【授業】家庭機器工学
Ⅰ はじめに
家庭用電化製品や通信機器などの動作や制御、仕組み、および、情報処理を学ぶ。スマートフォンや家電製品、自動車のエンジン制御など、私たちの日常生活に欠かせない分野で、情報の伝達処理における電子の流れについて学ぶ。また、冷蔵庫やエアコン、洗濯機などの家庭用電化製品も電子工学の技術により電子センサーと制御回路を備えており、これらについても学ぶ。
Ⅱ 授業の目的・ねらい
家庭用電化製品や通信機器などの動作や制御、仕組み、関連する法令等を理解し、これらの機器を適切に選択して、安全に利用するすることができる。
Ⅲ 授業の教育目標
第1講~第15講の各研修目標に基づいて、テキストと動画教材を利用して、家庭機器について理解し、各講の課題に取り組むことで、家庭機器の安全な利用法の習得を図る。
第1講 電気製品
1.何を学ぶか
身のまわりの電気製品について知り、省エネについて理解し、安全に使用することを学ぶ。
2.学習到達目標
① 身のまわりの電気製品について理解することができる。
② 身のまわりの電気製品について説明することができる。
3.研究課題
① 身のまわりの電気製品をひとつ選び、調べたことをレポートにまとめなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第2講 LED照明
1.何を学ぶか
白熱電球や蛍光灯を抑えて圧倒的な普及率となっているLED照明のメリットや特性について知り、使用条件に合った種類のLED照明を選択することを学ぶ。
2.学習到達目標
① LED照明のメリットを説明できる。
② 使用条件に合った種類のLED照明を選択することができる。
3.研究課題
① 使用条件に合ったLED照明の選び方について説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第3講 ディスプレイ
1.何を学ぶか
パソコンやテレビなどで使われているディスプレイの種類を理解し、仕組みを知って、目的に合ったディスプレイを選んで利用することを学ぶ。
2.学習到達目標
① ディスプレイの種類を説明できる。
② ディスプレイの仕組みを理解できる。
3.研究課題
① ディスプレイの仕組みと,種類についてまとめなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第4講 電池
1.何を学ぶか
電池の特徴と仕組みを知り、目的に合った電池を選んで安全に利用することを学ぶ。
2.学習到達目標
① 電池の特徴を説明できる。
② 電池の仕組みを理解できる。
3.研究課題
① 電池のしくみと特性についてまとめなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第5講 家庭の電気設備
1.何を学ぶか
電気が家庭に届くまでの仕組みを知り、家庭の電気設備の仕組みを理解して、安全に家庭用電気機器を利用することを学ぶ。
2.学習到達目標
① 電気が家庭に届くまでの仕組みを理解できる。
② 家庭の電気設備の仕組みを理解できる。
3.研究課題
① 家庭の電気設備の仕組みを説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第6講 電気工具と部品
1.何を学ぶか
資格がなくてもできる簡単な電気配線の道具の使い方を知り、電気部品や電子部品の仕組みを知る。
2.学習到達目標
① 電気工具の種類と使い方を理解できる。
② 電気部品,電子部品の仕組みについて理解できる。
3.研究課題
① 電気部品,電子部品の仕組みについて説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第7講 電気製品と安全
1.何を学ぶか
家庭の電気製品は、日常生活に欠かせないもので、仕組みを知り、正しく使用することで安全に利用することを学ぶ。
2.学習到達目標
① 家庭内の電気製品の特長を理解できる。
② 家庭内の電気製品を安全に使用することができる。
3.研究課題
① 家庭内の電気製品を安全に使用するための方法について具体的に説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第8講 コンピュータ
1.何を学ぶか
コンピュータの仕組みを知り、目的に合ったパソコンを選んで利用することを学ぶ。
2.学習到達目標
① コンピュータの仕組みを理解できる。
② 目的に合ったパソコンを選んで利用できる。
3.研究課題
① 目的に合ったパソコンの選び方について説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第9講 通信
1.何を学ぶか
通信の仕組みを理解し、現在のデジタル機器と通信の関係について学ぶ。
2.学習到達目標
① 通信の仕組みを理解できる。
② 日本の通信の歴史を理解できる。
3.研究課題
① 通信の仕組みについて説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第10講 インターネットとWebブラウザ
1.何を学ぶか
インターネットの仕組みを理解し、Webブラウザの種類と特徴、Webブラウザに実装されるようになったAIの利用方法について学ぶ。
2.学習到達目標
① インターネットの仕組みを理解できる。
② Webブラウザを利用してできることについて説明できる。
3.研究課題
① Webブラウザを利用してできることについて説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第11講 電子メールとSNS
1.何を学ぶか
電子メールの仕組みと利用の仕方を理解するとともに、SNS の特徴と注意点について知り、安全に利用することを学ぶ。
2.学習到達目標
① 電子メールの仕組みと利用の仕方を理解できる。
② SNS の特徴と注意点について説明できる。
3.研究課題
① 電子メールの仕組みと利用の仕方について説明しなさい。
② SNS の特徴と注意点について説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第12講 メーリングリストとネットを利用したサービス
1.何を学ぶか
メーリングリストの仕組みを理解し、ネットを利用したサービスの仕組みを知り、安全に利用することを学ぶ。
2.学習到達目標
① メーリングリストの仕組みと利用の仕方を理解できる。
② ネットを利用したサービスの仕組みを知り,安全に利用できる。
3.研究課題
① ネットを利用したサービスの仕組みと安全な利用方法について説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第13講 セキュリティ
1.何を学ぶか
ウィルスの種類や活動について知り、セキュリティの仕組みを理解して、安全に利用することを学ぶ。
2.学習到達目標
① セキュリティについて理解できる。
② ウィルスの活動とセキュリティ対策について説明できる。
3.研究課題
① ウィルスの活動とセキュリティ対策について説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第14講 データ記憶装置
1.何を学ぶか
データ記憶装置の種類と機能を理解し、目的に合ったデータ記憶装置を選んでデータの利用・管理することを学ぶ。
2.学習到達目標
① データ破損とデータ破損対策について説明できる。
② データ記憶装置の特性を知り,適切に利用することができる。
3.研究課題
① データ記憶装置の特性に合った利用法について説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
第15講 暗号化
1.何を学ぶか
暗号化の仕組みを知り、セキュリティ対策について理解し、情報を安全に取り扱うことを学ぶ。
2.学習到達目標
① 暗号化の仕組みを理解できる。
② 情報セキュリティポリシーについて説明できる。
3.研究課題
① セキュリティ対策について説明しなさい。
4.プレゼン資料
5.動画資料
Ⅳ レポート課題
課題1
家庭の電気製品は,私たちの日常生活に欠かせないもので,さまざまな目的で使用されている。家庭で使う電気製品は,正しく使用することで安全に利用できる。家庭内の加熱器具をひとつ取り上げて、その仕組みと安全に利用方法について1200文字以内で記述しなさい。
課題2
脆弱性とは,コンピュータのOSやソフトウェアにおいて,プログラムの不具合や設計上のミスが原因となって発生した情報セキュリティ上の欠陥のことを言う。インターネットに接続しているコンピュータにおける情報セキュリティ上の大きな問題のひとつになっている。コンピュータのセキュリティ対策について1200文字以内で記述しなさい。
Ⅴ アドバイス
課題1解説
家庭内には様々な加熱器具がある。その中から、例えば、IHを取り上げて、電磁誘導加熱の仕組みを説明し、自動調理機能を使う場合には,説明書に明記されている大きさの調理器具を使って調理器具の温度を調べるセンサーが正しく働くようにすることなどの正しい使い方について書く。
課題2解説
コンピュータのセキュリティ対策は、個人や組織がデータやプライバシーを守るために重要で、主な対策は次のものである。
・ソフトウェアの更新: OSやアプリケーションを最新の状態に保つ
・ウイルス対策ソフトウェアを導入する
・強固なパスワードと多要素認証を導入する.
