【研究論文】学びの個別最適化をめざす自律活用型デジタルコンテンツデザイン  
―学びの基礎としてのインストラクショナルデザインを取り入れた初等科教育法(音楽)の構造化とカリキュラム開発― 
はじめに 
いのち輝く未来社会のデザインをテーマに、EXPO2025が開催された。世界80億人の人類共通の課題解決に向け、先端技術の英知と新たなアイディアを、未来社会に向け共創する。25年後、50年後はどのような未来なのだろうか。
 
目  次 
第1章 2025年の教育を取り巻く現状と自律活用型デジタルコンテンツデザイン研究の目的 
第1節 教育における世界の動向と日本の教育
第2章 初等科教育法(音楽)の目標の構造化 
第1節 教科内容の構造化
第3章 e-learningの学習環境 
第1節 コンテンツの構成
第4章 初等科教育法(音楽)テキスト 全15講 
第1講 21世紀に求められる学力と学習環境
第5章 結果と考察、今後の課題 
第1節 コンテンツの内容更新と維持
第6章 結言 
第1章 2025年の教育を取り巻く現状と自律活用型デジタルコンテンツデザイン研究の目的 
第1節 教育における世界の動向と日本の教育 
「2030年に臨まれる社会のビジョン」ならびに「そのビジョンを実現する主体として求められる生徒像とコンピテンシー(資質・能力)」を追究してきたOECDが、Education 2030プロジェクトとして、第1フェーズとして「ラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030」を公表して以来、日本の教育もコンピテンシー(基盤教育)重視の考え方に移行した。その結果、現行の学習指導要領から、コンピテンシーの育成を重視するようになり、学習観の変化に対応して授業観が変化してきた。
第2節 データ駆動型教育の近未来 
最近では、生徒や保護者、教師へフォームなどのツールを用いてデータを収集し、それを加工して対話にいかしたり、学習プロセスを可視化して学習状況を分析したりするなど活用している。藤原(2025)によると、今世紀初頭以降、アメリカを中心として諸外国では、データ駆動型学校改善(Data-driven school improvement)、データ駆動型教育(Data-driven school instruction)といったワードが使われ、データ活用は、このような身の回りの課題解決をはじめ、次第にビックデータを活用したアクションや意思決定へと広がりをみせ、デジタルアーカイブがAI生成やデータサイエンスにいかされるようになってきた。
第3節 教師の専門職としての自律性に基づく授業改善の手法 
今回開発する自律活用型デジタルコンテンツは、現代的な教育の課題を解決しつつ小学校音楽授業の工夫・改善をめざすものである。
第4節 学習観の変化と新しい教育モデルの変革 
学習観の変化(行動主義1960、認知主義1970、構成主義1980、社会構成主義1990)による授業観の転換が見られ、現在では、社会構成主義の考え方が主流である。それにより、社会構成主義の考え方による手だてとして、ジグソー法、ICTの協働学習、などが用いられるようになった。これらは、全ての教科にあてはまる手だてになるかどうかは、教科の特性によるものが大きい。例えば、内容教科ではあてはまったとしても、音楽科の学習にそのまま適合できるかどうか、など、音楽科の立場において、内容や取り入れ方を十分に吟味する、などが求められる。
第5節 小学校音楽科教育の現状と課題 
学校には、予測不能な社会への対応、多様な子供(不登校、外国籍、発達支援、障がい)への対応が求められている。どの子も置き去りにしない、という個別最適な教育への要請がある。資質・能力を育む学校教育において、音楽科は何を教えるべき教科なのか、どのような役割があるのか、を考え、様々な問いやニーズに対応していかなければならない。
前回のような全体的な方向性の変更ない。これらの方向性は、インストラクショナルデザインの考え方で解決できると考える。
第6節 教員研修のスタイルの変化と研修観の転換 
