アーカイブ年: 2022
平成25年 文部科学省委託事業 「教員の資質能力向上に係る先導的取組支援事業」
【報告書】教育委員会等との連携による教員の実践的資質能力向上システムの構築短期大学から大学院まで体系化した教員養成カリキュラムの開発と教材資料の流通・提供
「教員の資質迫ヘ向上に係る先導的取組支援事業」事業計画書
補足資料(教員養成概要)
リーフレット
教員の資質能力向上に関する先導的取組支援事業
大学・大学院の教師教育での理論と実践の融合への試行
沖縄女子短期大学からの編入生_履修モデルコース
学士課程教育の質的転換を支える学修支援環境に関する研究【1】
報告書(岐阜女子大学)
教育委員会等との連携による教員の実践的資質能力向上システムの構築
関係論文
1 人 1 台のコンピュータを活用した教育実践の教育的評価
デジタルアーカイブのメディア環境を生かしたデジタル学習材の開発研究
沖縄地域文化資料のデジタルアーカイブ管理システムの開発
学習者の特性を活かすデジタル学習材の開発【1】
学習者の特性を活かすデジタル学習材の開発【2】
学習者の特性を活かすデジタル学習材の開発【3】
学習者の特性を活かすデジタル学習材の開発【4】
学習者の特性を活かす教育用メディア端末に関する総合的研究
学習者の特性を活かす教育用メディア端末に関する総合的研究【8】
学習者の特性を活かす教育用メディア端末に関する総合的研究【9】
学習者の特性を活かす教育用メディア端末に関する総合的研究【10】
平成26年度 文部科学省委託事業「総合的な教師力向上のための調査研究事業」
教育課題に対応するための教員養成カリキュラムの開発教育委員会等との連携した大学・大学院における実践的科目を取り入れた履修カリキュラムの開発・試行
総合的な教師力向上のための調査研究事業成果報告書
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインテキスト
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインテキスト(アーカイブ専修テキスト)
平成27年度 文部科学省委託事業 「現職教員の新たな免許状取得を促進する講習等開発事業」
事業の目的
現在,現職職員に対しては大学や地方公共団体の教育センター等において,多様な学習機会が提供されている。特に,教員免許状更新制度は,教員免許状に一定の有効期限を付し,その時々で求められる教員として必要な資質能力が確実に保持されるよう,必要な刷新(リニューアル)を行う仕組みとして,平成 21 年4月に導入され,既に約6年が経過した。しかし,時間や場所の制約により,多忙な現職教員が免許状更新講習を受講することが困難な場合が少なくない。今後,ハイレベルで実践的な免許状更新講習の実現するためには,教員がいつでもどこでも学習できる体制を整備することが重要になってくる。
そこで,岐阜女子大学では沖縄女子短期大学の協力を得て,岐阜女子大学の免許状更新講習を,TV会議システムを利用して,遠隔でも受講できるように試行的に運用し,遠隔免許状更新講習の在り方について実証的調査研究を行ったので報告する。
現職教員の新たな免許状取得を促進する講習等開発事業(説明)
平成28年度現職教員の新たな免許状取得促進する講習等開発事業
事業報告書
現職教員の新たな免許状取得を促進する講習等開発事業(PPT)
「ハイレベルな免許更新講習における対面と遠隔の教育効果に関する研究」
現職教員に関するアンケート
リーフレット
リーフレット1
リーフレット2
平成28年度 文部科学省委託事業 「現職教員の新たな免許状取得を促進する講習等開発事業」
概要
○ハイレベルな教員免許状更新講習と免許法認定講座・大学院等を連携させ、教員が学び続け資質の向上を図るために、教員免許状更新講座【対面授業・通信教育】を受講した教員を対象に、課題の提出により文部科学省免許法認定公開講座の単位認定を行う教育モデルプログラムを展開する。
○遠隔地に勤務する教員が文部科学省免許法認定講座を受講しやすくするために、インターネットを活用した文部科学省免許法認定講座を実施する。
○小学校の英語教育を推進するため、小学校の教員に対する中学校英語免許状を取得できる免許法認定講習等を開催し、中学校英語免許状の取得を促進する。
平成28年度現職教員の新たな免許状取得促進する講習等開発事業
H28事業決定書
事業委託契約書
平成29年度 文部科学省委託事業 「現職教員の新たな免許状取得を促進する講習等開発事業」
事業の目的
現在,現職職員に対しては大学や地方公共団体の教育センター等において,多様な学習機会が提供されている。特に,教員免許状更新制度は,教員免許状に一定の有効期限を付し,その時々で求められる教員として必要な資質能力が確実に保持されるよう,必要な刷新(リニューアル)を行う仕組みとして,平成 21 年4月に導入され,既に約9年が経過した。しかし,時間や場所の制約により,多忙な現職教員が免許状更新講習を受講することが困難な場合が少なくない。今後,ハイレベルで実践的な免許状更新講習の実現するためには,教員がいつでもどこでも学習できる体制を整備することが重要になってくる。
そこで,岐阜女子大学では沖縄女子短期大学の協力を得て,岐阜女子大学の免許状更新講習を,TV会議システムを利用して,遠隔でも受講できるように試行的に運用し,遠隔免許状更新講習の在り方について実証的調査研究を行ったので報告する。
平成29年度_事業報告書
平成29年度 文部科学省委託事業 「私立大学研究ブランディング事業」
知識基盤社会においてデジタルアーカイブを有効的に活用し,新たな知を創造するという本学独自の「知の増殖型サイクル」の手法により、地域課題に実践的な解決方法を確立するために、地域に開かれた地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成のための基盤整備をする。このことにより,地域課題に主体的に取り組む人材を養成する大学として、地方創成イノベーションの実現と伝統文化産業の振興並びに観光資源の発掘を行う。
03 事業計画書
ブランディングちらし
平成30年度 文部科学省委託事業 「現職教員の新たな免許状取得を促進する講習等開発事業」
目 的
教員免許状更新制度は,平成21年4月導入され約9年が経過したが,時間や場所の制約により多用な現職教員が受講することが困難な場合が少なくない。学び続ける教員となるための制度も不十分と思料する。教員が「いつでも」「どこでも」学習できる体制を整備するために,岐阜女子大学では,平成27年度から3年間の本事業の実績を元に各教育委員会や沖縄女子短期大学の協力を得て,教員免許状更新講習と免許法認定公開講座・大学院等を連携し,免許法認定公開講座の効率的な実施のため,更新講習等にも活用可能な講習の開発並びに免許法認定公開講座の改善を図る。
事業実施計画書
H31成果報告書_表紙
成果報告書
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令和3年度 幼稚園教諭免許法認定講習等の在り方に関する調査研究推進事業
幼児教育の新たなキャリアである幼児教育コーディネータの養成カリキュラムの開発・試行
1.社会的背景
●今般の子ども・子育て支援関係の人材に対する需要の増加等を受け、私立施設を中心として、幼稚園において幼児教育の質を支える優秀な教員の確保が喫緊の課題となっている。
●平成19年度の岐阜県の幼稚園教諭免許状授与件数の77.9%は二種免許状であり、一種免許状への上進の必要性が高まっている。
●教育再生実行会議第十二次提言では、一人一人の多様な幸せと社会全体の幸せ(ウェルビーイング)の実現を目指し、学習者主体の教育に転換することを提言している。
●そのために、教師の質の向上や多様な人材の活用のための方策や「教学マネジメント指針」に基づく密度の高い組織的な大学教育の展開が求められている。
2.本事業の目的
社会、特に子どもを取り巻く環境が多様化し、幼稚園や認定こども園で幼児教育に携わる教員にもこうした状況に対応する資質能力の向上が求められる。とりわけ、幼児教育の現場で中心的な役割を担う中堅層(ミドルリーダー)の果たすべき役割は大きい。しかし、中堅層の多くは二種免許状所有者であり、その専門性を向上させるためには教育委員会の研修や10年ごとの教員免許状更新講習で学ぶ教育の最新事情とともに、理論と実践を往還する内容が必要といえる。本免許法認定講習では、二種免許状保有者の専門性の向上を図り、上進を推進する。
3.調査研究事業の内容
(1)ハイブリット型授業のデザインと教えないで学べる学修環境の整備
新しい社会のGlobal・Innovationに対応した継続性を必要とした生涯学習の実現や将来の“afterコロナ”時
代への対応も含め、対面授業を基本としつつe-learningを組み合わせた講習で実施し、その教育の方法と技術
を確立すると共に、従来の講義形式から脱却し、教えないで学べる学習環境の整備と講座の設計を行う。
(2)キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力の構造化
幼稚園教諭として不易とされる資質能力と新たな課題に対応できる力並びに組織的・協働的に諸問題を解決
する力を中心にキャリアステージに対応した幼稚園教諭の資質能力を明確化し、講座の学修目標の分析と構
造化を図り、資質能力とのカリキュラムマップを作成するとともに各講座のタキソノミーテーブルを作成する。
(3)幼児教育の新たなキャリアである幼児教育コーディネータ の養成カリキュラムの開発
教員自身が時代や社会、環境の変化を的確につかみ取り、その時々の状況に応じた適切な教育・保育の提供を
行うためには、個々の教員が自ら課題を持って、主体的に研修に参加する研修体制の確立が必要である。その
際、受講者のニーズに応じて柔軟に研修内容を組み合わせたり、ワークショップ型研修方法を取り入れたりし
て、受講者が主体的に学ぶ講座の場を考えていく必要がある。そこで、幼稚園教諭の資質向上を目指すキャリ
アステージにおける講座の在り方を研究し、幼児教育の新たなキャリアである幼児教育コーディネータの養成
カリキュラムを開発・試行する。
4.課 題
○行動変容としての授業の成果の検証
○学部における初級幼児教育コーディネータ養成
○大学院における上級幼児教育コーディネータ養成
5.資 料
1.リーフレット(岐阜女子大学版) ・・・ダウンロードして印刷してご利用ください。
リーフレット(岐阜女子大学・沖縄女子大学版)・・・ダウンロードして印刷してご利用ください。
2.幼稚園教諭免許法認定講習等の在り方に関する調査研究2021221(PDF版)
3.【岐阜女子大学】令和3年度幼稚園教諭免許法認定講習等の在り方に関する調査研究推進事業(文部科学省への申請書類)
4.インストラクショナルデザイン(構成案)(例)
幼児教育コーディネータ養成講座_構成20210921(最新) ・・・科目の各講の内容の構成の様式
5.科目名_プレゼン(様式)配付プレゼン様式 ・・・このプレゼン様式を使って教科のプレゼンは作成してください。
6.科目名_テキスト(様式)配付_テキスト様式 ・・・テキストはこの様式を使って作成してください。
7.幼稚園教諭免許法認定講習等の在り方に関する調査研究2021221(パワーポイント版) ・・・プレゼン資料を直接ダウンロードできます。
8.幼児教育コーディネータのための資質・能力に関する調査(QRコード版) ・・・ QRコードで回答できます。印刷してご活用ください。
9.教材リサーチⅡ(テキスト)参考・・・・・テキストの参考に
10.教材リサーチⅡ(第1講)参考・・・・・プレゼン資料の参考に
11.幼児教育コーディネータ概論_テキスト
12.文部科学省委託事業令和3年度 幼稚園教諭の人材確保・キャリアアップ支援事業(幼稚園教諭免許法認定講習等の在り方に関する調査研究)事業報告会
13.幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会(文部科学省)
14.幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会における審議経過報告
15.幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会(まとめ)幼児教育コーディネータに関する内容(PDF)
6.アンケート
1.幼児教育の専門性向上のための調査アンケート(オンライン版)
2.幼児教育の専門性向上のための調査用紙(Word版)
3.幼児教育コーディネータのための資質・能力に関する調査(QRコード版)
7.映像資料
8.作成予定テキスト
1.【講義】遊びと文化Ⅰ
2.【講義】遊びと文化Ⅱ
3.【講義】保育内容(表現)
4.【講義】教師論
5.【講義】教育の方法・技術
6.【講義】幼児理解
7.【講義】教育相談Ⅰ
8.【講義】幼児教育コーディネータ概論
9.e-Learning教材
1.【講義】情報の管理と流通
2.【講義】教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン
3.【講義】デジタルアーカイブ特講
4.【講義】教育の方法・技術
5.【講義】教材リサーチⅡ
6.【講義】遠隔教育特講
10.募集要項
1.募集要項
2.文部科学省委託事業 令和4年度 幼児教育コーディネータ養成講座
【授業】教育情報特講・教育情報特講Ⅱ
Ⅰ はじめに
21 世紀の知識基盤社会における「学力」は「他者と協働しつつ創造的に 生きていく」ための資質・能⼒の育成である。そのために、授業では、他者と共に新たな知識を⽣み出す活動を引き出しつつ深い知識を創造させていく経験を、数多く積ませることが重要である。また、情報化や国際化が進み、社会が⼤きく変化する中で、学校、そして教師は様々な変化に直⾯している。児童・生徒に求められる学⼒の変化や授業でのICT活⽤など、教師はどう対応していけばよいのだろうか。本講座では「インストラクショナルデザイン」を⼿がかりに、教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインについて考えていく。
Ⅱ 授業の目的・ねらい