・不審なメールを見極める
・情報の持ち出しを制限する
これらを網羅して、詳しく記述する。
Ⅵ 科目修得試験:レポート試験
Ⅶ テキスト
Ⅷ 参考文献
① よくわかる電気機器(森北出版)
② 電気機器学の基礎理論(コロナ社)
【授業】教育課程特講(幼・小)
Ⅰ はじめに
今般の子ども・子育て支援関係の人材に対する需要の増加等を受け,私立施設を中心として,幼稚園において幼児教育の質を支える優秀な教員の確保が喫緊の課題となっている.また,平成19年度の岐阜県の幼稚園教諭免許状授与件数の77.9%は二種免許状であり,一種免許状への上進の必要性が高まっている.
また,教育再生実行会議第十二次提言では,一人一人の多様な幸せと社会全体の幸せ(ウェルビーイング)の実現を目指し,学習者主体の教育に転換することを提言している.そのために,教師の質の向上や多様な人材の活用のための方策や「教学マネジメント指針」に基づく密度の高い組織的な大学教育の展開が求められている.
社会,特に子どもを取り巻く環境が多様化し,幼稚園や認定こども園で幼児教育に携わる教員にもこうした状況に対応する資質・能力の向上が求められる.とりわけ,幼児教育の現場で中心的な役割を担う中堅層(ミドルリーダー)の果たすべき役割は大きい.
しかし,中堅層の多くは二種免許状所有者であり,その専門性を向上させるためには教育委員会の研修で学ぶ教育の最新事情とともに,理論と実践を往還する内容が必要といえる.そのために,教員養成大学においても免許法認定講習等で,二種免許状保有者の専門性の向上を図り,上進を推進することが求められている.
そこで,教員自身が時代や社会,環境の変化を的確につかみ取り,その時々の状況に応じた適切な教育・保育の提供を行うためには,個々の教員が自ら課題を持って,主体的に研修に参加する研修体制の確立が必要である.その際,受講者のニーズに応じて柔軟に研修内容を組み合わせたり,ワークショップ型研修方法を取り入れたりして,受講者が主体的に学ぶ講座の場を考えていく必要がある.
ここでは,幼稚園教諭の資質向上を目指すキャリアステージにおける講座の在り方を研究し,幼児教育の新たなキャリアである幼児教育コーディネータの養成について考える.
Ⅱ 授業の目的・ねらい
・幼稚園教諭の資質向上を目指すキャリアステージにおける講座の在り方を研究し,幼児教育の新たなキャリアである幼児教育コーディネータの養成について考える.
Ⅲ 授業の教育目標
幼児教育コーディネータ養成コースは,「地域・学校園における幼児教育の研修及び専門的指導」のための研修講座の計画立案実践能力,組織化,および地域課題解決への具体的対応力を身につけることにより,地域,学校園における保幼こ小連携などの幼児教育をコーディネートできる人材の育成や,その能力の向上を図ることを目標とする.
参 考
幼児教育コーディネータ
幼児教育コーディネータとは、幼児期の子供たちの教育に関する計画やプログラムを立案し、実施する役割を担う専門家です。彼らは、保育園や幼稚園、学校、地域センターなど、幼児教育施設や関連する組織で働くことが一般的です。
幼児教育コーディネータは、幼児の発達段階や教育ニーズを理解し、それに基づいて教育プログラムを計画します。彼らは、子供たちの認知、言語、身体運動、社会的・情緒的発達を促進するための教育活動や遊びを設計し、教材や資源を選定します。
また、幼児教育コーディネータは、教育スタッフや保護者と連携し、教育目標の達成や子供たちの成長をサポートします。彼らは、教育プログラムの実施状況をモニタリングし、評価を行い、必要な調整や改善を提案します。
さらに、幼児教育コーディネータは、地域の教育関係者や専門家と協力し、最新の教育トレンドや研究成果を把握し、教育プログラムの品質向上に努めます。また、保護者や地域のコミュニティとの関係構築も重要な役割です。
総合的に言えば、幼児教育コーディネータは、子供たちの幼児期における学びや成長を支援するための教育環境を構築し、教育プログラムを適切に運営する責任を担っています。
幼児教育コーディネータの資質や能力
①幼児の発達理解: 幼児期の発達段階や特性を理解し、それに基づいて教育プログラムを設計する能力。
②教育知識: 幼児の教育に関する知識や専門知識を持ち、最新の教育トレンドや研究成果について常に学習を続ける姿勢。
③コミュニケーション能力: 教育スタッフ、保護者、関係者との円滑なコミュニケーションを図り、意見や情報を効果的に伝える能力。
④リーダーシップ: 教育プログラムの計画と実施をリードし、教育スタッフを指導・支援するリーダーシップ能力。
⑤問題解決能力: 日常的な課題や問題に対して冷静かつ柔軟に対応し、解決策を見つける能力。
⑥組織能力: 教育プログラムや予算、資源の管理と調達能力。効率的な計画立案やスケジュール管理、必要な資材や教材の選定・調達を行う能力。
⑦学習環境の作成: 魅力的で豊かな学習環境を構築し、幼児の好奇心と探究心を促進する能力。
⑧カリキュラム設計: 幼児の発達ニーズに合わせたカリキュラムの設計と実施能力。
⑨評価とモニタリング: 教育プログラムの評価とモニタリングを行い、効果的な改善策を提案する能力。
⑩共働性と協力: 教育スタッフや保護者、地域の関係者と協力し、共同作業とコラボレーションを行う能力。
⑪情熱と優しさ: 幼児への情熱と愛情を持ち、子供たちの成長と幸福を最優先に考える心。
第1講 幼児教育に関する社会的背景
1.目 的
子どもは幼児期のうちに,社会性や表現力,人間関係など,社会でよりよく生きるために必要な力の基礎を学ぶ.生活や遊びのあらゆる体験をとおして学びを得て,人間的な成長を目指すのが幼児教育である.ここでは,幼児教育に関する社会的背景について考える.
