荒川家住宅(付属施設)歴史民俗資料館・旧緒方家
荒川家住宅(付属施設)歴史民俗資料館・旧緒方家
荒川家は天正年間(1573年から1592年)から続くという旧家。主屋と土蔵は江戸中期に建てられたもの。飛騨の匠が腕をふるった建物は見応え充分で、国の重要文化財に指定されています。内部には、民具や伊達政宗が金森長近に宛てた書状などが並びます。隣に立つ歴史民俗資料館では、細江光洋氏による乗鞍岳の写真や、丹生川地域の民具と石仏写真、昭和を偲ばせる道具などを展示しています。
荒川家は天正年間に当村の肝入りをつとめたと伝える旧家で、元禄以来代々庄屋をつとめている。この住宅は棟札によれば、主屋が寛政8年(1796)に建設されたものであり、土蔵は延享4年(1747)に造られている。
主屋は桁行11間、梁間8間半の2階建切妻造[きりづまづくり]の大型住居で、正面外観は出桁を腕木でうける小庇をつける。また、差物や軒桁にかなりの巨材を用いて横の線を強調するとともに、2階正面の格子窓と2段に通る貫の細い直線的交叉をみせるなど洗練された意匠である。
内部は基本的に「ドジ」「オエ」の3方に各室を形式で、下手に「マヤ」「ニワ」、裏手に「ダイドコ」、上手に「ブツマ」「ナカノマ」「デイ」「オクデイ」の座敷を設けており、旧田中家住宅を大規模に発展させたものとみることもできる。
構造は「オエ」と「ダイドコ」境の桁行に敷梁をおき、前後から大梁を梁行に架けて2階床梁として固め、2階は側通りのほか、入側通りと棟通りに管柱を立て、入側桁から棟下まで登り梁を渡して母屋をうけている。この家では2階を養蚕室とするため、このような構造にしたものとみられる。
このような形式の住宅は、高山東部から西へは白川街道を通って荘川へ、あるいは郡上街道を通って郡上へと分布している。 荒川家住宅は飛騨地方にみられる板葺2階建の切妻民家の中では、大型住居として年代も古く意匠にも優れており価値が高い。























