【公開講座】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ)
【公開講座】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ)(構築中)
第1講 学校DX(デジタルトランスフォーメーション)の基本概念
高木 徹(アイティ・マネジメント研究所・CEO)
1.何を学ぶか
学校DXは、デジタル技術を利用して教育と学校の運営を改革し、効率的で効果的な学習環境を提供する取り組みである。これにより、教育のデジタル化が進み、生徒がオンラインで個別化された学習を行うことが可能になる。また、教育のアクセシビリティが向上し、地理的な制約や身体的な障壁を克服して高品質な教育を受けられるようになる。さらに、教育の効率性と透明性が向上し、教育プロセスや成果を効果的に追跡・評価できる。これにより、生徒や教師の学習や教育のニーズに合わせたサポートが可能になる。また、新しい学習方法や教育ツールが生まれ、教育の質と多様性が向上する。最後に、学校DXは教育の持続可能性を考慮し、環境負荷の削減や国際的な教育の促進を通じて、持続可能な未来を築くための基盤を整えることができる。
2.学習到達目標
① 学校DX(デジタルトランスフォーメーション)について説明できる。
② 学校DXは教育のデジタル化を促進するために必要なシステムについて説明できる。
3.研究課題
① 学校DXが目指す主な取り組みとは何ですか?また、それが生徒や教職員にどのような利益をもたらすと考えられますか?
② 学校DXにおける教育のアクセシビリティ向上について説明してください。具体的な手段とその効果を挙げてください。
③ 学校DXが教育の効率性と透明性をどのように向上させるか説明してください。デジタル技術の活用がどのように教師や教育行政者の役割を変える可能性がありますか?
4.プレゼン資料
第1講 学校DX(デジタルトランスフォーメーション)の基本概念_プレゼン
5.映像資料
6.資料
第1講学校DX(デジタルトランスフォーメーション)の基本概念
第2講 教育テクノロジーのトレンドと展望
森下 孟(信州大学学術研究院教育学系・准教授)
1.何を学ぶか
教育テクノロジーの現在の動向と将来の展望は多岐にわたる。オンライン学習がCOVID-19の影響で急速に普及し、柔軟性と利便性が求められている。AIや機械学習の利用は教育の個別化をもたらし、VRやARが没入型の学習体験を可能にする。デジタルリテラシーやデータ駆動型教育の重要性が認識されつつあり、クラウドテクノロジーやモバイルテクノロジーの普及も加速している。これらのトレンドが教育環境の改善や効率化につながり、学習者にとってより良い体験を提供することが期待されている。
2.学習到達目標
3.研究課題
① 教育テクノロジーのトレンドとして挙げられるものは何ですか?また、それらの展望にはどのような要素が含まれますか?
② 教育におけるAIや機械学習の活用はどのような利点をもたらすと考えられますか?具体的な例を挙げて説明してください。
③ デジタルリテラシー教育の重要性について述べてください。将来的にデジタルリテラシーがますます重要になる理由について説明してください。
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第3講 デジタル教育プラットフォームの導入
木田 博(鹿児島市教育委員会・教育DX担当部長)
1.何を学ぶか
デジタル教育プラットフォームは、オンラインの基盤として、教育機関や教育者が学習体験の提供や教育プロセスの管理を行うための重要なツールである。主な機能として、学習管理システム(LMS)を中核とし、教材の管理と配信、コラボレーションツールの提供、データ分析と進捗追跡、アクセス管理とセキュリティ、そしてモバイル対応性が挙げられる。これらのプラットフォームは、学習者のニーズに合わせたカスタマイズや個別化を可能にし、教育のアクセシビリティと品質を向上させる重要な役割を果たしている。
2.学習到達目標
① デジタル教育プラットフォームを選定し、適切に導入するプロセスを説明できる。
② 学習管理システム(LMS)を使用して、コースの作成や管理、教材の配信、生徒の進捗状況の追跡ができることを説明できる。
③ コラボレーションツールやデータ分析機能を活用して、生徒と教育者が効果的に相互作用し、学習の進捗を評価・改善する方法について具体例を挙げて説明できる。
3.研究課題
① デジタル教育プラットフォームの選定において、教育機関が最も重視すべき要素は何ですか?それを考慮する際にどのような基準が重要ですか?
② 学習管理システム(LMS)の利用によって教育者が実行できる具体的な機能は何ですか?また、それらの機能が教育プロセスにどのような影響を与えるか説明してください。
③ デジタル教育プラットフォームにおけるコラボレーションツールの重要性は何ですか?教育者や生徒がこれらのツールを活用することで得られる利点について述べてください。
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第4講 教育データとその活用
今井亜湖(岐阜大学教育学部・教授)
1.何を学ぶか
教育データの活用と分析は、教育分野における重要な取り組みである。教育データは、生徒や教育者の学習や教育プロセスに関する情報を示し、適切に収集、分析、活用されることで、教育の質の向上や個々の生徒の成果の最大化が可能となる。教育データの収集は、生徒の試験結果や成績、出席状況、学習活動の記録、教育プログラムの評価など、さまざまな情報源から行われる。
また、データの分析では、統計的手法や機械学習アルゴリズムを用いて、データから傾向やパターンを発見し、洞察を得ることができる。教育データの活用は、教育の改善や最適化、学習の個別化、予測分析や政策立案などに役立つ。しかし、個人情報保護やデータセキュリティの問題も重要であり、教育機関や企業は適切な管理とセキュリティ対策を実施する必要がある。
2.学習到達目標
① 教育データの収集方法と分析手法を説明できる。
② 教育データを活用して教育の質を向上させる方法について具体例を挙げて説明できる。
③ 個人情報保護やデータセキュリティの重要性を認識し、適切な管理方法を説明できる。
3.研究課題
① 教育データの収集について、どのような情報源が利用されることがありますか?また、それらの情報はなぜ重要ですか?