2.学修到達目標
・幼児教育に関する社会的な課題について説明できる.
・幼稚園教員に求められる専門性について具体例を示して説明できる.
・幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について説明できる.
3.課 題
(1)幼稚園教員の資質向上についてその方策について説明しなさい.
(2)幼稚園教員に求められる専門性について,具体例を挙げて説明しなさい.
(3)それぞれ地域の教員のキャリアステージにおける資質の向上に関する指標を説明しなさい.
(4)幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方の課題について具体例を挙げて説明するとともに,その解決方法を示しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
2.「幼稚園教員の資質向上について-自ら学ぶ幼稚園教員のために」(報告):平成14年6月24日:幼稚園教員の資質向上に関する調査研究協力者会議報告
3.公立の小学校等の校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する指針
4.岐阜県「教員のキャリアステージ」における資質の向上に関する指標【幼稚園等】
5.「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)」
第2講 幼児教育コーディネータ
1.目 的
子どもは幼児期のうちに,社会性や表現力,人間関係など,社会でよりよく生きるために必要な力の基礎を学ぶ.生活や遊びのあらゆる体験をとおして学びを得て,人間的な成長を目指すのが幼児教育である.ここでは,幼児教育に関する社会的背景について考える.
2.学修到達目標
・幼児教育に関する社会的な課題について説明できる.
・幼稚園教員に求められる専門性について具体例を示して説明できる.
・幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について説明できる.
3.課 題
(1)幼児教育コーディネータついて説明しなさい.
(2)幼児教育コーディネータの活動について具体的に説明しなさい.
(3)幼児教育コーディネータと幼児教育アドバイザーの違いについて具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.平成 30 年度「幼児教育の推進体制構築事業の成果に係る調査分析」成果報告書
2.幼保小の架け橋プログラムの実施に向けての手引きの参考資料(初版)
第3講 ハイブリット型授業のデザイン
1.目 的
未来社会を見据えて育成すべき資質・能力を育むためのこれら3つの「新たな学び」やそれを実現していくための「新たな学びの空間」を形成するためにICTを効果的に活用することが重要である.さらに,ICTを活用することで,チームとしての学校の経営力を高め,教育の質の向上と教員が子供と向き合う時間的・精神的余裕を確保することにつながる.そこで,ここでは遠隔授業の教育利用・研究での課題について考える.
2.学修到達目標
・ハイブリット型授業について具体的に説明できる.
・ハイブリット型授業について授業設計ができる.
3.課 題
(1)遠隔教育の変遷について説明しなさい.
(2)ハイブリット型授業の3つのパターンについて,具体例を挙げて説明しなさい.
(3)ハイブリット型授業を具体的に企画しなさい.
(4)ハイブリット型授業の課題について具体例を挙げて説明しなさい.
(5)遠隔教育の必要性について具体例を挙げて説明しなさい.
(6)遠隔協働学習を企画し,実際にやってみなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第4講 「教えないで学べる学習」という新たな学び
1.目 的
「インストラクショナルデザイン」や「教えないで学べる」学習環境は,キャロルの学校学習の時間モデル(2)の授業の質を高め,授業理解力を助け,学習機会や学習持続力を高めるための手法であり,学習環境でもある.「教えないで学べる」ためには,これらの手法や環境を整備することによって実現するものであり,学習者の学ぶ意欲を促し,自律的に継続して学ぶ力をつけていくことが重要である.
2.学修到達目標
・「教えないで学べる」とはどのようなことは具体例を挙げて説明できる.
・「教えないで学べる」という新たな学びの設計ができる.
3.課 題
(1)J・B・キャロル(Carroll)の学校学習の時間モデルについて説明しなさい.
(2)「教えないで学べる」学習環境について具体的に説明しなさい.
(3)「教えないで学べる」研修を実現するための手立てを考えなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
第5講 キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力の構造化
1.目 的
幼稚園教諭として不易とされる資質能力と新たな課題に対応できる力並びに組織的・協働的に諸問題を解決する力を中心にキャリアステージに対応した幼稚園教諭の資質能力を明確化し,講座の学習目標の分析と構造化を図り,資質能力とのカリキュラムマップを作成するとともに各講座のタキソノミーテーブルについて考える.
2.学修到達目標
・キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力を説明できる.
3.課 題
(1)キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力を説明しなさい.
(2)キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力は,どのような活動によって向上できるかについて具体例を挙げて説明しなさい.
(3)キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力について,自己をメタ認知し,どの部分が不足し,その不足を補う方法を説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインのタキソノミーテーブル
第6講 幼児教育コーディネータ養成カリキュラム
1.目 的
幼児教育にまつわる社会的な課題である幼児教育の人材の質の向上は,特にミドルリーダーを対象に幼稚園教諭2種免許を1種免許に上進すると共に,国内外における幼児教育の重要性についての認識を高め,幼児教育の量の拡充だけでなく,質の向上を求める声を高め,新たな学びを創造する資質が幼稚園教員にも求められていることの再認識をすることが必要である.ここでは,幼児教育コーディネータ養成カリキュラムについて考える.