新たな教師の学びにおいては、一人一人の教師が、自らの専門職性を高めていく営みであると自覚しながら、変化を前向きに受け止め、探究心をもちつつ自律的に学ぶことが望まれる。教師の学びの内容の多様性は、自らの日々の実践や他者から学ぶといった現場の経験やOJT(Office Job Training)も含み、学びのスタイルが多様であることも重要となる。子供が学習者として学び続けることが求められるように、教職を目指す学生や教員も一学習者として学び続けることが求められている。教員も資質・能力を磨く時代である。
以上の点から、本研究では教職を目指す学生や現職教員の自主的研修に役立つ、初等科教育法(音楽)の自律型デジタルコンテンツをデザインすることにした。子供の学びの変化に伴い、教師に求められるものも変わってきている。人がよりよく学ぶにはどうしたらよいか、小学校音楽科の授業づくりと工夫・改善を行うことで、インストラクショナルデザインの考え方を学ぶものである。
第2章 初等科教育法(音楽)の目標の構造化 
第1節 教科内容の構造化 
初等科教育法(音楽)のe-learningのための授業の設計、実践、評価について述べていく。
下段から、これまでの経験や適性、特性の違いにより、なぜ人々が異なった学習経験を追究し、様々なレベルと種類のスキルや能力、あるいは知識を獲得するのか、その理由が説明できる。これらは、教室内での学習だけでなく、仕事やコミュニティ活動への参加を含めた、広義の学習経験を通じて開発される。続いてコンピテンシーは、スキルと能力、及び知識が相互作用し、それらに応じ組み立てられたタスクに密接に関連する学習の組み合わせとしての統合的学習経験の結果となる。最後に、コンピテンシーが達成され実演できる力となる。このコンピテンシー階層図は、B.S.ブルームの分類学(Bloom’s Taxonomy 1973)に類似している。
第2節 タキソノミーテーブル 
教科内容の構造化にあたっては、B.S.ブルームのタキソノミ―を用いた。具体的には、初等科教育法(音楽)の目標を分析し、基礎から高次の目標へ段階的に並べ、目標の偏りを防ぎバランスをとっている。タキソノミ―は、①の達成度基盤型インストラクションに向けて、目標と評価を明確化する目的がある。
分類の意義として、様々な種類の目標を考慮することで、深い学びにつながる。15講の各講の目標が、全体の中で担っている役割を果たせるように、長期的目標の分類に照らして、不足している目標を確認したり、その目標をどう評価するか、調整したりした。区分した目標が相互に関連性をもっている場合には、2つの枠組を通した目標も設定した。
目標と評価のための初等科教育法(音楽)は以上の通りだが、授業デザインの過程では、カリキュラムや学習指導要領の目標を、授業の目標として検証可能な形にして明確化を行うこと、目標は、期待する子供の行動や姿で記述し、その妥当性の検討も行うこと、次に、目の前の子供の実態を明らかにすること、さらに、題材レベルで目標分析をして、下位の行動目標の学習順序を決定すること、学習環境と教材、学習形態を決めること、評価の方法を決定すること、また設計の修正をすること、を大切にした。また、子供の授業デザインには、情意領域を表に加えた改訂版タキソノミーを応用して、現行の学習指導要領のコンピテンシーと対応させた、タキソノミ―テーブルを独自で作成した。
第3章 e-learningの学習環境 
第1節 コンテンツの構成 
e-Learningは、あらかじめ用意されたコンテンツを視聴して学習する研修方法で、学習管理システム(サーバー)に保存された動画教材を視聴する。e-Learningの設計は、「学ぶためのもの」であり、「教えるためのもの」ではない。全体目標をより効果的に達成するような選択肢を組み合わせることが求められる。
第2節 自律活用に向けた動画の役割と授業改善
使用できるデザインには制限があるものの、無料で使用できるものを利用した。動画も学習者がクリックしてすすめるよう設計し、プレゼンテーションや説明動画、アニメーションなどを組み合わせて構成した。
最後に、e-Learning開発工程とインストラクショナルデザインプロセスモデルの関係と授業改善について述べていく。
第4章 初等科教育法(音楽)全15講 
 
