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【授業】メタバース基礎
Ⅰ はじめに
誰でもメタバースのリアルな仮想世界に参加して、ゲームやライブ、イベントを楽しむことができ、研修会や会議などのビジネスシーンでも活用できる。VR技術の進展により、遠くの人と簡単にコミュニケーションができ、観光、医療、研修など幅広い分野での活用が始まっている。メタバースの基礎を学び、活用方法や基礎的な技術について理解することを目指す。
Ⅱ 授業の目的・ねらい
メタバースの活用事例、メタバース制作の基礎的な技術、制作手順、法令などの基礎を理解する。
Ⅲ 授業の教育目標
第1講~第15講の各研修目標に基づいて、テキストと動画教材を利用してメタバースの基礎について理解し、各講の課題に取り組むことで、メタバースの基礎の習得を図る。
第1講 メタバースとは
1.何を学ぶか
メタバースの概要を理解し、メタバース関連の技術の概要について学ぶ。
2.学修到達目標
・メタバースの概要を理解することができる。
・メタバース関連の技術の概要について説明することができる。
3.課題
1.メタバースの概要について整理しなさい。
2.メタバース関連の技術について整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第2講 XRとVR
1.何を学ぶか
メタバースを実現する技術XRであるVR,MR,ARの違いについて理解し、メタバース制作の技術VRの基礎について学ぶ。
2.学修到達目標
・メタバースを実現する技術XRについて理解することができる。
・VRについて説明することができる。
3.課題
1.メタバースを実現する技術XRについて説明しなさい。
2.VRについて整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第3講 VRの活用(医療、広告)
1.何を学ぶか
ビジネスの分野で広く利用が始まっている医療、および、広告の分野でのVRの活用事例について学ぶ。
2.学修到達目標
・医療でのVR活用について理解することができる。
・広告でのVR活用について理解することができる。
3.研究課題
1.医療でのVR活用について整理しなさい。
2.広告でのVR活用について整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第4講 VRの活用(エンターテイメント、スポーツ、不動産)
1.何を学ぶか
ビジネスの分野で広く利用が始まっているエンターテイメントやスポーツ、および、不動産の分野でのVRの活用事例について学ぶ。
2.学修到達目標
・エンターテイメントでのVR活用について理解することができる。
・スポーツでのVR活用について理解することができる。
・不動産でのVR活用について理解することができる。
3.課題
1.エンターテイメントでのVR活用について整理しなさい。
2.スポーツでのVR活用について整理しなさい。
3.不動産でのVR活用について整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第5講 VRの活用(建築・土木、自動車)
1.何を学ぶか
ビジネスの分野で広く利用が始まっている建築・土木、および、自動車の分野でのVRの活用事例について学ぶ。
2.学修到達目標
・建築・土木でのVR活用について理解することができる。
・自動車でのVR活用について理解することができる。
3.研究課題
1.建築・土木でのVR活用について整理しなさい。
2.自動車でのVR活用について整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第6講 VRの活用(観光・ホテル)
1.何を学ぶか
ビジネスの分野で広く利用が始まっており、岐阜女子大学メタバースプロジェクトで取り組んでいる観光・ホテルの分野でのVRの活用事例について学ぶ。
2.学修到達目標
・観光でのVR活用について理解することができる。
・ホテルでのVR活用について理解することができる。
3.課題
1.観光でのVR活用について整理しなさい。
2.ホテルでのVR活用について整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第7講 VRの活用(教育・研修)
1.何を学ぶか
教育DXにともない、授業や家庭学習でのメタバースの活用事例、遠隔協働学習での活用事例、及び、ビジネスシーンでの研修の事例について学ぶ。
2.学修到達目標
・教育でのVR活用について理解することができる。
・遠隔協働学習ついて理解することができる。
・研修でのVR活用について理解することができる。
3.課題
1.教育でのVR活用について整理しなさい。
2.遠隔協働学習ついて整理しなさい。
3.研修でのVR活用について説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第8講 メタバースと経済活動
1.何を学ぶか
仮想通貨、DeFi、NFT、DAOを使ったメタバースでの経済活動、および、トークンの基礎について学ぶ。
2.学修到達目標
・メタバースと経済活動について理解することができる。
・トークンについて理解することができる。
3.課題
1.メタバースと経済活動について整理しなさい。
2.トークンについて説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第9講 メタバースと法律
1.何を学ぶか
発展途上にあるメタバースとメタバースに関連する基礎技術によってもたらされる事態に対処するための法律が未整備であり、今後、新たな法律が適用されることやトラブルへの対処について学ぶ。
2.学修到達目標
・メタバースと法律について理解することができる。
・トラブルへの対処について理解することができる。
3.課題
1.メタバースと法律について整理しなさい。
2.トラブルへの対処について整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第10講 3DCG
1.何を学ぶか
メタバースを制作する基礎的な技術の3DCG、および、3DCGの制作工程ついて学ぶ。
2.学修到達目標
・3DCGについて理解することができる。
・3DCGの工程ついて理解することができる。
3.課題
1.3DCGについて説明しなさい。
2.3DCGの工程について整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第11講 メタバースプラットフォーム
1.何を学ぶか
メタバースを制作するためのメタバースプラットフォーム制作ソフト、および、メタバース制作工程ついて学ぶ。
2.学修到達目標
・メタバースプラットフォームについて理解することができる。
・メタバース制作の工程ついて理解することができる。
3.課題
1.メタバースプラットフォームについて説明しなさい。
2.メタバース制作の工程について整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第12講 3Dモデリング
1.何を学ぶか
3Dモデリングの種類と制作方法、および、3Dモデリングの表現方法について学ぶ。
2.学修到達目標
・3Dモデリングについて理解することができる。
・3Dモデリングの表現方法について理解することができる。
3.課題
1.3Dモデリングについて説明しなさい。
2.3Dモデリングの表現方法について整理しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第13講 ゲームエンジン
1.何を学ぶか
ゲームエンジンの基礎、および、レンダリングソフトについて学ぶ。
2.学修到達目標
・ゲームエンジンについて理解することができる。
・レンダリングソフトについて理解することができる。
3.研究課題
1.ゲームエンジンについて説明しなさい。
2.レンダリングソフトについて説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第14講 モーションキャプチャー
1.何を学ぶか
モーションキャプチャーの基礎、および、モーションキャプチャーの種類について学ぶ。
2.学修到達目標
・モーションキャプチャーについて理解することができる。
・モーションキャプチャーの種類について理解することができる。
3.課題
1.モーションキャプチャーについて説明することができる。
2.モーションキャプチャーの種類について説明することができる。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第15講 メタバース開発
1.何を学ぶか
Web上での3Dコンテンツ作成の基礎、及び、レンダリングソフトについて学ぶ。
2.学修到達目標
・Web上での3Dコンテンツ作成について理解することができる。
・レンダリングソフトについて理解することができる。
3.課題
1.モーションキャプチャーについて説明することができる。
2.モーションキャプチャーの種類について説明することができる。
4.プレゼン資料
5.動画資料
Ⅳ レポート課題
課題 メタバースを活用することで、様々な課題を解決することができる。次の社会やビジネスの課題事例からひとつ取り上げて、メタバースを利用して解決する方法について、1200文字以内で記述しなさい。
・リモートワークの促進
・教育分野への応用
・ビジネスの新しい形の創出
・社会問題の解決
Ⅴ アドバイス
課題解説 メタバースでは、アバターを通じて仮想空間でコミュニケーションを取り、会議やプロジェクトを進めることができる。プライバシーを守りつつ、セキュリティ対策にも配慮して、場所や時間に制約されずに仕事や学習(学修)を進めることができる。これらの利点を生かして、さまざまな社会的な課題を解決するアイデアを考えよう。
Ⅵ 科目修得試験:定期試験
Ⅶ テキスト
Ⅷ 参考文献
①メタバース見るだけノート(岡嶋裕史)
②60分でわかる!メタバース超入門(武井勇樹)
③メタバース未来戦略(久保田瞬・石村尚也)
④メタバースの教科書(雨宮智浩)
⑤ザ・メタバース 世界を創り変えしもの(マシュー・ボール)
資料
【授業】情報処理Ⅱ ~情報と人権~ 【2024年度版】
本講座のポイント
アメリカ国立訓練研究所の研究によると、学習方法と平均学習定着率の関係は「ラーニングピラミッド」という図で表すことができます。大学の授業や会社の新人研修などでは、講義・実技・議論などさまざまな方法で学習を行いますが、学習時間が限られていて状況では、より効率の良い方法での学習がスムーズに学習内容を身につけることにつながります。
つまり、ラーニングピラミッドは受動的な学習から能動的な学習までを段階的に行い、学習の定着率アップを図っていく方法です。
物事を他人に教えるためには、自分でしっかりと内容を理解していなければならないため、ラーニングピラミッド理論では、もっとも知識の定着率が高い段階とされています。
そこで、本講座は、学生と協働して、e-Learningコンテンツを作成します。
学生は、各テーマに基づいて興味がある内容を選択し、最新情報も調査しまとめてプレゼン資料と動画資料を作成し人に教えることによって学ぶ方法を教えます。
第1講 身の回りの情報化
1.学習のポイント
高度情報化社会とかIT革命などというまでもなく,パソコンやインターネットは急速に普及していますし,それにより,生活にも多くの変化が進んでいることは私たちが実感していることです。ここでは,それをデータにより確認することを目的とします。これらの発展は急速ですので,すぐに時代遅れのものになってしまいます。
2.重点事項
(1)家庭での普及率は40%になりワープロ普及率を超え(ワープロ専用機は有力メーカーが2000年に続々と撤退しました)るなど,家庭でのパソコン所有率・利用率は急速に増加しています。