② 教育データの分析にはどのような手法が使用されますか?それらの手法の違いは何ですか?具体的な例を挙げて説明してください。
③ 教育データの活用によってどのような効果が期待されますか?生徒や教育者にどのような利益がもたらされると考えられますか?
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第5講 デジタルリテラシーと教育
田中康平(教育ICTデザイナー)
1.何を学ぶか
デジタルリテラシーは、現代社会で不可欠なスキルであり、デジタルテクノロジーを理解し、安全かつ効果的に活用する能力を指す。情報の評価やデジタルツールの操作、適切なコミュニケーション能力を包括する。デジタルリテラシーは、個人の日常生活や仕事、さらには教育においても重要な役割を果たす。
デジタルリテラシーの重要性:デジタルリテラシーは21世紀の生活でますます重要性を増している。デジタルテクノロジーの急速な発展により、情報やコミュニケーションがデジタル化され、デジタルリテラシーが必要な場面が増えている。
教育におけるデジタルリテラシーの役割:教育機関は、生徒にデジタルリテラシーを教育し、デジタルツールやテクノロジーを効果的に活用するスキルを提供する責任がある。これにより、生徒は情報の洞察力を高め、デジタル技術を使って問題を解決し、コミュニケーションを円滑に行う能力を身につけることができる。
デジタルリテラシーの要素:デジタルリテラシーは、情報リテラシーやメディアリテラシー、テクノロジーリテラシー、デジタルコミュニケーション、デジタルセキュリティなどの要素から構成されている。これらの要素を理解し、実践することが重要である。
2.学習到達目標
① 学習者が、デジタルテクノロジーの急速な発展により、デジタルリテラシーがなぜ重要かを理解し、具体的な例を挙げて説明できる。
② 学習者が、教育機関がデジタルリテラシーを教育する際に考慮すべき要素やその実践方法を理解し、デジタルリテラシーが教育においてどのような役割を果たすかを説明できる。
③ 学習者が、デジタルリテラシーの要素を理解し、自身がそれらの要素のうちどれが重要だと考えるかを述べ、その理由を説明できる。
3.研究課題
① デジタルリテラシーが現代社会でなぜ重要なのか、具体的な例を挙げて説明してください。
② 教育機関がデジタルリテラシーを教育する際に考慮すべき要素は何ですか?それらの要素を実践するための方法はありますか?
③ デジタルリテラシーの要素のうち、自身がもっとも重要だと考えるものは何ですか?その理由を説明してください。
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第6講 教育のカスタマイズと個別化
林 一真(岐阜聖徳学園大学・講師)
1.何を学ぶか
教育のカスタマイズと個別化は、生徒のニーズや能力に合わせた教育プロセスを構築する取り組みであり、近年重視されている。カスタマイズされた学習コンテンツや個別化された教授法、テクノロジーの活用、個別化された学習アセスメント、フリーカレンダーカリキュラムなどの手法が用いられ、教育のカスタマイズと個別化を実現している。これにより、生徒の自律性や自己管理能力が向上し、教育効果が高まる。また、教師の役割も変化し、ガイドやコーチとしての役割が重視されている。さらに、社会的・情緒的な学習や継続的な評価とフィードバックの重要性も強調されている。教育のカスタマイズと個別化は、生徒一人ひとりの個性を尊重し、より有意義な学びを促進することを目指している。
【内容】
教育のカスタマイズと個別化は、生徒一人ひとりのニーズや能力に合わせて教育プロセスを調整し、最適な学習環境を提供する取り組みである。従来の教育では、一律のカリキュラムや教授法が用いられることが一般的であったが、近年では個々の生徒の特性や学習スタイルを考慮したカスタマイズされたアプローチが重視されるようになっている。
1.カスタマイズされた学習コンテンツ
カスタマイズされた教育では、生徒の興味や能力に合わせて学習コンテンツが選択される。これにより、生徒が自身の関心や学習ペースに合わせて学習を進めることができる。例えば、特定の科目やトピックに関心を持つ生徒には、その分野に特化した学習資料や課題が提供される。
2.インディビデュアライズドラーニング
個別化された教育では、生徒の学習スタイルやニーズに合わせて教授法や評価方法が調整される。生徒が最も効果的に学ぶ方法は人それぞれ異なるので、インディビデュアライズドラーニングを用いることで、生徒が自身の学習スタイルに適した方法で学習を行うことができる。
3.テクノロジーの活用
テクノロジーを活用することで、教育のカスタマイズと個別化を効果的に実現することができる。オンライン学習プラットフォームや学習管理システムを使用することで、生徒の進捗状況や興味関心を追跡し、個別に対応した学習コンテンツや課題を提供することが可能である。
4.学習アセスメントのカスタマイズ
カスタマイズされた教育では、生徒の能力や進捗状況を正確に把握するためのアセスメントも個別化される。標準化されたテストや評価方法だけでなく、プロジェクトベースの評価やポートフォリオ評価など、生徒の個々の能力や成果をより網羅的に評価する手法が用いられる。