高度情報社会は新しい課題を世界にもたらし、新しい解を生み出せる人間を求める社会である。つまり、これからの社会は、一部の専門家があらかじめ有する「正解」を適用するだけで解決できるものではなく、問題を共有する者が知識やアイデアを出し合い、不完全にせよ解を出して実行する。そして、その結果を見ながら解とゴールを見直すことが求められている。このような課題に対して、社会全体が応えようとしている表れが、知識基盤社会、コミュニティ基盤社会への転換と進展、ICTの利活用である。知識基盤社会とは、新しい知識やアイデア、技術のイノベーションがほかの何よりも重視される社会である。そのイノベーションのために、他者とのコミュニケーションやコラボレーション(協働、協調)が重視され、 それらが効果的・建設的に行えるように、人と人を繋ぐコミュニティやICTの役割に注目が集まっている。
つまり、現在決まった答えのないグローバルな課題に対して、大人も子 供も含めた重層的なコミュニティの中で、ICT を駆使して一人ひとりが自分の考えや知識を持ち寄り、交換して考えを深め、統合することで解を見出し、その先の課題を見据える社会へと、社会全体が転換しようとしている。ここでは、その高度情報社会とそれに応じて求められる資質や能力について考える。
Ⅲ 授業の教育目標
教育情報とは、検索利用可能な形で集積され、流通される情報を第一義的なものと考え、狭義には学資教材情報を、広義には、教育研究情報や教育の管理経営の情報その他を含めて考えることが情報管理論的に妥当である。こうした教育情報のシステムは、すでに学術的には開発され、試行されているものがあるので、これを基準に、教育情報について体系的に考察する。
(1)「イ ンストラクショナルデザイン」を⼿がかりに、効果的・効率的・魅⼒的な授業づくりや教材開発について考える。
(2)21 世紀に求められる学⼒を育む新たな授業と評価を、背景や実践事例を紹介しながら考える。
(3)⽬標を分析して構造がわかると、評価規準ができる。⽬標の構造がわかるというのは、評価規準のなかで、重要度を決定することを考える。
(4)企業の教材開発の視点を考える。
(5)協働学習の⼿法の⼀つである「ジグソー学習法」を経験し、学習者⾃⾝で知識を統合して答えを出す学習活動過程について理 解を深め、その効⽤を考える。
学修の進め方
第1講 インストラクショナルデザイン
1. 何を学ぶか
情報化や国際化が進み、社会が⼤きく変化する中で、学校、そして教師は様々な変化に直⾯している。⼦供達に求められる学⼒の変 化や授業でのICT活⽤など、教師はどう対応していけばよいのだろうか。ここでは「イ ンストラクショナルデザイン」を⼿がかりに、効果的・効率的・魅⼒的な授業づくりや教材開発について考える。
2. 学習到達目標
① インストラクショナルデザインとは何か説明できる。
② ADDIEモデルについて事例をあげて説明できる。
3. 研究課題
① ADDIEのプロセスを検討し、折り紙を折れるようになる教材を作成しなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第1講)
5.映像
第2講 授業デザインの基本
1. 何を学ぶか
教育の世界ではデザインというと美術関係や建築関係のことを連想するかもしれない。ここでは、サイモンがシステムの科学で⽰したデザイ ンの概念を紹介しつつ、教育での改善や問題解決あるいは改⾰に関わることについて考える。
2. 学習到達目標
① サイモンのデザインの考えをもとに、授業デザインを状態記述と過程記述から説明できる。
3. 研究課題
① 各⾃の授業を取り上げ、状態記述と過程記述で授業デザインを検討しなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第2講)
5.映像
第3講 21世紀に求められる学⼒と学習環境
1. 何を学ぶか
21 世紀にふさわしい主体的・協働的な授業をいかに設計し、評価していくべきだろうか。21 世紀の知識基盤社会における「確かな学⼒」は「他者と協働しつつ創造的に⽣きていく」資質・能⼒の育成であるため、授業では、他者と共に新たな知識を⽣み出す活動を引き出しつつ深い知識を創造させていく経験を、数多く積ませることが重要である。ここでは、21 世紀に求められる学⼒を育む新たな授業と評価を、背景や実践事例を紹介しながら考える。
2. 学習到達目標
① 21 世紀に求められる学⼒について説明できる。
② 資質・能⼒を引き出す授業の条件を説明できる。
3. 研究課題
① 知識習得モデルと知識創造モデルの違いを説明しなさい。
② 知識習得モデルから知識創造モデルへの授業改善について、具体例をあげて説明しなさい。
③ 変容的評価について、具体例をあげて説明しなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第3講)
5.映像
6.資料
第4講 教材の分析と設計
1. 何を学ぶか
⽬標分析をできないと評価規準をつくるのは難しいと⾔われる。「⽬標分析をする」とは、⽬標の構造を捉えることである。つまり、 ⽬標は平⾯的で、それだけでは構造はわからない。しかし、⽬標を分析して構造がわかると、評価規準ができる。⽬標の構造がわかるというのは、評価規準のなかで、重要度を決定することである。「この単元で何をしたいのか、何を教えたいか、何を指導したいか、どのような順序で教えるのか」を決定する。そして、「それを指導するために、何がいるのか」を考える。
2. 学習到達目標
① 何を教えるのか、そのための教材作成のあり⽅について説明できる。
② システム的な教材設計・開発の⼿順を5 つに分けて説明できる。
3. 研究課題
① あなたは、どのような場⾯でメディアの影響を強く受けていると思うか、また、どのような場⾯でメディアの影響をあまり受けていないと思うかグループで話し合って発表しなさい。
② テレビなどのCM は、専⾨家がなんとか視聴者をひきつけようとして創作した作品である。どんなCM が印象に残っているか。それは何故か。メディアの特性をどのように使っているか。グループで話し合って発表しなさい。
③ インターネットで、いくつかの教材を調べて、その教材の有効性を5段階で判定しなさい。そして、どのような要因でその判定結果になったかを、書きなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第4講)
5.映像
6.資料
第5講 学習⽬標のデザイン
1. 何を学ぶか
授業づくりは、まず学習⽬標を適切かつ明確にすることからスタートする。学習⽬標とは、学習者が、わかるようになること、できるようになること、⾝に付けることなど、教師が授業でねらいとすることを、より具体的な形で表し、どのようにわかったか、どのようにできるようになったか、どのように⾝に付いたかについて考える。
2. 学習到達目標
① ブルームの教育⽬標分類について、⾏動⽬標による例を取り上げて説明できる。
② ガニェの学習成果の5 分類について、具体例を挙げて説明できる。
③ 明確な学習⽬標について、具体的な単元において説明できる。
3. 研究課題
① ガニェの学習成果の5分類をもとに、各教科や単元を例にとって、グループで明確な学習⽬標を設定して発表しなさい。
② タキソノミーミーテーブルの必要性について説明しなさい。
タキソノミーテーブル(教育目標の分類体系:タキソノミー)インストラクショナルデザイン
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第5講)
5.映像
第6講 教材開発のストラテジー
1. 何を学ぶか
本来教材というものは、教師⾃⾝が担任(担当)している⼦供の実態や学習⽬標に応じて⾃作するべきである。しかし、そうするには学習課題や教材を使⽤する⼦供の分析から始まり、具体的に製作するまで膨⼤な時間と労⼒がかかってしまう。そのため全ての教材を⾃作することはたいへん困難をきわめる。ここでは、企業の教材開発の視点を考える。
2. 学習到達目標
① 企業の教材開発の視点を説明できる。
② 企業の教材開発の⼯夫を具体的な例を挙げて説明できる
③ 企業の教材開発におけるストラテジーとは何かを説明できる。
3. 研究課題
① 同じ正答であっても問題によって正答率が異なるのは何故か、具体例を挙げてグループで考えなさい。
② プリント教材の⻑所と短所について、グループで話し合って発表しなさい。
③ 紙(アナログ)の教材とICT(デジタル)を組み合わせたり、連携させたりして新しい教材を、グループで話し合って考えなさ い。
④ ⼀⻫学習、協働学習、個別学習のいずれかで活⽤できそうなデジタル教材(タブレットアプリも可)を、グループで話し合って考えなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第6講)
5.映像
第7講 教材の開発とその活⽤
1. 何を学ぶか
⼩中学校における理科の実験教材を開発する場合、先⽣が実験を⾒せる時に、実験台の周辺に児童⽣徒が集合することになるが、⼀⽅向からしか⾒えない児童⽣徒が⼤半で⼗分に理解することができない。しかし、多視点映像教材を⽤いると、従来の映像教材では⾒られない被験者の⽬線による映像や正⾯からの映像、左右側⾯からの映像や俯瞰による映像を⾒ることができ、理解の⼿助けとなる。ここでは、多視点映像教材の開発とその活用について考える。
2. 学習到達目標
① 多視点映像教材の開発とその活⽤について説明できる。
3. 研究課題
① 看護技術の多視点映像タブレット教材を使ってみて、他の教材への応⽤をグループで話し合って、その効果について考えなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第7講)
5.映像
6.資料
第8講 魅⼒ある授業をつくる
1. 何を学ぶか
教師の誰もが「⼦供にとって魅⼒ある授業をしたい。」と願っている。「魅⼒ある授業」とは、画⼀的な教え込みの教師主導型の授業ではなく、教師の⼯夫によって⼦供が教材や指導内容に引き付けられ、⾼まった学習意欲をもとに⼦供が主体的・協働的に追求する授業のことである。今後の教育の⽅向として重視されている「アクティブ・ラーニング」(主体的・対話的な深い学び)も、魅⼒ある授業を⽀える条件の⼀つとして⼤切である。ここでは、魅⼒ある授業をつくる上で⼤切なこととして、教師の指導⼒(児童⽣徒理解⼒、授業⼒、学級経営・⽣徒指導⼒)と、授業を⾏う上での教師の基礎・基本(教師が⾝に付けるべきスキル、⼦供に⾝に付けさせたいスキル、学習環境の整備)に視点を当てて考える。
2. 学習到達目標
① 魅⼒ある授業をつくる教師の指導⼒について説明できる。
② ガニェの9教授事象について具体例をあげて説明できる。
3. 研究課題
① ガニェの9教授事象をもとに、魅⼒ある授業をつくるのにどんな授業展開をするとよいのかを具体的な教科名や単元名をあげ ながら、グループで話し合って発表しなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第8講)
5.映像
第9講 学習意欲を⾼める
1. 何を学ぶか
変化の激しい社会を生き抜いていくためには、⾃ら課題を⾒付け、 ⾃ら学び、⾃ら考え、主体的に判断し、⾏動し、よりよく問題を解決できる能⼒や態度を⾝につける必要がある。このような能⼒や態度を育てる教育を実現するためには、⼦供の学ぶことへの関⼼・意欲を高めることが必要であり、学習の評価においても「関心・意欲・態度」の観点が重視されている。しかし、学習到達度調査などによると⽇本の⼦供の学習意欲は、改善傾向にあるとはいえ、平均を下回っていることが指摘されている。では、どうすれば学習意欲を⾼めることができるかについて考える。
2. 学習到達目標
① 学習意欲を高める指導法について説明できる。
② ジョン・M・ケラーのARCS モデルについて具体的に説明できる。
③ アンドラゴジーをもとにして学校式教育から⼤⼈の学び⽀援について、その違いを具体的に説明できる。
3. 研究課題
① アンドラゴジーをもとにして、学校式教育から⼤⼈の学び⽀援について、その違いを具体的に5つあげて、KJ 法を使って、グループごとに分類し、説明しましょう。
② 各グループで、学習の動機づけの具体的な⽅法をあげて、ジョン・M・ケラーのARCSモデルのどの分類にあたるか分類しましょう。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第9講)
5.映像
6.資料
第10講 協働的な学びをデザインする
1. 何を学ぶか
⽇本において「協働学習(Collaboration Learning)」という⾔葉や概念は教育⼯学・認知科学の分野において使⽤され始め、ICT環境の整備とテクノロジによる学習⽀援が実現されていくのと共に広く知られるようになった。もともと「協働」とは⾃らが属する組織や⽂化の異なる他者と⼀つの⽬標に向けて互いにパートナーとして働くことである。従って「協働学習」は、単に「問題を⼀緒に解く」というような抽象的な活動のことではない。問題を解く場⾯で「どうしても他⼈がいないと起きない活動」を通じて「他⼈がいると⾃分⼀⼈で解くより答えの質が上がる」ことを繰り返し経験することで柔軟に解決できる“使えるスキル“の育成について考える。
2. 学習到達目標
① 協働学習の考え⽅を理解し実際に授業デザインできる。
② ワークショップの⼿法を5種類説明できる。
③ ジグソー学習について説明できる。
3. 研究課題
① 協働学習の⼿法の⼀つである「ジグソー学習法」を経験し、学習者⾃⾝で知識を統合して答えを出す学習活動過程について理解を深め、その効⽤を検討してみましょう。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第10講)
5.映像
6.資料
第11講 ICTの活⽤とその効果
1. 何を学ぶか
⽂部科学省は、平成26 年度の委託事業である「ICT を活⽤した教育の推進に資する実証事業」において「ICT を活⽤した教育効果
の検証⽅法の開発」を⾏った。この実証事業は、ICT を活⽤した教育の推進を図る上で不可⽋な教育効果の明確化を⽬的として、1⼈1 台のタブレット端末を活⽤した授業と活⽤しない授業を実施し、児童⽣徒にもたらされるタブレット端末の活⽤効果を検証するとともに、ICT を活⽤した教育効果の検証⽅法を開発した。ここでは、タブレット端末を活⽤した授業の実践によりもたらされる「児童⽣徒の学⼒への効果」と「教員のICT 活⽤指導⼒への効果」、更に、「児童⽣徒のICT 操作スキルと学⼒への効果の関係性」について考える。
