創成イノベーションの創出について具体的に考える。
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブと地域課題解決について説明できる。
② 地方創成イノベーションの創出について具体的に説明できる。
3.課 題
① 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブにより,地域の文化産業を振興するための方策を3つ挙げて説明しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブによる地域活性化
5.動画資料
※本映像は本学の学部の授業(情報の管理と流通)の内容の一部を利用して提供しています。
6.テキスト資料
⇒ デジタルアーカイブによる地域活性化
第6講 デジタルアーカイブと知的財産権(1)
1.目 的
デジタルアーキビストとして、アーカイブを計画し、そして資料収集し、そして構築し、そして利用許諾し、また運用していくという、こういったときに必要な権利処理について説明する。
2.学習到達目標
① デジタルアーキビストに著作権処理の能力が必要であることについて具体的に説明ができる。
② 著作者の権利について具体的に説明できる。
③ 著作権の契約書を作成できる。
3.課 題
① デジタルアーキビストに著作権処理の能力が必要であることについて具体的に説明しなさい。
② 著作者の権利について具体的に説明しなさい。
③ 著作権の契約書を作成しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブと知的財産権(1)
第7講 デジタルアーカイブと知的財産権(2)
1.目 的
著作権について、自分の立ち位置とは関係ない形で第三者的に実践の試みの良い部分と課題について理解を深め、基本的な理解を図った後に、実践の中から法律など制度的な課題について考えます
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブの実践における著作権に関する課題について説明できる。
② 著作権のデジタルアーカイブの活用に関する課題について具体例を挙げて
説明できる。
3.課 題
1.デジタルアーカイブの実践における著作権に関する課題について説明しなさい。
2.著作権のデジタルアーカイブの活用に関する課題について具体例を挙げて説明しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブと知的財産権(2)
5.動画資料
テキスト
第8講 デジタルアーカイブの歴史とその課題
1.何を学ぶか
デジタルアーカイブの日本にける歴史と本学のデジタルアーカイブの変遷を比較しながら,どのような点が明らかになり,新たにどのような課題が創出されたのかについて考える.
2.学修到達目標
・デジタルアーカイブの歴史について説明できる.
・知識基盤社会におけるデジタルアーカイブの必要性について事例をあげて説明できる.
3.研究課題
・デジタルアーカイブの歴史をまとめて,何が変化して何が課題になっているかを話し合ってみなさい.
4.プレゼン資料
⇒ デジタルアーカイブの歴史とその課題
5.映 像
6.関連資料
⇒ デジタルアーカイブ年表(岐阜女子大学)
第9講 文化はどのように記録するのか?
▼撮影の基礎知識/インタビュー技法等
1.プレゼン資料
2.動画資料
3.関連資料
① 文化はどのように記録するの
② 地域文化とデジタルアーカイブ
③ 沖縄おうらい
第10講 文化資料はどのように管理・流通するのか?
▼資料の登録/保存/管理/流通
1.プレゼン資料
2.動画資料
3.資料
① 文化資料はどのように管理流通するの?
② 情報の発信と伝達
第11講 文化資料の著作権処理はどうするのか?
▼知的財産権/肖像権に関する基本的知識等
1.目標
著作権法についてその目的を理解し、肖像権・個人情報保護・プライバシーについて基本的な知識を理解する。
2.学修到達目標
①著作権法の目的について説明できる。
②著作権法における権利について具体的に説明できる。
③肖像権について具体的事例を挙げて説明できる。
④肖像権・個人情報保護・プライバシーについてその違いについて説明できる。
3.プレゼン資料
①法と倫理
久世均(岐阜女子大学)
②個人情報の保護と知的財産権
久世均(岐阜女子大学)
4.動画資料
第12講 デジタルアーカイブと図書館
プレゼン資料
動画資料
第13講 博物館とデジタルアーカイブ
プレゼン資料
動画資料
第14講 アーカイブにおけるメタ情報の作成実習
▼地域文化のデジタルアーカイブ
【延年の舞】
① デジタルアーカイブ・コーディネータ試験表紙〔延年の舞」
② 延年の歴史(資料)
③ 撮影概要(縦書き)
④ メタデータ記入シート(試験用)
⑤ メタデータ記入シート(長滝の延年)
【郡上踊り】
① 郡上おどり「試験問題表紙」
② 郡上おどり「試験問題」
③ 郡上おどり「試験問題 撮影概要」
④ 郡上おどり「解答用紙(メタデータ記入シート)」
⑤ 郡上おどり「模範解答用紙」
資 料
高・大生のための利活用入門テキスト
資格認定料振込口座
銀行名 十六銀行
支店名 高富支店
預金種目 普通預金
口座番号 1526285
口座名義 学校法人華陽学園(ガッコウホウジンカヨウガクエン)
認定料:3000円
お問合せ:pfe01173@nifty.com
募集要項
①女子高校生のためのDAC資格取得講座募集要項(第1期・第2期)
②女子高校生のためのDAC資格取得講座募集要項(第2期・第3期)
③女子高校生のためのDAC資格取得講座募集要項(第3期・第4期)_
受講方法
アンケート
女子高校生のためのデジタルアーカイブクリエータ資格取得講座アンケート
参考資料
