名張廃寺

名張廃寺
飛騨の古代寺院・名張廃寺   なばりはいじ
名張廃寺
所在地  岐阜県高山市国府町名張道玄 よしきぐんこくふちょうなばりどうげん
立地環境 宮川左岸の平地にあり、石橋廃寺の対岸に位置する。浄覚寺の西側微高地にあり、周辺には十二相古墳がある。
発見遺物 過去に採取された瓦が一括一之宮神社に所蔵されている。(第1図1~3)。
三重圏縁単弁十弁蓮華文軒丸瓦、単弁十弁蓮華文軒丸瓦、重弁八弁蓮華文軒丸瓦、四重弧文軒平瓦、二重弧文軒平瓦がある。中には、丸山古窯跡、石橋廃寺と同笵のものがある。
鳥を描いた線刻絵画瓦も出土している。
年代   7世紀後半~
遺跡の概要 名張廃寺出土の重弁軒丸瓦(図1-1)は、新羅の様式を取り入れたもの。飛騨で唯一の型式、東海地区でも珍しい瓦である。この瓦は石橋廃寺でも出土しており、軒丸瓦の共用関係が知られる。
<参考文献>
国際古代史シンポジウム実行委員会編集『国際古代史シンポジウム・イン・矢吹「東アジアにおける古代国家成立期の諸問題」飛鳥・白鳳時代の諸問題Ⅱ』146頁 国際古代史シンポジウム実行委員会発行 平成8年
東海埋蔵文化財研究会『古代仏教東へ ― 寺と窯』寺院 第9回東海埋蔵文化財研究会岐阜大会1992
釜洞古窯跡       かまぼらこようあと
所在地  岐阜県吉城郡国府町瓜巣釜洞、小坂、中島 よしきぐんこくふちょううりすかまぼら、おさか、なかしま
立地環境 高山市上切町から国府へ至る高草洞峠を越えると瓜巣へ出るが、山をおりてすぐの県道沿いに分布する。瓜巣川の右岸にあたり、名張廃寺に近い。北向きの斜面に立地する。
発見遺物 間弁端に三角形の飾りを施す2種類の単弁十弁軒丸瓦がある。
年代   7世紀後半~
遺跡の概要 字名に釜洞の地名が残る。当窯跡出土の軒丸瓦は、石橋廃寺、名張廃寺、塔の腰廃寺、久中廃寺と同笵とされている。
<参考文献>
国際古代史シンポジウム実行委員会編集『国際古代史シンポジウム・イン・矢吹「東アジアにおける古代国家成立期の諸問題」飛鳥・白鳳時代の諸問題Ⅱ』131~154頁 国際古代史シンポジウム実行委員会発行 平成8年
東海埋蔵文化財研究会『古代仏教東へ ― 寺と窯』寺院 第9回東海埋蔵文化財研究会岐阜大会1992