5.フリーカレンダーカリキュラム
フリーカレンダーカリキュラムは、生徒が自身の学習スケジュールや興味に合わせてカリキュラムを選択することができる取り組みである。生徒が自らの学習目標に向かって進むための自律性や自己管理能力を養うことができる。
6.教師の役割の変化
教育のカスタマイズと個別化において、教師の役割も変化している。教師は従来の講師から、ガイドやコーチの役割に移行し、生徒の個々のニーズに合わせて教育を提供することが求められる。これにより、生徒と教師との関係がより対話的で協働的なものになる。
7.社会的・情緒的学習の重視
教育のカスタマイズと個別化では、単に学術的な成果だけでなく、生徒の社会的・情緒的な発達も重視される。生徒の自己理解や自己肯定感、他者との関係構築など、社会的なスキルの育成も教育の目標となる。
8.継続的な評価とフィードバック
教育のカスタマイズと個別化では、生徒の進捗状況やニーズを定期的に評価し、フィードバックを提供することが重要である。生徒は自身の成長を把握し、必要に応じて学習計画を調整することができる。
教育のカスタマイズと個別化は、生徒一人ひとりの個性やニーズを尊重し、最適な学習環境を提供することを目指す重要な取り組みである。これにより、生徒の学習成果や意欲が向上し、より有意義な学びが実現する。
・デジタル技術を活用した個別学習の実践方法
・学習者のニーズに合わせた教育プログラムの構築
2.学習到達目標
① 教育のカスタマイズと個別化の重要性を説明できる。
② カスタマイズされた学習コンテンツや教授法の利点を説明できる。
③ テクノロジーを活用して教育のカスタマイズと個別化を実現する方法を具体的に説明できる。
3.研究課題
① 教育のカスタマイズと個別化がなぜ重要なのか説明してください。その取り組みが生徒にどのような利益をもたらすか述べてください。
② カスタマイズされた学習コンテンツや個別化された教授法が、従来の教育方法とどのように異なるか説明してください。それらが生徒の学習にどのように寄与するか述べてください。
③ テクノロジーを活用して教育のカスタマイズと個別化を実現するための具体的な方法について、例を挙げて説明してください。その方法がどのようにして生徒の学習をサポートするか述べてください。
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第7講 デジタルコンテンツの制作と活用
堀田博史(園田学園女子大学・教授)
1.何を学ぶか
デジタルコンテンツの制作と活用は、教育や情報発信において重要な役割を果たしている。デジタルコンテンツは、テキスト、画像、音声、動画などの形式で情報を表現し、オンラインやデジタルメディアを通じて幅広い視聴者に届けられる。
デジタルコンテンツを制作する際には、まずコンテンツプランニングが重要である。その後、テキスト、画像、音声、動画などの要素を組み合わせてコンテンツを制作し、編集や配信準備を行う。
デジタルコンテンツの種類は、テキスト、画像、音声、動画などがある。これらは、ウェブ記事やブログ、写真、ポッドキャスト、YouTube動画など、様々な形で利用されている。
デジタルコンテンツは、教育分野ではオンライン教育や学習アプリ、マーケティング分野ではウェブサイトやソーシャルメディア、エンターテイメント分野では映画や音楽、ゲームなど、多岐に渡って活用されている。
デジタルコンテンツの特徴としては、柔軟性と拡張性、インタラクティブ性、データ解析の可能性が挙げられる。これらの特徴を活かして、より効果的なコンテンツ制作や配信が可能である。
将来展望では、AIや機械学習技術の進化、拡張現実や仮想現実の普及、個別化されたコンテンツの提供などが期待されている。
2.学習到達目標
① デジタルコンテンツとは何かを説明できる。
② デジタルコンテンツの種類や特徴を表にして説明できる。
③ デジタルコンテンツが特に教育分野でどのように活用されているか具体例を挙げて説明できる。
④ デジタルコンテンツの作り手としての手順を説明できる。
3.研究課題
① デジタルコンテンツとして教育や生活で利用するものに何があるか考えてください。
② デジタルコンテンツの異なる種類の具体例を5つ表にまとめてください。
③ あなたが考えるデジタルコンテンツに使い手として求めることを3つ記述ください。
④ デジタルコンテンツの作り手として、どのような順序でコンテンツを制作するか、その手順を書いてください。
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第8講 オンライン教育とテレワーキング
成瀬喜則(富山大学・名誉教授・学長特命補佐)
1.何を学ぶか
オンライン教育とテレワーキングは、デジタルテクノロジーの進歩によって可能になった新しい働き方や学び方の形態である。オンライン教育は、インターネットを通じて教育コンテンツを提供し、学習を支援する教育形態であり、時間と場所によらず自分のペースで学習を進めることができる。さらに、個人の学習の可能性が広がるだけでなく、国内外の多様な人材との協働が可能になる等、児童生徒の資質・能力の育成にも役立つ。