【授業】初等教科教育法(音楽)【構築中】 
Ⅰ はじめに 
21世紀の知識基盤社会における「学力」は「他者と協働しつつ創造的に生きていく」ための資質・能力の育成である。そのために,学習活動では,他者と共に新たな知識を生み出す活動を引き出しつつ深い知識を創造させていく経験を,数多く積ませることが重要である。また,情報化や国際化が進み,社会が⼤きく変化する中で,学校,そして教師は様々な変化に直面している。児童に求められる学力の変化や授業でのICT活用など,教師はどう対応していけばよいか。
Ⅱ 授業の目的・ねらい 
知識基盤社会とは,新しい知識やアイデア,技術のイノベーションがほかの何よりも重視される社会である。そのイノベーションのために,他者とのコミュニケーションやコラボレーション(協働,協調)が重視され, それらが効果的・建設的に行えるように,人と人を繋ぐコミュニティやICTの役割に注目が集まっている。つまり,現在決まった答えのないグローバルな課題に対して,大人も子供も含めた重層的なコミュニティの中で,ICT を駆使して一人ひとりが自分の考えや知識を持ち寄り,交換して考えを深め,統合することで解を見出し,その先の課題を見据える社会へと,社会全体が転換しようとしている。ここでは,その高度情報社会とそれに応じて求められる音楽における資質や能力について考える。
Ⅲ 授業の教育目標 
(1)「インストラクショナルデザイン」を手がかりに,効果的・効率的・魅力的な授業づくりや学びの方法について考え,自分の考えを具体的に述べることができる。
動画資料 
VIDEO 
第1講 21世紀に求められる学力と学習環境 
1.何を学ぶか 21世紀にふさわしい主体的・協働的な授業をいかに設計し、評価していくべきだろうか。21世紀の知識基盤社会における「確かな学力」は「他者と協働しつつ創造的に生きていく」資質・能力の育成であるため、授業では、他者と共に新たな知識を生み出す活動を引き出しつつ深い知識を創造させていく経験を、数多く積ませることが重要である。ここでは、21世紀に求められる学力を育む新たな授業と評価について、背景や実践事例を紹介しながら考える。
2.学習到達目標 (1)21世紀に求められる学力について説明できる。
3.研究課題 (1)知識習得モデルと知識創造モデルの違いを説明しなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
初等科教育法(音楽)_第1講_テキスト 
 
第2講 インストラクショナルデザイン 
1.何を学ぶか 情報化や国際化が進み、社会が大きく変化する中で、学校、そして教師は様々な変化に直面している。子供達に求められる学力の変化や授業でのICT(Information Communication Technology)活用など、教師はどう対応していけばよいのだろうか。本講では「インストラクショナルデザイン」を手がかりに、効果的・効率的・魅力的な授業づくりや教材開発について、考えていく。
2.学習到達目標 (1)インストラクショナルデザインとは何か説明できる。
3.研究課題 (1)ADDIEのプロセスを検討し,音楽の教材を作成しなさい。
4.映像資料 
VIDEO 
5.プレゼン資料 
 
6.テキスト 
初等科教育法(音楽)_第2講_テキスト 
第3講 教育デザイン研究と授業デザインの実践 
1.何を学ぶか 学習者が目標を十分に達成できることが、よい授業の条件である。そのような授業づくりには、インストラクショナルデザイン(第2講)のはじめの段階で、学習目標を明確に設定しておくことが重要となる。学習目標とは、学習者が、わかるようになること、できるようになること、身に付けることなど、教師が授業でねらいとすることを、より具体的な形で表し、わかったか、できるようになったか、身に付いたか、を判断できるように書かれたものである。学習目標を明確にすれば、その目標が適切かどうか、学習者にとって達成可能かどうか、などの検討が可能となり、学習目標と評価を一致させて、授業の展開や評価などの学習をデザインしていくことができる。
2.学習到達目標 (1)ブルームの教育⽬標分類について、⾏動⽬標による具体例を挙げて説明できる。
3.研究課題 1.ブルームの教育目標分類について、行動目標による例を取り上げて説明しなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
初等科教育法(音楽)_第3講_テキスト 
第4講 教育方法の歴史 ~教えと学びのパラダイムの交錯~ 
1.何を学ぶか 「教育とは何か」、と問われると、どのような解を思い浮かべるだろうか。「学ぶとは何か」と問われると、どうだろうか。「教える」と「学ぶ」は、同じなのか、異なるのか。解は、簡単なようで簡単ではない気がする。「教育」を「教え」「育む」と分けて考えることもできる。「教える」行為は、その歴史を振り返れば、古代ギリシアまで遡ることができる。
2.学習到達目標 (1)教育方法の歴史をつかみ、現行学習指導要領の転換が図られていることを理解し、説明することができる。
(2)現在の学習指導要領において、重要視されている学習者の主体的に学ぶ態度(自律的な学び)について、音楽科の具体例を示しながら説明できる。
3.研究課題 (1)教育方法の歴史としての学習観の変遷を、学習者の具体的な姿を示し、述べなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
初等科教育法(音楽)_第4講_テキスト 
 