(2)インターネットの利用内容も大きく変化してきました。従来は,職場や学校からの利用が多かったのに,最近では自宅からの利用が増大しています。職場・学校での利用者の大部分は,自宅でも利用しているといえます。それとともに,利用者での女性やパソコン初心者の割合が急速に増えています。このように,インターネットは生活の中に溶け込んできたといえましょう。
3.キーワード
ムーアの法則,パソコンの諸元,パソコン・携帯電話・デジタルカメラ・インターネットの普及率,ブロードバンド
4.課 題
第1問 インターネットなどの普及は急速であり,現在は本文のデータとはかなり異なっていると思われる。参考URLにより現在のパソコンやインターネットの普及状況を調べましょう。また,あなたのグループ(学校のクラスや会社の部課など)での普及状況と比較してみましょう。
第2問 家庭でのインターネット利用の増加により,どのような家庭での生活の変化,情報提供側の変化が起こっている(将来起こる)と考えられますか。
5.プレゼン資料
身の回りの情報化.key
6.動画資料
第2講 ユビキタス・コンピューティング
1.学習のポイント
(1)身の回りに多様な情報機器がありますし,特に情報機器とは認識せずに利用していることもあります。
(2)そのような利用形態をユビキタス・コンピューティングといいます。
(3)ここでは,ユビキタス・コンピューティングについて,その概念と身の回りでの事例,ビジネスの観点,日本での対応などについて考えます。
2.重点事項
(1)1988年に米ゼロックス パロアルト研究所のマーク・ワイザー(Mark Weiser)は,人間とコンピュータの相互作用の発展として,「TSSにより,1台のコンピュータを共同利用できる環境」から「パソコンの普及により,1人が1台のコンピュータを使う環境」へと進んできたが,将来は「ユビキタス・コンピューティングの環境」へと発展するといいました(”The Computer for the 21st Century”,Scientific American,1999)。
(2)総務省は,ユビキタスネット社会の実現に向けて,その具体的な姿や実現のための政策について検討を行うために,2004年3月から「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」を開催してきましたが,2004年12月に最終報告書として,「u-Japan政策」をとりまとめました。
3.キーワード
ユビキタス・コンピューティング、u-Japan、ユビキタスネット社会憲章
4.課 題
第1問 次の文のうち,正しいものには○印をつけ,誤りのものには×印をつけて誤りの理由を示しなさい。
1.ユビキタス・コンピューティングという概念は,2000年代になってからいわれるようになった。
2.ユビキタス社会とは,高度情報化社会の一局面であるといえる。
3.ウェアラブル・コンピュータは,人間が持ち歩くのだから,モバイル・コンピューティングでありユビキタス・コンピューティングとはいわない。
4.RFIDタグを用いる情報活用は,すべてユビキタス・コンピューティングである。
5.情報家電をネットワークアクセスする観点からも,IPv6の普及が望まれる。
6.日本は,ユビキタス・コンピューティングに関連する技術が進んでいる。
7.ユビキタス・コンピューティングが普及すれば,情報セキュリティ対策での大部分の課題は解決される。
8.ユビキタスネット社会憲章は,インターネットでのウイルスや不正アクセスを防止する情報セキュリティ対策を示したものである。
第2問 次の問に答えなさい。
1.ユビキタス・コンピューティングとして,あなたはどのような情報機器やサービスがあればよいと思いますか。
2.「ユビキタス社会とはいっても,現在の情報活用環境が発展しただけで,本質的な変化はない」という意見に,あなたはどう考えますか。
5.プレゼン資料
6.動画資料
第3講 企業での情報化
1.学習のポイント
(1)情報化を推進してきたのは産業活動であり,産業活動の担い手は企業ですから,企業での情報化は活発です。
(2)ここではオフィス業務だけを対象にしますが,中堅以上の企業ではオフィス業務のほとんどにコンピュータが使われています。
2.重点事項
(1)企業での情報化の状況は,企業の規模や業種・業態により大きな差がありますが,現在急速に進んでいる。
(2)コンピュータの発展の歴史は,コンピュータ利用の大衆化の歴史,すなわちEUCの発展の歴史だといえます。現在ではEUCがコンピュータ利用の大半を占めるようになりました。
3.キーワード
企業での情報機器の普及状況、EUC(エンドユーザ・コンピューティング)、EUCの普及
4.課 題
第1問 企業での情報化では「エンドユーザ・コンピューティング」が重視されています。どうしてそれが重要なのかを考えましょう。
第2問 このような状況において,企業で求められる人材とはどのような知識能力を持つ(あるいは持てる能力のある)人のことでしょうか。いろいろな観点から考えてください。
5.プレゼン資料
企業での情報化
6.動画資料
第4講 情報化社会とIT革命
1.学習のポイント
(1)モノと情報の特質に着目して,工業化社会と情報化社会との違いを理解します。
(2)情報化社会への移行は,産業だけでなく社会一般に大きな影響を与えていますし,その移行への変化が急激なために,IT革命といわれていることを理解します。
2.重点事項
(1)18世紀の蒸気機関の発明を発端とした機械工業技術の進歩は,それまでの農業社会から工業化社会に移行させ,個人の生活から国家や社会の経済活動まで広い分野を大きく 変化させました。それを産業革命といいます☆。モノ(工業製品)の大量生産やエネルギーの大量消費を中心にした工業化社会は現在まで継続して発展してきました。
(2)1990年代後半からは,インターネットに代表される情報技術が急速に発展しています。情報流通の費用と時間を劇的に低下させて,企業活動,個人生活,国家経済など広範囲に大きな影響を与えています。その変化があまりにも急激で広範囲に影響を及ぼすことから,この変化をIT革命(IT=Information Technology:情報技術)と呼ばれています☆。そして,IT革命が産業革命と同等な影響を及ぼすと認識している人も多いのです。なお,IT革命が進んだ社会を高度情報化社会といいます。
3.キーワード
情報化社会、IT革命、工業化社会
4.課 題
第1問 次の文のうち明らかに誤りである文をあげて,誤りの理由を示しなさい。
1.「情報化社会」とは,インターネットが急速に普及してきたことが原因になりいわれるようになった概念である。
2.メットカーフの法則は収益逓減の法則でもある。
3.「情報の価値は端末数(利用者数)の2乗に比例する」現象をジョージ・キルダーの仮説という。
4.情報技術の急速な発展により,広範囲に急激な変化が発生している。これをIT革命という。
5.インターネットに代表される情報技術の発展により,従来の産業構造を支えてきた秩序が大きく崩れてきた。
第2問 次の作業をしなさい
1.本文の記述以外にも工業化社会と情報化社会では多様な違いがあるでしょう。その対比表を作成しましょう。
2.あなたが現実に体験・見聞していることで,ITの発展により急激に大きな変化が進んでいる現象を列挙しましょう。
5.プレゼン資料
6.動画資料
第5講 ITで産業構造が変わる
1.学習のポイント
(1)産業界では,インターネットの活用,経済のグローバル化への対処とそれに伴う規制緩和などにより,すでにIT革命が進んでいます。
2.重点事項
(1)インターネットの普及と規制緩和により,新規業種の創出や異業種からの参入が盛んになってきました。
3.キーワード
グローバル化、メガ・コンペティション、デ・コンストラクション、デジタル・オポチュニティ、eビジネス
4.課 題
第1問 インターネットは,中小企業が大企業と互角に戦えるデジタル・オポチュニティであるといわれていますが,なぜでしょうか。
第2問 このように変化が激しい環境では,企業はどのような人材を必要とするでしょうか。
5.プレゼン資料
ITで産業構造が変わる
6.動画資料
第6講 ITで経済が変わる
1.学習のポイント
(1)1990年代に米国経済は急速に発展しましたが,その原動力になったのがIT(情報技術)の積極的な活用にあるといわれています。
(2)そのように,IT革命は経済に大きな影響を与えると考えられています。
(3)ところが日本では,その肝心な1990年代に不況に見舞われITの活用に乗り遅れてしまい,アジア諸国にも遅れている状態であり,早急に対応することが期待されています。
2.重点事項
(1)ITが経済に与える効果は,次のように考えられます。ITの発展により情報の伝達や加工に要する費用が非常に安価になる(キルダーの仮説)ことにより,ITを利用した分野が急速に発展します。しかも,情報の価値は規模が増大するにつれて急速に高まるのですから,IT環境を整備することは,経済効果を急速に高めることになります。
3.キーワード
経済とIT、ITの効果、米国ITバブルの崩壊
4.課 題
第1問 米国では不況のときにIT投資を行なって経済を復活させたのに,日本では不況が原因で「失われた十年」を続けてきました。その理由は何なのでしょうか。
第2問 早期にIT革命を達成した国とそれに乗り遅れた国とは,将来どのような違いが出てくるでしょうか。
5.プレゼン資料
第6講ITで経済が変わる
6.動画資料
第7講 ITで教育が変わる
1.学習のポイント
(1)健全な高度情報化社会を維持発展させるには,情報技術や情報リテラシーに関する教育が重視されます。
(2)「e-Japan」では,教育及び学習の振興並びに人材の育成の目標として,インターネット個人普及率を向上させることやIT関連の修士,博士号取得者を増加させることもあげていますが,ここでは小中高等学校及び大学等のIT教育体制を強化する分野を重点的に扱います。
2.重点事項
(1)小中高校などの初等教育での情報教育の重要性は,以前からも認識されており,「ミレミアム・プロジェクト」などの国の政策,「こねっとプラン」などの民間の支援などが行なわれてきました。
(2)1999年3月に高等学校学習指導要領が改正になり,2003年からは高校で情報科目が正課になります。普通教育では,「情報及び情報技術を活用するための知識と技能の習得を通して,情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに,社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ,情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる」こと,専門教育では「情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,現代社会における情報の意義や役割を理解させるとともに,高度情報通信社会の諸課題を主体的,合理的に解決し,社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる」ことを目標としています。
3.キーワード
初等教育の情報化、大学の情報化、授業以外の情報化
4.課 題
第1問 高校まででかなりの情報教育が行なわれるようになると,大学ではどのような情報教育をする(大学生にはどのような知識能力が求められる)でしょうか。
第2問 大学での授業の方法や大学の情報化について,学生の立場から期待することを列挙しましょう。
5.プレゼン資料
6.動画資料
第8講 デジタル・デバイド
1.学習のポイント
(1)社会が急速な変化をするときには,それに乗れない層が発生しがちですが,そのような弱者を作らないようにすることは社会の責任です。情報弱者を作らないことが健全な情報化社会を構築するために必要です。
(2)情報活用環境の格差をデジタル・デバイド(Digital Divide:情報格差)といいます。