また、テレワークは、オフィスや会社の施設での勤務にこだわらず、さまざまな場所や可能な時間帯で仕事を行うことができる。コミュケーションや情報セキュリティの課題がある一方で、時間の有効活用、ライフスタイルに合った働き方、仕事のモチベーションの向上に役立っている。デジタルテクノロジーの進化によって働き方は多様化していくと考えられている。
オンライン教育とテレワーキングは、デジタルテクノロジーの発展により可能になった新しい学び方や働き方であり、これまでの学習方法、研修方法と併せて実施することでさまざまな効果が期待できる。以下では、オンライン教育とテレワーキングについて詳しく説明する。
1.オンライン教育とその有効性
オンライン教育は、インターネットを利用して遠隔地にいても教育コンテンツを得たり、学習の支援を受けたりすることができる教育形態であり、時間や場所の制約を受けずに学習が可能である。また、オンライン教育によって、さまざまな資質・能力の育成が可能となっている。
(1) さまざまな資質・能力の育成の可能性
ICTを活用した学習、他者と協働する学習、教科横断的な学習は重要な学習形態であり、オンライン教育を有効に活用することでさまざまな資質・能力の育成が可能となる。
(2) グローバルな人材との協働とオンライン教育
オンライン教育によって国内外のさまざまな人々との交流が可能となり、自らの問題として地域や国際社会を考える人材を輩出することができる。
(3)ブレンディッドラーニングによる研修効果
同期型学習、非同期型学習にはそれぞれの特徴とメリットが存在する。複数の学習形態を取り入れた学習を進めることが必要であり、このような学習のことをブレンディッドラーニングと言う。
(4)仮想空間上の学習
仮想空間とは、現実の世界をネットワーク上で再現したものを言う。仮想空間内は一種の没入世界であり、瞬時の内に移動したり、現実世界では体験できない空間内で作業したりすることも可能となる。
2.デジタルテクノロジーの役割
対面型学習を基軸としながらもオンライン教育を取り入れた学校教育や、企業でのテレワーク、社会人の学び直しなど、テクノロジーを取り入れた活動が有効である。オンライン教育に必要なツールの提供、プラットフォームの整備、学習を管理するシステム開発が必要である。オンライン教育とテレワーキングの実現には、デジタルテクノロジーが大きな役割を果たしている。
3.将来展望
常にテクノロジーに対して主体性を意識した上で、新しく登場する技術に対して積極的に向き合う必要がある。VRとARの世界や生成AIの世界についても同様である。今後、テクノロジーの進歩により学習形態や研修形態は多様化する。
2.学習到達目標
①オンライン教育と児童生徒の資質・能力の育成との関係、テレワーキングの利点や課題を説明できる。
②デジタルテクノロジーがオンライン教育とテレワーキングにどのような役割を果たしているかを説明できる。
③将来展望を通じて、オンライン教育とテレワーキングの可能性について説明することができる。
3.研究課題
①オンライン教育の特徴について説明しなさい。学校教育ではどのような場面で活用するといいと思いますか。
②テレワーキングの利点と課題を挙げなさい。テレワークを進める上でどのようなことに留意する必要があると思いますか。
③オンライン教育やテレワーキングを進める上でデジタルテクノロジーをどのように活用すればいいか具体的な例を挙げながら説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第9講 デジタルセキュリティとプライバシー
村瀬康一郎(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
デジタルセキュリティとプライバシーの重要性は、デジタルテクノロジーの進展に伴いますます高まっている。デジタルセキュリティは、コンピュータシステムやネットワーク、データの保護を確保し、機密性、完全性、可用性を守るための手段である。主な要素は暗号化、アクセス制御、ファイアウォール、セキュリティポリシーなどです。プライバシーは、個人情報や権利が尊重され保護される権利であり、個人情報の保護やインフォームドコンセント、匿名化、データセキュリティがその実現に役立つ。デジタルセキュリティとプライバシーは密接に関連しており、セキュリティが確保されないとプライバシーが侵害されるリスクが高まる。個人情報の価値が高まり、サイバー攻撃の増加、規制の強化などにより、これらの保護はますます重要となっている。
2.学習到達目標
① デジタルセキュリティの基本原則を理解し、暗号化、アクセス制御、ファイアウォール、セキュリティポリシーなどのセキュリティ手法を説明できる。
② プライバシーの重要性を認識し、個人情報の保護やインフォームドコンセント、匿名化、データセキュリティなどのプライバシー保護手法を説明できる。
③ デジタルセキュリティとプライバシーの関係を理解し、セキュリティの確保がプライバシー保護にどのように関連しているかを説明できる。
3.研究課題
① デジタルセキュリティの一つである「暗号化」について説明せよ。また、なぜ暗号化がデジタルセキュリティにとって重要なのか述べよ。
② プライバシー保護の手法の一つとして挙げられる「インフォームドコンセント」とは何か説明せよ。なぜインフォームドコンセントがオンライン上での情報の収集や利用において重要なのか説明せよ。