第5講 子どもの学習意欲を高める教育 
1.何を学ぶか 予測困難な社会の変化に、主体的に関わり感性を豊かに働かせながら、どのような未来をつくっていくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を、子供たちが⾃ら考え、⾃らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となる力を、身に付けられるようにすることが必要である。
2.学習到達目標 (1)学習意欲を⾼める指導法について説明できる。
3.研究課題 (1)音楽科の学習の動機づけの具体的な⽅法をあげて、J.M.ケラーのARCS(アークス)モデルのどの分類にあたるか、説明しなさい。
4.映像資料 VIDEO 
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第5講 子どもの学習意欲を高める教育 
第6講 音楽科授業の分析と授業設計 
1.何を学ぶか 「子供がいかに学ぶものか」という理念(理論、学習観)とその不断の検証が、何よりも重要だと考えている。それは、教科の特性と子供の実態に応じて、どのような学習活動を選択し、どのような学習環境をデザインするかは、授業のねらいに応じて、学習理論や教授学(ペダゴジー)に基づいた必要な教授ストラテジーを選択することが、大事だと見なしている。インストラクショナルデザインとして確立された一般的な理論に、組織・個人の価値観を加えて、児童にマッチしたデザインを構築していくことが大切である。
2.学習到達目標 (1)学びの関連性、学びの積み重ね、学びのつながりを高めていく授業設計が構想できる。
3.研究課題 (1) 学びの関連性、学びの積み重ね、学びのつながりを高めていく題材として、第1・2学年の学習で身に付けたことを関連付けて活用する第3・4学年の主題による題材構成を構想し、説明しなさい。その際、「教授フローチャート」を用いて、題材構成(授業デザイン)を示しなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第6講_テキスト「教育デザインの実践的研究」 
第7講 学校段階間の接続  
1.何を学ぶか 教育課程は、社会が著しく変化する中で未来を創造する次世代への教育を実現するものであり、各学校段階と各教科等が相互に連携し全体としての学校教育の在り方を示すことを特色としている。
2.学習到達目標 (1)保幼小の連携、小中の学習指導要領の構成について、説明できる。
3.研究課題 (1)器楽分野における「思考力、判断力、表現力」「知識」「技能」に関する資質・能力を身に付けさせる事項、の各学年の内容を、歌唱分野を参考にして表にしなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第7講_テキスト「学校段階間の接続」 
第8講 「教えないで学べる」という新たな学び 
1.何を学ぶか 学習者にはそれぞれに個性があり、個人の資質や興味・関心が異なる。このような個人差について、教師はどのように考えたらいいか。
2.学習到達目標 (1)「教えないで学べる」とはどのようなことか、具体例を挙げて説明できる。
3.研究課題 (1)キャロル(J.B.Carroll)の学校学習の時間モデルについて説明しなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第8講_テキスト「教えないで学べる」という新たな学び 
第9講 新たな学びとしての反転授業 
1.何を学ぶか 近年、「反転授業」とよばれる新たな学びが注目を集めている。タブレット端末やデジタル教材、インターネット環境など情報通信技術(ICT: Information and Communication Technology)を組み合わせて反転授業を取り入れる教育実践が普及し始めている。
2.学習到達目標 (1)反転授業について具体例を挙げて説明できる。
3.研究課題 (1)反転授業とその効果と可能性について説明しなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第9講_テキスト「新たな学びとしての反転授業」 
 