新版 デジタルアーキビスト入門:デジタルアーカイブの基礎 単行本(ソフトカバー) – 2019/5/16
岐阜女子大学デジタルアーカイブ研究所 (編集)
令和4年度 岐阜県私立大学地方創生推進事業
デジタルアーカイブによる新たな価値創造推進事業
1.事業概要
○本学は、地域に貢献する大学として、地方創成イノベーションの実現と県内の地域の伝統・衣食住文化の保存並びに関係産業の振興、観光資源の発掘を目指している。
〇本学が学部並びに大学院に設置するデジタルアーカイブ専攻では、長年に亘り研究・蓄積した「地域資源デジタルアーカイブ」を効果的に活用する。新たな価値を創造するため、本学独自の「知的創造サイクル」を生かして地域課題を探求し、深化させ課題の本質を探り実践的な解決方法を導き出す人材養成を主な目的としている。
〇この専攻では、地域の課題を実践的な課題解決の方法を導き出す人材養成のため、後述する「知識循環型デジタルアーカイブ」の構築と、それを有効的に活用するための教材、教育方法について研究し、教授している。
〇具体的には、飛騨高山匠の技並びに郡上白山文化遺産について各地域と連携をして開発を進め、現在約15万件の地域資源のデジタルアーカイブとしての構築を進めている。
〇また、本研究との関連が強いデジタルアーキビスト能力の養成カリキュラム並びに教材テキストを整備している。さらに、「地域資源デジタルアーカイブ」についても既に全国で約30万件(岐阜県15万件含む)の地域資料を収集して管理し、教育への利活用を進めている。
〇本事業では、この「地域資源デジタルアーカイブ」の「飛騨高山匠の技」と「白山文化遺産」に新たな情報を40,000件以上追加し、「知的創造サイクル」を実現するための「知識循環型デジタルアーカイブ」による新たな価値の創造について調査・研究する。
2.事業内容
①事業分野における地域の現状分析と課題
〇地域における大学の使命は、地域における新たな価値の創造による新たな文化と雇用の創出である。そのためには、地域の大学は知の拠点としての機能を有し地域で活躍できる人材の育成が重要である。
〇しかし、これまで大学の地域との連携は必ずしも十分とは言えず、地域の真のニーズに応えた教育や研究が大学でなされてきたとは言い難い。
〇このために本学は、日本におけるデジタルアーカイブの拠点大学として、2013年より図1に示すデジタルアーカイブの「知的創造サイクル」を開発し、観光,教育、企業の分野での人材育成の試行研究を行ってきた。
〇その研究成果として、地域の観光の振興並びに学校教育では有意な学力の向上が認められ、デジタルアーカイブの利活用が新たな価値を創造し、地域活性化や教育の推進に有効との感触を得た。
〇また、岐阜県の長期構想では、地域資源を活かしたまちづくりが重点課題となっている。岐阜県観光振興プラン(平成25年3月)では、観光資源の発掘とそれを支える人材養成が重要課題と位置づけられている。
〇特に、農山間地が多く自然が豊かな岐阜県では、木工等に関する伝統産業の継承や美しい観光資源の活用と発掘が重点課題となっており、それを担う人材の育成と供給が重要となってきた。
〇このために本学は、「地域資源デジタルアーカイブ」における知の拠点形成ならびに人材養成に不可欠なカリキュラムと教材の開発を行ってきた。
〇これらの地域課題を解決するため、具体的に地域資源デジタルアーカイブにおける「知的創造サイクル」を実践的に研究し、その研究の成果を2017年より随時Webで詳しく公開している。(参考:http://digitalarchiveproject.jp/)
〇本事業では、岐阜県における地域課題として次のような課題を設定している。
(1)飛騨高山匠の技と伝統文化産業の振興
・伝統文化産業(春慶塗・一位一刀彫)における後継者不足と伝統文化産業の技術の伝承
・左甚五郎遺産デジタルアーカイブ構築による左甚五郎のブランディング
(2)郡上白山文化遺産の世界遺産登録への整備と新たな観光資源の発掘
・建造物、建築物群を含めた伝統文化遺産の新たな観光資源の発掘
・衰退する白山文化遺産の記録
・白山文化遺産の県域(岐阜・石川・福井)を越えた白山文化遺産デジタルアーカイブの構築
・白山文化遺産の世界遺産への登録支援
(失われていく地域の祭りや伝統行事の記録)
〇特に、飛騨高山匠の技においては、飛騨高山匠の技という日本遺産のブランドに、左甚五郎というサブカテゴリー創ることにより、ブランド資産として新たな価値を創出する。
〇また、郡上白山文化遺産においては、岐阜県という県域のみならず3県(岐阜県・石川県・福井県)に渡った白山文化遺産を一体的に扱うことにより、新たなシナジー効果が期待できる。
〇さらに、白山文化遺産の失われていく地域文化芸能を記録することにより、世界遺産への登録支援を行う。
〇既に、福井県勝山市では、国史跡平泉寺を含む白山麓の文化遺産の世界遺産登録をめざして、世界遺産推進室が組織されている。
②大学等における課題解決に向けたこれまでの取組状況
〇本学は、建学の精神「人らしく、女らしく、あなたらしく、あなたならでは」の下、広く豊かな教養と高い専門的知識・技術を育み、地域社会で主体的に活動できる人材を育成している。
〇また、豊かな教養と高い専門的知識・技術を育み、地域社会で主体的に活動できる人間力の育成を目指して、多様な授業形態を組合せた教育課程を体系的に編成し、それを実践・評価している。
〇さらに、地域に貢献する大学として、地方創成イノベーションの実現と県内の地域の伝統・衣食住文化の保存並びに関連産業の振興、観光資源の発掘を目指している。
〇本学は、平成29年本学大学院にデジタルアーカイブ専攻を設置し、「地域資源デジタルアーカイブ」を有効的に活用し、新たな価値を創造する本学独自の「知的創造サイクル」を生かして地域課題を探求し、深化させ課題の本質を探り実践的な解決方法を導き出す人材を養成するカリキュラムの開発を専攻の主な研究主題としている。