2. 学習到達目標
① ICT を活⽤した効果的な指導法について説明できる。
② アンケートやインタビューによる⾏動変容の調査について具体的に説明できる。
3. 研究課題
① ⼀⻫授業におけるメディアの活⽤と、個別指導におけるメディアの活⽤では、その学習形態は異なる。どのような学習が考えられ、学習環境に分けて、メディアの活⽤と学習形態について話し合って下さい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第11講)
5.映像
6.資料
第12講 授業を分析してみよう
1. 何を学ぶか
平成27 年7 ⽉16 ⽇に⽂部科学省より提⾔のあった、「これからの学校教育を担う教員の資質能⼒の向上について(中間まとめ)」において、「教員⼀⼈⼀⼈が、その職は⾼度に専⾨的なものであり、国家社会の活⼒を作り出す重要な職であるとの誇りを持ちつつ、⾼い志で⾃ら研鑽することの重要性が改めて認識されるようになってきた。」とあり、教員の資質能⼒の向上については、教育基本法第9条においても定義づけられており、教員の資質能⼒向上は、教員⾃⾝の責務でもある。それでは、教員の資質能⼒とは何か。様々な議論があるであろうが、 ⼀つには「授業⼒」であるといえる。この授業⼒を磨き上げていくことは、教員の資質能⼒の向上にもつながる。そこで、授業⼒を磨き上げることについて考える。
2. 学習到達目標
① 授業記録の⽅法について説明できる。
② 授業分析の⽅法について具体的に説明できる。
③ マイクロティーチングの⽅法について説明できる。
3. 研究課題
① 授業改善のチェックリストをグループで作成しなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第12講)
5.映像
6.資料
第13講 教授・学習の理論と教育実践
1. 何を学ぶか
⼈が「学ぶ」ということについて、古くからいろいろな領域での研究がなされてきた。教授と学習という概念は、⼀般に教育者の⾏う教授活動と、学習者の⾏う学習活動という意味で理解されている。しかしながら、現実の多くの教育においては、「教授と無関係に成り⽴っている学習」もあれば、「教授が学習を導けない場合」もある。また、「教師がいないで⾏われている学習」であっても「教師からいかなる指⽰も影響も受けずに学習者が学習を⾏う場合」もあれば、「教師から前もっての指⽰のもとに、⼀⼈で学習する場合」もある。さらには、「教師の指⽰に反する⽅法で学習を⾏うような学習者」もいる。このように、現実の教育の場においては、教授と学習は必ずしもひとつの教育過程を構成しているとはいえない場合がある。ここでは、このような教授・学習の理論の変遷について考える。
2. 学習到達目標
① 教授学習に関する基本的な理論を具体的に説明できる。
② ⾏動主義と認知主義の2つの学習論の区別を説明できること。
3. 研究課題
① ⾏動主義的学習論と認知主義的学習論、構成主義的学習論に対応した教材や課題(問題)を作成し、グループで協議をしなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第13講)
5.映像
第14講 授業⼒の向上
1. 何を学ぶか
これからの社会で求められる⼈材像を踏まえた教育の展開、学校現場の諸課題への対応を図るためには、社会からの尊敬・信頼を受ける教員、思考⼒・判断⼒・表現⼒等を育成する実践的指導⼒を有する教員、困難な課題に同僚と協働し、地域と連携して対応する教員が必要である。また、教職⽣活全体を通じて、実践的指導⼒等を⾼めるとともに、社会の急速な進展の中で、知識・技能の絶えざる刷新が必要であることから、教員が探究⼒を持ち、学び続ける存在であることが不可⽋である。ここでは、これからの教員に求められる資質能⼒について考える。
2. 学習到達目標
① 教育委員会が必要とする資質・能⼒について説明できる。
② 資質・能⼒を⾼めるための校内研修の⽅法を実践できる。
3. 研究課題
① ⾃分の資質・能⼒について強み、弱みを分析し、グループで弱みを強みに変える校内研修を提案し計画を⽴てなさい。
4.プレゼン資料
教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインプレゼン構成(第14講)
5.映像
第15講 教師の成⻑
1. 何を学ぶか
教師教育は、教員の養成̶採⽤̶研修の段階に⼤きくわけられて論じられている。養成段階は、⼤学での教職のために必要な科⽬を学修する。さらに、教職に就くためには、都道府県等が⾏う採⽤試験に合格しなければならない。さらに、採⽤後は職場や都道府県等で⾏われる教員研修を受けなければならない。採⽤後の研修がこれであるが、研修は退職まで続き、教師の発達を促す重要な役割となる。教師の成⻑はこのように養成・採⽤・研修の段階を包み込む⻑期的な過程として捉えて教員養成について考える。
2. 学習到達目標
① 教師の成⻑を、養成―採⽤―研修の過程で説明できる。
② 教師の技能発達を認知と技術の統合で説明できる。
3. 研究課題
① ⾃分の教育技術を振り返り、課題として何があり、それを乗り越えるためにどうするか、について書いてみよう。
4.映像
Ⅳ レポート課題
課題1 21 世紀に求められる学⼒について論述しなさい。(A4用紙1枚程度)
課題2 ブルームの教育⽬標分類について、⾏動⽬標による例を取り上げて論述しなさい。(A4用紙1枚程度)
Ⅴ アドバイス
課題1 解説 第3講参照
課題2 解説 第5講参照
Ⅵ 科目修得試験:レポート試験
Ⅶ テキスト
- 教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン (テキスト)
『教育情報研究』 岐阜女子大学、2017
Ⅷ タキソノミーテーブル(教育目標の分類体系:タキソノミー)
タキソノミーテーブル(教育目標の分類体系:タキソノミー)インストラクショナルデザイン
アンケート
【高大連携講座】デジタルアーカイブ
目 的
地域探究の時間として、郡上の歴史を学び、郡上の良さを実感し、それらをデジタルアーカイブすることにより、郡上を再発見する。また、郡上の地域課題を RESAS(地域経済分析システム)で調査し、
エビデンスを元に地域課題を分析し、これらの地域課題を解決する方法を探り、そのためにデジタルアーカイブを活用しシティプロモーションビデオを新たに創造する。
更に、それらのビデオを道の駅で公開することによりその効果を探る。
デジタルアーカイブとは
① 文化はどのように記録するの
② 地域文化とデジタルアーカイブ
③ 沖縄おうらい
e-Learning講座
第1講 デジタルアーカイブの基礎
1.目 的
デジタルアーカイブは、「デジタル」と「アーカイブ」という言葉からできた和製英語と言われています。デジタルアーカイブとは何か? デジタルアーキビストに必要な能力は何か?ここでは、言葉の意味と発展の歴史から、基本的な考え方を理解し、今後のデジタルアーカイブの方向性を考えます。
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブとは何か説明できる。
② デジタルアーカイブがどのように発展してきたかについて具体例をあげ説明できる。
③ デジタルアーキビストに求められている能力について具体的に説明できる。
3.課 題
① デジタルアーカイブとは何か自身の立場で説明しなさい。
② デジタルアーカイブがどのように発展してきたか説明しなさい。
③ デジタルアーキビストに求められている能力は何か自身の立場で説明しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブの基礎
5.動画資料
第2講 デジタルアーカイブ開発と活用プロセス
1.目 的
デジタルアーカイブの利用は、資料の提示や提供から始まり、課題解決、知的創造等の処理へと進みます。またデジタルアーカイブを活用し、新しい「知」の創造を求め、さらに新しい「知」と人々の経験を付加し、新たな知的活動へと発展します。ここでは、デジタルアーカイブの開発と活用プロセスについて考えます。
2.学習到達目標
①デジタルアーカイブの活用について具体例を挙げて説明できる
②資料の選定評価について説明できる。
③デジタルアーカイブのプロセスや記録方法について説明できる。
3.課 題
①デジタルアーカイブの活用について具体例を挙げて説明してください。
②資料の選定評価の課題について説明してください。
③デジタルアーカイブのプロセスや記録方法について説明してください。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブ開発と活用プロセス
5.動画資料
第3講 デジタルアーカイブの評価とメタデータ
1.目 的
デジタルアーカイブは、対象とする資料(情報資源)の分野も多岐にわたり、プロジェクト規模なども異なるため、それぞれにあわせた評価手法が求められます。そこで、本講では、デジタルアーカイブの自己点検ツールとして考案された「デジタルアーカイブアセスメントツール」の内容を把握し、その評価項目の中でも重視されているメタデータについて、記述のための国際標準、国際指針として制定されている事例から学びます。
2.学習到達目標
① 「デジタルアーカイブアセスメントツール」の内容について説明できる。
② 記述のための国際標準、国際指針などの事例について説明できる。
③ 資料(情報資源)のメタデータ記述ができる。
3.課 題
① 「デジタルアーカイブアセスメントツール」の評価項目の内、あなたが重要だと思う項目について、なぜそう思うかを含めて説明してください。
② 具体的に何か資料(情報資源)を一つ取り上げ、その資料のメタデータ記述項目を設定した上で実際の記述を行ってください。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブの評価とメタデータ
5.動画資料
第4講 デジタルアーカイブの利活用
1.目 的
デジタルアーカイブは、1990年代の初期から、過去から現在の資料をデジタル化し、次の世代への伝承と現状での利活用を目指して開発が進められてきた。デジタルアーカイブの基本は、過去~現在の資料の収集・保管、デジタル化、さらに現状での利活用と次の世代への伝承である。
過去~現在の各種資料を収集・保管し、次のように使われる。
①次世代へのデジタルコンテンツの確かな伝承
②国内外のデジタルコンテンツの流通と利活用
ここでは、図書館や博物館等におけるデジタルアーカイブの利活用について考える。
2.学習到達目標
① 図書館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明できる。
② 博物館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明できる。
③ デジタルアーカイブの共通利用について説明できる。
3.課 題
① 図書館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明しなさい。
② 博物館におけるデジタルアーカイブの実践例を具体的に説明しなさい。
③ デジタルアーカイブの共通利用について説明しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブの利活用
5.動画資料
第5講 デジタルアーカイブによる地域活性化
1.目 的
知識基盤社会においてデジタルアーカイブを有効的に活用し,新たな知を創造するという本学独自の「知の増殖型サイクル」の手法により,地域課題に実践的な解決方法を確立するために,地域に開かれた地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成をする。このことにより,地域課題に主体的に取り組む人材を養成する大学として,伝統文化産業の振興と新たな観光資源の発掘並びにデジタルアーカイブ研究による地方創成イノベーションの創出について具体的に考える。
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブと地域課題解決について説明できる。
② 地方創成イノベーションの創出について具体的に説明できる。
3.課 題
① 飛騨高山匠の技デジタルアーカイブにより,地域の文化産業を振興するための方策を3つ挙げて説明しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブによる地域活性化
5.動画資料
※本映像は本学の学部の授業(情報の管理と流通)の内容の一部を利用して提供しています。
6.テキスト資料
デジタルアーカイブによる地域活性化
第6講 デジタルアーカイブと知的財産権(1)
1.目 的
デジタルアーキビストとして、アーカイブを計画し、そして資料収集し、そして構築し、そして利用許諾し、また運用していくという、こういったときに必要な権利処理について説明する。
2.学習到達目標
① デジタルアーキビストに著作権処理の能力が必要であることについて具体的に説明ができる。
② 著作者の権利について具体的に説明できる。
③ 著作権の契約書を作成できる。
3.課 題
① デジタルアーキビストに著作権処理の能力が必要であることについて具体的に説明しなさい。
② 著作者の権利について具体的に説明しなさい。
③ 著作権の契約書を作成しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブと知的財産権(1)
第7講 デジタルアーカイブと知的財産権(2)
1.目 的
著作権について、自分の立ち位置とは関係ない形で第三者的に実践の試みの良い部分と課題について理解を深め、基本的な理解を図った後に、実践の中から法律など制度的な課題について考えます
2.学習到達目標
① デジタルアーカイブの実践における著作権に関する課題について説明できる。
② 著作権のデジタルアーカイブの活用に関する課題について具体例を挙げて
説明できる。
3.課 題
1.デジタルアーカイブの実践における著作権に関する課題について説明しなさい。
2.著作権のデジタルアーカイブの活用に関する課題について具体例を挙げて説明しなさい。
4.プレゼン資料
→ デジタルアーカイブと知的財産権(2)
5.動画資料
6.テキスト
【テキスト】デジタルアーカイブ概論
7.資料
① 文化資料はどのように管理流通するの?
