古町廃寺

古町廃寺
所在地  岐阜県飛騨市古川町向町古町 ふるかわちょうむかいまちふるまち
調査年  1988~1989年
調査主体 上町遺跡C地点発掘調査団
立地環境  古川町は、地勢的には飛騨高地のほぼ中央部にあり、周囲を標高1,000m前後の山々で囲まれ、町の中央部に古川盆地が開け、西寄りを飛騨高地南部の分水嶺から流れる宮川が南東から北西へ貫流する。盆地内では東西両山地から荒城川や太江川、宇津江川、殿川などの中小河川が宮川に合流し、途中さらに高原川と合流して神通川となって富山湾へ注ぐ。当遺跡は、宮川と荒城川の合流地点を中心に広がる古川盆地の中央、宮川右岸に位置する。海抜は約500m、宮川とは120~160mの距離をもつ。
周辺には、C・D地点合わせて古墳時代等の竪穴住居跡67棟、掘立柱建物跡29棟など多数の遺構が発見されており、寺院に所属する年代の遺構が多く分布する。
発見遺構 瓦を構築材として使用したカマド、瓦集中地点。
発見遺物 重圏縁単弁蓮華文軒丸瓦、押引き重弧文軒平瓦が出土。他に、丸瓦、平瓦、隅落し平瓦もある。丸山古窯跡、名張廃寺と同笵とされる。また、古川町信包の中原田窯跡と類似する瓦も存在する。
年代   7世紀後半~
出典文献 1.戸田哲也、河合英夫他『上町遺跡D地点遺跡発掘調査報告書』古川町教育委員会1991
遺跡の概要 瓦集中地区には約2,000点の瓦が出土、厚さ20~25㎝前後の包含層を形成していた。人為的投棄による副次的産物と考えられている。
<引用文献>
国際古代史シンポジウム実行委員会編集『国際古代史シンポジウム・イン・矢吹「東アジアにおける古代国家成立期の諸問題」飛鳥・白鳳時代の諸問題Ⅱ』148頁 国際古代史シンポジウム実行委員会発行 平成8年