〇それは、地域の課題を抽出することから始め、大学の知識を集約して既存の「地域資源デジタルアーカイブ」をオープンデータ化し、この「知的創造サイクル」を有効的に活用し、地域の課題を実践的な課題解決の方法を導き出す人材養成のための、図2に示す従来のデジタルアーカイブから図3で示す「知識循環型デジタルアーカイブ」への再構築と、それを有効的に活用するための教材、教育方法を開発することが必要となる。
〇既に、この研究に関連して飛騨高山匠の技並びに白山文化遺産について各地域と連携をして基礎的研究を進め、約15万件の地域資源のデジタルアーカイブの構築を進めていた。
〇また、本学では既にデジタルアーキビスト能力のカリキュラム並びに学生の教材テキストは整備しており、また、「地域資源デジタルアーカイブ」についても既に約30万件の地域資料を収集して管理し、教育への利活用を進めている。
〇さらに、平成29年度より3年間、文部科学省の私立大学研究ブランディング事業「地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成のための基盤整備事業」において、飛騨高山匠の技と郡上白山文化遺産を対象にして、151,191件(2022.5現在)の静止画・資料・動画を収集整理し、シソーラス、索引語の整理などの「地域資源デジタルアーカイブ」の研究に対する必要な基礎データを準備している。
(参考:http://digitalarchiveproject.jp/)
③計画事業の具体的な実施内容
〇本事業を実施するために必要な調査研究として以下の3つの事業を行う。
1.「地域資源のオープンデータ化」を実現するためのメタ情報の基礎的研究
〇シソーラス、索引語(キーワード)の統一化・共通化が必要である。各デジタルアーカイブにおけるシソーラスを開発する。
〇そのために、既に「地域資源デジタルアーカイブ」として、151,191件(2020.2現在)の静止画・資料・動画を収集整理し、メタデータを付記してデータベース化している。
・上記15万件の地域資源データベースに新たな資料を40,000点加え、それらのオープンデータ化処理と、地域資源の分類を抽出
・また、本学が管理している対象地域における15万件の地域資源デジタルアーカイブのメタデータから、地域資源のシソーラスの作成
・これらの地域資源のメタデータからシソーラス、索引語の整理などのメタ情報の研究に対する必要な基礎データを抽出し、地域資源の「知識循環型デジタルアーカイブ」の新たなメタデータの構成の作成
2.「地域資源デジタルアーカイブ」を活用した地域の課題の実践的な課題解決の方法の導出
〇「地域資源デジタルアーカイブ」は、単なる記録ではなくて、研究成果、「知」を集積することがデジタルアーカイブに問われている。本学独自の「知的創造サイクル」を構成し、「知識循環型データベース」を再構築する。
〇そのために、地域の課題を抽出することから始め、大学の知識を集約して地域資源の「知識循環型デジタルアーカイブ」を再構築し、このデジタルアーカイブを有効的に活用し、地域の課題を実践的な課題解決の方法を導き出す。
3.社会経済的効果と意識的効果の測定手法の併用による項目関連構造分析手法(item relational structure analysis)の実証
4.オープンデータ化された地域資源を有効的に活用し、新たな価値を創造するという「知的創造サイクル」の検証
〇「地域資源デジタルアーカイブ」による知の拠点形成は、学生自らが、その地域資源を有効的に活用し、新たな価値を創造するという「知的創造サイクル」を生かして、地域の様々な解の見えない課題に主体的に向き合い、地域課題を解決すると共に、地域に貢献する研究として、地方創成イノベーションの研究を行う。
・「知的創造サイクル」による地域の課題解決について郡上地域と高山地域で実証
・「知的創造サイクル」による地域資源の「知識循環型デジタルアーカイブ」の効果測定モデルの開発
④計画事業の実施により見込まれる地域への影響
〇「地域資源のオープンデータ化」におけるデータベースの項目・シソーラス、索引語(キーワード)の統一化・共通化は、収集・保管・流通・提供において大きな課題である。そのためには、「地域資源のオープンデータ化」におけるシソーラスの開発が急務であり、各分野の専門家による用語の選定も必要となる。
〇こうしたシソーラスや索引語の整理により、本研究では具体的に地域課題を取り上げ、「地域資源のオープンデータ化」の社会経済的効果及び意識的効果を構造的に且つ定量的に分析することで、地域の伝統文化政策立案、財源確保への有効なモデルとなる。
〇定量的な分析手法として、社会経済的効果と意識的効果の測定手法の併用による項目関連構造分析手法(item relational structure analysis)を活用する。
〇この分析手法により、事業の効果を事前・事後にシミュレーションできるようになるとともに、効果の予測や効果が出なかった場合の検証ができるようになり、デジタルアーカイブ事業を継続させるために必要な財源確保に有効な新たな価値の創造に基づいた論理的根拠の導出が可能になる。
〇具体的には、本研究における対象地域の地域課題を次のように設定する。
・飛騨高山匠の技デジタルアーカイブと伝統文化産業の振興
・郡上白山文化遺産の世界遺産登録への整備と新たな観光資源の発掘
〇これらの課題を解決するため、上記対象地域の「地域資源デジタルアーカイブ」のオープンデータ化による「知識循環型デジタルアーカイブ」のサイクルモデルを構築する。