2.学修到達目標
・幼児教育コーディネータに求められる資質能力を説明できる.
3.課 題
(1)幼児教育コーディネータに求められる資質能力を説明しなさい.
(2)インストラクショナルデザイン指導力について具体例を挙げて説明しなさい.
(3)インストラクショナルデザインを活用した授業改善について,具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.【講義】教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン
第7講 幼児教育コーディネータの学習目標の分析
1.目 的
目標の構造は,子どもの実態によって変わる.子どもの実態,先生の指導方法・指導力,そういうことを含めた教材研究がなされて初めて目標分類ができる.ここでは,幼児教育コーディネータの学習目標の分析を考える.
2.学修到達目標
・BS.ブルームの「教育目標の分類学」を説明できる.
3.課 題
(1)あなたは,どのような場面でメディアの影響を強く受けている と思うか,また,どのような場面でメディアの影響をあまり受けていないと思うか説明しなさい.
(2)テレビなどのCMは,専門家がなんとか視聴者をひきつけようとして創作した作品である.どんなCMが印象に残っているか.それは何故か.メディアの特性をどのように使っているか具体例を示して説明しなさい.
(3)インターネットで,いくつかの教材を調べて,その教材の有効性を5段階で判定しなさい.そして,どのような要因でその判定結果になったかを説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
第8講 新たな学びと教育リソース
1.目 的
日本では1980年代から「自己教育力」が推奨され,「自ら学び自ら考える力」が重視されている.このことは,他律的でなく自律的な学習態度の教育が重要になっている.ここでは,この実践的資質能力の向上と,反転授業での活用を想定した教育リソースの開発について考える.
2.学修到達目標
・反転授業について具体例を挙げて説明できる.
・反転授業について具体的に授業設計ができる.
3.課 題
(1)反転授業とその効果と可能性について説明しなさい.
(2)反転授業の学習展開について具体的に説明しなさい.
(3)反転授業の学習展開について具体的に指導案を作成しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.反転授業
第9講 教えて考えさせる授業の展開
1.目 的
小学校理科における児童の多視点映像教材を活用した実験支援方法に関する研究を通じて,“教えて考えさせる授業”の展開について考える.
2.学修到達目標
・多視点映像教材の処理方法について順を追って説明できる.
・多視点映像教材を使った“教えて考えさせる授業”への展開について説明できる.
3.課 題
(1)多視点映像教材の処理方法について順を追って説明しなさい.
(2)多視点映像教材を使った“教えて考えさせる授業”への展開について説明しなさい.
(3)マルチアングル映像と多視点映像の違いと特徴を説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第10講 研修の目標とその評価方法
1.目 的
研修の設計の考え方において,1960年代に米国の教育工学研究者のロバート・メーガー (Robert F. Mager)は,次の3つの質問をすることで,研修の目標と評価方法を定めることの重要性について考える.
2.学修到達目標
・ロバート・メーガー (Robert F. Mager)の3つの質問について説明できる.
・研修目標の明確化について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
(1)ロバート・メーガー (Robert F. Mager)の3つの質問について説明しなさい.
(2)研修目標の明確化について具体例を挙げて説明しなさい.
(3)「知識習得モデル」と「知識創造モデル」の違いと特徴を説明しなさい.
(4)変容的評価について説明をしなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第11講 自律的なオンライン研修の分析と設計
1.目 的
教えない研修が実現するためには,自律的な学習者となることが重要であり,自律的な学習者であれば自律的なオンライン研修が実現する.ここでは,自律的なオンライン研修の分析と設計について考える.
2.学修到達目標
・e-Learningという学習について説明できる.
・研修の効果分析について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
(1)自律的なオンライン研修について,具体的に企画しなさい.
(2)研修の効果測定について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
第12講 教育活動をデジタルアーカイブする
1.目 的
日本の授業のみならず具体的に諸外国の授業をアーカイブ化し,長期保存を考えデジタルアーカイブ手法による関連教育資料の構成について考える.
2.学修到達目標
・授業分析に必要な教育資料の構成について説明できる.
・授業分析手法について具体的に説明できる.
3.課 題
(1)授業分析に必要な教育資料の構成について具体例を挙げて説明しなさい.
(2)授業分析手法について具体的に説明しなさい.
(3)英国の授業分析を授業アーカイブプロジェクトの例に倣って、行ってみなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第13講 親子のコミュニケーションを分析する
1.目 的
活動を教育として適用するためには,活動についての親子の状況を調査し,親子の共同学習として,どのような指導方法,展開をさせるか検討する必要がある.そこで,この「動く紙おもちゃ作り」の教材化と意識の調査を考える.
2.学修到達目標
・コミュニケーションの定義について説明できる.
・コミュニケーションを促す講座の設計について説明できる.
3.課 題
(1)コミュニケーションの定義について具体的に説明しなさい.
(2)コミュニケーションを促す講座を設計しなさい.
(3)コミュニケーションに関する独自の調査用紙を作成しなさい
.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第14講 「新たな学びの空間」の構成と学習環境
1.目 的
放課後児童クラブを「新たな学びの空間」として社会の中に定義し,「新たな学びの空間」に求められる機能や学習環境,カリキュラム,指導方法を考える.
2.学修到達目標
・新たな学びの空間について説明できる.
・新たな学びの空間における幼児教育コーディネータに求めるものについて説明できる.
3.課 題
(1)放課後子どもプランの課題について具体的に説明しなさい.
(2)新たな学びの空間について具体的に説明しなさい.
(3)新たな学びの空間における幼児教育コーディネータの必要性について説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第15講 「教える」から「学ぶ」への変革
1.目 的
行動主義の代表としてはバラス・スキナー(B.F.Skinner),認知主義の代表としてはピアジェ(J,Piaget)の理論を取り上げ,カリキュラム改革運動期における教授・学習論について考える.さらに,構成主義的学習論から社会的構成主義に至る経緯を考える.
2.学修到達目標
・教授学習に関する基本的な理論を具体的に説明できる.
・行動主義と認知主義の2つの学習論の区別を説明できる.
3.課 題
(1)行動主義的学習論と認知主義的学習論,構成主義的学習論に対応した課題(問題)を作成しなさい.