(3)その格差を生む要因には,所得や地域などの社会的な要因があります。なお,視覚障害や老齢などの身体的な要因による格差もデジタル・デバイドということもありますが,ここではバリアフリーとして別章「バリアフリー(it-barrier)」で取扱います。
2.重点事項
(1)情報活用環境の格差をデジタル・デバイド(Digital Divide:情報格差)といいます。
3.キーワード
デジタル・デバイド、デジタル・デバイドの縮小
4.課 題
第1問 「自由競争の世の中なのだから,デジタル・デバイドが発生するのは当然であり,その解消のために税金などの社会資源を使うべきではない」という意見に,人道的な観点ではなく,経済的な観点からどう考えますか。
第2問 デジタル・デバイド解消の政策を期待するまでもなく,私たちは自分が「情報弱者」にならないよう努力することが必要です。それにはどのような知識能力が必要になるでしょうか。
5.プレゼン資料
6.動画資料
第9講 バリアフリー
1.学習のポイント
(1)高年齢者や身体障害者が社会に参加し日常生活をおくるには,それには多くの障壁(バリア)があります。
(2)その障壁を取り除くことをバリアフリー(Barrier Free)といいます。ここでは,パソコンやインターネットの利用におけるバリアフリーを考えます。
2.重点事項
(1)情報化社会はマルチメディアの活用のためにパソコンなどの情報機器の利用が基礎になります。ところが,高齢者や身体障害者にとって,現在の情報機器は使いにくいとか,電子メールやWebページが利用しくいといった障壁があります。
(2)すべての人に平等にアクセシビリティを保障するために,使いやすい製品やサービスを設計することをユニバーサルデザインといいます。
3.キーワード
バリアフリー、ネチケット
4.課 題
第1問 高齢者や障害者に適したパソコンとはどのようなパソコンでしょうか。技術的制約や価格面を無視して「理想的な」パソコンのアイデアを列挙してください。
第2問 現状のパソコンを前提としてあなたがWebページを作成するとき,バリアフリーを少なくするために,どのような工夫をすればよいでしょうか。
5.プレゼン資料
6.動画資料
第10講 Webアクセシビリティ
1.学習のポイント
(1)高齢者・障害者が閲覧しやすいWebページにすることをWebアクセシビリティといいます。ここでは,次の2点について考えます。
・Webアクセシビリティとは何かを類似語との比較で理解します。
・Webアクセシビリティ(もっと広義に情報通信利用でのアクセシビリティ)の確保・向上は社会的義務であることを,海外および日本における施策動向により理解します。これは,次の「ウェブコンテンツJIS」への布石でもあります。
(2)2004年に「ウェブコンテンツJIS」(JIS X8341-3)が制定されました。府庁省や地方公共団体はこれに準拠することが求められていますが,一般のWebページでも準拠することが望まれます。それがどのようなものかを理解します。
2.重点事項
(1)ユーザビリティとは人間工学では古くから用いられてきた用語で,従来は,使いにくさや判りにくさなどのマイナス面がどれだけ小さいかを表す概念でしたが,現在ではむしろ,使いやすさや判りやすさというプラスの面を積極的に求める概念になってきました。
(2)アクセシビリティに考慮することは,障害者や高齢者への「思いやり」ではありません。すべての人が平等に社会生活をするための「権利」であり「義務」なのです。
3.キーワード
Webアクセシビリティ、リハビリテーション法508条、ウェブコンテンツJIS
4.課 題
第1問 総務省「ウェブ・アクセシビリティ実証実験」の結果報告を読み,高齢者や障害者がどのようなことで戸惑うか,それを解決するにはどのようなことに留意する必要があるかを調べなさい。( http://www2.nict.go.jp/ts/barrierfree/accessibility/proof/index.html)
第2問 目隠しをしてWebページを閲覧しなさい。他の人に読み上げてもらったり,ガイドしてもらったりして,「1」を実感して報告しなさい。自分が作成公開しているページ(それがなければ私の任意のページ)を対象にするとよいでしょう。
第3問 インターネットでは,アクセシビリティに考慮したHTMLの書き方などを説明したサイトが多くあります。そのうち,推奨するサイトとその特徴を報告しなさい。
第4問 ユーザビリティやアクセシビリティの観点から,Webページを評価してランキングした結果を掲載しているページを探しなさい。特に,その評価項目として何を用いているかを調べなさい。
5.プレゼン資料
6.動画資料
第11講 IT革命への国の政策
1.学習のポイント
(1)IT革命が社会や国際関係に大きな影響を与えることから,国も多様な取り組みをしています。
(2)ここでは,その概要として,国の基本方針を示すIT基本法,2005年までにIT先進国家を目指して取り組んできたe-Japan,さらに,2010年に向けて日本をフロントランナーにしようとするu-Japanについて学習します。
2.重点事項
(1)2000年11月に「高度情報通信ネットワーク社会形成基本法」(IT基本法)が成立,2001年1月から施行されました。
(2)IT基本法により設置されたIT戦略本部は,2001年1月に「e-Japan戦略」を取りまとめました。
3.キーワード
IT基本法、e-Japan戦略、u-Japan
4.課 題
第1問 次の文中に適切な語句を挿入しなさい。
1.1980年代末から1990年代にかけて,汎用コンピュータによる集中処理から多数のパソコンをLANで接続した分散処理へと移行する[ 1 ]の動向が進んだ。経営の面では,1990年代前半には,情報技術をインフラとして業務を抜本的に改革しようとする[ 2 ]の概念が普及した。1990年中頃には,利用しやすいブラウザが出現し,インターネットが爆発的に普及発展した。インターネットに代表される情報技術の発展は,国家経済から企業経営,個人生活にいたるまで広範囲に大きな影響を与えていることから[ 3 ]とまでいわれている。
2.米国は,積極的な情報化投資により,その[ 3 ]に乗ることができ,低迷していた経済を回復しただけでなく,2000年のITバブル崩壊までの長期にわたり,[ 4 ]と呼ばれるインフレなき経済成長を実現した。それに対して,日本は1990年前後のバブル崩壊や平成不況になると,情報化投資を抑制してしまった。そのために[ 3 ]に乗り遅れてしまい,不況脱出ができない状況になった。これは「[ 5 ]」と呼ばれている。その間に米国どころかアジア諸国にまで追い抜かれ,日本の国際競争力は低下してしまった。
3.この状況を打破するべく,国は2001年1月7日に,[ 6 ]を施行した。同法に基づき設置された[ 7 ]は,日本を2005年までに世界で最高の情報化社会にすることを目標とした[ 8 ]を策定した。
第2問
1.米国では不況のときにIT投資を行なって経済を復活させたのに,日本では不況が原因で「失われた十年」を続けてきました。その理由は何なのでしょうか。
2.早期にIT革命を達成した国とそれに乗り遅れた国とは,将来どのような違いが出てくるでしょうか。
5.プレゼン資料
6.動画資料
第12講 情報セキュリティの基礎
1.学習のポイント
(1)情報セキュリティの基礎を理解します。
2.重点事項
(1)不正アクセス禁止法(不正アクセス行為の禁止等に関する法律,平成11年8月成立,平成12年2月施行)では,ネットワークを通して
・許可されていない者がなりすましをしてアクセスすること
・許可されている者が許可されていないアクセスをすること
・そのようなアクセスができるような状態にすること
を不正アクセスと定義しています。
(2)リスクの大きな分野に,個人情報の漏洩があります。個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律,平成15年5月成立,平成17年4月全面施行)の目的は次の通りです。
「この法律は,高度情報通信社会の進展に伴い個人情報の利用が著しく拡大していることにかんがみ,個人情報の適正な取扱いに関し,基本理念及び政府による基本方針の 作成その他の個人情報の保護に関する施策の基本となる事項を定め,国及び地方公共団体の責務等を明らかにするとともに,個人情報を取り扱う事業者の遵守すべき義務等を定めることにより,個人情報の有用性に配慮しつつ,個人の権利利益を保護することを目的とする。」
3.キーワード
情報セキュリティ、パスワード、電子署名法、個人情報保護法
4.課 題
第1問 Webで「コンピュータ不正アクセス対策基準」のシステムユーザ基準の個所を調べ,あなたが「なぜこれが必要なのか」と思う事項があれば,それを列挙して,みんなで考えましょう。
第2問 あなたが不正アクセス対策の提案をしたところ,A氏からは「当社には他人のほしがるような情報はないので,不正アクセスがあってもかまわない」,B氏からは「どんなに対策をしても,優秀なハッカーにはかなわないので,やるだけ無駄だ」といわれました。あなたはこれらの意見にどう反論しますか。
5.プレゼン資料
6.動画資料
第13講 著作権の概要
1.学習のポイント
(1)そもそも著作権とは何かについて,その概要を理解します。
2.重点事項
(1)知的財産権とは,発明や著作など人間による知的成果に対する権利と,商標など営業上の無形の財産を保護する権利などを総称した概念です。
(2)著作権法第1条(目的)では,「この法律は,著作物並びに実演,レコード,放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め,これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ,著作者等の権利の保護を図り,もって文化の発展に寄与することを目的とする。」としています。
3.キーワード
著作権、ライセンス契約、フリーソフト、知的財産権
4.課 題
第1問 もし著作権という概念がなかったら,どのような弊害が起こるでしょうか。
第2問 授業で担当教員が他人の著作をコピーして学生に配布することは著作権法で認められていますが,教員が他人の著作をインターネットのページに登録して学生の自習に供することは認められるでしょうか。いろいろなケースを想定してください。
5.プレゼン資料
6.動画資料
7.資 料
著作権テキスト(令和3年度版)(文化庁)
著作権契約書作成支援システム(文化庁)
第14講 プライバシー
1.学習のポイント
(1)インターネットで自分に関するデータを入力することがありますが,それらのデータが目的以外に使われないか,第三者に漏れるのではないかという,プライバシーに関する危険が気になります。
(2)ここでは,自分のプライバシーを守ること,他人のプライバシーを尊重することについて考えます。
2.重点事項
(1)プライバシーとは,「自分のこと」を自分の意思に反して他人に知られたくないということです。
3.キーワード
プライバシー、個人情報の漏洩事件、プライバシーポリシー
4.課 題
第1問 個人情報を入力させているサイトを1つ例にとり,入力項目のうち,このサイトを利用するために必要な項目,不必要な項目を分けて列挙し,そう考えて理由を述べましょう。
第2問 個人情報を入力させているいくつかのサイトについて,個人情報保護に関するページがどのように記載されているかを確認しましょう。
5.プレゼン資料
6.動画資料
第15講 個人情報保護法
1.学習のポイント
(1)個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律)が2003年に公布され,2005年4月から全面施行されました。ここでは,個人情報保護法の概要と関連法規・基準などについて学習します。
2.重点事項
(1)個人情報保護法は正式には「個人情報の保護に関する法律」(平成十五年法律第五十七号)といいます。また,法律では「政令で定める」との記述がありますが,それは個人情報の保護に関する法律施行令(平成15年政令第507号,以下「政令という」)があります。
