【講義】実践研究Ⅱ (2024年度)
【講義】実践研究Ⅱ (2024年度)
Ⅰ はじめに
デジタルアーカイブは,さまざまな分野で必要とされる資料を記録・保存・発信・評価する重要なプロセスである.このデジタルアーカイブは,わが国の知識基盤社会を支えるものであり,デジタルアーカイブ学会でも,デジタルアーカイブ立国に向けて「デジタルアーカイブ基盤基本法(仮称)」などの法整備への政策提言を積極的に行っている.今後,知識基盤社会おいてデジタルアーカイブについて責任をもって実践できる専門職であるデジタルアーキビストが必要とされている.ここでは,デジタルアーキビストの学術的な基礎として,地域資源デジタルアーカイブに関する手法やデジタルアーカイブの課題を実践的に学ぶ.
Ⅱ 授業の目的・ねらい
・この授業は講座とスクーリングに分かれて学修する。スクーリングは、実践的にデジタルアーカイブし記録管理を体験することになる。
・事前課題と事後課題が設定されており,個別で学修する場合にも,集団で学修する場合においても学修を深めるために主体的に研究課題を考えることが重要である.
Ⅲ 授業の教育目標
本科目は講座とスクーリングにより構成されている。講座では、各地域の問題意識や課題を明確にし、デジタルアーカイブを計画する。また、実際にスクーリングでは研究計画を立て、調査をし、デジタルアーカイブする、その後記録したデータを管理し、公開するまでを学ぶ。
【事前課題】 各地域の問題意識や課題を明確にし、デジタルアーカイブを計画する
1.何を学ぶか
地域の関心領域における問題意識、課題などを取り上げ、明確化し、デジタルアーカイブの計画を立てる。明確化する過程で、参考文献を読み、地域に関する一定程度の知識を獲得しておく。
2.学習到達目標
① 地域における問題意識や課題を明確化する。
② 地域における問題意識や課題をもとに「デジタルアーカイブ」を計画する。
3.研究課題
下記の①と②のいずれかを選んで提出する。
① 郡上白山文化遺産デジタルアーカイブの計画を提出する
(例) 白山比咩神社、白山長滝神社など
② 沖縄文化遺産デジタルアーカイブの計画を提出する。
(例) 首里城のデジタルアーカイブ
また、現地実践演習については、上記課題の内容のいずれかを選んで受講すること。
(前期)【現地実践演習】 郡上白山文化遺産デジタルアーカイブ(台風のため休講)
1.何を学ぶか
【事前課題】で行った地域の問題意識や課題の明確化し、課題解決にふさわしい場所を選択する。
【現地実践演習】については、スクーリングで行う。
スクーリングでは、【事前課題】で計画した場所のデジタルアーカイブを実施する。
2.学習到達目標
デジタルアーカイブの手法を具体的に実施し、Webで公開する手法を学ぶ。
3.プログラム
授 業:「実践研究Ⅱ」(2単位)
日 程:令和6年 8月31日(土)~9月1日(日)
会 場:郡上市歴史資料館 〒501-4211 岐阜県郡上市八幡町中坪226-1 電話番号 0575-65-3711 メール rekishi@city.gujo.lg.jp
3.日 程
8月31日(土)
会 場:郡上市歴史資料館 2F 会議室集合(13:00)
13:10~14:40 講 演:デジタルアーカイブと郡上市歴史資料館
講師:郡上市歴史資料館・学芸員 安江範泰氏
14:50~15:50 講 演:郡上白山文化とその遺産について
講師:白山文化博物館・学芸員 鈴木雅士氏
16:00~17:00
講 演:郡上白山文化と郡上市内の史跡について
講師:郡上ケーブルテレビ放送センター・社長 稲葉秀章氏
19:00~20:00 郡上踊
郡上踊りに関する解説と見学
解説:稲葉秀章氏
9月1日(日)10:00~12:00
郡上白山文化遺産デジタルアーカイブ実践実習
※各自で事前課題で予定を立てていただいた行程に基づいてデジタルアーカイブしてください。
郡上白山文化遺産デジタルアーカイブを作成して事後レポートとして提出していただきます。
10:00 郡上市歴史資料館 集合
4.資 料
2.【研究】郡上白山文化における御師の歴史的役割の研究 ~石徹白地域における御師と現代の観光とのつながり~
(後期)【現地実践演習】 沖縄文化遺産デジタルアーカイブ
1.何を学ぶか
【事前課題】で行った地域の問題意識や課題の明確化し、課題解決にふさわしい場所を選択する。
【現地実践演習】については、スクーリングで行う。スクーリングでは、【事前課題】で計画した場所のデジタルアーカイブを実施する。
2.学習到達目標
デジタルアーカイブの手法を具体的に実施し、Webで公開する手法を学ぶ。
3.プログラム
授 業:「実践研究Ⅱ」(2単位)
日 程:令和7年 1月25日(土)~26日(日)
会 場:岐阜女子大学沖縄サテライト校並びに那覇市内
日 程:
1月25日(土)13:00~17:00 テーマ:【沖縄の文化とデジタルアーカイブ】
会場:岐阜女子大学沖縄サテライト校(沖縄女子短期大学 2F )
12:30 集合
13:00-13:10 ガイダンス
13:10-14:50 与那原町のデジタルアーカイブの開発と課題(仮)
(講師)講師 与那原町役場 宮城氏
15:00-16:40 軽便鉄道と与那原町の歴史(仮)
(講師)与那原町立軽便与那原駅舎展示資料館・学芸員
16:50-17:30 事務連絡(翌日の予定説明)
懇親会(19:00)
懇親会を開催<希望者のみ>
会場:燕郷房(ヤンキョウファン)
沖縄県那覇市泉崎1-11-3
℡ 098-862-0011
会費:4,950円(税込)(飲食代は個人負担)
1月26日(日)9:00〜14:00
現地実習:与那原町内の歴史・文化にもとづく地のデジタルアーカイブ 等
9:30 集合(沖縄女子短期大学)
徒歩で現地移動(20分程度)
10:00~ 軽便与那原駅舎 展示資料館 見学
(入館料100円)
11:30~ 与那原大綱曳資料館 見学
(入館無料)
(前日の講義で紹介された施設・史跡等を各自で撮影)
【留意事項】
各自デジタルカメラをご持参ください。
<レンタカーを借りる方へ>
与那原町は駐車場が少ないため、沖縄女子短期大学の駐車場に車を駐車してください。
現地集合・現地解散
受付時に、事前課題を提出してください、(事前に郵送等による提出済の方を除く)
【事前課題】
旅費・宿泊費・入館料・レンタカー代、食事代等については自己負担です。
徒歩移動や踊りがありますので、動きやすい服装でご参加ください。
【事後課題】
① 撮影記録報告書の作成
② 撮影箇所のメタデータの作成
※フォーマット指定あり
*提出物について
・26日の撮影記録報告書
・撮影記録報告書に記載の撮影地のメタデータ
*提出期限について
スクーリング終了後、2週間を目途に提出
*課題について
不明点は加藤先生にサイボウズでご連絡ください。
資料