石徹白地区
石徹白地区
石徹白は、石器土器が出土されていることから縄文時代から人々が生活していたとされていて、白山中居神社は景行天皇12年(82年)に創建されたという古い歴史があります。養老元年(717年)に泰山大師が白山に登拝し、白山信仰が広がると、多くの修験者の出入りで栄えました。
元歴2年(1185年)には、奥州を支配していた藤原秀衡から「虚空蔵菩薩像」が寄贈されました。小さな村ながらも白山信仰の重要な拠点であったことがうかがえます。「虚空蔵菩薩」は現在「大師堂」に祀られていて、国指定重要文化財に指定されています。「大師堂」は明治4年(1871年)の神仏分離の際、白山中居神社の仏像仏具が廃棄されそうになったため、その保存先として村人たちによって明治5年(1872年)9月に造営されたものです。織田信長や柴田勝家などの戦国武将が寄進した鰐口や仏像も祀られていて、多くの仏具類が重要文化財に指定されています。最近の研究では、源頼朝の追尾を受けた源義経が奈良吉野山から奥州平泉への逃避行の途中に石徹白に逗留し、雪解けを待ち脱出した可能性があるとも言われ、石徹白に残る伝承にもそれを示唆する記述が見受けられます。
建物
風景
パノラマ写真