② 文化はどのように記録するの
③ 地域文化とデジタルアーカイブ
④ 情報の発信と伝達
⑤ 個人情報の保護と知的財産権
⑥ 【参考文献】デジタルアーキビスト入門:デジタルアーカイブの基礎 岐阜女子大学デジタルアーカイブ研究所 | 2019/5/16
⑦ 【参考文献】地域文化とデジタルアーカイブ 岐阜女子大学デジタルアーカイブ研究所 | 2019/5/16
8.動画資料
第8講 文化(対象)の理解
1.郡上の文化を探り、白山文化について理解する。
・白山文化のビデオを視聴し、郡上の文化を分析する。
・郡上の地域の再発見
2.資料
① 【報告書】デジタルアーカイブinぎふ郡上
② デジタルアーカイブinぎふ郡上(映像)
第9講 郡上の地域の課題から地域課題の解決方法を探る
1. RESAS の使い方説明
2. RESAS による地域の課題を抽出
3. 地域の課題の解決方法を探る
4.郡上のプロモーションビデオのコンセプトの企画
5.資料
① RESAS(地域経済分析システム)
② 総合的な探究の時間(例)
③ 郡上市活性化プロジェクト(PPT)
④ 郡上市活性化プロジェクト(PDF)
6.動画資料
第10講 プロモーションビデオ制作
学校の施設をデジタルアーカイブして学校
紹介プロモーションビデオを制作してみよう。
第11講 シティプロモーションビデオの企画
1. シティプロモーションビデオとは
2. 絵コンテ・構成表の制作
3.制作計画の作成
4.資料
第12講 シティプロモーションビデオの制作
(例)【講義】企業とデジタルアーカイブ
第13講 シティプロモーションビデオを発表してみよう
① 審査票(Excel)
第14講 シティプロモーションビデオの評価・改善
資料
① 高・大生のための利活用入門テキスト①
② 高・大生のための利活用入門テキスト②
報道
①郡上北高等学校の実践(新聞報道)
第15講 シティプロモーションビデオ作品(2022年度)
第16講 発展講座
■ ジャパンサーチとデジタルアーカイブ活用基盤
国立情報学研究所名誉教授 高野明彦氏
➝ プレゼン資料:ジャパンサーチとデジタルアーカイブ活用基盤
■ 世界のデジタルアーカイブの発展とその活用
東京大学大学院情報学環 時実象一氏
➝ プレゼン資料:世界のデジタルアーカイブの発展とその活用
■ デジタルアーカイブと法制度の現在地点
骨董通り法律事務所パートナー弁護士 福井健策氏
➝ プレゼン資料:デジタルアーカイブと法制度の現在地点
資料
高校における地域資源デジタルアーカイブ活用した探究学習の試行(論文)
高校における地域資源デジタルアーカイブ活用した探究学習の試行(PDF)
高校における地域資源デジタルアーカイブ活用した探究学習の試行(PPT)
伊那西高校と郡上北高校のオンライン接続による発表会
日 時:2024年1月29日(月)
(①9:25~10:15 ②10:25~11:15 ③11:25~12:15)
【伊那西高校】・・・7グループ 【郡上北高校】・・・4グループ
各グループ 準備1分 説明1分 動画3~4分 評価用紙記入3分
→ 10分回しで設定
———————————————————————-
1月29日(月)日程(案)
9:25~ 接続確認
9:50~ 開会の辞(伊那西高等学校)
10:00~ 伊那西高校発表①
10:10~ 伊那西高校発表②
10:20~ 伊那西高校発表③
10:30~ 各校代表挨拶
10:40~ 郡上北高校発表①
10:50~ 郡上北高校発表②
11:00~ 郡上北高校発表③
11:10~ 郡上北高校発表④
11:20~ 伊那西高校発表④
11:30~ 伊那西高校発表⑤
11:40~ 伊那西高校発表⑥
11:50~ 伊那西高校発表⑦
12:00~ まとめ・講評
12:10~ 閉会の辞(郡上北高等学校)
伊那西高校と郡上北高校のオンライン接続による発表会
時刻: 2024年1月29日 09:00 AM 大阪、札幌、東京
参加 Zoom ミーティング
https://us02web.zoom.us/j/85786605327?pwd=ZVFUalUyaG1WdVNtY1R4cFlCdkprQT09
ミーティング ID: 857 8660 5327
パスコードを設定する: 863467
評価用紙
R5年度 伊那西高校と郡上北高校のオンライン接続による発表会 評価用紙
【授業】情報科教育法 Ⅰ
第1講 学習指導要領のねらいとは何か?
1.学修到達目標
① 学習指導要領はどのように作成されるのか。
② 学習指導要領のねらいをどのように解釈するのか平成10~11年の改訂を元に考えてみる(高校で必修教科として情報を新設した改訂)
③ ゆとり教育には、どのような背景をもっているのか
④ 教科「情報」は、何故必要になったのか
2.プレゼン資料
学習指導要領のねらい(PDF)
学習指導要領のねらい(ppt)
3.動画資料
4.課 題
①学習指導要領のねらいを説明しなさい。
②学習指導要領の変遷を纏めなさい。
③ゆとり教育の背景と課題を纏めなさい。
5.資料
学習指導要領の変遷
第2講 学習指導要領における情報化対応
1.学修到達目標
① 教育の情報化とは何か説明できる。
② 学習指導要領と情報化について説明できる。
③ 情報化を進める方法について説明できる。
2.プレゼン資料
学習指導要領における情報化対応(PDF)
学習指導要領における情報化対応(PPT)
3.動画資料
4.課 題
①教育の情報化について説明しなさい。
②学習指導要領における情報科の対応について説明しなさい。
第3講 教科「情報」のねらい
1.学修到達目標
① 何故教科「情報」ができたのか説明できる。
② 情報活用能力とはなにか説明できる。
③ 情報化社会で何が変わるか説明できる。
2.プレゼン資料
教科「情報」のねらい(PDF)
教科「情報」のねらい(PPT)
3.動画資料
4.課 題
①教科「情報」の設置の必要性について説明しなさい。
②情報活用能力を纏めなさい。
第4講 普通教科「情報」について
1.学修到達目標
① 教科「情報」の目標を説明できる。
2.プレゼン資料
普通教科「情報」について(PDF)
普通教科「情報」について(PPT)
3.動画資料
4.課 題
①普通教科「情報」の目標を説明しなさい。
5.資料
主体的・対話的な深い学びの実現
第5講 専門教科「情報」について
1.学修到達目標
① 専門教科「情報」の科目構成とその目標を説明できる。
2.プレゼン資料
5.専門教科情報について
3.動画資料
4.課 題
① 専門教科「情報」の科目構成とその目標を現在の学習指導要領の内容で説明しなさい。
第6講 指導計画作成と実習の取り扱い
1.学修到達目標
① 指導計画の作成と実習の取扱について説明できる。
2.プレゼン資料
6.指導計画作成と実習の取り扱い
3.動画資料
4.課 題
① 指導計画の作成と実習の取扱について説明しなさい。
第7講 情報メディアの授業活用 ~授業におけるメディア活用の効果~
1.学修到達目標
① 授業におけるメディア活用の効果ついて説明できる。
2.プレゼン資料
情報メディアの授業活用(PDF)
情報メディアの授業活用(PPT)
3.動画資料
4.課 題
① 授業におけるメディア活用の効果ついて説明しなさい。
5.資 料
教育メディア特論
第8講 情報モラルとセキュリティ
1.学修到達目標
① 情報モラルとセキュリティについて説明できる。
2.プレゼン資料
情報モラル資料(PDF)
情報モラル資料(PPT)
3.動画資料
4.課 題
第9講 学習指導計画の作成
1.学修到達目標
① 学習指導計画を作成できる。
2.プレゼン資料
指導年間計画の作成について
指導計画
指導計画(xls)
3.動画資料
4.課 題
①指導計画を作成してみよう。
単元指導計画書(例)
学習指導案(例)
②学習指導案(様式)
指導計画(xls)
5.資料
学習指導案ハンドブック
教科「情報産業と社会」学習指導案(例)
情報科教育法Ⅱ模擬授業評価票
「令和4年度からの新高等学校学習指導要領の着実な実施に伴う高等学校における情報教育の充実について(事務連絡)(令和4年4月27日)
高等学校学習指導要領(平成22年告示)解説情報編
高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説情報編
教科情報指導テキスト_001
教科情報指導テキスト_002
教科情報指導テキスト_003
教科情報指導テキスト_004
教科情報指導テキスト_005
教科情報指導テキスト_007
授業・研修用コンテンツ
6.教科書
情報の科学 目次
序章
情報の科学4-5
情報の科学6-7
情報の科学8-9
情報の科学10-11
第1章
情報の科学12-13
情報の科学14-15
情報の科学16-17
情報の科学18-19
第2章
情報の科学40-41
情報の科学42-43
情報の科学44-45
情報の科学46-47
情報の科学48-49
情報の科学50-51
情報の科学52-53
情報の科学54-55
情報の科学56-57
情報の科学58-59
第3章
情報の科学66-67
情報の科学68-69
情報の科学70-71
情報の科学72-73
情報の科学74-75
情報の科学76-77
情報の科学78-79
情報の科学80-81
情報の科学82-83
情報の科学84-85
情報の科学86-87
情報の科学88-89
第10講 模擬授業
2023年度
模擬授業(1)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(2)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(3)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(4)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(5)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(6)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(7)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(8)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(9)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(10)
① ①学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(11)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(12)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(13)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(14)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(15)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(16)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(17)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(18)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
模擬授業(19)
① 学習指導案
② 学習ノート
③ プレゼン資料
④ 模擬授業
2022年度
第1回目
① 学習指導案
② ワークシート
③ わたしたちの生活と情報処理プレゼン資料
④ 模擬授業
第2回目
① 学習指導案_01、学習指導案_02
② ワークシート01
③ プレゼン01
④ 模擬授業
第3回目
① 学習指導案_02
② ワークシート02
③ プレゼン02
④ 模擬授業
第4回目
① 学習指導案_03
② ワークシート03
③ プレゼン03
④ 模擬授業
第5回目
① 学習指導案_04
② ワークシート04
③ プレゼン04
④ 模擬授業
テキスト
【授業】情報処理Ⅱ ~情報と人権~ 【2022年度版】
本講座のポイント
アメリカ国立訓練研究所の研究によると、学習方法と平均学習定着率の関係は「ラーニングピラミッド」という図で表すことができます。大学の授業や会社の新人研修などでは、講義・実技・議論などさまざまな方法で学習を行いますが、学習時間が限られていて状況では、より効率の良い方法での学習がスムーズに学習内容を身につけることにつながります。
つまり、ラーニングピラミッドは受動的な学習から能動的な学習までを段階的に行い、学習の定着率アップを図っていく方法です。
物事を他人に教えるためには、自分でしっかりと内容を理解していなければならないため、ラーニングピラミッド理論では、もっとも知識の定着率が高い段階とされています。
そこで、本講座は、学生と協働して、e-Learningコンテンツを作成します。
学生は、各テーマに基づいて興味がある内容を選択し、最新情報も調査しまとめてプレゼン資料と動画資料を作成し人に教えることによって学ぶ方法を教えます。
第1講 身の回りの情報化
1.学習のポイント
高度情報化社会とかIT革命などというまでもなく,パソコンやインターネットは急速に普及していますし,それにより,生活にも多くの変化が進んでいることは私たちが実感していることです。ここでは,それをデータにより確認することを目的とします。これらの発展は急速ですので,すぐに時代遅れのものになってしまいます。
2.重点事項
(1)家庭での普及率は40%になりワープロ普及率を超え(ワープロ専用機は有力メーカーが2000年に続々と撤退しました)るなど,家庭でのパソコン所有率・利用率は急速に増加しています。
(2)インターネットの利用内容も大きく変化してきました。従来は,職場や学校からの利用が多かったのに,最近では自宅からの利用が増大しています。職場・学校での利用者の大部分は,自宅でも利用しているといえます。それとともに,利用者での女性やパソコン初心者の割合が急速に増えています。このように,インターネットは生活の中に溶け込んできたといえましょう。
3.キーワード
ムーアの法則,パソコンの諸元,パソコン・携帯電話・デジタルカメラ・インターネットの普及率,ブロードバンド
4.課 題
第1問 インターネットなどの普及は急速であり,現在は本文のデータとはかなり異なっていると思われる。参考URLにより現在のパソコンやインターネットの普及状況を調べましょう。また,あなたのグループ(学校のクラスや会社の部課など)での普及状況と比較してみましょう。
第2問 家庭でのインターネット利用の増加により,どのような家庭での生活の変化,情報提供側の変化が起こっている(将来起こる)と考えられますか。
5.プレゼン資料
身の回りの情報化
6.動画資料
第2講 ユビキタス・コンピューティング
1.学習のポイント
(1)身の回りに多様な情報機器がありますし,特に情報機器とは認識せずに利用していることもあります。
(2)そのような利用形態をユビキタス・コンピューティングといいます。
(3)ここでは,ユビキタス・コンピューティングについて,その概念と身の回りでの事例,ビジネスの観点,日本での対応などについて考えます。
2.重点事項
(1)1988年に米ゼロックス パロアルト研究所のマーク・ワイザー(Mark Weiser)は,人間とコンピュータの相互作用の発展として,「TSSにより,1台のコンピュータを共同利用できる環境」から「パソコンの普及により,1人が1台のコンピュータを使う環境」へと進んできたが,将来は「ユビキタス・コンピューティングの環境」へと発展するといいました(”The Computer for the 21st Century”,Scientific American,1999)。