③ デジタルセキュリティとプライバシーの関係について説明せよ。セキュリティの確保がプライバシー保護にどのように関連しているか具体的な例を挙げて説明せよ。
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第10講 教育ICTのインフラ整備
谷 正友(一般社団法人 教育ICT政策推進機構・代表理事)
1.何を学ぶか
教育ICTのインフラ整備は、デジタル技術を活用した学習環境を構築するための重要な取り組みである。これには、ネットワーク、ハードウェア、ソフトウェア、セキュリティ対策などが含まれる。
ネットワークインフラは、高速で安定したインターネット接続を提供し、教育活動に必要な情報へのアクセスを円滑に行う。また、ハードウェアインフラは、コンピューターやタブレットなどのデバイスを整備し、学習や教育活動をサポートする。
ソフトウェアインフラは、オンライン教育プラットフォームや学習管理システムなどのソフトウェアを提供し、教育プロセスを支援する。そして、セキュリティ対策は、データやシステムを保護し、教育ICTの安全性を確保する。
これらの整備により、学習環境が向上し、教育の効率化やICTリテラシーの育成が促進される。技術の進化や教育の変化に合わせて、継続的な整備と改善が求められる。
2.学習到達目標
① 教育ICTのインフラ整備の目的と重要性を説明できる。
② 教育ICTのネットワーク、ハードウェア、ソフトウェア、セキュリティ対策などの要素を説明できる。
③ 教育ICTのインフラ整備が学習環境の向上や教育の効率化にどのように貢献するかを説明できる。
3.研究課題
① 教育ICTのインフラ整備において、ネットワークインフラの重要性は何ですか?その要素としてどのような点が挙げられますか?
② 教育ICTのハードウェアインフラ整備にはどのような要素が含まれますか?それぞれの要素がどのような役割を果たしていますか?
③ 教育ICTのインフラ整備が学習環境や教育の効率化に与える影響について、具体的な例を挙げて説明してください。
4.プレゼン資料
岐阜女子大学デジタルアーカイブ講座-第10講-教育ICTのインフラ整備
5.映像資料
6.資料
第11講 デジタル教育の評価と効果検証
齋藤陽子(岐阜女子大学・准教授)
1.何を学ぶか
デジタル教育の評価と効果検証は、デジタル技術を用いた教育の効果を客観的に評価し、改善や効果の確認を行う重要なプロセスである。デジタル教育の評価では、学習成果や効果、ユーザー満足度などを定量的・定性的に評価し、改善点を把握する。効果検証では、対照群研究や前後比較などの手法を用いて、デジタル教育の効果を客観的に検証する。これにより、効果的な教育の実現や資源の最適化が図られるが、適切な評価指標やデータ収集の難しさなどの課題も存在する。
【内容】
デジタル教育の評価と効果検証は、デジタル技術を活用した教育プログラムや取り組みの効果を客観的に評価し、改善や効果の確認を行うための重要なプロセスである。以下では、デジタル教育の評価と効果検証について詳しく説明する。
1.デジタル教育の評価
デジタル教育の評価は、教育プログラムや取り組みの目標や効果を明確に定義し、それらが達成されているかどうかを評価するプロセスである。評価の対象となる項目には以下のようなものがある。
学習成果:生徒の学習成果や知識習得の程度を評価する。これにはテスト、クイズ、課題、プロジェクトなどが含まれる。
学習効果:デジタル教材やツールが生徒の学習効果にどのような影響を与えているかを評価する。生徒の理解度やスキルの向上などが評価される。
ユーザー満足度:生徒や教師、保護者など関係者の満足度や意見を収集し、デジタル教育の利用体験や効果について評価する。
評価の方法としては、定量的なデータ収集(テストのスコアなど)、定性的なデータ収集(アンケート調査など)、観察、インタビューなどが用いられる。また、評価結果を分析し、改善点や課題を把握し、教育プログラムの改善や効果の最大化を図る。
2.効果検証
効果検証は、デジタル教育プログラムや取り組みの効果を客観的に検証し、それらの効果が本当に生じているかどうかを確認するプロセスである。効果検証では、次のような手法やアプローチが用いられる。
対照群研究:デジタル教育を受けたグループと受けていないグループを比較し、デジタル教育の効果を検証します。この際、同じ条件下での比較が重要である。
前後比較:デジタル教育を受ける前と後で、生徒の学習成果やスキル、態度などを比較し、デジタル教育の効果を検証する。
長期的なフォローアップ:デジタル教育の効果が持続するかどうかを調査し、長期的な効果を検証する。
効果検証においては、信頼性の高いデータ収集方法や統計手法を用いて、客観的な結果を得ることが重要である。また、検証結果を分析し、教育プログラムの改善や適切な指導法の採用に活用する。
3.重要性と課題
デジタル教育の評価と効果検証は、以下のような理由から重要である。
効果的な教育の実現:デジタル教育の効果を客観的に評価し、改善点を把握することで、より効果的な教育を実現する。
資源の最適化:教育資源や時間を効果的に活用するために、デジタル教育の効果を検証し、必要な対策を講じる。