(2)社会人の学習方法の特徴について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.【講義】教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン
Ⅳ 総合課題
課題1 第1から第8講の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめよ.
課題2 第9から第15講の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめてよ.
Ⅴ アドバイス
課題1解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
課題2解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
Ⅵ 科目習得試験
レポート試験
Ⅶ テキスト
幼児教育コーディネータ概論_テキスト完成版最終(第2版)20230306
Ⅷ 参考文献
主にテキストの中に記してある文献が参考になります.
Ⅸ 資料
【授業】教育課程特講(小・中)
1.はじめに
小中連携教育については,これまで全国的な取組の検証や支援の在り方等に関する検討はなされていない.児童が,小学校から中学校への進学において,新しい環境での学習や生活へ移行する段階で,不登校等が増加したりするいわゆる中1ギャップが指摘されている.各種調査によれば,「授業の理解度」「学校の楽しさ」「教科や活動の時間の好き嫌い」について,中学生になると肯定的回答をする生徒の割合が下がる傾向にあることや,「学習上の悩み」として「上手な勉強の仕方がわからない」と回答する児童生徒数や,暴力行為の加害児童生徒数,いじめの認知件数,不登校児童生徒数が中学校1年生になったときに大幅に増える実態が明らかになっている.
小・中学校が地域において小中連携,一貫教育をどのように展開していくか考えた場合,児童生徒の義務教育9年間におけるよりよい学びの実現や生徒指導上の様々な課題の解決のためには,小中連携,一貫教育と地域連携に併せて取り組むことで大きな効果が期待できる.
また,現行制度上,小学校教員は全教科を指導し,中学校教員は特定の教科を指導しているが,各学校段階の中で職能を高めることに加え,小中一貫教育を契機として,異なる学校段階の教科指導について学ぶことで教員の資質能力の幅を広げるとともに質を更に高め,義務教育段階の児童生徒のための教員となることで,義務教育の目的の実現,目標の達成をよりよく図っていく必要がある.
教員が学校種の枠を越えて義務教育段階の教員となるための工夫の在り方として,他校種における教育の在り方について早い段階から学習し,その良いところを吸収することができるよう,例えば,新規採用された教員を採用から数年以内に他校種で勤務させる等,小・中学校教員間の人事交流を促進していくことが考えられる.具体的には,都道府県の人事異動方針に小・中学校間の教職員の交流の促進を定めることが考えられ,その際市町村,都道府県間の連携を一層深め,対応していくことが必要である.
参 考
小中連携教育コーディネータとは何か?
小中連携教育コーディネータは、小学校と中学校の連携を図りながら教育を進める役割を担う教育関係者です。彼らは、小学校と中学校の教育内容や教育方針を調整し、スムーズな学習の継続を支援する役割を果たします。
小中連携教育コーディネータは、以下のような業務を担当することがあります。
①カリキュラムの連携: 小学校と中学校の間で、学習内容や教育目標の連携を図ります。これにより、学習の継続性や段階的な学習の進行が確保されます。
②教育相談の支援: 小学校の教師や中学校の教師、または生徒や保護者など、関係者の教育相談に対応します。連携教育コーディネータは、適切な情報やアドバイスを提供し、教育に関する問題や課題の解決を支援します。
③行事やイベントの企画: 小学校と中学校の連携を深めるために、さまざまな行事やイベントを企画・実施します。これにより、生徒たちが互いの学校や学年を知り、友情や協力関係を築く機会が提供されます。
④連携ミーティングの開催: 小学校と中学校の教職員や管理職が参加するミーティングを定期的に開催し、情報共有や連携を図ります。これにより、教育内容や教育方針の調整が円滑に行われます。
⑤小中連携教育コーディネータは、小学校と中学校の間で連携を促進し、教育の一貫性や質の向上を図るために重要な役割を果たしています。
小中連携教育コーディネータには、以下のような資質と能力が求められます。
①教育に関する専門知識: 教育カリキュラムや教育法などに関する深い知識が必要です。小学校と中学校の教育内容や進路指導について理解していることが重要です。
②コミュニケーション能力: 小学校の教師、中学校の教師、生徒、保護者、教育委員会など、さまざまな関係者と円滑にコミュニケーションを図る能力が必要です。情報を適切に伝えたり、相手の意見を理解し協力関係を築くことが求められます。
③プランニング能力: 教育の連携計画やイベントの企画、ミーティングの運営などを計画的に進める能力が必要です。時間管理や優先順位の設定、目標達成に向けた戦略的なアプローチが重要です。
④問題解決能力: 教育に関する問題や課題を発見し、解決策を見つける能力が求められます。柔軟な思考や創造性を活かし、関係者と協力して解決に向けて取り組むことが重要です。
⑤リーダーシップ能力: 小中連携の推進や関係者の指導、チームのまとめ役としてのリーダーシップを発揮する能力が必要です。ビジョンを持ち、他のメンバーを引っ張って目標に向かって進めることが求められます。
⑥柔軟性と協調性: 小学校と中学校の間で異なる教育環境やカリキュラムの特性を理解し、柔軟に対応する能力が求められます。また、関係者との協力や協調性を持ち、共通の目標に向けて努力することが重要です。
第1講 小中連携に関する社会的背景
小中連携教育,一貫教育に取り組む学校,市町村においては,小学校から中学校への進学において,新しい環境での学習や生活へ移行する段階で,不登校等の生徒指導上の諸問題につながっていく事態等(いわゆる中1ギャップ)に直面し,小学校から中学校への接続を円滑化する必要性を認識し,小中連携教育,一貫教育に取り組み始めたケースが見られる.特に,学校間の連携・接続に関する現状と課題認識においても述べたとおり,児童生徒の発達が早まっていることを踏まえ,小学校高学年から中学校入学後までの期間に着目し,当該期間に重点的な取組を行う例が見られる.
小中連携,一貫教育に取り組み始めた契機がいわゆる中1ギャップに直面したことであったとしても,学校,市町村においては,それぞれの取組にあたっての目的を明確化するとともに関係者で共有し,学校全体で組織的に取り組むことで,小中一貫教育の成果を上げることが期待される.
【学習到達目標】
・小中連携教育に関する社会的な課題について説明できる.