〇その上で、上記①②の地域課題の解決に対して、「知識循環型デジタルアーカイブ」の有用性を実証することができる。このように地域の知が適切に循環・増殖することで新たな価値の創造と、これらを実践できる高度な専門的な知識を持つ人材の養成による雇用の創出を促進し、その結果として「知識循環型デジタルアーカイブ」としてデジタルアーカイブの費用対効果が認められ、さらにデジタルアーカイブの新たな展開が期待できる。
〇また、本研究における「知的創造サイクル」を生かして地域課題を探求し、深化させ課題の本質を探り実践的な解決方法を導き出す手法についてデジタルアーカイブによる新たな価値の創造に繋がる事業となる。
⑤計画事業の成果普及に関する取組予定
1.「デジタルアーカイブin岐阜」の開催
従来より県内各地で行ってきた「デジタルアーカイブin岐阜」を本年度も実施する。岐阜県内の企業や地域の人々に対してデジタルアーカイブの内容・有用性について周知すると共に、本事業の成果を普及する。
(過去の例)
①平成30年2月4日( 日) デジタルアーカイブin ⾼⼭
②平成31年2月23日(土) デジタルアーカイブinぎふ郡上
③令和2年2月11日(火・祝) デジタルアーカイブin岐阜
2.「デジタルアーカイブ講習会」の開催
従来より行ってきたデジタルアーカイブセミナーを本年度は岐阜県内で実施し、岐阜県内の企業や地域の人々に対してデジタルアーキビスト資格取得の機会を提供すると共に、本事業の成果を普及する。
(過去の例)
①平成30年年2月23 日(金) ~ 25日(日) 沖縄デジタルアーカイブセミナー
⑥ 事業スケジュール
・事業全体の概要
〇知識基盤社会においてデジタルアーカイブを有効的に活用し,新たな知を創造するという本学独自の「知的創造サイクル」の手法により、地域課題に実践的な解決方法を確立するために、地域に開かれた地域資源デジタルアーカイブに新たに4万点の資料を追加し、知の拠点形成のための基盤の調査研究を行う。
このことにより,地域課題に主体的に取り組む人材を養成する大学として、地方創成イノベーションの実現と伝統文化産業の振興並びに新たな観光資源の発掘を行う。
・前年度までの実施状況
①飛騨高山匠の技デジタルアーカイブの構築
・コンテンツ数:79,166点(令和4年2月末現在)
②郡上白山文化遺産デジタルアーカイブの構築
・コンテンツ数:72,025点(令和4年2月末現在)
〇大学デジタルアーカイブの機能として,本学の教育資料等の有機的な総合保管関連システムの開発研究を行い,これらを支える専門職のための人材養成のためのカリキュラム並びにテキストの開発を行っている。
〇また、デジタルアーカイブに関する撮影機器の整備ならびに100年保管可能なデータベース装置は整備済
・計画内容(目標設定)
○飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ並びに郡上白山文化遺産のデジタルアーカイブを構築するために、伝統的な生活・文化の資料を広く追加収集し,デジタルアーカイブ化を進め,「知的創造サイクル」を構成し,地域資源デジタルアーカイブに必要な情報の推進を図る。
①飛騨高山匠の技デジタルアーカイブの構築
・伝統文化産業の技術の伝承のための記録
・左甚五郎遺産デジタルアーカイブ構築による左甚五郎のブランド化
・コンテンツ数:新たに20,000点のデジタルアーカイブ構築
②郡上白山文化遺産デジタルアーカイブの構築
・白山文化遺産の県域(岐阜・石川・福井)を越えたデジタルアーカイブ
・白山文化遺産の世界遺産への登録支援
・失われていく地域の祭りや伝統行事の記録
・コンテンツ数:新たに20,000点のデジタルアーカイブ構築
〇上記15万件の地域資源データベースのオープンデータ化処理と、地域資源の分類を抽出
〇また、本学が管理している対象地域における15万件の地域資源デジタルアーカイブのメタデータから、地域資源の簡易なシソーラスの作成
〇これらの地域資源のメタデータからシソーラス、索引語の整理などのメタ情報の研究に対する必要な基礎データを抽出し、地域資源の「知識循環型デジタルアーカイブ」の新たなメタデータの構成の作成
○本事業で収集したデータを含み、各地域での地域資源デジタルアーカイブのデータをオープンデータ化し、データ一覧の資料集とともに各地区に提供する。また、岐阜県内の市町村担当職員などを対象にデジタルアーカイブ講習会を通じて地域におけるデジタルアーキビストを養成する。
○デジタルアーカイブin岐阜やデジタルアーカイブ講習会を通じて、デジタルアーカイブによる新たな価値の創造について具体的事例を挙げて説明することにより、地域の課題解決における地元自治体、地元企業、地域へデジタルアーカイブによる課題解決手法のフィードバックを行う。
3.事業目標
○飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ並びに郡上白山文化遺産のデジタルアーカイブを構築するために、伝統的な生活・文化の資料を広く収集し,デジタルアーカイブ化を進め,「知的創造サイクル」を構成し,地域資源デジタルアーカイブに必要な情報の推進を図る。
・令和4年度の計画内容(目標設定)
①飛騨高山匠の技デジタルアーカイブの構築
・コンテンツ数:新たに10,000点のデジタルアーカイブ構築
(内訳)
・飛騨高山匠の技に関する伝統文化産業や伝統的建築物の記録
(飛騨国分寺・吉島家・日下部家・春慶塗・一刀彫等 10箇所)
・左甚五郎遺産の記録
①妻沼聖天山 歓喜院(埼玉県熊谷市)
②稲爪神社(兵庫県明石市)
③祇園祭 (京都府)- 鯉山の鯉
④出雲大社(島根県出雲市)
⑤養源院(京都府京都市東山区)
計 5箇所
②郡上白山文化遺産デジタルアーカイブの構築
・コンテンツ数:新たに10,000点のデジタルアーカイブ構築
(内訳)
・郡上白山文化遺産に関する伝統文化行事や祭り(郡上踊り・白鳥踊り・郡上紬・郡上本染め 4箇所)