(2)「個人情報とは,生存する個人に関する情報であって,当該情報に含まれる氏名,生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ,それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう」とされています。
3.キーワード
個人情報保護法、個人情報保護法ガイドライン、プライバシーマーク
4.課 題
第1問 次の文のうち,正しいものには○印,誤りには×印をつけて誤りの理由を示しなさい。
1.名刺を企業別や氏名順などで整理すると個人情報データベース等に該当するので,名刺を交換するときには,そのように整理すること,その利用目的を伝えることが必要である。現実にはこのようなことをする人は少ないが,法律的にはそれが要求されていると考えるべきである。
2.市の主催で子供向けのパソコン教室を開催した。それを支援したパソコンメーカーがアンケートをしたのだが,そこには保護者の氏名,住所,パソコンの有無などの項目があり,後日保護者あてにメーカーからダイレクトメールが送られた。アンケートにはそれに関する記述があったので,メーカーの行動は個人情報保護法に抵触したとはいえない。
3.個人のインターネット活用に関するアンケートを行った。アンケートの謝礼を送るために回答者の住所氏名も回答させたが,アンケートデータをコンピュータに入力する段階でそれらは入力せず,入力後は回答用紙は適切な処分をした。それでもコンピュータにあるアンケートデータがあるのだから,これは個人情報である。
4.A社(製造業)では,顧客情報を4500,社員情報を300,その他の個人情報を400持っている。このうち社員情報は個人情報とはいえないので,A社は個人情報取扱事業者ではない。
5.個人情報が5000人以下の企業では,個人情報が漏洩しても訴えられることはない。
6.A社では,5000人を超える顧客があるが,コンピュータ処理はすべてアウトソーシングしているので,自社内にある個人情報は非常に少ない。このような場合では,A社は個人情報取扱事業者ではない。
7.大学は学術研究をしているので,在学生や卒業生の個人情報が5000を超えていても,個人情報取扱事業者ではない。
8.A団体は,老人福祉を目的とした非営利団体である。それで5000人を超える老人の情報とボランティアの情報を持っているが,利益を目的としているのではないから,個人情報取扱事業者ではない。
9.A社では,NTTの電話帳をそのまま用いてダイレクトメールを発送している。このたび,発送先から,電話帳の自分が記載している部分を塗りつぶすよう要求された。この要求には従う義務がある。
10.A社では個人情報が漏洩したことが警察の内偵で発覚し,経営者と漏洩に関与した者が検挙された。
第2問 次の問に答えなさい
1.インターネットの検索エンジンなどにより,個人情報漏洩の事例をいくつか探し,それが本文の「個人情報取扱事業者の義務等」でのどれが不十分だったことにより発生したのかを示しなさい。
2.経済産業省「個人情報の保護に関する法律についての経済産業分野を対象としたガイドラインの策定」平成16年6月では,いろいろと事例が掲載されています。2ページ~6ページを読んで,興味を持った事例をいくつかあげて,どうしてそれが個人情報あるいは個人情報データベース等であるのか,そうでないのかの理由を述べなさい。
(http://www.meti.go.jp/feedback/downloadfiles/i40615hj.pdf)
5.プレゼン資料
6.動画資料
7.資 料
個人情報保護法
テキスト
情報処理Ⅱ~情報と人権~テキスト
情報処理Ⅱ~情報と人権~「問題」
アンケート
アンケート
ドローン基礎
Ⅰ はじめに
ドローンは「空の産業革命」と言われ、空撮、農薬散布、測量、インフラの点検等に広く利用されている。さらに、物流や災害対応など多様な分野での幅広い用途に利用されるなど、その利便性に注目が集まり、様々な社会課題解決に資する、産業、経済、社会に変革をもたらすものとして期待されている。本授業は、ドローン(無人航空機)について理解し、活用できることを目的とし、安全な飛行運用と技能の必要性を鑑み、無人航空機操縦者技能証明(2等基本)の取得を目標として、安全運航に必要な知識を身につけるため、学科試験の合格をめざす。
Ⅱ 授業の目的・ねらい
・本授業は、無人航空機操縦者技能証明(2等基本)の取得を目標として、安全運航に必要な知識を身につけるため、同証明の学科試験の合格ができる学修となるよう構成されている。
・ドローン(無人航空機)について理解し、安全に活用できることを目的とする
・ドローンの機能を生かした具体的な利活用について調査・分析し、新たな活用について構想し、提案できる。
Ⅲ 授業の教育目標
・本授業は3部構成で進める。第1講でドローンの利活用の概要を理解する。
・第2講から第13稿で、ドローンを具体的に活用できるよう、無人航空機操縦者技能証明(2等基本)の取得を目標として、同証明の学科試験の合格できるよう、5つのテーマについて学修し、安全運航に必要な知識を身につける。
・第14・15稿では、現在取り組まれているドローンの利活用を調査・分析し、自らが社会課題解決のためにドローンの具体的な利活用方法の計画・立案・提案できることをめざす。
テーマ1 ドローンの概論
1.何を学ぶか
・ドローンは社会の中でどのように利用されているかについて考える。
・ドローンの安全な利用にあたって、近年整備された制度について考える。
2.学習到達目標
・ドローンは社会の中でどのように利用されているかにについて理解できる。
・ドローンの安全な利用にあたって、整備された制度について理解できる。
3.研究課題
・ドローンは社会の中でどのような分野で利用されているか説明しなさい。
・ドローンの安全な利用にあたって、整備された制度について説明しなさい。
テーマ2 ドローン(無人航空機)の飛行の安全と知識要件
1.何を学ぶか
・ドローンの有効利用のためには、無人航空機操縦者の役割と責任、安全な飛行の確保、事故が起きた時の対応など、飛行の安全を確保するための知識要件が必要であるとこを考える。
2.学習到達目標
・ドローンの有効利用のためには、飛行の安全を確保するための知識要件が必要であるとこが理解できる。
3.研究課題
・無人航空機操縦者の役割と責任について説明しなさい。
・無人航空機の安全な飛行を確保するために、必要な飛行計画・注意事項・事故時の対応について説明しなさい。
テーマ3 ドローン(無人航空機)に関する規則
1.何を学ぶか
・ドローン(無人航空機)の航空法に関して無人航空機の定義、無人航空機の飛行に関する規則、航空機の運航ルール、無人航空機の登録、特定飛行、無人航空機の操縦者等の義務、運航管理体制、無人航空機操縦者技能制度、航空法以外の法令等について考える。
2.学習到達目標
・ドローン(無人航空機)の航空法に関して無人航空機の定義、無人航空機の飛行に関する規則について理解できる。
・航空機の運航ルール、登録制度、特定飛行、無人航空機の操縦者等の義務、運航管理体制について理解できる。
・無人航空機操縦者技能制度、航空法以外の法令等について理解できる。
3.研究課題
・ドローン(無人航空機)の航空法に関して無人航空機の定義、無人航空機の飛行に関する規則について説明しなさい。
・航空機の運航ルール、登録制度、特定飛行、無人航空機の操縦者等の義務、運航管理体制について説明しなさい。
・無人航空機操縦者技能制度、航空法以外の法令等について説明しなさい。
テーマ4 ドローン(無人航空機)のシステム
1.何を学ぶか
・無人航空機(飛行機・ヘリコプター・マルチコプター)の機体の種類と特徴について理解するとともに、夜間飛行・目視外飛行について、昼間飛行及び目視内飛行との違いについて考える。
・無人航空機の飛行原理と飛行性能、機体の構成要素、電波・磁気方位・GNSSについて考え、電動機(エンジン機)における整備・点検・保管・交換・廃棄の方法について考える。
2.学習到達目標
・無人航空機(飛行機・ヘリコプター・マルチコプター)の機体の種類と特徴について理解するとともに、夜間飛行・目視外飛行について、昼間飛行及び目視内飛行との違いについて理解できる。
・無人航空機の飛行原理と飛行性能、機体の構成要素、電波・磁気方位・GNSSについて理解するとともに、電動機(エンジン機)における整備・点検・保管・交換・廃棄について理解できる。
3.研究課題
・無人航空機(飛行機・ヘリコプター・マルチコプター)の機体の種類と特徴について理解するとともに、夜間飛行・目視外飛行について、昼間飛行及び目視内飛行との違いについて説明しなさい。
・無人航空機の飛行原理と飛行性能、機体の構成要素、電波・磁気方位・GNSSについて理解するとともに、電動機(エンジン機)における整備・点検・保管・交換・廃棄について説明しなさい。
テーマ5 ドローン(無人航空機)の操縦者及び運航体制
1.何を学ぶか
・無人航空機の操縦者の行動規範・順守事項、操縦知識、必要なパフォーマンスについて考える。
・安全な運航のために必要な意志決定体制について考える。
2.学習到達目標
・無人航空機の操縦者の行動規範・順守事項、操縦知識、必要なパフォーマンスについて理解できる。
・安全な運航のために必要な意志決定体制について理解できる。
3.研究課題
・無人航空機の操縦者の行動規範・順守事項、操縦知識、必要なパフォーマンスについて説明しなさい。
・全な運航のために必要な意志決定体制について説明しなさい。
テーマ6 運航上のリスク管理・学科試験の受験
1.何を学ぶか
・運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案のため、気象の基礎知識及び気象情報を基にしたリスク評価及び運航の計画について考える。
・機体の種類、飛行の方法に応じた運航リスクの評価及び最適な運航の計画が立案について考える。
・無人航空機操縦者技能証明2等の学科試験の取得方法について準備できる。
2.学習到達目標
・運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案のため、気象の基礎知識及び気象情報を基にしたリスク評価及び運航の計画について理解できる。
・機体の種類、飛行の方法に応じた運航リスクの評価及び最適な運航の計画が立案について理解できる。
・無人航空機操縦者技能証明2等の学科試験の取得方法について理解できる。
3.研究課題
・運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案のため、気象の基礎知識及び気象情報を基にしたリスク評価及び運航の計画について説明しなさい。
・機体の種類、飛行の方法に応じた運航リスクの評価及び最適な運航の計画が立案について説明しなさい。
・無人航空機操縦者技能証明2等の学科試験を受験しなさい。
テーマ7 ドローンの可能性をふまえた利活用の具体と方法
1.何を学ぶか
・ドローンの具体的な活用例を調査し、期待される成果と課題について考える。
・ドローンの機能を生かした具体的な利活用について構想し、提案することを考える。
2.学習到達目標
・ドローンの具体的な活用例を調査し、期待される成果と課題について考察できる。
・ドローンの機能を生かした具体的な利活用について構想し、提案できる。
3.研究課題
・ドローンの具体的な活用例について、調査内容をもとに、期待される成果と課題について説明しなさい。
・ドローンの機能を生かした具体的な利活用について構想し、提案しなさい。
Ⅳ レポート課題
課題1 テーマ1およびテーマ7について、現在取り組まれているドローンの具体的な利活用について調べ、自らが社会課題解決のために考えるドローンの活用方法についてA4用紙1ページにまとめなさい。
課題2 テーマ2からテーマ6について学修した各テーマのポイントをまとめ、A4用紙1ページ以上にまとめなさい。
Ⅴ アドバイス