(2)総務省は,ユビキタスネット社会の実現に向けて,その具体的な姿や実現のための政策について検討を行うために,2004年3月から「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」を開催してきましたが,2004年12月に最終報告書として,「u-Japan政策」をとりまとめました。
3.キーワード
ユビキタス・コンピューティング、u-Japan、ユビキタスネット社会憲章
4.課 題
第1問 次の文のうち,正しいものには○印をつけ,誤りのものには×印をつけて誤りの理由を示しなさい。
1.ユビキタス・コンピューティングという概念は,2000年代になってからいわれるようになった。
2.ユビキタス社会とは,高度情報化社会の一局面であるといえる。
3.ウェアラブル・コンピュータは,人間が持ち歩くのだから,モバイル・コンピューティングでありユビキタス・コンピューティングとはいわない。
4.RFIDタグを用いる情報活用は,すべてユビキタス・コンピューティングである。
5.情報家電をネットワークアクセスする観点からも,IPv6の普及が望まれる。
6.日本は,ユビキタス・コンピューティングに関連する技術が進んでいる。
7.ユビキタス・コンピューティングが普及すれば,情報セキュリティ対策での大部分の課題は解決される。
8.ユビキタスネット社会憲章は,インターネットでのウイルスや不正アクセスを防止する情報セキュリティ対策を示したものである。
第2問 次の問に答えなさい。
1.ユビキタス・コンピューティングとして,あなたはどのような情報機器やサービスがあればよいと思いますか。
2.「ユビキタス社会とはいっても,現在の情報活用環境が発展しただけで,本質的な変化はない」という意見に,あなたはどう考えますか。
5.プレゼン資料
ユビキタス・コンピューティング(1)
ユビキタス・コンピューティング(2)
6.動画資料
第3講 企業での情報化
1.学習のポイント
(1)情報化を推進してきたのは産業活動であり,産業活動の担い手は企業ですから,企業での情報化は活発です。
(2)ここではオフィス業務だけを対象にしますが,中堅以上の企業ではオフィス業務のほとんどにコンピュータが使われています。
2.重点事項
(1)企業での情報化の状況は,企業の規模や業種・業態により大きな差がありますが,現在急速に進んでいる。
(2)コンピュータの発展の歴史は,コンピュータ利用の大衆化の歴史,すなわちEUCの発展の歴史だといえます。現在ではEUCがコンピュータ利用の大半を占めるようになりました。
3.キーワード
企業での情報機器の普及状況、EUC(エンドユーザ・コンピューティング)、EUCの普及
4.課 題
第1問 企業での情報化では「エンドユーザ・コンピューティング」が重視されています。どうしてそれが重要なのかを考えましょう。
第2問 このような状況において,企業で求められる人材とはどのような知識能力を持つ(あるいは持てる能力のある)人のことでしょうか。いろいろな観点から考えてください。
5.プレゼン資料
企業での情報化(1)
企業での情報化(2)
企業での情報化(3)
6.動画資料
第4講 情報化社会とIT革命
1.学習のポイント
(1)モノと情報の特質に着目して,工業化社会と情報化社会との違いを理解します。
(2)情報化社会への移行は,産業だけでなく社会一般に大きな影響を与えていますし,その移行への変化が急激なために,IT革命といわれていることを理解します。
2.重点事項
(1)18世紀の蒸気機関の発明を発端とした機械工業技術の進歩は,それまでの農業社会から工業化社会に移行させ,個人の生活から国家や社会の経済活動まで広い分野を大きく 変化させました。それを産業革命といいます☆。モノ(工業製品)の大量生産やエネルギーの大量消費を中心にした工業化社会は現在まで継続して発展してきました。
(2)1990年代後半からは,インターネットに代表される情報技術が急速に発展しています。情報流通の費用と時間を劇的に低下させて,企業活動,個人生活,国家経済など広範囲に大きな影響を与えています。その変化があまりにも急激で広範囲に影響を及ぼすことから,この変化をIT革命(IT=Information Technology:情報技術)と呼ばれています☆。そして,IT革命が産業革命と同等な影響を及ぼすと認識している人も多いのです。なお,IT革命が進んだ社会を高度情報化社会といいます。
3.キーワード
情報化社会、IT革命、工業化社会
4.課 題
第1問 次の文のうち明らかに誤りである文をあげて,誤りの理由を示しなさい。
1.「情報化社会」とは,インターネットが急速に普及してきたことが原因になりいわれるようになった概念である。
2.メットカーフの法則は収益逓減の法則でもある。
3.「情報の価値は端末数(利用者数)の2乗に比例する」現象をジョージ・キルダーの仮説という。
4.情報技術の急速な発展により,広範囲に急激な変化が発生している。これをIT革命という。
5.インターネットに代表される情報技術の発展により,従来の産業構造を支えてきた秩序が大きく崩れてきた。
第2問 次の作業をしなさい
1.本文の記述以外にも工業化社会と情報化社会では多様な違いがあるでしょう。その対比表を作成しましょう。
2.あなたが現実に体験・見聞していることで,ITの発展により急激に大きな変化が進んでいる現象を列挙しましょう。
5.プレゼン資料
情報化社会とIT革命(1)
情報化社会とIT革命(2)
6.動画資料
第5講 ITで産業構造が変わる
1.学習のポイント
(1)産業界では,インターネットの活用,経済のグローバル化への対処とそれに伴う規制緩和などにより,すでにIT革命が進んでいます。
2.重点事項
(1)インターネットの普及と規制緩和により,新規業種の創出や異業種からの参入が盛んになってきました。
3.キーワード
グローバル化、メガ・コンペティション、デ・コンストラクション、デジタル・オポチュニティ、eビジネス
4.課 題
第1問 インターネットは,中小企業が大企業と互角に戦えるデジタル・オポチュニティであるといわれていますが,なぜでしょうか。
第2問 このように変化が激しい環境では,企業はどのような人材を必要とするでしょうか。
5.プレゼン資料
ITで産業構造が変わる(1)
ITで産業構造が変わる(2)
6.動画資料
第6講 ITで経済が変わる
1.学習のポイント
(1)1990年代に米国経済は急速に発展しましたが,その原動力になったのがIT(情報技術)の積極的な活用にあるといわれています。
(2)そのように,IT革命は経済に大きな影響を与えると考えられています。
(3)ところが日本では,その肝心な1990年代に不況に見舞われITの活用に乗り遅れてしまい,アジア諸国にも遅れている状態であり,早急に対応することが期待されています。
2.重点事項
(1)ITが経済に与える効果は,次のように考えられます。ITの発展により情報の伝達や加工に要する費用が非常に安価になる(キルダーの仮説)ことにより,ITを利用した分野が急速に発展します。しかも,情報の価値は規模が増大するにつれて急速に高まるのですから,IT環境を整備することは,経済効果を急速に高めることになります。
3.キーワード
経済とIT、ITの効果、米国ITバブルの崩壊
4.課 題
第1問 米国では不況のときにIT投資を行なって経済を復活させたのに,日本では不況が原因で「失われた十年」を続けてきました。その理由は何なのでしょうか。
第2問 早期にIT革命を達成した国とそれに乗り遅れた国とは,将来どのような違いが出てくるでしょうか。
5.プレゼン資料
ITで経済が変わる(1)
6.動画資料
第7講 ITで教育が変わる
1.学習のポイント
(1)健全な高度情報化社会を維持発展させるには,情報技術や情報リテラシーに関する教育が重視されます。
(2)「e-Japan」では,教育及び学習の振興並びに人材の育成の目標として,インターネット個人普及率を向上させることやIT関連の修士,博士号取得者を増加させることもあげていますが,ここでは小中高等学校及び大学等のIT教育体制を強化する分野を重点的に扱います。
2.重点事項
(1)小中高校などの初等教育での情報教育の重要性は,以前からも認識されており,「ミレミアム・プロジェクト」などの国の政策,「こねっとプラン」などの民間の支援などが行なわれてきました。
(2)1999年3月に高等学校学習指導要領が改正になり,2003年からは高校で情報科目が正課になります。普通教育では,「情報及び情報技術を活用するための知識と技能の習得を通して,情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに,社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ,情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる」こと,専門教育では「情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,現代社会における情報の意義や役割を理解させるとともに,高度情報通信社会の諸課題を主体的,合理的に解決し,社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる」ことを目標としています。
3.キーワード
初等教育の情報化、大学の情報化、授業以外の情報化
4.課 題
第1問 高校まででかなりの情報教育が行なわれるようになると,大学ではどのような情報教育をする(大学生にはどのような知識能力が求められる)でしょうか。
第2問 大学での授業の方法や大学の情報化について,学生の立場から期待することを列挙しましょう。
5.プレゼン資料
ITで教育が変わる(1)
ITで教育が変わる(2)
ITで教育が変わる(3)
6.動画資料
第8講 デジタル・デバイド
1.学習のポイント
(1)社会が急速な変化をするときには,それに乗れない層が発生しがちですが,そのような弱者を作らないようにすることは社会の責任です。情報弱者を作らないことが健全な情報化社会を構築するために必要です。
(2)情報活用環境の格差をデジタル・デバイド(Digital Divide:情報格差)といいます。
(3)その格差を生む要因には,所得や地域などの社会的な要因があります。なお,視覚障害や老齢などの身体的な要因による格差もデジタル・デバイドということもありますが,ここではバリアフリーとして別章「バリアフリー(it-barrier)」で取扱います。
2.重点事項
(1)情報活用環境の格差をデジタル・デバイド(Digital Divide:情報格差)といいます。
3.キーワード
デジタル・デバイド、デジタル・デバイドの縮小
4.課 題
第1問 「自由競争の世の中なのだから,デジタル・デバイドが発生するのは当然であり,その解消のために税金などの社会資源を使うべきではない」という意見に,人道的な観点ではなく,経済的な観点からどう考えますか。
第2問 デジタル・デバイド解消の政策を期待するまでもなく,私たちは自分が「情報弱者」にならないよう努力することが必要です。それにはどのような知識能力が必要になるでしょうか。
5.プレゼン資料
デジタル・デバイドについて(1)
6.動画資料
第9講 バリアフリー
1.学習のポイント
(1)高年齢者や身体障害者が社会に参加し日常生活をおくるには,それには多くの障壁(バリア)があります。
(2)その障壁を取り除くことをバリアフリー(Barrier Free)といいます。ここでは,パソコンやインターネットの利用におけるバリアフリーを考えます。
2.重点事項
(1)情報化社会はマルチメディアの活用のためにパソコンなどの情報機器の利用が基礎になります。ところが,高齢者や身体障害者にとって,現在の情報機器は使いにくいとか,電子メールやWebページが利用しくいといった障壁があります。
(2)すべての人に平等にアクセシビリティを保障するために,使いやすい製品やサービスを設計することをユニバーサルデザインといいます。
3.キーワード
バリアフリー、ネチケット
4.課 題
第1問 高齢者や障害者に適したパソコンとはどのようなパソコンでしょうか。技術的制約や価格面を無視して「理想的な」パソコンのアイデアを列挙してください。
第2問 現状のパソコンを前提としてあなたがWebページを作成するとき,バリアフリーを少なくするために,どのような工夫をすればよいでしょうか。
5.プレゼン資料
バリアフリー(1)
バリアフリー(2)
バリアフリー(3)
6.動画資料
第10講 Webアクセシビリティ
1.学習のポイント
(1)高齢者・障害者が閲覧しやすいWebページにすることをWebアクセシビリティといいます。ここでは,次の2点について考えます。
・Webアクセシビリティとは何かを類似語との比較で理解します。
・Webアクセシビリティ(もっと広義に情報通信利用でのアクセシビリティ)の確保・向上は社会的義務であることを,海外および日本における施策動向により理解します。これは,次の「ウェブコンテンツJIS」への布石でもあります。
(2)2004年に「ウェブコンテンツJIS」(JIS X8341-3)が制定されました。府庁省や地方公共団体はこれに準拠することが求められていますが,一般のWebページでも準拠することが望まれます。それがどのようなものかを理解します。
2.重点事項
(1)ユーザビリティとは人間工学では古くから用いられてきた用語で,従来は,使いにくさや判りにくさなどのマイナス面がどれだけ小さいかを表す概念でしたが,現在ではむしろ,使いやすさや判りやすさというプラスの面を積極的に求める概念になってきました。
(2)アクセシビリティに考慮することは,障害者や高齢者への「思いやり」ではありません。すべての人が平等に社会生活をするための「権利」であり「義務」なのです。
3.キーワード
Webアクセシビリティ、リハビリテーション法508条、ウェブコンテンツJIS
4.課 題
第1問 総務省「ウェブ・アクセシビリティ実証実験」の結果報告を読み,高齢者や障害者がどのようなことで戸惑うか,それを解決するにはどのようなことに留意する必要があるかを調べなさい。( http://www2.nict.go.jp/ts/barrierfree/accessibility/proof/index.html)
第2問 目隠しをしてWebページを閲覧しなさい。他の人に読み上げてもらったり,ガイドしてもらったりして,「1」を実感して報告しなさい。自分が作成公開しているページ(それがなければ私の任意のページ)を対象にするとよいでしょう。
第3問 インターネットでは,アクセシビリティに考慮したHTMLの書き方などを説明したサイトが多くあります。そのうち,推奨するサイトとその特徴を報告しなさい。
第4問 ユーザビリティやアクセシビリティの観点から,Webページを評価してランキングした結果を掲載しているページを探しなさい。特に,その評価項目として何を用いているかを調べなさい。
5.プレゼン資料
Webアクセシビリティ(1)
Webアクセシビリティ(2)
Webアクセシビリティ(3)
6.動画資料
第11講 IT革命への国の政策
1.学習のポイント
(1)IT革命が社会や国際関係に大きな影響を与えることから,国も多様な取り組みをしています。
(2)ここでは,その概要として,国の基本方針を示すIT基本法,2005年までにIT先進国家を目指して取り組んできたe-Japan,さらに,2010年に向けて日本をフロントランナーにしようとするu-Japanについて学習します。
2.重点事項
(1)2000年11月に「高度情報通信ネットワーク社会形成基本法」(IT基本法)が成立,2001年1月から施行されました。
(2)IT基本法により設置されたIT戦略本部は,2001年1月に「e-Japan戦略」を取りまとめました。
3.キーワード
IT基本法、e-Japan戦略、u-Japan
4.課 題
第1問 次の文中に適切な語句を挿入しなさい。
1.1980年代末から1990年代にかけて,汎用コンピュータによる集中処理から多数のパソコンをLANで接続した分散処理へと移行する[ 1 ]の動向が進んだ。経営の面では,1990年代前半には,情報技術をインフラとして業務を抜本的に改革しようとする[ 2 ]の概念が普及した。1990年中頃には,利用しやすいブラウザが出現し,インターネットが爆発的に普及発展した。インターネットに代表される情報技術の発展は,国家経済から企業経営,個人生活にいたるまで広範囲に大きな影響を与えていることから[ 3 ]とまでいわれている。