しかし、デジタル教育の評価と効果検証にはいくつかの課題も存在する。例えば、適切な評価指標や測定方法の選択、データの収集や分析の複雑さ、結果の解釈の難しさなどがある。また、効果検証には時間やコストがかかる場合もある。これらの課題に対処するためには、適切な評価計画の策定や専門知識の活用が必要である。
デジタル教育の評価と効果検証は、教育プログラムや取り組みの改善や効果の最大化に不可欠なプロセスである。適切な評価手法や効果検証のアプローチを用いて、デジタル教育の効果を客観的に評価し、より効果的な教育の実現に向けて努めることが重要である。
・デジタル教育の評価指標と方法論
・学校DXの効果検証と改善サイクル
2.学習到達目標
① デジタル教育の評価手法と効果検証のプロセスを説明できる。
② 教育プログラムや取り組みの目標や効果を明確に定義し、それらを客観的に評価できる。
③ 適切な評価指標や効果検証の手法を選択し、デジタル教育の効果を客観的に評価し、改善につなげることを具体例を挙げて説明できる。
3.研究課題
① デジタル教育の評価において重要な要素は何ですか?それらの要素を説明してください。
② 効果検証のプロセスにはどのような手法やアプローチが利用されますか?それぞれの手法やアプローチについて説明してください。
③ デジタル教育の評価や効果検証にはどのような課題がありますか?それらの課題に対処するためにはどのようなアプローチが有効ですか?
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第12講 イノベーションとチェンジマネジメント
高木 徹(アイティ・マネジメント研究所・CEO)
1.何を学ぶか
イノベーションとチェンジマネジメントは、組織や社会における変革を促進し、成功させるための重要な概念である。イノベーションは新しいアイデアや手法を創造し、価値を創造するプロセスであり、創造性、リスク、変革の特性がある。一方、チェンジマネジメントは組織や個人の変革を計画的に管理し、ビジョン設定、コミュニケーション、関係者の参加と支援を含む要素がある。両者は組織や社会の成長と発展に不可欠であり、文化の変革やリーダーシップの重要性、リスク管理が課題として挙げられる。
2.学習到達目標
① イノベーションの概念と特徴を説明できる。
② チェンジマネジメントの重要性と原則を説明できる。
③ イノベーションとチェンジマネジメントの関係を説明し、組織や社会における変革を促進する方法を具体例を挙げて説明できる。
3.研究課題
① イノベーションの特徴として正しいものはどれか。
a) 既存のアイデアや手法を維持することが主眼である。
b) リスクを避けることが最優先される。
c) 新しいアイデアや手法を創造し、それを実践に移すことで価値を創造する。
d) ビジョンや目標の設定が必要ない。
② チェンジマネジメントにおけるコミュニケーションの重要性は何に関連しているか。
a) ビジョンと目標の設定
b) リスク管理
c) 関係者の参加と支援
d) 変革に関する情報の適切な伝達と理解
③ イノベーションとチェンジマネジメントの関係について正しい説明はどれか。
a) イノベーションは変革の原動力であり、チェンジマネジメントはそれを抑制する役割を果たす。
b) イノベーションは変革を促進するが、チェンジマネジメントは変革の管理や成功を図るための手法である。
c) イノベーションとチェンジマネジメントは無関係であり、異なる目的を持つ。
d) イノベーションは変革の阻害要因であり、チェンジマネジメントは変革の進行を妨げる。
4.プレゼン資料
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6.資料
第13講 プロジェクトマネジメントとリーダーシップ
高木 徹(アイティ・マネジメント研究所・CEO)
1.何を学ぶか
プロジェクトマネジメントとリーダーシップは、組織やチームにおける目標達成と成果最大化を促進する重要な概念である。プロジェクトマネジメントは、特定の目標達成のために計画的に実行されるプロセスや手法であり、目標の設定から実行、監視、閉会までの段階を含む。一方、リーダーシップは、組織やチームを効果的に方向付け、目標達成を支援する能力やプロセスを指す。プロジェクトマネジメントにおいては、リーダーシップの原則やスキルが重要であり、プロジェクトマネージャーがチームを指導し、方向性を提供する。また、チームメンバーもリーダーシップのスキルを持ち、協力してプロジェクトの成功に貢献する。両者には課題も存在し、コミュニケーションやリソース管理、変更管理などが挙げられるが、適切なスキルやプロセスの活用により、目標の達成や成果の最大化が実現される。
2.学習到達目標
① プロジェクトマネジメントの基本原則を説明できる。
② リーダーシップの重要性を認識し、チームを効果的に指導する方法具体例を挙げて説明できる。
③ プロジェクトマネジメントとリーダーシップの関連性を理解し、組織やチームの目標達成に貢献する能力を3つ挙げて説明できる。
3.研究課題
① プロジェクトマネジメントの中で、どのようなステップが計画の一部として含まれますか?それぞれのステップの役割は何ですか?
② リーダーシップにおけるビジョンの提供はなぜ重要ですか?リーダーがビジョンを提供することで得られる利点は何ですか?