課題1解説 テキストや現在取り組まれているドローンの具体的な利活用について調べたことを参考に、自ら考えるドローンの活用方法について、事例を挙げながら論述しなさい。
課題2解説 テキスト並びに参考文献から、学科試験対策としてまとめなさい。
Ⅵ 科目修得試験
レポート試験・無人航空機操縦者技能証明学科試験
Ⅶ テキスト
・ドローン基礎
・無人航空機の飛行の安全に関する教則(第3版):国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001602108.pdf
Ⅷ 参考文献
・ドローン基礎テキスト中に提示してある文献が参考になります。
【授業】英語科教育法Ⅰ
Ⅰ はじめに
本科目を学ぶことで、英語教育法に関する基本的・理論的な知識を得て、英語教員として学習者に英語を教えることができるようになる。なお、この科目「英語科教育法Ⅰ」は理論的な側面を重視しており、「英語科教育法Ⅱ」では、実践的な側面を重視している。これら二つの科目を履修することで、英語教育法を理論と実践の両分野から理解することができるようになる。
Ⅱ 授業の目的・ねらい
世界の英語、異文化理解、言語習得論、各種教授法、テストや評価などの基本項目を理解すると同時に、教育基本法や学校教育法の中で英語教育がどのように位置づけられるか考えてゆく。さらに、学習指導要領に示された目標をどのように授業で、どの教科書を用いるかを議論して検証して行く。各テーマの終了後に課題提出を行い、受講者の理解が確実に深まるようにしたい。
Ⅲ 授業の教育目標
英語教育の基軸となる学習指導要領及び教科用図書 (教科書) について理解し、学習到達目標及び年間指導計画、単元計画、各時間の指導計画について理解する。また、5つの領域(「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」及び「書くこと」)の指導及び各領域を支える音声、文字、語彙・表現、文法の指導について基本的な知識と技能を身に付けるとともに、複数の領域を統合した言語活動の指導方法を身に付ける。
テーマ1 英語教育の目的
1 何を学ぶか
国際化時代の英語教育の在り方は従来と大幅に異なるものであり、その進歩の過程を理解して十分に納得できるようになる必要がある。さらには、英語教育の目的が教養英語から実用英語へと変遷した様子を理解して、実用英語教育の一環としての資格英語の教え方を学ぶ。
2 学習到達目標
英語教育の目的は何であるか説明できる。
初等教育、中等教育のそれぞれにおいて必要な英語教育の内容を説明できる。
日本における英語教育の歴史を説明できる。
3 課題
自分の考える英語教育の目的をレポートにまとめる。
日本における語学教育の歴史をレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ2 英語教師論
1 何を学ぶか
教師、教員、教官、教諭などの類似の名称の違いを調べることで、英語を教える人材がどのような社会的な役割や期待を背負っているか理解してゆく。さらには、理想的な英語教師の人物像、英語運用能力、授業を運営する能力について考察する。そして、英語に関する免許状を種類に沿って理解してゆく。
2 学習到達目標
教師という名称について説明できる。
理想的な教師はどのような人か説明できる。
ALT, 教員免許状について説明できる。
3 課題
自分を担当した先生方がどのような素質を持っていたかレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ3 英語の学習者
1 何を学ぶか
英語学習に向いている素質とは何であるか考える。学習者の特性(年齢、知能、適性、認知スタイル、動機付け)について、それぞれに対応した教授法はどのようなものか考察する。また、学習者の認知スタイルと教材の理解の仕方の関係も考察する。
2 学習到達目標
学習者の持っている特質を説明できる。
学習者の認知スタイルを説明できる。
学習者の性格や動機付けについて説明できる。
3 課題
英語学習と動機付けの関係についてレポートにまとめる。
場面独立型と場面依存型という二つの認知スタイルの違いをレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ4 言語習得論
1 何を学ぶか
言語習得における行動主義理論と生得説理論を比較して、それぞれの教授法がどちらの理論に影響を受けているか考察する。関連して、オーディオリンガルメッソードと行動主義理論の関係を調べる。また、Krashen の言語生得理論を調べる。そして、言語習得の過程における一語文から二語文、複語文への発達を調べ、どちらの理論が妥当であるか考える。
2 学習到達目標
子どもの言語発達の段階について説明できる。
ジャン・ピアジェの考えを説明できる。
行動主義理論と言語生得説理論の特質を説明できる。
3 課題
言語習得の臨界期の説明をレポートにまとめる。
行動主義理論と言語生得説理論の違いを表にまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ5 英語教授法
1 何を学ぶか
様々な英語教授法の概要を知ることで、自分が想定する学習者(小、中、高レベル)に相応しい教授法を考える。すぐれた指導法の動画を見る。それらを参考にしながら、コミュニケーション主体の模擬授業を行う。さらにディクテーションやシャドーイングの指導法を訓練する。
2 学習到達目標
英語教授における演繹法と帰納法の違いを説明する。
様々な英語教授法を説明できる。
コミュニケーション主体とは何かを説明できる。
3 課題
自分の関心を持った教授法を一つ選び、概要をレポートにまとめる。
ディクテーションを自分に課して、その様子をレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ6 学習指導要領
1 何を学ぶか
日本の学習指導要領の歴史について調べる。10年ごとの改訂において、どのような時代背景を反映していたかを考える。また最新の学習指導要領の内容を分析する。諸外国における学習指導要領の特徴を対比して考える。
2 学習到達目標
学習指導要領とは何か説明できる。
学習指導要領の持つ法的拘束力を説明できる。
学習到達目標及び年間指導計画、単元計画、各時間の指導計画について説明できる。
3 課題
各国の学習指導要領の事例を集めて、日本の学習指導要領と比較して報告する。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ7 聴くことの指導
1 何を学ぶか
4技能の指導の中で聴くことの位置づけを考える。関連して、すぐれた指導法の動画を見る。また、ディクテーションとシャドーイングの練習を行うこと、さらに日本人が聞き分けに苦手な音の訓練法を知ることで、初等教育、中等教育レベルでの聴くことの指導法を理解してゆきたい。
2 学習到達目標
4技能の中で「聞くこと」の意味を説明できる。
聞くという「能動的な」行動について説明できる。
音声学の基本的な知識を説明できる。
国際音声記号を説明できる。
3 課題
日本人が聞き分けに苦労する音声をレポートにまとめる。。
能動的に「聞くこと」の意味をレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ8 話すことの指導
1 何を学ぶか
Public Speakingでは、自分が興味を持った話題ならば積極的に話すことにつながるので、学習者の関心のある話す話題の見つけ方、その提示の仕方を考える。とりわけ、小学校においてスピーキングの指導法を考える。学習指導要領で示されたコミュニケーション能力の育成の意味を考える。
2 学習到達目標
話すことの2つの領域(Conversation, Public Speaking)の違いを説明できる。
CEFRで示された「話す力」を説明できる。
Classroom English の大切さを説明できる。
3 課題
Classroom Englishを用いた授業案を作成する。
CEFRの概要をレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ9 読むことの指導
1 何を学ぶか
読み方の二つの重要な方法である速読と精読を比較する。それぞれの指導の時の留意点を考える。読むことの指導において重要なプレーリーディング活動を調べる。また、読み書きの活動において、文法知識の重要性を考えて、その問題点を考える。加えて、適切な語彙指導法を考える。
2 学習到達目標
歴史的文脈において、文法訳読法が果たした枠割りを説明できる。
ボトムアップとトップダウンの2つの読み方について説明できる。
読むときのスキーマの意味を説明できる。
3 課題
文法の理解とリーディングの関係をレポートにまとめる。
語彙の教え方をレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ10 書くことの指導
1 何を学ぶか
伝統的な英作文、課題英作文、自由英作文などの特質とその指導法を考える。結束性と一貫性を意識した英文を書く。さらに、パラグラフリーディングを意識した英文の指導法を考える。機械翻訳の活用法について考えて、書くことを指導する際の問題点と活用法を考える。
2 学習到達目標
ライティングへの関心の高める方法を説明できる。
初等教育において、どの程度まで書き言葉の指導を行うか説明できる。
3 課題
子どもたちの書いた英作文を実際に訂正してみる。
各種の機械翻訳を比較してレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ11 評価と言語テスト
1 何を学ぶか
評価が英語教授の上で果たすべき役割を考える。テストの様々な種類、例えば、主観テストと客観テスト、正誤問題と穴埋め問題などの特質を考える。さまざまな評価、例えば、診断的評価、形成的評価、総括的評価を考える。また、絶対的評価と相対的評価を考える。現在、普及しつつあるCEFRの評価の基本概念を調べる。
2 学習到達目標
色々なテストの種類を説明できる。
評価の視点を説明できる。
テストを信頼性、妥当性、実用性の概念で説明できる。
3 課題
自分が過去に於いて受けてきたテストを、様々な視点で解説する。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ12 世界の英語
1 何を学ぶか
英語の歴史から世界への英語の広がりを考える。その歴史的な広がりの中で、地理的な分類、例えば、カチルによる英語の区分け(ENL, ESL, EFL)が生まれてきた経緯を考える。英語教育における英語の規範を考える。
2 学習到達目標
世界の英語の種類を説明できる。
英米英語から国際英語へというパラダイムシフトを説明できる。
アメリカ英語とイギリス英語の違いを説明できる。
3 課題
日本人の英語の特徴をレポートにまとめる。
英語学習における英語の基準は何かレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ13 小学校の英語教育
1 何を学ぶか
小学校、中学校、高校のぞれぞれのレベルでの英語教育の実態を知ることで、一貫した英語教育の在り方を構想する。早期英語教育における音声教育の可能性を探る。関連した様々な指導法(ライム、早口言葉、歌、ゲーム)などの実践法を理解する。
2 学習到達目標
日本における小学校での英語教育のおこりを説明できる。
小学校での英語音声の指導法を説明できる。
3 課題
学習指導要領では、小学校での英語教育はどのように記されているかレポートにまとめる。
言語の気づきとは何かレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ14 異文化理解に関する指導
1 何を学ぶか
学習指導要領に異文化理解の必要性が記されていることの意味を考える。英語教育の場で提示すべき多文化共生社会とはどのような社会であるか調べる。言語相対説(サピア=ウオーフの仮説)を考察して、その実例をいくつか調べる。高コンテキスト文化と低コンテキスト文化の違いを考える。さらに、日本特有の文化社会と言語の関係を考察する。