2.米国は,積極的な情報化投資により,その[ 3 ]に乗ることができ,低迷していた経済を回復しただけでなく,2000年のITバブル崩壊までの長期にわたり,[ 4 ]と呼ばれるインフレなき経済成長を実現した。それに対して,日本は1990年前後のバブル崩壊や平成不況になると,情報化投資を抑制してしまった。そのために[ 3 ]に乗り遅れてしまい,不況脱出ができない状況になった。これは「[ 5 ]」と呼ばれている。その間に米国どころかアジア諸国にまで追い抜かれ,日本の国際競争力は低下してしまった。
3.この状況を打破するべく,国は2001年1月7日に,[ 6 ]を施行した。同法に基づき設置された[ 7 ]は,日本を2005年までに世界で最高の情報化社会にすることを目標とした[ 8 ]を策定した。
第2問
1.米国では不況のときにIT投資を行なって経済を復活させたのに,日本では不況が原因で「失われた十年」を続けてきました。その理由は何なのでしょうか。
2.早期にIT革命を達成した国とそれに乗り遅れた国とは,将来どのような違いが出てくるでしょうか。
5.プレゼン資料
IT革命への国の政策(1)
6.動画資料
第12講 情報セキュリティの基礎
1.学習のポイント
(1)情報セキュリティの基礎を理解します。
2.重点事項
(1)不正アクセス禁止法(不正アクセス行為の禁止等に関する法律,平成11年8月成立,平成12年2月施行)では,ネットワークを通して
・許可されていない者がなりすましをしてアクセスすること
・許可されている者が許可されていないアクセスをすること
・そのようなアクセスができるような状態にすること
を不正アクセスと定義しています。
(2)リスクの大きな分野に,個人情報の漏洩があります。個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律,平成15年5月成立,平成17年4月全面施行)の目的は次の通りです。
「この法律は,高度情報通信社会の進展に伴い個人情報の利用が著しく拡大していることにかんがみ,個人情報の適正な取扱いに関し,基本理念及び政府による基本方針の 作成その他の個人情報の保護に関する施策の基本となる事項を定め,国及び地方公共団体の責務等を明らかにするとともに,個人情報を取り扱う事業者の遵守すべき義務等を定めることにより,個人情報の有用性に配慮しつつ,個人の権利利益を保護することを目的とする。」
3.キーワード
情報セキュリティ、パスワード、電子署名法、個人情報保護法
4.課 題
第1問 Webで「コンピュータ不正アクセス対策基準」のシステムユーザ基準の個所を調べ,あなたが「なぜこれが必要なのか」と思う事項があれば,それを列挙して,みんなで考えましょう。
第2問 あなたが不正アクセス対策の提案をしたところ,A氏からは「当社には他人のほしがるような情報はないので,不正アクセスがあってもかまわない」,B氏からは「どんなに対策をしても,優秀なハッカーにはかなわないので,やるだけ無駄だ」といわれました。あなたはこれらの意見にどう反論しますか。
5.プレゼン資料
情報セキュリティの基礎(1)
情報セキュリティの基礎(2)
情報セキュリティの基礎(3)
情報セキュリティの基礎(4)
6.動画資料
第13講 著作権の概要
1.学習のポイント
(1)そもそも著作権とは何かについて,その概要を理解します。
2.重点事項
(1)知的財産権とは,発明や著作など人間による知的成果に対する権利と,商標など営業上の無形の財産を保護する権利などを総称した概念です。
(2)著作権法第1条(目的)では,「この法律は,著作物並びに実演,レコード,放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め,これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ,著作者等の権利の保護を図り,もって文化の発展に寄与することを目的とする。」としています。
3.キーワード
著作権、ライセンス契約、フリーソフト、知的財産権
4.課 題
第1問 もし著作権という概念がなかったら,どのような弊害が起こるでしょうか。
第2問 授業で担当教員が他人の著作をコピーして学生に配布することは著作権法で認められていますが,教員が他人の著作をインターネットのページに登録して学生の自習に供することは認められるでしょうか。いろいろなケースを想定してください。
5.プレゼン資料
著作権の概要(1)
著作権の概要(2)
著作権の概要(3)
著作権の概要(4)
6.動画資料
7.資 料
著作権テキスト(令和3年度版)(文化庁)
著作権契約書作成支援システム(文化庁)
第14講 プライバシー
1.学習のポイント
(1)インターネットで自分に関するデータを入力することがありますが,それらのデータが目的以外に使われないか,第三者に漏れるのではないかという,プライバシーに関する危険が気になります。
(2)ここでは,自分のプライバシーを守ること,他人のプライバシーを尊重することについて考えます。
2.重点事項
(1)プライバシーとは,「自分のこと」を自分の意思に反して他人に知られたくないということです。
3.キーワード
プライバシー、個人情報の漏洩事件、プライバシーポリシー
4.課 題
第1問 個人情報を入力させているサイトを1つ例にとり,入力項目のうち,このサイトを利用するために必要な項目,不必要な項目を分けて列挙し,そう考えて理由を述べましょう。
第2問 個人情報を入力させているいくつかのサイトについて,個人情報保護に関するページがどのように記載されているかを確認しましょう。
5.プレゼン資料
プライバシーについて(1)
プライバシーについて(2)
プライバシーについて(3)
6.動画資料
第15講 個人情報保護法
1.学習のポイント
(1)個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律)が2003年に公布され,2005年4月から全面施行されました。ここでは,個人情報保護法の概要と関連法規・基準などについて学習します。
2.重点事項
(1)個人情報保護法は正式には「個人情報の保護に関する法律」(平成十五年法律第五十七号)といいます。また,法律では「政令で定める」との記述がありますが,それは個人情報の保護に関する法律施行令(平成15年政令第507号,以下「政令という」)があります。
(2)「個人情報とは,生存する個人に関する情報であって,当該情報に含まれる氏名,生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ,それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう」とされています。
3.キーワード
個人情報保護法、個人情報保護法ガイドライン、プライバシーマーク
4.課 題
第1問 次の文のうち,正しいものには○印,誤りには×印をつけて誤りの理由を示しなさい。
1.名刺を企業別や氏名順などで整理すると個人情報データベース等に該当するので,名刺を交換するときには,そのように整理すること,その利用目的を伝えることが必要である。現実にはこのようなことをする人は少ないが,法律的にはそれが要求されていると考えるべきである。
2.市の主催で子供向けのパソコン教室を開催した。それを支援したパソコンメーカーがアンケートをしたのだが,そこには保護者の氏名,住所,パソコンの有無などの項目があり,後日保護者あてにメーカーからダイレクトメールが送られた。アンケートにはそれに関する記述があったので,メーカーの行動は個人情報保護法に抵触したとはいえない。
3.個人のインターネット活用に関するアンケートを行った。アンケートの謝礼を送るために回答者の住所氏名も回答させたが,アンケートデータをコンピュータに入力する段階でそれらは入力せず,入力後は回答用紙は適切な処分をした。それでもコンピュータにあるアンケートデータがあるのだから,これは個人情報である。
4.A社(製造業)では,顧客情報を4500,社員情報を300,その他の個人情報を400持っている。このうち社員情報は個人情報とはいえないので,A社は個人情報取扱事業者ではない。
5.個人情報が5000人以下の企業では,個人情報が漏洩しても訴えられることはない。
6.A社では,5000人を超える顧客があるが,コンピュータ処理はすべてアウトソーシングしているので,自社内にある個人情報は非常に少ない。このような場合では,A社は個人情報取扱事業者ではない。
7.大学は学術研究をしているので,在学生や卒業生の個人情報が5000を超えていても,個人情報取扱事業者ではない。
8.A団体は,老人福祉を目的とした非営利団体である。それで5000人を超える老人の情報とボランティアの情報を持っているが,利益を目的としているのではないから,個人情報取扱事業者ではない。
9.A社では,NTTの電話帳をそのまま用いてダイレクトメールを発送している。このたび,発送先から,電話帳の自分が記載している部分を塗りつぶすよう要求された。この要求には従う義務がある。
10.A社では個人情報が漏洩したことが警察の内偵で発覚し,経営者と漏洩に関与した者が検挙された。
第2問 次の問に答えなさい
1.インターネットの検索エンジンなどにより,個人情報漏洩の事例をいくつか探し,それが本文の「個人情報取扱事業者の義務等」でのどれが不十分だったことにより発生したのかを示しなさい。
2.経済産業省「個人情報の保護に関する法律についての経済産業分野を対象としたガイドラインの策定」平成16年6月では,いろいろと事例が掲載されています。2ページ~6ページを読んで,興味を持った事例をいくつかあげて,どうしてそれが個人情報あるいは個人情報データベース等であるのか,そうでないのかの理由を述べなさい。
(http://www.meti.go.jp/feedback/downloadfiles/i40615hj.pdf)
5.プレゼン資料
個人情報保護法(1)
個人情報保護法(2)
個人情報保護法(3)
個人情報保護法(4)
6.動画資料
7.資 料
個人情報保護法
テキスト
情報処理Ⅱ~情報と人権~テキスト
情報処理Ⅱ~情報と人権~「問題」
アンケート
アンケート
木田宏教育資料・オーラルヒストリーのデジタルアーカイブ化とその活用の推進について
木田先生は、戦後の国の制度、教育の有り様が混沌とした時代に、教科書制度、学習指導要領、教育委員会制度を担当され、現在の教育制度の基礎を構成されました。
敗戦当時の状況は、次のような安部文部大臣の米国教育使節団に対するあいさつ(昭和21年3月8日)でもわかります。
「……日本に來て居られるアメリカ人の中には若い理想主義者があって彼等はアメリカに於いても未だ實現せられない抽象的理想を、日本を実験場として性急に試みんとされる傾きもないではありません。日本人が虚心坦懐にアメリカの与へてくれる勧告を受け、在来の教育に思ひ切って改革を加へると共にその受容が日本人の良心と批判とを以てなされねばならないことは、各位の特に諒とせられる所でありませう。……」
木田先生は、教科書担当として、米国司令部の指示で国定教科書から検定教科書への移行、Courses of Studiesを作れとの指示で「学習指導要領」と訳され作成に当たられました。
また、多くの反対の中で、現状の教育委員会制度を国会に警察まで入れ成立しました。
これを担当課長として進めた木田先生の国の体制、教育の有り様についての考え、強い信念は、ぜひ教員や学生に研究させたい。また、広く多くの人々に伝えたい。
現在、日本の教育は社会の情報化、グローバル化に対応した教育改革や人材不足、教育力の低下をいかに止め、さらに向上させることの必要性が言われだし、その試行実践も進みだそうとしています。
木田先生は「ものごと」を数十年、数百年先から見る人でありました。先生の考え、信念は、現在の我が国の「国の体制」、教育の有り様を考えるとき、大変役立つと思います。
多くの方々、機関等の賛同を得て、次の大きい教育改革の基礎資料としてデジタルアーカイブ、及び、関係資料を別紙のように開発し、その成果を広く広報し、次の日本の歩む道筋を考えたいと思います。
【授業】遠隔教育特講
Ⅰ はじめに
「DX(Digital Transformation)」は,2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念である.その内容は「進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」というもので,“進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること”と解釈できる.
ただし,教育DXが及ぼすのは単なる「変革」ではなく,デジタル技術による破壊的な変革を意味する「デジタル・ディスラプション」.すなわち,既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすものであると捉えられている.
文部科学省も,この教育DX時代に対応して令和2年12月23日に文部科学省デジタル化推進本部から「文部科学省におけるデジタル化推進プラン」を報告している.ここでは,「・・・ポスト・コロナ期のニューノーマルに的確に対応していくために必要なDXに係る取組を早急かつ一体的に推進していかなければならない局面を迎えている.」とし,次のように4つの具体的な方針を掲げている.
①GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想による1人1台端末の活用をはじめとした学校 教育の充実
②大学におけるデジタル活用の推進
③生涯学習・社会教育におけるデジタル化の推進
④教育データの利活用による,個人の学び,教師の指導・支援の充実, EBPM等の推進
特に,①のGIGAスクール構想については,令和3年3月12日の「GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用等について(通知)」において,「文部科学省では,Society 5.0 時代を生きる全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びを実現するためには,学校現場における ICT の積極的な活用が不可欠との観点から「GIGA スクール構想」を推進しているところであり,関係各位の御尽力により,本年4月から,全国のほとんどの義務教育段階の学校において,児童生徒の「1人1台端末」及び「高速大容量の通信環境」の下での新しい学びが本格的にスタートする見込みとなっている.」と述べている.また,“新たな学び”について,文部科学大臣がメッセージで,「1人1台端末環境は,もはや令和の時代における学校の「スタンダード」であり,特別なことではない.これまでの我が国の 150 年に及ぶ教育実践の蓄積の上に,最先端の ICT 教育を取り入れ,これまでの実践と ICT とのベストミックスを図っていくことにより,これからの学校教育は劇的に変わる.この“新たな学び”の技術革新は,多様な子供たちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びにも寄与するものであり,特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げるものである.」と子供たち一人一人に個別最適化され,創造性を育む教育 ICT 環境の実現を求めている.ここでは,子供たち一人一人に個別最適化され,創造性を育む学びとは何か,その実現のための“新たな学び”とはどのような学びで,従来の学びとどのように異なるのかについて考える.
Ⅱ 授業の目的・ねらい
・子供たち一人一人に個別最適化され,創造性を育む学びとは何か,その実現のための“新たな学び”とはどのような学びで,従来の学びとどのように異なるのかについて考える.