第10講 協働的な学びのICTデザイン 
1.何を学ぶか チームの中で効果的に働く能力は、様々な職場において極めて重要であると認識されており、21世紀における学習目標の一つとされてきた。(OECD,2013)仕事や地域など、社会では、様々な⼈と協調的に関わり合いながら、複雑な問題を解決し、新しいアイデアを創造している。
2.学習到達目標 (1)協働学習の考え⽅について説明できる。
3.研究課題 (1)ICTを活用した協働学習を含めた題材を構想し、学習者⾃⾝が知識を統合して答えを出す学習活動過程について理解を深め、その効⽤を検討しなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第10講_テキスト「協働的な学びのICTデザイン」 
 
第11講 「主体的・対話的な深い学び」の実現  
1.何を学ぶか 学校教育でのアクティブ・ラーニングは、「教員による一方的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称(文部科学省)」と定義され、大学教育の質的転換を図るために提唱されたものだった。その後、包括的な教育改革の流れの中で、初等中等教育の授業改善に適用されることになった。
2.学習到達目標 (1)「主体的・対話的で深い学び」について、具体例を挙げて説明できる。
3.研究課題 (1)「主体的・対話的な深い学び」を実現するための視点を説明しなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第11講_テキスト「主体的・対話的で深い学びの実現」 
第12講 カリキュラム・マネジメントと学校における音楽科の役割 
1.何を学ぶか よりよい学校教育が、よりよい社会を創ること、を基本の考え方として、学校では、子供たちに「生きる力」を育んでいる。変化の激しいこれからの時代を見据えて、子供たちに必要な資質・能力をしっかりと身に付けることができるよう、学校の教育目標や目指す子供像などを地域社会と共有しながら、連携・協働を進めることが大切である。そのため学校は、「社会に開かれた教育課程」の実現に向けた取り組みを構想することが大切とされている。
2.学習到達目標 (1)音楽科におけるカリキュラム・マネジメントの充実について、説明できる。
3.研究課題 (1)(あなたの所属校、もしくは出身校の)子供や地域の実態を生かした「カリキュラム・マネジメント」実現のための特色ある音楽の指導計画を立てなさい
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第12講_テキスト「カリキュラム・マネジメントと学校における音楽科の役割」 
第13講 カリキュラム・マネジメントと音楽科経営の自己評価 
1.何を学ぶか カリキュラム・マネジメントについては、マネジメントの技法としての3つの側面が示されている。この3つの側面を手がかりとしながら、学校の教育目標を達成するうえで、音楽科がどのように貢献できるのか、具体的な音楽科経営のカリキュラム・マネジメントについて検討したい。
2.学習到達目標 (1)カリキュラム・マネジメントの3つの側面から、音楽科経営の重点を説明できる。
3.研究課題 (1)PDCAサイクルにおける音楽科教育経営の自己評価を行いなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第13講_テキスト「カリキュラム・マネジメントと音楽科経営の自己評価」 
第14講 コンピテンシーを育むデジタルアーカイブの構築と活用 
1.何を学ぶか 音楽科の授業をデザインしていくうえで、目の前の子供に必要な力をつけるための教材(楽曲)は何が適していて、子供がその力をつけるために、どのような曲と出会い、どんなコンセプトで何を大事にしていきたいか、コンピテンシーベースの改革をきっかけに、音楽では子供が何を学ぶのか、という視点が重要とされている。
2.学習到達目標 (1)音楽科におけるデジタルアーカイブの利点を説明できる。
3.研究課題 (1)1 適切な楽曲を挙げなさい。採択している教科書をはじめ、それ以外の教科書の掲載楽曲、子供の身の周りにある音や音楽も参考にして教材選択をすすめ、必要とされる音楽科のデジタルアーカイブのフレームワークを構成しなさい
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第14講_テキスト「コンピテンシーを育むデジタルアーカイブの構築と活用」 
第15講 音楽はなぜ学校に必要か~未来を生きる世代に必要なこと~ 
1.何を学ぶか 音楽「ミュージック(Music)」の語源は古代ギリシャの「ムーシケー(mousike)」
2.学習到達目標 (1)学校における音楽科教育の意味と役割を説明できる。
3.研究課題 (1)音楽を学校教育で学ぶ意味を、子供にわかる言葉で説明しなさい。
4.映像資料  
5.プレゼン資料  
6.テキスト 
第15講_テキスト「音楽はなぜ学校に必要か」 
Ⅳ レポート課題 
課題1  
課題2  
 