2 学習到達目標
伝統的な西洋と東洋との二限対立の分類から、多次元化しつつある現代文化を説明できる。
文化と言語の関係について説明できる。
言語相対論について説明できる。
3 課題
世界に多発する民族問題と言語の事例を収集してレポートにまとめる。
学習指導要領では異文化理解はどのように扱われているかレポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
テーマ15 教材及びICTの活用
1 何を学ぶか
英語教育における英語教材の進歩について考察して、英語教師として今後留意すべき点を考える。AIを用いた英会話の練習の可能性について説明する。生徒達の間に利用が広がりつつある機械翻訳の利点と欠点を考察して、英語教育の場での活用を考える。
2 学習到達目標
英語教材を用途によって、分類できる。
デジタル教材の利点を説明できる。
教材としてのICTを活用できる。
3 課題
小学校での英語教育教材として望ましいものを提示する。
Google 翻訳、DeepL翻訳、ChatGPT翻訳を比較して、レポートにまとめる。
4 動画資料
5 プレゼン資料
【研究】学校DX戦略コーディネータ養成カリキュラムの開発
<課 題>
〇大学院専修免許上進のインセンティブがない。
〇専修免許上進のカリキュラムに一貫性(コンセプト)がない。
〇専修免許(16単位8科目)の取得の時間的・経済的負担が大きい。
<解決案>
〇学校DX戦略コーディネータ(仮称)の養成プロクラムを構成し、全体のコンセプトを統一し、いつでも、どこからでも、学修できるプログラムを提案します。
学校DX戦略コーディネータの定義
“学校DX戦略コーディネータ”は、学校や教育機関においてデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の計画、実施、および評価をし、効果的に推進する役割を担う専門家
1.履修証明プログラム
履修証明制度とは、学校教育法第105条及び学校教育法施行規則第164条の規定に基づき、大学が教育や研究に加えてより積極的な社会貢献として、主として社会人向けに体系的な学習プログラムを開設し、その修了者に対して、法に基づく履修証明書を交付するもの。
2.オンラインによるスタートアップ講座(1日)+e-Learning8科目 16単位 )
→オンラインによるスタートアップ講座(1日)により本人確認可能
→オンラインによるスタートアップ講座(地域でのアウトリーチ可能)
3.学校DX戦略コーディネータ概論の作成
4.1期(8か月)で年間2期開設
5.受講費用 (16万円 (1単位1万円)
6.学校DX戦略コーディネータ(仮称)の養成プロクラムの特色
①教員ICT活用指導力の向上(目標)
②生成AIの活用に関する内容(追加)
③教育データの利活用に関する内容(追加)
④著作権や情報セキュリティに関する内容(追加)
7.スケジュール
令和7年度:4月から実施
8.カリキュラム
学校DX戦略コーディネータのカリキュラムを以下のように15講で示します。このカリキュラムは、デジタル技術を活用して学校の教育・運営を改革するための戦略を立案し、実行するためのスキルや知識を提供します。
【講座】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅰ)
【講座】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ)(構築中)
令和6年度 第3回 公開講座担当者会議
日時:令和6年6月27日(木) 14:30~15:30
場所:本館中会議室 zoom
内容:
1.学校DX戦略コーディネータ養成講座について
(1)「学校DX戦略コーディネータ養成講座」の趣旨(確認)
(資料)
②【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅰ):学習到達目標
③【e-Learning】学校DX戦略コーディネータ特論(Ⅱ):学習到達目標(内容含)
④ 学校DX戦略コーディネータ養成構想中プレゼン資料20240614
(2)科目と担当者(確認)
(3)各科目担当者の実施内容とスケジュールについて(依頼)
2.その他
学びの個別最適化をめざす自律活用型デジタルコンテンツデザインの実践的研究 ~ 中学校音楽科ICT学習のデジタルアーカイブの利活用にむけて ~
1.論文構成
Ⅰ コンピテンシーを育成するデジタルアーカイブの構想/考え方
Ⅱ 学びの個別最適化をめざす中学校音楽科のデジタルアーカイブづくり
Ⅲ JAPAN SEARCHへの連携をめざした情報交換のプラットフォームづくり
2.研究の目的
学びの個別最適化に対応する中学校音楽科学習デジタルアーカイブの在り方を究明する。
3.方法
Ⅰ コンピテンシーを育成するデジタルアーカイブの構想/考え方
感性を育む音楽科の役割を大切にしながら、教科目標と評価のかかわりの視点から、コンピテンシーを育む授業に対応できる授業づくりの工夫・改善策を探る。
Ⅱ 学びの個別最適化をめざす中学校音楽科のデジタルアーカイブづくり
①MEXCBTメクビットで割り振られた学習指導要領番号にあわせた、コンテンツの枠組みフレームワーク・カテゴリーや構成の整理
②生徒がコンテンツを自律的に活用できる授業の流れや学習プリントや手引の作成と工夫
③生徒の学びを可視化するスタディー・ログの残し方の工夫、音源やMIDIデータ、レポート、評価などの整理
④研究(過去の研究主題や指導案等)のデジタルアーカイブ
Ⅲ JAPAN SEARCHへの連携をめざした情報交換のプラットフォームづくり
音楽科学習の意義や価値の発信と、教育データの利活用ができる世界を目指すプラットフォームを立ち上げる。
4.主要参考文献
〇デジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省(2022)「教育データ利活用ロードマップ」
〇白井 俊(2020)「OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来」
資料
初等教科教育法(音楽)(試案)
Ⅰ はじめに
21世紀の知識基盤社会における「学力」は「他者と協働しつつ創造的に生きていく」ための資質・能力の育成である。そのために,学習活動では,他者と共に新たな知識を生み出す活動を引き出しつつ深い知識を創造させていく経験を,数多く積ませることが重要である。また,情報化や国際化が進み,社会が⼤きく変化する中で,学校,そして教師は様々な変化に直面している。児童に求められる学力の変化や授業でのICT活用など,教師はどう対応していけばよいか。
本講座では「インストラクショナルデザイン」を手がかりに,学びの基礎としてのインストラクショナルデザインを取り入れた音楽教育について考える。
Ⅱ 授業の目的・ねらい
知識基盤社会とは,新しい知識やアイデア,技術のイノベーションがほかの何よりも重視される社会である。そのイノベーションのために,他者とのコミュニケーションやコラボレーション(協働,協調)が重視され, それらが効果的・建設的に行えるように,人と人を繋ぐコミュニティやICTの役割に注目が集まっている。つまり,現在決まった答えのないグローバルな課題に対して,大人も子供も含めた重層的なコミュニティの中で,ICT を駆使して一人ひとりが自分の考えや知識を持ち寄り,交換して考えを深め,統合することで解を見出し,その先の課題を見据える社会へと,社会全体が転換しようとしている。ここでは,その高度情報社会とそれに応じて求められる音楽における資質や能力について考える。
Ⅲ 授業の教育目標
(1)「インストラクショナルデザイン」を手がかりに,効果的・効率的・魅力的な授業づくりや学びの方法について考え,自分の考えを具体的に述べることができる。
(2)21世紀に求められる学力を育む新たな授業と評価を,背景や音楽における実践事例を紹介しながら考え,説明できる。
(3)目標を分析して構造がわかると,評価規準ができる。目標の構造がわかるというのは,評価規準のなかで,重要度を決定することを考える。
(4)「教えないで学べる」学びの視点を考え,音楽教育の内容を構造化し整理し提示する。
(5)音楽教育における「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実について考える。
第1講 【21世紀に求められる学力と学習環境】
1.何を学ぶか
(1)知識基盤社会で求められる力
(2)21世紀型学力を育成する授業への変革
(3)授業・教育課程のすがた
(4)評価のすがた
(5)取り組み事例
2.学習到達目標
(1)21世紀に求められる学力について説明できる。
(2)資質・能力を引き出す授業の条件を説明できる。
3.研究課題
(1)知識習得モデルと知識創造モデルの違いを説明しなさい。
(2)知識習得モデルから知識創造モデルへの授業改善について、具体例をあげて説明しなさい。
(3)変容的評価について、具体例をあげて説明しなさい。
。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第2講 【インストラクショナルデザイン】
1.何を学ぶか
(1)インストラクショナルデザインとは
(2)音楽科教材開発とインストラクショナルデザイン
(3)ADDIEモデル(フレームワーク)の活用~授業改善と定着~
2.学習到達目標
(1)インストラクショナルデザインとは何か説明できる。
(2)ADDIEモデルについて事例をあげて説明できる。
3.研究課題
(1)ADDIEのプロセスを検討し,音楽の教材を作成しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第3講 【教育方法の歴史 ~教えと学びのパラダイムの交錯~】
1.何を学ぶか
(1)教育方法の歴史
・行動主義的学習観について
・認知主義的学習理論について
・構成主義的学習理論について
・社会構成主義的学習理論について
(2)これからの学びにおける,学習者の学びに向かう態度とは何か
2.学習到達目標
(1)教育方法の歴史をつかむ。
現行学習指導要領の転換が図られていることを理解し,説明することができる。
(2)現在の学習指導要領において,重要視されている学習者の主体的に学ぶ態度(自律的な学び)について,具体例を示しながら説明できる。
3.研究課題
(1)教育方法の歴史としての,学習観の変遷を,学習者の具体的な姿を示し,述べなさい。
(2)現在の学習観において、重要視されている学習者の主体的に学ぶ態度(自律的な学び)について、具体例を示し、述べなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第4講 【音楽科学習目標のデザイン】
1.何を学ぶか
(1)学習目標の明確化
(2)学習目標の分類
(3)明確な学習目標を設定する
2.学習到達目標
(1)ブルームの教育⽬標分類について、行動目標による例を取り挙げて説明できる。
(2)ガニェの学習成果の5分類について、具体例を挙げて説明できる。
(3)明確な学習目標について、具体的に説明できる。
3.研究課題
(1)ブルームの教育目標分類について、行動目標による例を取り上げて説明しなさい。
(2)ガニェの学習成果の5分類について、音楽教育の具体例を挙げて説明しなさい。
(3)明確な学習目標について、音楽の具体的な題材において設定しなさい。
(4)学年音楽の目標のタキソノミーテーブルを作成しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第5講 【音楽科授業の分析と設計】
1.何を学ぶか
(1)授業の目標分析
(2)教育目標の分類学
(3)題材構成と教材の構造
(4)授業の設計・開発の手順
2.学習到達目標
(1)何を学ぶのか、そのための授業のあり方について説明できる。