Ⅲ 授業の教育目標
教育DX(Digital Transformation)時代における“新たな学び”とは,教師がデジタル技術を活用し,学びのあり方やカリキュラムを革新させると同時に,教職員の業務や組織,プロセス,学校文化を革新し,時代に対応した教育を確立することである.
また,学びという側面から考えてみると教育DXの目的は,「個別最適な学びという“新たな学び”の実現」である.20世紀の学習観は,行動主義・認知主義の学習観を採用していた.しかし,21世紀に入り,学習観は「主体的・対話的な深い学びの実現」という構成主義・社会構成主義の学習観に移行した.
この変化から分かるように,教育が「全員に同じ教育」から「個々が持つ能力を最大限活かす教育」に変化している.また,デジタルツールを学びに活用することで,さらなるクリエイティブな学びの実現もDX時代における“新たな学び”の目的とされている.
政府が設置する教育再生実行会議が2021年6月3日に発表した第12次提言は,教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)を鮮明に打ち出した.この提言「ポスト・コロナ期における新たな学びの在り方について」の中で「データ駆動型の教育への転換」が必要とし,教育データの利活用や対面授業とオンライン授業のハイブリッド化などを促している.ここでは,これらの教育のDX時代における “新たな学び”の在り方について考える.
学習の進め方
第1講 教育DX時代における新たな学び
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
子供たち一人一人に個別最適化され,創造性を育む学びとは何か,その実現のための“新たな学び”とはどのような学びで,従来の学びとどのように異なるのかについて考える.
2.学修到達目標
・教育DX時代の社会の変化について説明できる.
・教育DX時代における新たな学びについて具体例を示して説明できる.
・従来の学びと教育DX時代における“新たな学び”との関係について説明できる.
3.課 題
1.教育DX(Digital Transformation)についてその効果と可能性について説明しなさい.
2.GIGAスクール構想について,具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第1講)
5.動画資料
6.資料
① デジタル推進化プラン
② GIGA スクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用等について(通知)
③ ポスト・コロナ期における新たな学びの在り方について
④ GIGA スクール構想の実現
第2講 21世紀に求められる学力と学習環境
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
21世紀に求められる学力を育む新たな授業と評価について,背景や実践事例を紹介しながら考える.
2.学修到達目標
・21世紀に求められる学力について説明できる.
・資質・能力を引き出す授業の条件を説明できる.
3.課 題
1.知識基盤社会に求められる学力について説明しなさい.
2.21世紀型スキルについて,具体例を挙げて説明しなさい.
3.評価の方法について具体例を挙げて説明しなさい.
4.変容的評価を行う指導案を作成しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第2講)
5.動画資料
6.資料
① 社会の変化に対応する資質や能力を育成する教育課程編成の基本原理(報告書)
② 教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン
第3講 主体的・対話的な深い学びの実現
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
現在決まった答えのないグローバルな課題に対して,大人も子供も含めた重層的なコミュニティの中で,ICTを駆使して一人ひとりが自分の考えや知識を持ち寄り,交換して考えを深め,統合することで解を見出し,その先の課題を見据える社会へと,社会全体が転換しようとしている.ここでは,その情報社会とそれに応じて求められる資質や能力について考える.
2.学修到達目標
・主体的・対話的な深い学びについて具体例を挙げて説明できる.
・アクティブ・ラーニングと主体的・対話的な深い学びについて説明できる.
・主体的・対話的な深い学びについて学習理論を示して説明できる.
3.課 題
1.主体的・対話的な深い学びの視点について,具体例を挙げて説明しなさい.
2.学力観の変遷について具体例を挙げて説明しなさい.
3.主体的.対話的な深い学びを実現するための視点を説明しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第3講)
5.動画資料
6.資料
① 新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け,主体的に考える力を育成する大学へ~
第4講 学習目標とその明確化
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
授業の設計の考え方において,1960年代に米国の教育工学研究者のロバート・メーガー (Robert F. Mager)は,次の3つの質問をすることで,授業の目標と評価方法を定めることの重要性について考える.
2.学修到達目標
・ロバート・メーガー (Robert F. Mager)の3つの質問について説明できる.
・学習目標とその明確化について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
1.ロバート・メーガー (Robert F. Mager)の3つの質問について説明しなさい.
2.学修目標とその明確化について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第4講)
5.動画資料
第5講 学習目標のデザイン
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
授業設計の最初の段階で行う,学習目標の明確化について説明する.明確な学習目標の設定のあり方と,授業設計の検討すべき内容について考える.
2.学修到達目標
・ブルームの教育目標分類について,行動目標による例を取り上げて説明できる.
・ガニェの学習成果の5分類について,具体例を挙げて説明できる.
・明確な学習目標について,具体的な単元において設定できる.
3.課 題
1.ブルームの教育目標分類について,行動目標による例を取り上げて説明しなさい.
2.ガニェの学習成果の5分類について,具体例を挙げて説明しなさい.
3.明確な学習目標について,具体的な単元において設定しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第5講)
5.動画資料
第6講 教えて考えさせる授業の展開
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
小学校理科における児童の映像教材を活用した実験支援方法に関する研究を通じて,“教えて考えさせる授業”の展開について考える.
2.学修到達目標
・“教えて考えさせる授業”について順を追って説明できる.
・”教えて考えさせる授業”への展開について説明できる.
3.課 題
1.多視点映像教材の処理方法について順を追って説明しなさい.
2.多視点映像教材を使った,教えて考えさせる授業への展開について説明しなさい.
3.マルチアングル映像と多視点映像の違いと特徴を説明しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第6講)
5.動画資料
第7講 協働的な学びのデザイン
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
人は社会的な関わりの中で学び,柔軟な知識を育てていく.このベースとなる考えを知識の社会的構成主義モデル(三宅,2011)と呼んでいる.これは人がもともと持っている他人との相互作用を通して自分自身の考えを少しずつ向上させる能力を顕在化し,その試みを繰り返すことによって人は社会的に賢くなっていくという考え方 (Palincsar & Brown ,1984; Miyake,N ,1986)について考える.
2.学修到達目標
・協働学習の考え方を理解し実際に授業デザインできる.
・ワークショップの手法を5種類説明できる.
・ジグソー学習について説明できる.
3.課 題
1.協働学習の必要性について具体例を挙げて説明しなさい.
2.知識構成型ジグソー法による指導案を作成しなさい.
3.大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)を参考に,知識構成型ジグソー法の教材を作成しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第7講)
5.動画資料
第8講 「教えないで学べる」という新たな学び
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
「インストラクショナルデザイン」や「教えないで学べる」学習環境は,キャロルの学校学習の時間モデルの授業の質を高め,授業理解力を助け,学習機会や学習持続力を高めるための手法であり,学習環境でもある.「教えないで学べる」という“新たな学び”を実現するためには,これらの手法や学習環境を整備することによって実現するものであり,学習者の学ぶ意欲を促し,自律的に継続して学ぶ力をつけていくことについて考える.
2.学修到達目標
・「教えないで学べる」とはどのようなことは具体例を挙げて説明できる.
・「教えないで学べる」という新たな学びの設計ができる.
3.課 題
1.J・B・キャロル(Carroll)の学校学習の時間モデルについて説明しなさい.
2.「教えないで学べる」学習環境について具体的に説明しなさい.
3.「教えないで学べる」授業を実現するための手立てを考えなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第8講)
5.動画資料
第9講 遠隔授業のデザイン手法
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
未来社会を見据えて育成すべき資質・能力を育むためのこれら3つの「新たな学び」やそれを実現していくための「新たな学びの空間」を形成するためにICTを効果的に活用することが重要である.さらに,ICTを活用することで,チームとしての学校の経営力を高め,教育の質の向上と教員が子供と向き合う時間的・精神的余裕を確保することにつながる.そこで,ここでは「新たな学び」の一つである遠隔授業の教育利用・研究での課題について考える.
2.学修到達目標
・ハイブリット型授業について具体的に説明できる.
・ハイブリット型授業について授業設計ができる.
3.課 題
1.遠隔教育の変遷について説明しなさい.
2.ハイブリット型授業の3つのパターンについて,具体例を挙げて説明しなさい.
3.ハイブリット型授業を具体的に企画しなさい.
4.ハイブリット型授業の課題について具体例を挙げて説明しなさい.
5.遠隔教育の必要性について具体例を挙げて説明しなさい.
6.遠隔協働学習を企画し,実際にやってみなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第9講)
5.動画資料
6.資料
情報の管理と流通 e-Learningの評価
第10講 自律的なオンライン授業の分析と設計
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
教えない授業を実現するためには,自律的な学習者となることが重要であり,自律的な学習者であれば自律的なオンライン授業が実現する.ここでは,自律的なオンライン授業の分析と設計について考える.
2.学修到達目標
・e-Learningという学習について説明できる.
・授業の効果分析について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
1.自律的なオンライン研修について,具体的に企画しなさい.
2.研修の効果測定について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第10講)
5.動画資料
第11講 新たな学びと教育リソース
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
日本では1980年代から「自己教育力」が推奨され,「自ら学び自ら考える力」が重視されている.このことは,他律的でなく自律的な学習態度の教育が重要になっている.ここでは,この実践的資質・能力の向上と,「反転授業」での活用を想定した教育リソースの開発について考える.
2.学修到達目標
・「反転授業」について具体例を挙げて説明できる.
・「反転授業」について具体的に授業設計ができる.
3.課 題
1.「反転授業」とその効果と可能性について説明しなさい.
2.「反転授業」の学習展開について具体的に説明しなさい.
3.「反転授業」の学習展開について具体的に指導案を作成しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第11講)
5.動画資料
第12講 教育活動をデジタルアーカイブする
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
日本の授業のみならず具体的に諸外国の授業をアーカイブ化し,長期保存を考えデジタルアーカイブ手法による関連教育資料の構成について考える.
2.学修到達目標
・授業分析に必要な教育資料の構成について説明できる.
・授業分析手法について具体的に説明できる.
3.課 題
1.授業分析に必要な教育資料の構成について具体例を挙げて説明しなさい.
2.各授業分析手法について具体的に説明しなさい.
3.授業分析を授業アーカイブプロジェクトの例に倣って,行ってみなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第12講)
5.動画資料
第13講 思考力を高めるための学習プロセスの反応分析
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
学習指導要領が目指す育成すべき資質・能力を育むためには,学びの量とともに,質や深まりが重要であり,子供たちが「どのように学ぶのか」つまりは,「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び(いわゆるアクティブ・ラーニング)」が問われているが,主体的・協働的な学びが重要視されている中で,その評価についてはまだ研究が十分になされていない.ここでは,これらの主体的・協働的な学びにおける授業アーカイブとレスポンスアナライザの連携システムによる評価方法について考える.
2.学修到達目標
・レスポンスアナライザについて説明できる.
・レスポンスアナライザの教育利用について具体例を示して説明できる.
・集団反応曲線と集団の特性との関係について説明できる.
3.課 題
1.レスポンスアナライザについてその効果と可能性について説明しなさい.
2.レスポンスアナライザの教育利用について,具体例を挙げて説明しなさい.
3.集団反応曲線について具体的に記録してきなさい.
4.集団反応曲線と発問・応答の関係について具体例を挙げて説明しなさい.
5.集団反応曲線と集団の特性の関係について説明しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第13講)
5.動画資料
第14講 高大連携による地域課題探究型学習
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
知識循環型社会においてデジタルアーカイブを有効的に活用し,新たな知を創造するという岐阜女子大学独自の「知的創造サイクル」の手法により,地域課題に実践的な解決方法を確立するために,地域に開かれた地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成のための基盤整備をした.このことにより,地域課題に主体的に取り組む人材を養成する大学として,地方創成イノベーションの実現と伝統文化産業の振興ならびに新たな観光資源の発掘を行うことができる.また,本研究を地域のフィールドにおける実証検証をするための研究として捉え,解の見えない地域課題の解決をするための地域資源デジタルアーカイブによる地域活性化を考える.
2.学修到達目標
・地域資源デジタルアーカイブについて説明できる.
・地域資源デジタルアーカイブの教育利用について具体例を示して説明できる.
・地域資源デジタルアーカイブと地域課題探求型学習との関係について説明できる.
3.課 題
1.地域資源デジタルアーカイブについてその効果と可能性について説明しなさい.
2.地域資源デジタルアーカイブの教育利用について,具体例を挙げて説明しなさい.
3.地域資源デジタルアーカイブを具体的に企画しなさい.
4.地域資源デジタルアーカイブと地域課題探求型学習の関係について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第14講)
5.動画資料
第15講 「教える」から「学ぶ」への変革
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1.何を学ぶか
行動主義の代表としてはバラス・スキナー(B.F.Skinner),認知主義の代表としてはピアジェ(J,Piaget)の理論を取り上げ,カリキュラム改革運動期における教授・学習論について考える.さらに,構成主義的学習論から社会的構成主義に至る経緯を考える.
2.学修到達目標
・教授学習に関する基本的な理論を具体的に説明できる.
・行動主義と認知主義の2つの学習論の区別を説明できる.
3.課 題
1.行動主義的学習論と認知主義的学習論,構成主義的学習論に対応した課題(問題)を作成しなさい.