・白山文化遺産の県域(岐阜・石川・福井)を越えた白山文化遺産デジタルアーカイブの構築(勝山市並びに白山市の白山文化遺産 8箇所)
③上記2万件の地域資源データベースのオープンデータ化処理と、本学が収集したデータ(各地域約11万件)並びにそれらをまとめた資料集を各地域に配布する。
④デジタルアーカイブ講習会並びにデジタルアーカイブin岐阜により岐阜県内の希望する市町村職員などを対象にデジタルアーキビストを養成し、地域のデジタルアーカイブを推進する。
・令和5年度の計画内容(目標設定)
①飛騨高山匠の技デジタルアーカイブの構築
・コンテンツ数:新たに10,000点のデジタルアーカイブ構築
②郡上白山文化遺産デジタルアーカイブの構築
・コンテンツ数:新たに10,000点のデジタルアーカイブ構築
③上記2万件の地域資源データベースのオープンデータ化処理と、本学が収集したデータ(各地域約11万件)並びにそれらをまとめた資料集を各地域に配布する。
④デジタルアーカイブ講習会並びにデジタルアーカイブin岐阜により岐阜県内の希望する市町村職員などを対象にデジタルアーキビストを養成し、地域のデジタルアーカイブを推進する。
〇また、本学が管理している対象地域における15万件の地域資源デジタルアーカイブのメタデータから、地域資源の簡易なシソーラスの作成
〇これらの地域資源のメタデータからシソーラス、索引語の整理などのメタ情報の研究に対する必要な基礎データを抽出し、地域資源の「知識循環型デジタルアーカイブ」の新たなメタデータの構成の作成
4.資 料
④ 令和4年度岐阜県私立大学地方創生推進事業費補助金の交付の内定
5.企画
6.資料集
① 郡上白山文化遺産デジタルアーカイブ(上)目次
【資料集】郡上白山文化遺産デジタルアーカイブ資料集(上)
② 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ(上)目次
【資料集】飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ資料集(上)
③ 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ(中) 目次
【資料集】飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ資料集(中)
7.事業経過
8.計画事業の成果普及に関する取組予定
1.女子高校生のためのDAC資格取得講座(第1期・第2期)(高校生対象)
2.女子高校生のためのDAC資格取得講座(第2期・第3期)(高校生対象)
3.デジタルアーカイブin岐阜(社会人対象)(2023.2.11)
4.準デジタルアーカイブ資格取得講座(社会人対象)(2023.2.11-26)
令和5年度 岐阜県私立大学地方創生推進事業
4.私立大学地方創生推進事業費補助金事業計画書についてのコメント回答
7.【資料2】デジタルアーカイブを活用したふるさと教育の実践
9.(R5)(岐阜女子大学)(別紙様式1)(最終_0330)
10.(R5)(岐阜女子大学)(別紙様式2)(最終_0330)
11.(R5)(岐阜女子大学)(別紙様式3)(最終_0330)
沖縄の玩具:琉球張子
琉球張子とは沖縄で昔からつくられていた郷土玩具である。張子とは木や粘土等でつくった型に紙などを張り重ねて形作る技法をさし、完成したものは中空構造のため見た目より軽い。
琉球張子は、戦前には、沖縄の年中行事であるユッカヌヒー(四日の日)の前後に開催されていた、年に一度の玩具市(イーリムン)で土人形や木製玩具と一緒によく売られていた。ユッカヌヒーとは旧暦5月4日をさし、実際には5月1~5日までの5日間、子どものための行事が続く。1~3日は玩具市、4日はハーリー(爬龍船)、5日はアマガシ(飴粕)という菓子をいただく。
伝統的な張子としては「ウッチャリクブサー(起き上がりこぶし)」、「チンチンウマグヮー(騎馬人形)」、「ウメントゥー(紙びな)」、「マーイ(まり)」などの種類があり、親が子どもの健やかな成長や出世を願い買った縁起物といわれている。
*資料(メタデータ)のファイルには、簡単な作り方も掲載しています。
資料(メタデータ)
沖縄の玩具_琉球張子
木田宏教育資料・オーラルヒストリーのデジタルアーカイブ化とその活用の推進について
木田先生は、戦後の国の制度、教育の有り様が混沌とした時代に、教科書制度、学習指導要領、教育委員会制度を担当され、現在の教育制度の基礎を構成されました。
敗戦当時の状況は、次のような安部文部大臣の米国教育使節団に対するあいさつ(昭和21年3月8日)でもわかります。
「……日本に來て居られるアメリカ人の中には若い理想主義者があって彼等はアメリカに於いても未だ實現せられない抽象的理想を、日本を実験場として性急に試みんとされる傾きもないではありません。日本人が虚心坦懐にアメリカの与へてくれる勧告を受け、在来の教育に思ひ切って改革を加へると共にその受容が日本人の良心と批判とを以てなされねばならないことは、各位の特に諒とせられる所でありませう。……」
木田先生は、教科書担当として、米国司令部の指示で国定教科書から検定教科書への移行、Courses of Studiesを作れとの指示で「学習指導要領」と訳され作成に当たられました。
また、多くの反対の中で、現状の教育委員会制度を国会に警察まで入れ成立しました。
これを担当課長として進めた木田先生の国の体制、教育の有り様についての考え、強い信念は、ぜひ教員や学生に研究させたい。また、広く多くの人々に伝えたい。
現在、日本の教育は社会の情報化、グローバル化に対応した教育改革や人材不足、教育力の低下をいかに止め、さらに向上させることの必要性が言われだし、その試行実践も進みだそうとしています。