(2)システム的な授業設計・開発の手順を5つに分けて説明できる。
3.研究課題
(1)自分が授業を行うとするならば、何を学ぶ授業とするのかを具体的に述べなさい。学ぶことを実現するために、どのような授業とするのか、その方針を述べなさい。
(2)(1)で述べた授業を基に、システム的な授業設計について、①何をしたいのか②何を学びたいか③何を指導したいか④どのような順序で学ぶのか⑤それを指導するために何がいるのか、の5つに分けて、具体例を示しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第6講 【子どもの学習意欲を高める音楽教育】
1.何を学ぶか
(1)動機づけを高める要因
(2)ARCSモデル
(3)アンドラゴジーとペダゴジー
(4)学習意欲を高める音楽科学習指導法
(5)学ぶ意欲を保ち続けるために
2.学習到達目標
(1)学習意欲を高める音楽の指導法について説明できる。
(2)インストラクショナルデザイン(ID)の一環、ジョン・M・ケラーの ARCS(アークス)モデルについて具体的に説明できる。
(3)アンドラゴジーをもとにして学校式教育から大人の学び支援について,その違いを具体的に説明できる。
3.研究課題
(1)アンドラゴジーをもとにして、学校式教育から大人の学び支援について、その違いを具体的に5つあげて、KJ 法を使ってグループごとに分類し、説明しなさい。
(2)各グループで学習の動機づけの具体的な方法をあげて、ジョン・M・ケラーの ARCSモデルのどの分類にあたるか、説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第7講 【発達段階を踏まえた指導の充実】
1.何を学ぶか
(1)保幼、中学校の音楽科学習の接続
(2)発達段階を踏まえた音楽の感受を深める・表出する方法とその手だて
2.学習到達目標
(1)保幼小の連携、小中の学習指導要領の構成について、説明できる。
(2)発達段階を踏まえた指導の充実(低・中・高学年)について、具体的な手だてを説明できる。
3.研究課題
(1)音楽科の学習指導において、児童の発達段階を踏まえた指導の具体例を、教材(楽曲)例を用いて説明しなさい。
(2)育みたい資質・能力を焦点化した音楽科学習指導の、小中比較表を作成しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第8講 【「教えないで学べる」という新たな学び】
1.何を学ぶか
(1)J・Bキャロル(Carroll)の学校学習の時間モデル
(2)自分の人生設計ができる子どもを育てる「教えないで学べる」学習環境
(3)学校教育の情報化
2.学習到達目標
(1)「教えないで学べる」とはどのようなことか具体例を挙げて説明できる。
(2)「教えないで学べる」という新たな学びの設計ができる。
3.研究課題
(1)J・B・キャロル(Carroll)の学校学習の時間モデルについて説明しなさい。
(2)「教えないで学べる」学習環境について具体的に説明しなさい。
(3)必要な時間と労力をかけても学んでみたいと思えるキャロルのモデルに基づく個人差への対応例を挙げなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第9講 【新たな学びとしての反転授業】
1.何を学ぶか
(1)協働学習と互恵的教授法の考え方と学習効果
(2)協働学習に影響を与える要因
(3)協働学習のデザインの手法と協働学習を支援する教材開発
2.学習到達目標
(1)反転授業について、具体例な説明ができる。
(2)音楽教育における反転授業の授業設計ができる。
3.研究課題
(1)音楽教育における反転授業の学習展開について具体的に指導案を作成しなさい。
(2)音楽教育における反転授業とその効果と可能性について説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第10講 【協働的な学びのICTデザイン】
1.何を学ぶか
(1)協働学習と互恵的教授法の考え方と学習効果
(2)協働学習に影響を与える要因
(3)協働学習のデザインの手法と協働学習を支援する教材開発
2.学習到達目標
(1)協働的な学びにおけるICT活用のメリットを説明できる。
(2)協働学習の考え方を理解し、実際に授業デザインできる。
3.研究課題
(1)協働的な学びにおけるICT活用について、学習活動と方法を、具体例を挙げて説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第11講 【学びの個別最適化をめざす音楽教育】
1.何を学ぶか
(1)指導の個別化と学習の個性化
(2)学びの個別最適化
(3)個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実
2.学習到達目標
(1)一人一人の子どもの音楽技能や興味・関心によって、追究方法や内容を選ぶ授業づくりができる。
(2)協働的な学びをいかした学びの個別最適化を授業設計できる。
3.研究課題
(1)学びの個別最適化に対応する音楽科学習の授業設計例を、フローチャートで示しなさい。
(2)協働的な学びをいかした学びの個別最適化に対応する授業設計を、(1)に続けてフローチャートで示しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第12講 【カリキュラム・マネジメントと音楽科学習指導】
1.何を学ぶか
(1)資質・能力を育むカリキュラム・マネジメント
(2)教科目標と21世紀型学力
(3)補充的・発展的な学習への対応
2.学習到達目標
(1)音楽科におけるカリキュラム・マネジメントの充実について、説明できる。
(2)教科目標と評価のかかわりの視点から、コンピテンシーを育む授業づくりの工夫・改善について説明できる。
3.研究課題
(1)教科目標と21世紀型学力を関連して説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第13講 【コンピテンシーを育成するデジタルアーカイブの構築】
1.何を学ぶか
(1)コンピテンシーを育む音楽科デジタルアーカイブの構築
(2)学びを可視化するスタディー・ログや学習データ(音源、MIDIデータ、動画、レポートなど)の整理と工夫
(3)補充的・発展的な学習への対応とデジタルアーカイブ
(4)音楽科教育研究とデジタルアーカイブ
2.学習到達目標
(1)音楽科におけるデジタルアーカイブの利点を説明できる。
(2)音楽科デジタルアーカイブを構想できる。
3.研究課題
(1)音楽科デジタルアーカイブのフレームワークを構成しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第14講 【音楽の意味と価値】
1.何を学ぶか
(1)人間を知る、感じる
(2)音楽の世界
(3)音楽の見方・考え方
(4)教材の範囲とマトリックス
・鑑賞 西洋音楽史
・日本と諸外国の音楽
・ポピュラーミュージック
・表現
・歌唱と合唱
・器楽創作
2.学習到達目標
(1)音楽のおこりと発展について、説明できる。
(3)教材のマトリックスとその活用について、説明できる。
3.研究課題
(1)学年の音楽科年間指導計画を作成し、教材選定意図を説明しなさい。
4.映像資料
5.プレゼン資料
第15講 【音楽はなぜ学校に必要か~未来を生きる世代に必要なこと~】
1.何を学ぶか
(1)音楽の多様性と普遍性
~文化や歴史の理解~
(2)人間の感情と音楽・芸術表現のエネルギー
(3)感性を育む音楽科の役割
(4)想像力とイノベーション(創造性)の発展
2.学習到達目標
(1)音楽の多様性と普遍性について、音楽の例を挙げて説明できる。
(2)子ども一人一人が自分の個性に気付き、創造の担い手となる経験ができる音楽科学習を構想できる。
3.研究課題
(1)創造力を育む音楽科学習指導のために取り組むべきことを説明できる。
4.映像資料
5.プレゼン資料
Ⅳ レポート課題
課題1
課題2
Ⅴ アドバイス
課題1
課題2
Ⅵ 科目修得試験:レポート試験
Ⅶ テキスト
Ⅷ 参考文献
資料
1.学修到達目標
岐阜別院
本願寺岐阜別院(ほんがんじぎふべついん)は、岐阜県岐阜市にある浄土真宗本願寺派(西本願寺)の寺院(別院)である。開基は准如上人。
岐阜市には、東西両別院がある。真宗大谷派(東本願寺)の別院は、真宗大谷派岐阜別院。
沿革
1570年~1590年頃、本願寺11世顕如上人が美濃国に巡教の折に、美濃国厚見郡西野(現岐阜市西野町)の土豪、一柳直高(一柳直末、一柳直盛の父)が信徒となって帰依する。一柳直高の没後、その墳墓のそばに一寺が建立されたことが始まりと伝えられている。
1603年(慶長8年)、准如上人が当地を巡教した際に、一柳直盛が父の一柳直高の遺命により申し出、この寺は本願寺の坊舎とされ、岐阜御坊もしくは西野御坊と呼ばれる。
1876年(明治9年)に名称を岐阜別院と改められる。
本堂は、1645年(正保2年)には再建されるが、1713年(正徳3年)全焼、1720年(享保5年)に再建されるが、1945年(昭和20年)7月9日、岐阜大空襲により山門、鐘楼、経蔵等を除く本堂などが焼失する。現在の本堂は1951年(昭和26年)の再建である。
1975年(昭和50年)、岐阜市芥見南山3丁目に「岐阜別院芥見分院」が建立される。
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E9%A1%98%E5%AF%BA%E5%B2%90%E9%98%9C%E5%88%A5%E9%99%A2)
資料
三輪神社
美濃国神名帳に正二位美和大明神とある創立不詳の古社。社殿は、永禄年間に建立されたが、その後破損し、現在の本殿は元禄年間に再建されたものである。本殿は、昭和43年に岐阜市の重要文化財に指定されているほか、参道の石鳥居は昭和51年に市重要文化財、参道のスギの木は昭和51年に市の天然記念物にそれぞれ指定されている。
拝殿
本殿
資料
田谷神明神社
創立年代は不詳である。古老の口伝によると、椋椅(くらはし)某が此の地にきて田畑を開墾し、谷水を使った。地名も「田谷」といい、通称「田谷宮」と里人等に親しまれた。部落の名も「くらはし」から藏柱と改名されたのである。
承久年間より江馬家の領主の庇護により石浦・田谷(上・下)・沖田・かじや・下垣内の各集落に神社を建立し守護してもらった。
元禄七年大垣藩主戸田采女正の検地の際八畝二十歩の除地がある。後年になるが、年代も不明であるが、石浦宮を除いて田谷宮神明神社に合併合祀されている。棟札等に「天明三年、本宮再建氏子中、二滝より舟橋まで不残」とあり、天保三年の棟札に氏子は六十軒と記されている。
石浦宮の神鏡には明治四年田谷、森合祭とあり、このとき合併合祀されたのであろう。
石仏と奇岩群
大雨見山(おおあまみやま)(標高1336m)の北西麓にあたる蔵柱(くらばしら)川沿いに石仏という地名があり、そこにある高さ約12mの仏像に似た石柱が「石仏」である。その付近には“鏡岩”、“仏器岩”、“獅子頭岩”といった名前のついた奇岩と称する岩が山すそにある。いずれも大雨見山層群の宮川谷層に属する火山岩類のうち、比較的軟らかく風化作用を受けやすい凝灰岩からなる。見る方向によっていろいろな形状に見えることからそれぞれに名称がつけられたものである。
高山市国府町から県道76号で上宝町に向かい,大坂峠(通称十三墓峠)を越え2km程下ったところに濃飛バスの「石仏前(いしぼとけまえ)」バス停がある。
バス停の奥に,カラ松の間から高さ12cm程のまるで仏様のような形をした岩肌が突出している。これが地名の由来の「石仏岩」で,足元には小さな祠(ほこら)が建てられ祀られている。周囲にも点々と岩肌が露出し,屏風岩(びょうぶいわ),駒掛岩(こまかけいわ),鏡岩,箪笥岩(たんすいわ)等と名付けられ,全体が「石仏と奇岩群」として高山市の天然記念物に指定されている。
「石仏と奇岩群」は,どのようにしてつくられたのであろうか?
