慈光寺左甚五郎遺産デジタルアーカイブ, 岐阜県私立大学地方創生推進事業, 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ, デジタルアーカイブ慈光寺 慈光寺(じこうじ)は、埼玉県比企郡ときがわ町にある天台宗の寺院である。山号は都幾山。院号は一乗法華院。本尊は千手観音で、坂東三十三観音第9番札所。 左甚五郎の持つノミは勢いよく彫り進み、2日3日と過ぎていくうちに、太い丸木は馬の頭になり足になり、尾になっていきました。甚五郎は目を入れるときふと荒々しい気持ちになりました。甚五郎は「この馬は、気が荒いようだ。」とつぶやきました。 この馬は夜になるとそっと抜け出して付近の畑の作物を荒しまわりました。 あるときは二里も三里も遠方まで駆けていくこともありました。百姓たちは不思議に思いましたが、まさか、この名馬の仕業とは思いませんでした。しかし幾日かすると誰言うとなく、あの名馬が夜になると姿をあらわすといいました。 そこで百姓たちは相談して、夜になるのを待って2、3人ずつが分かれて、思い思いの方面にいって隠れていました。名馬はそれとは知らずに、その夜ものそりのそりとやってきました。 「やっ、確かにあの馬だ。しかし不思議なことだ…。」百姓たちはあっけにとられました。 こうしたことがいくたびも続きましたので、百姓たちもおこって、その尾を切ったり、鉄鎖で口元をしっかり縛ったりして、観音堂の上に納めてしまいました。 2022年8月24日 https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1303_R.jpg 768 1024 dapro https://digitalarchiveproject.jp/wp-content/uploads/2023/02/logo.jpg dapro2022-08-24 11:15:262022-08-24 11:15:26慈光寺