木田先生は「ものごと」を数十年、数百年先から見る人でありました。先生の考え、信念は、現在の我が国の「国の体制」、教育の有り様を考えるとき、大変役立つと思います。
多くの方々、機関等の賛同を得て、次の大きい教育改革の基礎資料としてデジタルアーカイブ、及び、関係資料を別紙のように開発し、その成果を広く広報し、次の日本の歩む道筋を考えたいと思います。
天龍寺文書 第87号 天龍寺領土貢注文案
87 天龍寺領土貢注文案
(花押)足利義政
(御判)足利義満
天龍寺領土貢注文「此注文一様四通余三通在 本寺・相国寺・雲居庵 」
合
一 六人部庄(丹波国天田郡)宮村方三ケ村分
京進米弐壱佰拾壱斛伍斗肆升柒合
延伍拾弐斛玖斗伍合 一斗別二升五合宛并弐佰陸拾肆斛肆斗伍并弐合 寺并
定庄納米佰柒拾柒斛捌斗肆并
代佰柒拾柒貫捌佰肆拾文
公事銭佰柒拾壱貫佰伍拾伍文
(解説)各地の天龍寺領に掛けられた
土(と)貢(こう)(租税)に関わる文書。
この文書から当時の天龍寺の寺領を確認することができる。
関連資料
天龍寺文書 87 天龍寺領土貢注文案
【資料集】飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ資料集(中)
平成 29 年度に文部科学省の私立大学研究ブランディング事業の「地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成のための基盤整備事業」で採択され、3年間にわたりこれまでに本学独自で育んできたデジタルアーカイブ研究を活用し、地域資源のデジタルアーカイブ化とその展開によって、伝統文化産業の活性化などの地域課題の実践的な解決や新しい文化を創造できる人材育成を行い、地域の知の拠点となる大学を目指し事業を展開してきた。
その中でも「飛騨高山の匠の技デジタルアーカイブ」は、以下の点に注力して研究を進めてきた。
①伝統文化産業(飛騨春慶・一位一刀彫等)を多視点でデジタルアーカイブし、歴史的な視点を総合的にまとめ、匠の “こころ”をオーラルヒストリー等により「知の増殖型サイクル」を構成し、これらの一部を海外へ発信することにより伝統文化産業の振興を図る。
②伝統文化産業における匠の技とその歴史的な背景をまとめてデジタルアーカイブ化することで、伝統文化産業の理解と継承が容易になる。さらに、継承の過程で生まれた新しい知見を「知の増殖型サイクル」で取り込み、その利活用によって地域社会の振興を支援できる。
③フィールドにおける効果検証をするためのデジタルアーカイブ研究として捉え、解の見えない地域課題の解決をするための地域資源デジタルアーカイブとそのメソッドを確立する。
これらにより、地域の知が適切に循環・増殖することで新たな価値の創造と、これらを実践できる高度な専門的な知識を持つ人材の養成による雇用の創出を促進し、その結果として「知の増殖型サイクル」としてデジタルアーカイブの効果が認められ、さらにデジタルアーカイブの新たな展開が期待できる。また、これにより大学は地域に開かれた「知の拠点」となりうる。
この「飛騨高山の匠の技デジタルアーカイブ資料」は、本学が展開しているデジタルアーカイブの最新成果であり、これらの研究の拠点となるデジタルアーカイブ研究所では、大学が大学としてのアイデンティティを確立するためにも、「知」の拠点としての地域資源デジタルアーカイブを含めた総合的な大学デジタルアーカイブを構築することを支援している。今後は継続してデジタルアーカイブ研究に取り組むとともに新たな養成カリキュラムを構築することが本学として社会的な責務と捉えている。
2022年1月 デジタルアーカイブ研究所長
はじめに
目次
国指定・国分寺大イチョウ ……………………… 1
国指定・飛騨国分寺塔心礎 ……………………… 5
国指定・松本家 …………………………………… 7
国指定・田中家 …………………………………… 14
国指定・照蓮寺 …………………………………… 19
国指定・高山陣屋 ………………………………… 23
国指定・重要文化財 荒川家住宅(母屋・土蔵) …31
史跡 堂之上遺跡 ………………………………… 38
国指定・吉真家 …………………………………… 42
国指定・若山家 …………………………………… 44
国指定・田口家 …………………………………… 49
指定天然記念物 治郎兵衛のイチイ …………… 55
旧大戸家住宅 ……………………………………… 61
史跡江馬氏館跡公園 国史跡江馬氏城館跡 下館跡 67
国指定・荻町(白川村) ………………………… 72
県指定・新井家 …………………………………… 75
県指定・中薮家 …………………………………… 80
県指定・西岡家 …………………………………… 84
県指定・野首家 …………………………………… 87
県指定・セイロ倉 ………………………………… 91
県指定・前田家 …………………………………… 95
県指定・富田家 …………………………………… 99
県指定・加藤歩簫墓 ……………………………… 105
県指定・赤田臥牛墓 ……………………………… 107
県指定・東山神明神社絵馬殿 …………………… 109
県指定・法華寺本堂 ……………………………… 113
県指定・大雄寺鍾堂 ……………………………… 117
荏野文庫土蔵 ……………………………………… 119
県指定・田中大秀墓 ……………………………… 122
県指定・飛騨東照宮 ……………………………… 125
県指定・三重塔 …………………………………… 129
旧三島家住宅 ……………………………………… 132
重要文化財 円空作仏像(聖・千手・龍頭) …… 140
県指定・荘川桜、御母衣ダム …………………… 143
県指定・赤保木遺跡 ……………………………… 155
高山市指定文化財(建造物)宗猷寺本堂 ………… 158