③ プロジェクトマネジメントとリーダーシップの関係はどのようなものですか?プロジェクトマネジメントにおけるリーダーシップの役割は何ですか?
4.プレゼン資料
第13講 プロジェクトマネジメントとリーダーシップ_プレゼン
5.映像資料
6.資料
第14講 デジタル教育の法的規制と倫理
芳賀高洋(岐阜聖徳学園大学・教授)
1.何を学ぶか
デジタル教育の法的規制と倫理は、教育技術の進展と普及に伴いますます重要性を増している。法的規制は、個人情報の保護、著作権、アクセシビリティなどの観点から教育の安全性と公正性を確保する。倫理は、デジタル教育の使用や展開における倫理的な原則や価値観に焦点を当てる。これらの法的規制と倫理は、データの保護、アクセスの公平性、アルゴリズムの透明性などに関する問題に対処し、生徒や教師の権利と尊厳を保護する。しかし、技術の追いつき、文化的な違い、監視と執行の課題など、いくつかの課題が存在する。
【内容】
デジタル教育の法的規制と倫理は、教育技術の発展と普及に伴い、ますます重要性を増している。デジタル教育の法的規制は、個人情報の保護や著作権、アクセシビリティなどの観点から、教育の安全性と公正性を保護するための規制を指す。一方、倫理は、デジタル教育の使用や展開における倫理的な原則や価値観に関連する問題に焦点を当てる。以下では、デジタル教育の法的規制と倫理について詳しく説明する。
1.法的規制
デジタル教育の法的規制は、次のような側面に関連している。
個人情報の保護:デジタル教育では、生徒や教師の個人情報がオンラインで取り扱われることがある。個人情報保護法や一般データ保護規則(GDPR)などの法律に準拠して、個人情報の収集、保管、処理、共有が行われる必要がある。
著作権:デジタル教育では、教材やコンテンツの使用が頻繁に行われる。著作権法に基づいて、教育機関や教師は他者の著作物を適切に利用する義務がある。また、教育目的での利用に関する例外規定やフェアユースなどの規定も適切に考慮する必要がある。
アクセシビリティ:デジタル教育プラットフォームやコンテンツは、全ての生徒がアクセスしやすくなければならない。障害者差別禁止法やウェブアクセシビリティ基準(WCAG)などの規制に従って、アクセシビリティの向上に取り組む必要がある。
これらの法的規制は、デジタル教育の安全性と公正性を確保し、生徒や教師の権利とプライバシーを保護するための重要な役割を果たしている。
2.倫理
デジタル教育の倫理に関する重要な考慮事項には以下が含まれる。
データの利用とプライバシー:生徒や教師のデータを収集し、分析する際には、倫理的な原則に基づいて行動する必要がある。生徒や教師のプライバシーを尊重し、データの適切な管理と保護が求められる。
デジタル格差:デジタル教育の普及によって、デジタル格差が拡大する可能性がある。倫理的な観点から、全ての生徒がデジタル教育にアクセスできるようにするための取り組みが必要である。
アルゴリズムの公正性と透明性:デジタル教育では、アルゴリズムや機械学習が教育の個別化や評価に使用されることがある。これらのアルゴリズムは公正かつ透明であるべきであり、偏りや差別のないように設計される必要がある。
倫理的なデジタル教育の展開には、生徒や教師の権利と尊厳を尊重し、公平性と平等性を確保するためのガイドラインや規範が必要である。
3.重要性と課題
デジタル教育の法的規制と倫理は、教育の安全性と公正性を確保するために不可欠である。しかしながら、実際にはいくつかの課題が存在する。
技術の追いつき:法的規制や倫理の基準を維持するためには、技術の進歩に追いつく必要がある。新たな技術やプラットフォームの導入に伴う法的および倫理的な問題に対処するための柔軟性が求められる。
文化的な違い:法的規制や倫理の基準は文化や国によって異なる場合がある。グローバルなデジタル教育の展開においては、地域の法律や文化的な違いを考慮する必要がある。
監視と執行:法的規制や倫理の基準の順守を監視し、違反に対して執行するための仕組みが重要である。しかし、監視や執行の課題が存在し、適切な対応が必要である。
デジタル教育の法的規制と倫理は、教育の質と安全性を確保するために不可欠な要素である。これらの規制と原則は、教育技術の発展と普及を支援し、生徒や教師の権利と尊厳を守るための重要な枠組みを提供する。
・デジタル教育に関する法的規制とコンプライアンス
・デジタル教育の倫理的な問題と対処方法
2.学習到達目標
① デジタル教育の法的規制について説明できる。
② デジタル教育における倫理的な問題を具体例を挙げて説明できる。
③ デジタル教育の法的規制と倫理に関する適切な対応策を具体例を挙げて説明できる。
3.研究課題
① デジタル教育における個人情報の保護に関する法的規制は何を目的としていますか?また、その遵守によってどのような利点がもたらされると考えられますか?
② デジタル教育の展開において、著作権法の適用はどのような重要な役割を果たすと考えられますか?著作権法の遵守が教育の公正性にどのような影響を与えると考えられますか?