・小学校教員に求められる専門性について具体例を示して説明できる.
・小学校と中学校の円滑な接続の在り方について説明できる.
【課 題】
1.教員の資質向上についてその方策について説明しなさい.
2.小中連携教育に求められる専門性について,具体例を挙げて説明しなさい.
3.それぞれ地域の教員のキャリアステージにおける資質の向上に関する指標を説明しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第1講_小中連携に関する社会的背景)
【動画資料】
第2講 小中連携教育コーディネータ
本制度は,教員が新たに他校種の免許を取得する必要もなく,学校にとって活用しやすいものであると思われるが,小学校教諭の免許状を有していない中学校教員は,大学における養成課程において小学校における教科の指導法等について学修していないことから,小学校における指導に困難を伴うことがあるとの指摘もある.そこで,実際の小学校における指導に当たっては,小学校の養成課程の内容を学修するために,小中連携教育コーディネータという新たなキャリアを取得することにより,小中連携教育がスムーズに行うことができる.
【学習到達目標】
・小中連携教育コーディネータついて説明できる.
・小中連携教育コーディネータの活動について具体的に説明できる.
【課題】
1.小中連携教育コーディネータついて説明しなさい.
2.小中連携教育コーディネータの活動について具体的に説明しなさい.
3.ペダゴジー(pedagogy)とアンドラゴジー(andragogy)に違いについて具体例を挙げて説明しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第2講_小中連携教育コーディネータ)
【動画資料】
第3講 ハイブリッド型授業のデザイン
未来社会を見据えて育成すべき資質・能力を育むためのこれら3つの「新たな学び」やそれを実現していくための「新たな学びの空間」を形成するためにICTを効果的に活用することが重要である.さらに,ICTを活用することで,チームとしての学校の経営力を高め,教育の質の向上と教員が子供と向き合う時間的・精神的余裕を確保することにつながる.そこで,ここでは「新たな学び」の一つである遠隔授業の教育利用・研究での課題について考える.
【学習到達目標】
・ハイブリット型授業について具体的に説明できる.
・ハイブリット型授業について授業設計ができる.
【課題】
1.遠隔教育の変遷について説明しなさい.
2.ハイブリット型授業の3つのパターンについて,具体例を挙げて説明しなさい.
3.ハイブリット型授業を具体的に企画しなさい.
4.ハイブリット型授業の課題について具体例を挙げて説明しなさい.
5.遠隔教育の必要性について具体例を挙げて説明しなさい.
6.遠隔協働学習を企画し,実際に実践してみなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第3講_ハイブリッド型授業のデザイン)
【動画資料】
第4講 「教えないで学べる」という新たな学び
「インストラクショナルデザイン」や「教えないで学べる」学習環境は,キャロルの学校学習の時間モデルの授業の質を高め,授業理解力を助け,学習機会や学習持続力を高めるための手法であり,学習環境でもある.「教えないで学べる」ためには,これらの手法や学習環境を整備することによって実現するものであり,学習者の学ぶ意欲を促し,自律的に継続して学ぶ力をつけていくことが重要である.
【学習到達目標】
・「教えないで学べる」とはどのようなことは具体例を挙げて説明できる.
・「教えないで学べる」という新たな学びの設計ができる.
【課題】
1.J・B・キャロル(Carroll)の学校学習の時間モデルについて説明しなさい.
2.「教えないで学べる」学習環境について具体的に説明しなさい.
3.「教えないで学べる」研修を実現するための手立てを考えなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第4講_「教えないで学べる学習」という新たな学び)
【動画資料】
第5講 キャリアステージに対応した中学校教諭に求められる資質・能力の構造化
中学校教諭として不易とされる資質・能力と新たな課題に対応できる力並びに組織的・協働的に諸問題を解決する力を中心にキャリアステージに対応した中学校教諭の資質・能力を明確化し,講座の学習目標の分析と構造化を図り,資質・能力とのカリキュラムマップを作成するとともに各講座のタキソノミーテーブルについて考える.
【学習到達目標】
・キャリアステージに対応した中学校教諭に求められる資質・能力を説明できる.
【課題】
1.キャリアステージに対応した中学校教諭に求められる資質・能力を説明しなさい.
2.キャリアステージに対応した中学校教諭に求められる資質・能力は,どのような活動によって向上できるかについて具体例を挙げて説明しなさい.
3.キャリアステージに対応した中学校教諭に求められる資質・能力について,自己をメタ認知し,どの部分が不足し,その不足を補う方法を説明しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第5講_キャリアステージに対応した中学校教諭に求められる)
【動画資料】
第6講 小中連携教育コーディネータ養成カリキュラム
小中連携にまつわる社会的な課題である教員の質の向上は,特に資質向上期の教員を対象に教員免許の併有を推進すると共に,国内外における学校教育の重要性についての認識を高め,学校教育の量の拡充だけでなく,質の向上を求める声を高め,新たな学びを創造する資質が教員にも求められていることの再認識をすることが必要である.ここでは,小中連携教育コーディネータ養成カリキュラムについて考える.
【学習到達目標】
・小中連携教育コーディネータに求められる資質・能力を説明できる.
【課題】
1.小中連携教育コーディネータに求められる資質・能力を説明しなさい.
2.インストラクショナルデザイン指導力について具体例を挙げて説明しなさい.
3.インストラクショナルデザインを活用した授業改善について,具体例を挙げて説明しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第6講_小中連携教育コーディネータ養成カリキュラム)
【動画資料】
第7講 学習目標の分析と学習目標のデザイン
目標の構造は,子どもの実態によって変わる.子どもの実態,先生の指導方法・指導力,そういうことを含めた教材研究がなされて初めて目標分類ができる.ここでは,小中連携教育コーディネータの学習目標の分析を考える.
【学習到達目標】
・BS.ブルームの「教育目標の分類学」を説明できる.
【課題】
1.ブルームの教育目標分類について,行動目標による例を取り上げて説明しなさい.
2.ガニェの学習成果の5分類について,具体例を挙げて説明しなさい.
3.明確な学習目標について,具体的な単元において設定しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第7講_学習目標の分析と学習目標のデザイン)
【動画資料】
第8講 教育DX時代における新たな学び
子供たち一人一人に個別最適化され,創造性を育む学びとは何か,その実現のための“新たな学び”とはどのような学びで,従来の学びとどのように異なるのかについて考える.