高山市指定文化財(建造物)宗猷寺鐘堂 ………… 167
雲龍寺鐘楼門(市指定文化財) …………………… 170
大雄寺山門(県指定重要文化財) ………………… 174
法華寺番神堂(市指定文化財) …………………… 178
高山市指定文化財(史跡)山岡鉄舟父母の墓 …… 181
素玄寺本堂(市指定文化財) ……………………… 183
津野滄洲墓 市指定史跡 ………………………… 187
市指定・加藤光正墓 ……………………………… 189
森宗弘墓 市指定史跡 ………………………… … 192
川上別邸史跡公園 高山市指定文化財 ……… … 194
木地師の集団墓地 ………………………………… 198
東照宮境内遺構 …………………………………… 200
市指定・東照宮本地堂 …………………………… 205
市指定・国分寺鐘楼門 …………………………… 208
国分寺表門 ………………………………………… 210
わらび粉小屋 ……………………………………… 213
旧八月一日家住宅 ………………………………… 216
木挽小屋・杣小屋 ………………………………… 219
立保神社拝殿舞台 ………………………………… 224
市指定・松倉観音 ………………………………… 227
市指定・天然記念物 法正寺の枝垂桜 ……… … 233
田上家住宅(市指定文化財) ……………………… 236
旗鉾伊太祁曽神社 ………………………………… 241
高山市指定文化財 千鳥格子御堂 …………… … 246
江馬輝盛の墓 高山市指定文化財 …………… … 249
下呂市天然記念物 位山八幡神社の社叢 ……… 253
旧山岸写真館 ……………………………………… 256
飛騨民俗村山岳資料館 …………………………… 258
山桜神社火の見櫓 ………………………………… 263
天狗総本店 ………………………………………… 269
お美津稲荷 ………………………………………… 273
棲霞山 歓喜寺 …………………………………… 277
大桑城 ……………………………………………… 280
美濃土岐氏、多治見の大畑時代 ………………… 291
名古屋城 …………………………………………… 297
飛騨高山の城主 金森長近 ……………………… 306
岐阜城 ……………………………………………… 312
越前大野城跡 ……………………………………… 323
金森左京家 ………………………………………… 336
安土城下の金森屋敷跡 …………………………… 342
本能寺跡 …………………………………………… 348
松倉城 ……………………………………………… 350
高山城 ……………………………………………… 357
照蓮寺本堂(国指定重要文化財) ………………… 367
伏見城 ……………………………………………… 374
小田原合戦 ………………………………………… 383
肥前名護屋城(佐賀県唐津市)の金森氏布陣場所 393
関ケ原の合戦場・金森氏の布陣場所 …………… 404
大坂の陣・金森氏の配置場所 …………………… 416
駿府城下の金森屋敷 ……………………………… 433
金森氏第 4 代頼直の菩提寺・大隆寺 ………… 443
金森長近を祀る高山市の金龍神社祭礼 ………447
飛騨から山形へ国替え …………………………… 453
金森家累代供養塔-金森家殉死者の墓 ……… … 458
金森長近の美濃市城下町 ………………………… 461
金森氏 6 代頼旹、第 7 代頼錦の郡上八幡城下 471
金森氏第 6 代頼旹、第 7 代頼錦の菩提寺 … … 485
岩手県盛岡の金森氏遺構(第 7 代頼錦の菩提寺) 491
金森氏改易後の金森左京・武生市白崎支配 …… 505
守山市の矢嶋町などの史跡と琵琶湖 …………… 510
江戸・桜田門通りの金森屋敷跡 ………………… 522
江戸・芝の金森屋敷跡 …………………………… 537
日光東照宮ほか 2 件の金森寄進の灯篭 … …… 547
京都の金森氏菩提寺(大徳寺の塔頭龍源院) …… 556
京都天寧寺(金森宗和の菩提寺) ……………562
武野紹鴎から千利休、宗和へとつながる遺構 … 565
金閣寺・夕佳亭宗和の茶室 ……………………… 576
越中街道 ……………………………………… 583
飛騨鰤 …………………………………………… 597
平湯~高原道、中尾峠、安房峠 ………………… 607
岐阜、尾張、京都街道、東海道 ………………… 622
郡上白川街道 …………………………………… 643
江戸街道 … ……………………………………… 654
乗鞍岳 … ………………………………………… 677
乗鞍山麓-五色ヶ原の森 ………………………… 687
御嶽山 …………………………………………… 692
笠ヶ岳 …………………………………………… 702
古川祭屋台 ……………………………………… 712
高山祭屋台の祖型となった山車 ……………… 719
高山祭屋台の彫刻の原点・立川和四郎彫刻 … 735
山岡鉄舟(静岡の史跡) ………………………… 745
田中大秀翁 ……………………………………… 750
飛騨匠の史跡 飛騨国分寺、飛鳥~奈良時代の史跡 755
大津京・近江神宮(飛騨匠の都造り) ………… 758
法輪寺・聖徳太子の御子山背大兄王が建立 … 761
鶉田神社 ………………………………………… 764
加太春日神社 …………………………………… 768
西光寺 …………………………………………… 772
三十三間堂 ……………………………………… 775
目次
※それぞれの項目のWebに資料集の内容が添付してあります。
飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ資料集(中)