③ デジタル教育の倫理的な問題の中で特に重要なものは何ですか?なぜそれが重要であり、どのような影響を与える可能性がありますか?
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
第15講 学校DX戦略の策定と展望
田中康平(教育ICTデザイナー)
1.何を学ぶか
学校DX戦略の策定では、教育機関がデジタル技術を活用して教育プロセスを改革し、教育の質を向上させるための計画を立案する。これには、現状の分析、ビジョンと目標の設定、具体的な戦略の策定、組織文化の変革、リソースの適切な配分が含まれる。一方、学校DX戦略の展望では、教育機関が将来の教育環境で果たす役割や変革を見据える。個別化と柔軟性の向上、グローバル化と協業、データ駆動の教育、生涯学習の推進がその展望である。ただし、デジタル格差の解消、プライバシーとセキュリティの保護、教育の質の維持などの課題も存在し、それに対する取り組みが求められる。
【内容】
学校DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略の策定と展望について、以下のように解説する。
1.学校DX戦略の策定
学校DX戦略の策定は、教育機関がデジタル技術を活用して教育プロセスや学習体験を革新し、教育の質を向上させるための計画と方針の立案を指す。
現状分析:学校DX戦略の策定には、まず現状の分析が必要である。教育機関の現状や課題、教育技術の利用状況やニーズを評価し、DXの導入がもたらす可能性を把握する。
ビジョンと目標の設定:次に、教育機関のビジョンや目標を明確にし、DXがどのようにこれらの目標を達成するかを定義する。例えば、教育の個別化、アクセシビリティの向上、教育効果の最大化などが挙げられる。
戦略の策定:ビジョンや目標に基づいて、具体的な戦略や取り組みを策定する。教材のデジタル化、オンライン学習プラットフォームの導入、教育データの活用など、様々な施策が含まれる。
組織文化の変革:DXの成功には、組織文化の変革が不可欠である。従来の教育文化や慣習に挑戦し、デジタル化への意識改革を促進する取り組みが必要である。
リソースの配分:教育機関は、人材、予算、技術的なリソースなどを適切に配分し、DX戦略の実施を支援する必要がある。
2.学校DX戦略の展望
学校DX戦略の展望は、教育機関が将来の教育環境においてどのような役割を果たし、どのような変革を実現するかを見据えることを指す。
個別化と柔軟性:学校DXの展望の1つは、教育の個別化と柔軟性の向上である。デジタル技術を活用することで、生徒の個々のニーズや学習スタイルに合わせた教育が実現し、学習効果が最大化される。
グローバル化と協業:学校DXは、教育機関がグローバルな教育コミュニティと連携し、国際的な学習体験や協業を促進する機会を提供する。オンライン学習プラットフォームや国際交流プログラムなどがその一例である。
データ駆動の教育:学校DXの展望には、データ駆動の教育が重要な役割を果たす。教育データの収集、分析、活用によって、教育効果の評価や学習プロセスの最適化が可能となる。
生涯学習の推進:学校DXは、生涯学習の推進に貢献する。デジタル技術を活用したオンラインコースや自己学習プラットフォームを通じて、生徒や教職員が自己成長やスキルの継続的な向上を支援する。
3.課題と対応策
一方で、学校DX戦略の展望にはいくつかの課題が存在する。それに対する対応策として、以下のような取り組みが考えられる。
デジタル格差の解消:生徒や教職員のデジタルリテラシーの向上や、デジタル機器の普及促進などによって、デジタル格差を解消する取り組みが必要である。
プライバシーとセキュリティの保護:教育機関は、生徒や教職員の個人情報を保護するためのセキュリティ対策や、データの安全な管理に取り組む必要がある。
教育の質の保持:DXの導入に伴い、教育の質や効果が低下する可能性がある。教育機関は、デジタル技術を適切に活用し、教育の質を維持するための努力が求められる。
学校DX戦略の策定と展望は、教育機関がデジタル化の波に乗り、教育の未来をより良い方向に導くための重要なプロセスである。これらの取り組みは、生徒や教職員の成長と発展を支援し、社会全体の教育水準の向上に貢献する。
・学校DX戦略の立案と実行プランの作成
・未来の学校DXの展望と挑戦
2.学習到達目標
① ビジョンと目標を明確に設定説明できる。
② 個別化と柔軟性を促進するためのデジタル技術の活用方法を説明できる。
③ デジタル格差を解消するための施策について具体例を挙げて説明できる
3.研究課題
① 学校DX戦略の策定において、なぜ現状分析が重要なのでしょうか?具体的な例を挙げて説明してください。
② 学校DX戦略の展望において、デジタル技術を活用した教育の個別化がなぜ重要なのか説明してください。また、個別化がもたらす具体的な利点は何ですか?
③ 学校DX戦略の課題として挙げられている「デジタル格差」とは何ですか?その解消策を2つ挙げて説明してください。
4.プレゼン資料
5.映像資料
6.資料
資料
1.【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ):学習到達目標
2.【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ):学習到達目標(内容含)
提出文書様式
1.学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ)テキスト(様式)(Word版)
2.学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ)プレゼン様式(pptx版)
3.動画の作成(各講20分程度)
動画作成の方法について