Ⅴ アドバイス 
 
課題1 
 
課題2 
 
Ⅵ 科目修得試験:レポート試験 
 
Ⅶ テキスト 
1.初等科教育法(音楽)_全講義_テキスト 
2.初等科教育法(音楽)_全講義_テキスト20250429 
 
 
Ⅷ 参考文献 
 
資料 
1.学修到達目標 
2.【e-Learning】初等科教育法(音楽):学習到達目標 (Word版)
3.学修到達目標 7.17(Word版)
4.【e-Learning】初等科教育法(音楽):学習到達目標10.14 (Word版)
5.【e-Learning】修正 初等科教育法(音楽):学習到達目標2.11 
6.【e-Learning】 初等科教育法(音楽)学習到達目標 
7.【e-learning】 _初等科教育法(音楽)タキソノミ—テーブル 
8.【e-Learning】 初等科教育法(音楽)学習到達目標 
9.【e-learning】 _初等科教育法(音楽)タキソノミ—テーブル 
 
 
 
 
第5章 結果と考察、今後の課題 
第1節 コンテンツの内容更新と維持 
日本の教育は、時代の変化に対応するため、学習指導要領はおおよそ10年スパンで改訂されている。本コンテンツは、現行学習指導要領のキーワードで構成している。テキストや動画は今後の改訂にあわせて、変更・再構成して差し替えていくことが容易である。
第2節 学びの個別最適化をめざす自律活用型デジタルコンテンツのシリーズ化 
今回、学びの個別最適化をめざす自律活用型デジタルコンテンツデザインは、第1段として、教職を目指す学生や現職教員の大学での学修、研修にいかすものとして構築した。今後は、実践部分を入れ替えた中等教育(音楽)への応用、教職を目指す学生のための教職実践演習、を続けて展開したいと考えている。また、子供たちが多様な能力や個性に応じ、それぞれのペースで学習を進められる教材や方法として、生徒用の学びの個別最適化をめざす自律活用型デジタルコンテンツ(中学校音楽)で、新しい学習指導要領改訂の趣旨に対応できるものを開発したいと考えている。
第3節 成果と課題 
2022年7月1日から教員免許更新制は発展的に解消された。現在は文部科学省や各教育委員会、大学が、より成果につながる研修を設計し、その研修履歴を活用するなど、新しい研修制度の整備が進められている。
第6章 結言 
インストラクショナルデザインは、さらなる授業改善の手だてとして実施していくところからはじまる。本コンテンツを使ってみたことが日々の授業改善を図るきっかけになったり、新たな改善策を生み出していくことにつながったりして、子供たちの資質・能力を育む新たな方法や手だてを発見し、カリキュラム・マネジメントが活性化されていく。
Acknowledgment謝辞 
 
 
Reference引用 
はじめに 
高橋暁子 ほか(2019) 日本におけるインストラクショナルデザイン研究の動向(2003-2018)(日本教育工学会論文誌) 43(3)、253-265第1章 
第2章 
沼野一男、鈴木克明、生田孝至 他(1989)「教育方法・技術」(学文社)
第3章 
第4章 第1講 第2講 第3講 第4講 第6講 第7講 第8講 第9講 第10講 第11講 第12講 第13講 第14講 第15講 
第5章 
おわりに