発 行 年 2022年1月 初版
制 作 デジタルアーカイブ研究所
監修:久世 均(デジタルアーカイブ研究所長)
編集:大木 佐智子(上級デジタル・アーキビスト)
記録:木幡智子, 井上透, 谷里佐, 林知代,櫟彩見
三宅茜巳, 熊﨑康文,加藤真由美
加治工尚子(デジタルアーカイブ専攻)
刊 行 岐阜女子大学
〒501-2592
岐阜県岐阜市太郎丸80番地
℡ (058)229-2211(代)
資料
犬山成田山
犬山成田山は千葉県成田市の大本山成田山新勝寺の別院で、天慶3年(940)に寛朝大僧正によって開山された真言密教の寺院。不動明王をご本尊としており、名古屋周辺の方が千葉まで参拝するのが困難なことから昭和11年に奉賛会が結成され、第二次世界大戦の混乱が収まった昭和28年に中部地方最大の不動尊霊場として開創した。
元旦の「特別大護摩供」をはじめ、「七草御印紋」、「節分まつり」、「七五三まいり」など様々な年中行事を行っている。また、毎日ご祈祷を行っているため、自分に合った種類のご祈祷を申し込むことができる。
〈お不動様〉
成田山のご本尊であるお不動様(不動明王)は、真言密教の根本仏である大日如来の化身であり、右手に持つ利剣によって煩悩や迷いを断ち切り、左手に持つ索(なわ)によって仏教の教えに背く人をもお膝元にひきつけ、正しい教えの道に導いてくれるとされている。
〈ご祈祷〉
真言密教の教えに基づく「加持祈祷」を行っており、人々のむさぼりや怒り、おろかさといった心の迷いを、お不動様の智慧の炎で焼き尽くし、願望を清め、速やかに成就するよう祈念することができる。
―ご祈祷時間―
午前 7:00 9:00 11:00
午後 13:00 15:00
※正月・節分には時間を変更して行う場合がある。
※時間に関して、今後変わる可能性もあるため公式HPを確認してください。
―お願い事の例―
・家内安全 ・心身健全 ・開運成就 ・産業繁栄 ・進学成就
・社内安全 ・交通安全 ・家庭円満 ・恋愛成就 ・安産 その他
―その他のご祈祷―
・厄除けご祈祷 ・合格ご祈祷 ・初参りご祈祷
〈自動車交通安全ご祈祷〉
成田山の自動車交通安全祈願は、日本に自動車が普及し始めた昭和の初めからはじまり、現在まで多くのドライバーとその車に交通の無事を祈願している。そのことから成田山は交通安全のお寺としても知られている。
―ご祈祷時間―
7:00~19:00まで、30分間隔で行われている。
※正月・節分には時間を変更して行う場合がある。
※時間に関して、今後変わる可能性もあるため公式HPを確認してください。
電話:0568-61-2583
住所:愛知県犬山市犬山北白山平5番地
アクセス:名鉄「犬山駅」東口より約10分
受付
本堂
資料
メタデータ-犬山成田山
三光稲荷神社
三光稲荷神社は、城山の麓に位置する歴史ある神社で、古くから「三光寺さん」と呼ばれ、地元をはじめ遠方の人からも崇敬されてきた。家内安全や商売繁盛、縁結びなど様々なご利益があり、現在でも多くの参拝者が訪れている。また、拝殿の脇には良縁・恋愛成就にご利益のある「姫亀神社」があり、ピンクのハート絵馬と立ち並ぶ鳥居が「インスタ映え」するとしてSNSで非常に人気の高いスポットとなっている。
城山の山頂には犬山城があり、犬山城を見学しに訪れた人でも賑わいを見せている。
〈ご利益〉
・家内安全 ・商売繁盛 ・土地家屋清祓い
・交通安全 ・夫婦和合 ・縁結び
〈ご祭神〉
・倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
〈姫亀神社〉
三光稲荷神社内にある姫亀神社では、男女良縁、家内円満、夫婦和合がご神徳。連なる鳥居の美しさや可愛らしいハートの絵馬が女性に人気が高く、女性同士やカップル・夫婦での参拝がおすすめ。
〈銭洗稲荷神社〉
三光稲荷神社内にある銭洗稲荷神社では、お金をざるにいれ、境内の銭洗池で洗う「銭洗い」をすると、そのお金が何倍にもなって返ってくると信じられており、同時に清浄の福銭を持っていると一家繁盛・子孫長久になると伝えられている。(※銭洗いは社務所で要受付)
名称:三光稲荷神社(さんこういなりじんじゃ)
住所:愛知県犬山市犬山北古券41-4
電話:0568-61-0702
交通案内:名鉄「犬山遊園駅」西口より徒歩約12分
地図
資料
メタデータ-三光稲荷神社
犬山朝市
平成4年に始まった。毎週日曜限定で、地元の野菜や花々、スープやパン、ソーセージなど、約40店舗が出店する。年末に特別開催されることもあり、他にもイベントなども毎月行なっている。更に、2022年3月にグランドオープンする「ホテルインディゴ犬山有楽苑」とのコラボも予定しており、地元の活性化のために活発に活動している。
開催時間
4月〜10月 6:30〜8:00
11月〜3月 7:00〜8:00
場所:木曽川河畔遊歩道
〒484-0081
愛知県犬山市犬山西大門先8-1(臨江館前)
主催:犬山朝市協同組合
事務所:犬山観光協会 TEL (0568)61-2825
地図
資料
メタデータ-犬山朝市
犬山城下町
犬山城下町は、犬山城の創建に伴い、江戸時代に尾張藩付家老成瀬氏によって整備され、つくられました。
商人や職人の同業者を近くに住まわせたことで町の発展を促したとされており、現在でも鍛冶屋町や魚屋町などの町名から当時の名残が見られます。
戦災を免れたため、町割や歴史的な建物が多く残っており、江戸から昭和までの風景を楽しむことができます。犬山城下町は「総構え」と呼ばれる城郭構造が特徴で、本町と新町の交差するところにある札の辻や鍵型に屈曲した道路形態も残っています。
年間を通してさまざまなお祭りやイベントが開催されているので、季節に合わせた犬山ならではのグルメや文化も楽しむことができます。
■アクセス
名鉄「犬山駅」西口より徒歩約10分
■住所