今から6600万年前~6000万年前の中生代白亜紀最末期から新生代古第三紀にわたり,現在の大雨見山(国府,丹生川,上宝町にまたがる山)を中心に,約100㎢にわたって流紋岩質マグマによる火山活動が起こった。このときできた溶岩や凝灰岩,火砕流堆積物を主体とする地層をまとめて「大雨見山層群」という。「石仏と奇岩群」の岩石の本体は,大雨見山層群の流紋岩溶岩である。この溶岩は,中に青灰色の玉ズイ(石英の微小な結晶の集まり)を含んでいて,「球顆流紋岩(きゅうかりゅうもんがん)」という。溶岩の一部は大坂峠近くにも露出し,風化した部分から数cm~こぶし大程の玉ズイの塊を見つけることができる。
石仏岩は,6000万年という長い年月をかけ,風化や侵食を受けた球顆流紋岩が,偶然にも仏様の容姿になって現れたものである。
引用:飛騨地学研究会 寺門 隆治様
【授業】デジタルアーカイブ概論
第1講 デジタルアーカイブの基礎
1.目 的
デジタルアーカイブは、「デジタル」と「アーカイブ」という言葉からできた和製英語と言われています。デジタルアーカイブとは何か? デジタルアーキビストに必要な能力は何か?ここでは、言葉の意味と発展の歴史から、基本的な考え方を理解し、今後のデジタルアーカイブの方向性を考えます。
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブとは何か説明できる。
② デジタルアーカイブがどのように発展してきたかについて具体例をあげ説明できる。
③ デジタルアーキビストに求められている能力について具体的に説明できる。
3.課 題
① デジタルアーカイブとは何か自身の立場で説明しなさい。
② デジタルアーカイブがどのように発展してきたか説明しなさい。
③ デジタルアーキビストに求められている能力は何か自身の立場で説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第2講 デジタルアーカイブ開発と活用プロセス
1.目 的
デジタルアーカイブの利用は、資料の提示や提供から始まり、課題解決、知的創造等の処理へと進みます。またデジタルアーカイブを活用し、新しい「知」の創造を求め、さらに新しい「知」と人々の経験を付加し、新たな知的活動へと発展します。ここでは、デジタルアーカイブの開発と活用プロセスについて考えます。
2.学習到達目標
①デジタルアーカイブの活用について具体例を挙げて説明できる
②資料の選定評価について説明できる。
③デジタルアーカイブのプロセスや記録方法について説明できる。
3.課 題
①デジタルアーカイブの活用について具体例を挙げて説明してください。
②資料の選定評価の課題について説明してください。
③デジタルアーカイブのプロセスや記録方法について説明してください。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第3講 デジタルアーカイブの評価とメタデータ
1.目 的
デジタルアーカイブは、対象とする資料(情報資源)の分野も多岐にわたり、プロジェクト規模なども異なるため、それぞれにあわせた評価手法が求められます。そこで、本講では、デジタルアーカイブの自己点検ツールとして考案された「デジタルアーカイブアセスメントツール」の内容を把握し、その評価項目の中でも重視されているメタデータについて、記述のための国際標準、国際指針として制定されている事例から学びます。
2.学習到達目標
① 「デジタルアーカイブアセスメントツール」の内容について説明できる。
② 記述のための国際標準、国際指針などの事例について説明できる。
③ 資料(情報資源)のメタデータ記述ができる。
3.課 題
① 「デジタルアーカイブアセスメントツール」の評価項目の内、あなたが重要だと思う項目について、なぜそう思うかを含めて説明してください。
② 具体的に何か資料(情報資源)を一つ取り上げ、その資料のメタデータ記述項目を設定した上で実際の記述を行ってください。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第4講 デジタルアーカイブの利活用
1.目 的
デジタルアーカイブは、1990年代の初期から、過去から現在の資料をデジタル化し、次の世代への伝承と現状での利活用を目指して開発が進められてきた。デジタルアーカイブの基本は、過去~現在の資料の収集・保管、デジタル化、さらに現状での利活用と次の世代への伝承である。
過去~現在の各種資料を収集・保管し、次のように使われる。
①次世代へのデジタルコンテンツの確かな伝承
②国内外のデジタルコンテンツの流通と利活用
ここでは、図書館や博物館等におけるデジタルアーカイブの利活用について考える。
2.学習到達目標
① 図書館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明できる。
② 博物館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明できる。
③ デジタルアーカイブの共通利用について説明できる。
3.課 題
① 図書館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明しなさい。
② 博物館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明しなさい。
③ デジタルアーカイブの共通利用について説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第5講 デジタルアーカイブによる地域活性化
1.目 的
知識基盤社会においてデジタルアーカイブを有効的に活用し,新たな知を創造するという本学独自の「知の増殖型サイクル」の手法により,地域課題に実践的な解決方法を確立するために,地域に開かれた地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成をする。このことにより,地域課題に主体的に取り組む人材を養成する大学として,伝統文化産業の振興と新たな観光資源の発掘並びにデジタルアーカイブ研究による地方創成イノベーションの創出について具体的に考える。
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブと地域課題解決について説明できる。
② 地方創成イノベーションの創出について具体的に説明できる。
3.課 題
① 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブにより,地域の文化産業を振興するための方策を3つ挙げて説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
※本映像は本学の学部の授業(情報の管理と流通)の内容の一部を利用して提供しています。
6.資料
第6講 文化はどのように記録するの?
1.目 的
近年,デジタルアーカイブの対象である“文化”の意味が以前に比べて広がっていること,“文化”は時代によって変化するものであることを理解し,様々な文化のデジタル化(記録),デジタル化の際の留意点について学びます。
2.学習到達目標
①デジタルアーカイブの対象である“文化”について説明できる。
②記録に応じて,多様なデジタル化の方法を説明できる。
③記録の際の留意点について説明できる。
3.課 題
① 身近な“文化”をひとつ挙げ,具体的な記録方法を挙げてください。
② ①で挙げた記録方法の特性を説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
③ 沖縄おうらい
第7講 デジタルデータはどのように管理・流通するの?
1.目 的
情報社会においてデジタル化・データの蓄積をする意味について理解し,具体的なデータの管理方法および流通方法について学びます。また,情報社会におけるデジタルアーカイブの管理と流通の重要性についても考えます。
2.学習到達目標
①デジタルアーカイブの資料データの管理に必須であるメタデータの役割について説明できる。
②データの流通について多様な発信方法があることを理解し,説明できる。
③情報社会においてデータの管理と流通が重要である理由を説明できる。
3.課 題
① デジタルアーカイブにおいて,なぜ管理と流通が重要なプロセスであるのか,具体例を挙げて説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
② 情報の発信と伝達
第8講 デジタルアーカイブと知的財産権(1)
1.目 的
デジタルアーキビストとして、アーカイブを計画し、そして資料収集し、そして構築し、そして利用許諾し、また運用していくという、こういったときに必要な権利処理について説明する。
2.学習到達目標
① デジタルアーキビストに著作権処理の能力が必要であることについて具体的に説明ができる。
② 著作者の権利について具体的に説明できる。
③ 著作権の契約書を作成できる。
3.課 題
① デジタルアーキビストに著作権処理の能力が必要であることについて具体的に説明しなさい。
② 著作者の権利について具体的に説明しなさい。
③ 著作権の契約書を作成しなさい。
4.プレゼン資料
第9講 デジタルアーカイブと知的財産権(2)
1.目 的
著作権について、自分の立ち位置とは関係ない形で第三者的に実践の試みの良い部分と課題について理解を深め、基本的な理解を図った後に、実践の中から法律など制度的な課題について考えます
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブの実践における著作権に関する課題について説明できる。
② 著作権のデジタルアーカイブの活用に関する課題について具体例を挙げて説明できる。
3.課 題
1.デジタルアーカイブの実践における著作権に関する課題について説明しなさい。
2.著作権のデジタルアーカイブの活用に関する課題について具体例を挙げて説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第10講 ジャパンサーチとデジタルアーカイブ活用基盤
国立情報学研究所名誉教授 高野明彦氏
1.目 的
ジャパンサーチは,書籍等分野,文化財分野,メディア芸術分野など,さまざまな分野のデジタルアーカイブと連携して,我が国が保有する多様なコンテンツのメタデータをまとめて検索・閲覧・活用できるプラットフォームである.このジャパンサーチについて理解を深め,基本的な理解を図った後に,メタデータの連携⽅法について考えます.
2.学習到達目標
① ジャパンサーチの目的について説明できる.
② メタデータの連携方法について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
① ジャパンサーチについての課題について説明しなさい.
② ジャパンサーチAPIの活⽤例について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.映像資料
第11講 世界のデジタルアーカイブの発展とその活用
東京大学大学院情報学環 時実象一氏
1.目 的
デジタルアーカイブの種類っていうふうに考えていったときに,書籍,文書,新聞それからテレビ・放送,映画,音楽・音声,舞台芸術,写真,それから美術品があります.その他にも,それとかあとはウェブページ,ゲーム,ソフトウェア,その他というようなのがあります.ここでは,世界のデジタルアーカイブの発展とその活用について考えます.
2.学習到達目標
① 世界のデジタルアーカイブの動向ついて説明できる.
② 世界のデジタルアーカイブを俯瞰して,その活用の変化について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
① ジャパンサーチについての課題について説明しなさい.
② ジャパンサーチAPIの活⽤例について具体例を挙げて説明しなさい.
3.プレゼン資料
4.映像資料
第12講 デジタルアーカイブと法制度の現在地点
骨董通り法律事務所パートナー弁護士 福井健策氏
1.目 的
著作権について,自分の立ち位置とは関係ない形で第三者的に実践の試みの良い部分と課題について理解を深め,基本的な理解を図った後に,実践の中から法律など制度的な課題について考えます.
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブの実践における著作権に関する課題について説明できる.
② 著作権のデジタルアーカイブの活用に関する課題について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
① デジタルアーカイブの実践における著作権に関する課題について説明しなさい.
② 著作権のデジタルアーカイブの活用に関する課題について具体例を挙げて説明しなさい.
③ デジタルアーカイブ憲章について,課題を説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.映像資料
第13講 AIと人間の学び
赤堀侃司(東京工業大学名誉教授)
1.目 的
第1次AIブームから第2次AIブームへと移り変わり、生成AIを活用する人間の学びに変化が生じています。これからの私たちの学びに必要となる7つの資質能力とAIについて学びます。
2.学習到達目標
① 第1次AIブームから第2次AIブームへと移り変わり、変化した生成AIの学びについて説明することができる。
② 生成AIの発展により、私たちの学びに求められる7つの資質能力について説明することができる。
3.課 題
① 生成AIの進化から、これからの私たち人間の学びに求められる資質能力について説明しなさい.
4.プレゼン資料
AIと人間の学び(赤堀先生)
5.映像資料
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6.資 料
① AIと人間の学び 壁の向こうで答えているのはAIか人か? (単行本)発売日 : 2022/3/31
② 第11講「AIと人間の学び」デジタルアーカイブin岐阜2023(赤堀先生)
第14講 人とAIの学習研究から考えるこれからの教育
益川弘如(聖心女子大学教授)
1.目 的
人はどのように学ぶのか、また、どのようなときに深く学ぶのかという認知科学の知見に基づき,人の学びと人工知能やAIがつくり上げていく知能を比較することで、AIとの共生時代である今、人間としての「価値ある学び」やそれらの活用による私たちの学びの変容について学びます。
2.学習到達目標
① AI時代における「価値ある学び」について説明することができる。
② 人工知能や生成AIを活用した際の人間の学びの変容について説明することができる。
③ 生成AIを活用した具体的な授業事例から、学習観や授業観をとおして私たちの学びの本質を説明することができる。
3.課 題
① AI時代における「価値ある学び」とデジタル化された情報との関係について説明しなさい.
② 人工知能や生成AIの効果的な活用と私たちの学びの変容について説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
② 第12講「人とAIの学習研究から考えるこれからの教育」
第15講 人工知能(AI)とデジタルアーカイブの現状と未来
澤井進(岐阜女子大学特任教授)
1.目 的
「人工知能とデジタルアーカイブの一体化が未来のブレークスルー,デジタル文化遺伝子となる」というアイディアについて、「AIとデジタルアーカイブの関係」、「デジタルアーカイブの利活用」、「生成AIの驚異的進化」、「AIとデジタルアーカイブが創る未来」、「デジタル文化遺伝子を目指して」の5つの内容から学びます。
2.学習到達目標
① 生成AIとデジタルアーカイブのそれぞれの機能からみた関係性について説明することができる。
② デジタルアーカイブを活用した人工知能との一体化によってもたらされる新たな可能性とは何か、説明することができる。
③ デジタル文化遺伝子というアイディアについて説明することができる。
3.課 題
① デジタル文化遺伝子の重要な役割とは何か、800字で説明しなさい。
4.プレゼン資料
人工知能(AI)とデジタルアーカイブの現状と未来(澤井先生)
5.動画資料
6.資料
2.第13講「人工知能(AI)とデジタルアーカイブの現状と未来」
テキスト
【テキスト】
1.2023版デジタルアーカイブ概論_テキスト(最終)久世_20240401
2.2023版デジタルアーカイブ概論_テキスト(最終)久世_20240401(Word版)
3.2023版デジタルアーカイブ概論_テキスト(最終)久世_20240509
4.2023版デジタルアーカイブ概論_テキスト(最終)久世_20240509(Word版)