【学習到達目標】
・教育DX時代の社会の変化について説明できる.
・教育DX時代における新たな学びについて具体例を示して説明できる.
・従来の学びと教育DX時代における“新たな学び”との関係について説明できる.
【課題】
1.教育DX(Digital Transformation)についてその効果と可能性について説明しなさい.
2.GIGAスクール構想について,具体例を挙げて説明しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第8講_教育DX時代における学び)
【動画資料】
第9講 21世紀に求められる学力と学習環境
21世紀に求められる学力を育む新たな授業と評価について,背景や実践事例を紹介しながら考える.
【学習到達目標】
・21世紀に求められる学力について説明できる.
・資質・能力を引き出す授業の条件を説明できる.
【課題】
1.知識基盤社会に求められる学力について説明しなさい.
2.21世紀型スキルについて,具体例を挙げて説明しなさい.
3.評価の方法について具体例を挙げて説明しなさい.
4.変容的評価を行う指導案を作成しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第9講_21世紀に求められる学力と学習環境)
【動画資料】
第10講 新たな学びと教育リソース
日本では1980年代から「自己教育力」が推奨され,「自ら学び自ら考える力」が重視されている.このことは,他律的でなく自律的な学習態度の教育が重要になっている.ここでは,この実践的資質・能力の向上と,反転授業での活用を想定した教育リソースの開発について考える.
【学習到達目標】
・反転授業について具体例を挙げて説明できる.
・反転授業について具体的に授業設計ができる.
【課題】
1.反転授業とその効果と可能性について説明しなさい.
2.反転授業の学習展開について具体的に説明しなさい.
3.反転授業の学習展開について具体的に指導案を作成しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第10講_新たな学びと教育リソース)
【動画資料】
第11講 教えて考えさせる授業の展開
小学校理科における児童の多視点映像教材を活用した実験支援方法に関する研究を通じて,教えて考えさせる授業の展開について考える.
【学習到達目標】
・多視点映像教材の処理方法について順を追って説明できる.
・多視点映像教材を使った“教えて考えさせる授業”への展開について説明できる.
【課題】
1.多視点映像教材の処理方法について順を追って説明しなさい.
2.多視点映像教材を使った,教えて考えさせる授業への展開について説明しなさい.
3.マルチアングル映像と多視点映像の違いと特徴を説明しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第11講_教えて考えさせる授業の展開)
【動画資料】
第12講 研修の目標とその評価方法
研修の設計の考え方において,1960年代に米国の教育工学研究者のロバート・メーガー (Robert F. Mager)は,次の3つの質問をすることで,研修の目標と評価方法を定めることの重要性について考える.
【学習到達目標】
・ロバート・メーガー (Robert F. Mager)の3つの質問について説明できる.
・研修目標の明確化について具体例を挙げて説明できる.
【課題】
1.ロバート・メーガー (Robert F. Mager)の3つの質問について説明しなさい.
2.研修目標の明確化について具体例を挙げて説明しなさい.
3.「知識習得モデル」と「知識創造モデル」の違いと特徴を説明しなさい.
4.変容的評価について説明をしなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第12講_研修の目標とその評価方法)
【動画資料】
第13講 自律的なオンライン研修の分析と設計
教えない研修が実現するためには,自律的な学習者となることが重要であり,自律的な学習者であれば自律的なオンライン研修が実現する.ここでは,自律的なオンライン研修の分析と設計について考える.
【学習到達目標】
・e-Learningという学習について説明できる.
・研修の効果分析について具体例を挙げて説明できる.
【課題】
1.自律的なオンライン研修について,具体的に企画しなさい.
2.研修の効果測定について具体例を挙げて説明しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第13講_自律的なオンライン研修の分析と設計)
【動画資料】
第14講 協働的な学びのデザイン
人は社会的な関わりの中で学び,柔軟な知識を育てていく.このベースとなる考えを知識の社会的構成主義モデル(三宅,2011)と呼んでいる.これは人がもともと持っている他人との相互作用を通して自分自身の考えを少しずつ向上させる能力を顕在化し,その試みを繰り返すことによって人は社会的に賢くなっていくという考え方 (Palincsar & Brown ,1984; Miyake,N ,1986)について考える.
【学習到達目標】
・協働学習の考え方を理解し実際に授業デザインできる.
・ワークショップの手法を5種類説明できる.
・ジグソー学習について説明できる.
【課題】
1.協働学習の必要性について具体例を挙げて説明しなさい.
2.知識構成型ジグソー法による指導案を作成しなさい.
3.大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)を参考に,知識構成型ジグソー法の教材を作成しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第14講_協働的な学びのデザイン)
【動画資料】
第15講 「教える」から「学ぶ」への変革
行動主義の代表としてはバラス・スキナー(B.F.Skinner),認知主義の代表としてはピアジェ(J,Piaget)の理論を取り上げ,カリキュラム改革運動期における教授・学習論について考える.さらに,構成主義的学習論から社会的構成主義に至る経緯を考える.
【学習到達目標】
・教授学習に関する基本的な理論を具体的に説明できる.
・行動主義と認知主義の2つの学習論の区別を説明できる.
【課題】
1.行動主義的学習論と認知主義的学習論,構成主義的学習論に対応した課題(問題)を作成しなさい.
2.社会人の学習方法の特徴について具体例を挙げて説明しなさい.
