白山中居神社創業祭
石徹白に鎮座する白山中居神社。御祭神は伊邪那岐大神、伊邪那美大神。
美濃馬場の中心であった長瀧白山神社から美濃禅定道の入口にあたり、かつては全村御師の住む村で、冬期に東海・関東地方へ出向いていた。
石徹白村は複雑な歴史を持つ。かつては越前国大野郡に属していたが、藩政期は郡上藩領であり、越前側の道が美濃側に比べると良くなかったこともあり、昭和の大合併で白鳥町と合併して岐阜県に編入された経緯がある。
資料集
099_113_白山中居神社創業祭
五段の神楽
2010年5月16日〈日〉岐阜県郡上市白鳥町石徹白の白山中居神社で五段神楽が行われました.
白山中居神社は,景行天皇の御代に創建され,泰澄大師が養老年間に社域を拡張したと伝えられています.
この五段神楽は,保安元年(1120)「越宗廟白山上下年中行事祭祀巻」に【五行之舞】として奉納されたのが,始めといわれています.
春の例祭に奉納される神楽で,白鉢巻きをして後頭部に五色のたけなが布をつけ,金色の天冠をかぶり赤地に金襴のちはやをはおり,白足袋姿の姉・妹といわれる巫女二人で舞われます.
舞は,
鳶の舞-巫女二人が,最初子机を挟んで向かい合って座ります.妹巫女は元の席に座ったままで,姉巫女が鈴と扇を持って舞います.元は,続いて妹巫女も舞をしたということですが,現在は姉巫女のみが舞います.
二人舞-巫女二人の舞です.姉巫女は外側を,妹巫女は内側を,鈴と扇を持って廻りながら舞います.
扇の舞-扇を両手にそれぞれ持った姉巫女が,8の字に廻りながら舞います.この舞も元は続けて妹巫女も舞ったそうです.
鈴の舞-鈴を持った妹巫女が,扇の舞と同じように8の字に廻りながら舞います.この舞も以前は姉巫女に続けて妹巫女が舞ったそうですが,現在は妹巫女のみが舞います.姉巫女は元の席に座ったままです.
幣の舞-姉・妹の二人の巫女が,鈴と幣を持って舞います.
の五段です.
資料集
098_112_五段の神楽
白鳥神社祭礼
大神楽(9月第4土曜日・翌日曜日)
本来は9月18日が例祭の日である。かつては16・17・18日の3日間にわたり町内各地、秋葉神社などで奉納されていたが、出演する役者の仕事や地域の小学校行事の関係により9月第4土曜を白鳥神社試楽・秋葉神社本楽、翌日曜を白鳥神社本楽として行われることになった。発祥は定かではないが、明応7年(1498年)に神楽が奉納された記録がある。役者は東西呼ばり(1名)、天下太平(1名)、花鉾(1名)、小太鼓(1名)、綾棒(3名)、笛(6名)、鼓(6名)、獅子頭(9名)、神舞子(太鼓2名、ささら1名)、その他世話方、師匠、太鼓係、巫女など40~50名ほどのごく少数で行われ、古くからの形を今に伝えている。準備は神社総代、自治会・組長、商工会白鳥分会、女性の会などの各種団体や依頼を受けた個人が分担して行っている。神事は宮司・献幣使・白鳥自治会・その他関係する団体で行われ、白鳥楽人会による雅楽演奏の元、神社総代の進行で厳かに行われる。平成26年(2014年)から浦安の舞を奉納するようになった。祭の最終日の夜、祭の芸能の一つとして拝殿踊りが行われる。
白鳥神社縁日(8月16日)
毎年8月16日の夜に白鳥神社縁日の一環として白鳥おどりが行われる。
拝殿踊り(8月17日)
毎年8月17日の夜に当神社拝殿で踊られるもので、拝殿の天井中央に切子灯籠(キリコ)を下げ、夜の8時頃に、浴衣に下駄履きの踊り手数人が板張りの拝殿に上がって輪になり、その中の1人が歌い出して踊りが始まる。踊り手は全員で踊り歌を歌うが、曲目は「源助さん」、「シッチョイ」、「ヨイサッサ」、「ヤッサカ」、「エッサッサ」、「ねこのこ」、「ドッコイサ」で、それぞれの歌に応じて踊りが違う。いずれも三味線や太鼓、笛などの楽器は使わず、下駄で板床を踏み鳴らし、その音で調子をとる。そこに他の人々も加わって行き、踊りの輪は3重、4重と拝殿内一杯に広がって行く。また踊り歌は、歌い出す者が適当に選び、それに応じて他の人びとの歌と踊りが続き、午後10時過ぎに終わる。
白鳥一帯では毎年7月中旬から8月下旬にかけて各地で白鳥おどりが開催され、他の神社などでも拝殿踊りが行われるが、一説にその原型は当神社のものであるという。なお、平成15年(2003年)2月20日には他の拝殿踊りも併せた「白鳥の拝殿踊」として、国の選択無形民俗文化財とされた。
資料集
097_111_白鳥神社祭礼
大島大神楽・伊勢神楽
元正天皇の御宇天皇ご不快にわたらせ給ひしにより、泰澄大師加賀国白山神社天皇ご病気平癒せんことを祈願のため登山の砌美濃国に至り当地を通行のとき、本村字西川原に一つの小なる沼あり。大師自ら苗を植置き給ひしに、独り大いに成長して穂出豊実す。該所の上に小堂一宇を創立して此の稲穂を安置す。此処を名付けて稲荷砂と唱ふ。その後大破に及び堂宇稲穂を失ひ其の後嵯峨天皇の御宇弘仁五年に至り、再起して神を祀る。稲荷舎と唱ふる所なるを以って山城国紀伊郡稲荷山より倉稲魂命を勧請し奉りて氏神と称す。それより累年氏子の寄力を以って今に至るまで相続せり。
資料集
092_106_大島大神楽・伊勢神楽
為真白山神社祭礼
神社名称 為真白山神社
所在地 岐阜県郡上市白鳥町為真1184
関連資料
為真祭スケジュール
為真祭表紙
為真白山神社チラシ
為真白山神社チラシ古典大神楽舞
資料集
090_104_為真白山神社祭礼
美山鍾乳洞
美山鍾乳洞は、世界でも珍しいタテ穴の鍾乳洞で【立体迷路型鍾乳洞】としては日本最大級です。立体迷路型とは、地下水が上から下へゆっくりと石灰岩層を溶かしてゆき、地中に段差をつけながら幾層にわたって洞窟が展開するもので、柔らかな曲線を描く壁面や鍾乳石は「胎内くぐり」の感があります。開発の際も人工の手を加えず、郡上市の天然記念物の指定を受けています。自然が2億年以上かけて作り上げたこの造形美と壮大なスケールには、誰もが圧倒されることでしょう。
資料集
089_103_美山鍾乳洞