【プレゼン資料】
小中連携教育コーディネータ概論_プレゼン(第15講_「教える」から「学ぶ」への変革)
【動画資料】
テキスト
1.小中連携教育コーディネータ概論_テキスト_表紙
2.小中連携教育コーディネータ概論_テキスト
デジタルアーカイブin岐阜2024
~ 新時代のリスキリング講座 ~
日 時:令和7年2月9日(日) 9:00~12:00(予定)
会 場:オンライン講座 (Zoomを使用)+e-Learaning講座
主 催:岐阜女子大学教育推進会議・岐阜女子大学デジタルアーカイブ研究所
後 援:デジタルアーキビスト資格認定機構、日本教育情報学会、デジタルアーカイブ学会(予定)
受講対象:社会人
① AI人材の養成
オンライン講座_令和7年2月9日(日)9:00~12:00
- 生成AI最前線
セッション | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
生成AI最前線 | 加藤 邦人 | 岐阜大学工学部人工知能研究推進センター長 | 生成AIの現在地(仮題) |
コーディネータ | 澤井 進(岐阜女子大学特任教授) |
e-Learning(オンデマンド講座)
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
人工知能(AI)特論 | 澤井 進 | 岐阜女子大学特任教授 | AIの過去から未来へのプロローグ ー『コンピュータ歴史博物館』が語るAI文化 |
知能の迷宮を解き明かす-暗号解読とチューリングテストの謎めく挑戦 | |||
AI kouza 3 2 1 知識が翼を得る瞬間-知識表現とエキスパートシステムの知の舞台裏 | |||
間の脳のなどと深層学習の魔法 目を持ったコンピュータが見せる未知の領域 | |||
シンギュラリティの扉を叩け | |||
機械翻訳の新時代-トランスフォーマー革命と「生成AI」の驚異的進化 | |||
AIの過去・現在・未来 - 未来への飛翔 – | |||
人工知能(AI)とデジタルアーカイブの現状と未来 | |||
生成 AI と学習コンテンツ | |||
赤堀侃司 | 東京工業大学名誉教授 | AIと人間の学び | |
益川弘如 | 聖心女子大学教授 | 人とAIの学習研究から考えるこれからの教育 |
② デジタルアーキビストの養成
オンライン講座_令和7年2月9日(日)9:00~12:00
- デジタルアーカイブの起源と未来
セッション | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
デジタルアーカイブの起源と未来 | 吉見俊哉 | 國學院大學教授・東京大学名誉教授 | 日本にとってデジタルアーカイブとは何か(仮題) |
加藤 諭 | 東北大学学術資源研究公開センター 史料館 教授 | 『デジタル時代のアーカイブ系譜学』
~アーカイブの概念史~(仮題) |
|
コーディネータ | 井上 透(岐阜女子大学教授) |
e-Learning(オンデマンド講座)
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
デジタルアーカイブ概論 | 林 知代 | 岐阜女子大学 | デジタルアーカイブの基礎 |
櫟 彩見 | デジタルアーカイブ開発と活用プロセス | ||
谷 里佐 | デジタルアーカイブの評価とメタデータ | ||
熊﨑康文 | デジタルアーカイブの利活用 | ||
久世 均 | デジタルアーカイブによる地域活性化 | ||
加藤真由美 | 文化はどのように記録するの? | ||
加藤真由美 | デジタルデータはどのように管理・流通するの? | ||
吉川 晃 | デジタルアーカイブと知的財産権(1) | ||
坂井知志 | デジタルアーカイブと知的財産権(2) | ||
高野明彦 | 国立情報学研究所名誉教授 | ジャパンサーチとデジタルアーカイブ活用基盤 | |
時実象一 | 東京大学大学院情報学環 | 世界のデジタルアーカイブの発展とその活用 | |
福井健策 | 骨董通り法律事務所パートナー弁護士 | デジタルアーカイブと法制度の現在地点 |
③ 学校DX戦略コーディネータの養成
オンライン講座_令和7年2月9日(日)9:00~12:00
- 学校DX戦略とその理論
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
学校DX戦略とその理論 | 東原義訓 | 信州大学名誉教授 東原学び研究所 | 学校DX戦略コーディネータとは(仮題) |
堀田龍也 | 東京学芸大学大学院教育学研究科 教授 | NEXTGIGAスクールへの展望(仮題) | |
武藤久慶 | 文部科学省 教育課程課長 | NEXTGIGAスクールとは(仮題) | |
コーディネータ | 村瀬康一郎(岐阜女子大学教授) |
e-Learning(オンデマンド講座)
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
学校DX戦略コーディネータ特講【Ⅰ】 | 久世 均 | 岐阜女子大学教授
デジタルアーカイブ研究所長 |
教育DX時代における新たな学び |
21世紀に求められる学力と学習環境 | |||
主体的・対話的な深い学びの実現 | |||
学習目標とその明確化 | |||
学習目標のデザイン | |||
教えて考えさせる授業の展開 | |||
協働的な学びのデザイン | |||
「教えないで学べる」という新たな学び | |||
遠隔授業のデザイン手法 | |||
自律的なオンライン授業の分析と設計 | |||
新たな学びと教育リソース | |||
教育活動をデジタルアーカイブする | |||
思考力を高めるための学習プロセスの反応分析 | |||
高大連携による地域課題探究型学習 | |||
「教える」から「学ぶ」への変革 |
テーマ | 講 師 名(敬称略) | 所 属 | 講演テーマ |
学校DX戦略コーディネータ特講【Ⅱ】 | 高木 徹 | アイティ・マネジメント研究所CEO | 学校DX(デジタルトランスフォーメーション)の基本概念 |
教育テクノロジーのトレンドと展望 | |||
デジタル教育プラットフォームの導入 | |||
教育データの活用と分析 | |||
デジタルリテラシーと教育 | |||
教育のカスタマイズと個別化 | |||
デジタルコンテンツの制作と活用 | |||
オンライン教育とリモートワーキング | |||
村瀬康一郎 | 岐阜女子大学 | デジタルセキュリティとプライバシー | |
教育ICTのインフラ整備 | |||
久世 均 | 岐阜女子大学 | デジタル教育の評価と効果検証 | |
高木 徹 | アイティ・マネジメント研究所CEO | イノベーションとチェンジマネジメント | |
高木 徹 | アイティ・マネジメント研究所CEO | プロジェクトマネジメントとリーダーシップ | |
デジタル教育の法的規制と倫理 | |||
学校DX戦略の策定と展望 |
【講座】地域の文化資源を守り、知識基盤社会を支える人材の育成
1.ジャパンサーチとデジタルアーカイブ活用基盤
国立情報学研究所名誉教授 高野明彦氏
1.動画資料
2.プレゼン資料
:ジャパンサーチとデジタルアーカイブ活用基盤
2.世界のデジタルアーカイブの発展とその活用
東京大学大学院情報学環 時実象一氏
1.動画資料
2.プレゼン資料
世界のデジタルアーカイブの発展とその活用
3.デジタルアーカイブと法制度の現在地点
骨董通り法律事務所パートナー弁護士 福井健策氏
1.動画資料
2.プレゼン資料
デジタルアーカイブと法制度の現在地点