2.GIGAスクール構想における「教える」から「学ぶ」に転換するための工夫について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
遠隔教育特講_プレゼン(第15講)
5.動画資料
特別講義Ⅰ
特別講義Ⅰ 教育改革とその思想
小玉重夫氏(東京大学大学院教授)
特別講義Ⅱ 諸外国の最新の教育の動向(新井健一氏:株式会社ベネッセホールディングス ベネッセ教育総合研究所 理事長)
特別講義Ⅲ GIGA スクール構想と学び(山西潤一:日本教育情報化振興会会長、小柳和喜雄:関西大学教授、久世 均:岐阜女子大学教授、横山隆光:岐阜女子大学教授 )
特別講義Ⅳ GIGA スクール構想と学力(山西潤一:日本教育情報化振興会会長、小柳和喜雄:関西大学教授、久世 均:岐阜女子大学教授、横山隆光:岐阜女子大学教授 )
Ⅳ 総合課題
課題1
第1から第8講の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめよ.
課題2
第9から第15講の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめてよ.
Ⅴ アドバイス
課題1
解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
課題2
解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
Ⅵ 科目修得試験:レポート試験
Ⅶ テキスト
遠隔教育特講(最終版)
遠隔教育特講_表紙
遠隔教育特講_ガイドブック
Ⅷ 参考文献
主にテキストの中に記してある文献が参考になります.
天龍寺文書 第87号 天龍寺領土貢注文案
87 天龍寺領土貢注文案
(花押)足利義政
(御判)足利義満
天龍寺領土貢注文「此注文一様四通余三通在 本寺・相国寺・雲居庵 」
合
一 六人部庄(丹波国天田郡)宮村方三ケ村分
京進米弐壱佰拾壱斛伍斗肆升柒合
延伍拾弐斛玖斗伍合 一斗別二升五合宛并弐佰陸拾肆斛肆斗伍并弐合 寺并
定庄納米佰柒拾柒斛捌斗肆并
代佰柒拾柒貫捌佰肆拾文
公事銭佰柒拾壱貫佰伍拾伍文
(解説)各地の天龍寺領に掛けられた
土(と)貢(こう)(租税)に関わる文書。
この文書から当時の天龍寺の寺領を確認することができる。
関連資料
天龍寺文書 87 天龍寺領土貢注文案
【資料集】飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ資料集(中)
平成 29 年度に文部科学省の私立大学研究ブランディング事業の「地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成のための基盤整備事業」で採択され、3年間にわたりこれまでに本学独自で育んできたデジタルアーカイブ研究を活用し、地域資源のデジタルアーカイブ化とその展開によって、伝統文化産業の活性化などの地域課題の実践的な解決や新しい文化を創造できる人材育成を行い、地域の知の拠点となる大学を目指し事業を展開してきた。
その中でも「飛騨高山の匠の技デジタルアーカイブ」は、以下の点に注力して研究を進めてきた。
①伝統文化産業(飛騨春慶・一位一刀彫等)を多視点でデジタルアーカイブし、歴史的な視点を総合的にまとめ、匠の “こころ”をオーラルヒストリー等により「知の増殖型サイクル」を構成し、これらの一部を海外へ発信することにより伝統文化産業の振興を図る。
②伝統文化産業における匠の技とその歴史的な背景をまとめてデジタルアーカイブ化することで、伝統文化産業の理解と継承が容易になる。さらに、継承の過程で生まれた新しい知見を「知の増殖型サイクル」で取り込み、その利活用によって地域社会の振興を支援できる。
③フィールドにおける効果検証をするためのデジタルアーカイブ研究として捉え、解の見えない地域課題の解決をするための地域資源デジタルアーカイブとそのメソッドを確立する。
これらにより、地域の知が適切に循環・増殖することで新たな価値の創造と、これらを実践できる高度な専門的な知識を持つ人材の養成による雇用の創出を促進し、その結果として「知の増殖型サイクル」としてデジタルアーカイブの効果が認められ、さらにデジタルアーカイブの新たな展開が期待できる。また、これにより大学は地域に開かれた「知の拠点」となりうる。
この「飛騨高山の匠の技デジタルアーカイブ資料」は、本学が展開しているデジタルアーカイブの最新成果であり、これらの研究の拠点となるデジタルアーカイブ研究所では、大学が大学としてのアイデンティティを確立するためにも、「知」の拠点としての地域資源デジタルアーカイブを含めた総合的な大学デジタルアーカイブを構築することを支援している。今後は継続してデジタルアーカイブ研究に取り組むとともに新たな養成カリキュラムを構築することが本学として社会的な責務と捉えている。
2022年1月 デジタルアーカイブ研究所長
はじめに
目次
国指定・国分寺大イチョウ ……………………… 1
国指定・飛騨国分寺塔心礎 ……………………… 5
国指定・松本家 …………………………………… 7
国指定・田中家 …………………………………… 14
国指定・照蓮寺 …………………………………… 19
国指定・高山陣屋 ………………………………… 23
国指定・重要文化財 荒川家住宅(母屋・土蔵) …31
史跡 堂之上遺跡 ………………………………… 38
国指定・吉真家 …………………………………… 42
国指定・若山家 …………………………………… 44
国指定・田口家 …………………………………… 49
指定天然記念物 治郎兵衛のイチイ …………… 55
旧大戸家住宅 ……………………………………… 61
史跡江馬氏館跡公園 国史跡江馬氏城館跡 下館跡 67
国指定・荻町(白川村) ………………………… 72
県指定・新井家 …………………………………… 75
県指定・中薮家 …………………………………… 80
県指定・西岡家 …………………………………… 84
県指定・野首家 …………………………………… 87
県指定・セイロ倉 ………………………………… 91
県指定・前田家 …………………………………… 95
県指定・富田家 …………………………………… 99
県指定・加藤歩簫墓 ……………………………… 105
県指定・赤田臥牛墓 ……………………………… 107
県指定・東山神明神社絵馬殿 …………………… 109
県指定・法華寺本堂 ……………………………… 113
県指定・大雄寺鍾堂 ……………………………… 117
荏野文庫土蔵 ……………………………………… 119
県指定・田中大秀墓 ……………………………… 122
県指定・飛騨東照宮 ……………………………… 125
県指定・三重塔 …………………………………… 129
旧三島家住宅 ……………………………………… 132
重要文化財 円空作仏像(聖・千手・龍頭) …… 140
県指定・荘川桜、御母衣ダム …………………… 143
県指定・赤保木遺跡 ……………………………… 155
高山市指定文化財(建造物)宗猷寺本堂 ………… 158
高山市指定文化財(建造物)宗猷寺鐘堂 ………… 167
雲龍寺鐘楼門(市指定文化財) …………………… 170
大雄寺山門(県指定重要文化財) ………………… 174
法華寺番神堂(市指定文化財) …………………… 178
高山市指定文化財(史跡)山岡鉄舟父母の墓 …… 181
素玄寺本堂(市指定文化財) ……………………… 183
津野滄洲墓 市指定史跡 ………………………… 187
市指定・加藤光正墓 ……………………………… 189
森宗弘墓 市指定史跡 ………………………… … 192
川上別邸史跡公園 高山市指定文化財 ……… … 194
木地師の集団墓地 ………………………………… 198
東照宮境内遺構 …………………………………… 200
市指定・東照宮本地堂 …………………………… 205
市指定・国分寺鐘楼門 …………………………… 208
国分寺表門 ………………………………………… 210
わらび粉小屋 ……………………………………… 213
旧八月一日家住宅 ………………………………… 216
木挽小屋・杣小屋 ………………………………… 219
立保神社拝殿舞台 ………………………………… 224
市指定・松倉観音 ………………………………… 227
市指定・天然記念物 法正寺の枝垂桜 ……… … 233
田上家住宅(市指定文化財) ……………………… 236
旗鉾伊太祁曽神社 ………………………………… 241
高山市指定文化財 千鳥格子御堂 …………… … 246
江馬輝盛の墓 高山市指定文化財 …………… … 249
下呂市天然記念物 位山八幡神社の社叢 ……… 253
旧山岸写真館 ……………………………………… 256
飛騨民俗村山岳資料館 …………………………… 258
山桜神社火の見櫓 ………………………………… 263
天狗総本店 ………………………………………… 269
お美津稲荷 ………………………………………… 273
棲霞山 歓喜寺 …………………………………… 277
大桑城 ……………………………………………… 280
美濃土岐氏、多治見の大畑時代 ………………… 291
名古屋城 …………………………………………… 297
飛騨高山の城主 金森長近 ……………………… 306
岐阜城 ……………………………………………… 312
越前大野城跡 ……………………………………… 323
金森左京家 ………………………………………… 336
安土城下の金森屋敷跡 …………………………… 342
本能寺跡 …………………………………………… 348
松倉城 ……………………………………………… 350
高山城 ……………………………………………… 357
照蓮寺本堂(国指定重要文化財) ………………… 367
伏見城 ……………………………………………… 374
小田原合戦 ………………………………………… 383
肥前名護屋城(佐賀県唐津市)の金森氏布陣場所 393
関ケ原の合戦場・金森氏の布陣場所 …………… 404
大坂の陣・金森氏の配置場所 …………………… 416
駿府城下の金森屋敷 ……………………………… 433
金森氏第 4 代頼直の菩提寺・大隆寺 ………… 443
金森長近を祀る高山市の金龍神社祭礼 ………447
飛騨から山形へ国替え …………………………… 453
金森家累代供養塔-金森家殉死者の墓 ……… … 458
金森長近の美濃市城下町 ………………………… 461
金森氏 6 代頼旹、第 7 代頼錦の郡上八幡城下 471
金森氏第 6 代頼旹、第 7 代頼錦の菩提寺 … … 485
岩手県盛岡の金森氏遺構(第 7 代頼錦の菩提寺) 491
金森氏改易後の金森左京・武生市白崎支配 …… 505
守山市の矢嶋町などの史跡と琵琶湖 …………… 510
江戸・桜田門通りの金森屋敷跡 ………………… 522
江戸・芝の金森屋敷跡 …………………………… 537
日光東照宮ほか 2 件の金森寄進の灯篭 … …… 547
京都の金森氏菩提寺(大徳寺の塔頭龍源院) …… 556
京都天寧寺(金森宗和の菩提寺) ……………562
武野紹鴎から千利休、宗和へとつながる遺構 … 565
金閣寺・夕佳亭宗和の茶室 ……………………… 576
越中街道 ……………………………………… 583
飛騨鰤 …………………………………………… 597
平湯~高原道、中尾峠、安房峠 ………………… 607
岐阜、尾張、京都街道、東海道 ………………… 622
郡上白川街道 …………………………………… 643
江戸街道 … ……………………………………… 654
乗鞍岳 … ………………………………………… 677
乗鞍山麓-五色ヶ原の森 ………………………… 687
御嶽山 …………………………………………… 692
笠ヶ岳 …………………………………………… 702
古川祭屋台 ……………………………………… 712
高山祭屋台の祖型となった山車 ……………… 719
高山祭屋台の彫刻の原点・立川和四郎彫刻 … 735
山岡鉄舟(静岡の史跡) ………………………… 745
田中大秀翁 ……………………………………… 750
飛騨匠の史跡 飛騨国分寺、飛鳥~奈良時代の史跡 755
大津京・近江神宮(飛騨匠の都造り) ………… 758
法輪寺・聖徳太子の御子山背大兄王が建立 … 761
鶉田神社 ………………………………………… 764
加太春日神社 …………………………………… 768
西光寺 …………………………………………… 772
三十三間堂 ……………………………………… 775
目次
※それぞれの項目のWebに資料集の内容が添付してあります。
飛騨高山匠の技デジタルアーカイブ資料集(中)
発 行 年 2022年1月 初版
制 作 デジタルアーカイブ研究所
監修:久世 均(デジタルアーカイブ研究所長)
編集:大木 佐智子(上級デジタル・アーキビスト)
記録:木幡智子, 井上透, 谷里佐, 林知代,櫟彩見
三宅茜巳, 熊﨑康文,加藤真由美
加治工尚子(デジタルアーカイブ専攻)
刊 行 岐阜女子大学
〒501-2592
岐阜県岐阜市太郎丸80番地
℡ (058)229-2211(代)
資料
文部科学省委託事業
令和3年度 幼稚園教諭の人材確保・キャリアアップ支援事業
(幼稚園教諭免許法認定講習等の在り方に関する調査研究)事業報告会
Reborn infant education
(幼児教育をReborn(リボーン)する)
1.日時
2022年2月23日(水・祝) 13:30~15:30
2.場所
岐阜女子大学 11号館 4階
沖縄女子短期大学2F視聴覚室(遠隔会場)
※新型コロナウイルス感染拡大状況によりZoomでも開催いたします。
3.受講対象 幼児教育関係者
4.参 加 費 無料
5.定 員 先着 100名
6.内容
(1)基調講演
これからの幼児教育を支える人材に求められる資質・能力
岐阜県教育委員会教職員課 課長 中村有希 氏(前文部科学省幼児教育課)
(2)令和3年度 幼児教育コーディネータ養成について
① 幼児教育コーディネータとは
② 幼児教育コーディネータのカリキュラム
③「幼児教育コーディネータ」養成講座について
・お申し込みは,専用フォームからお願いします
https://forms.gle/TNZ92TGJqCDKzf4D7
・お問い合わせはこちらまで:openc@gijodai.ac.jp
事業報告会案内チラシ
8.【幼児教育コーディネータ】募集要項
お礼
本日は,令和3年度文部科学省委託事業の「幼稚園教諭の人材確保・キャリアアップ支援事業」の報告会に北は青森から南は沖縄まで100名近い皆様に参加いただきまして,ありがとうございます.
現在,子どもが生活する環境は,数十年前とは大きく変わっています.皆様,ここで,一度20年前,30年前と子ども達の生活する環境を,比較して想像をめぐらしてみてください.まず,少子化と核家族化の進行により,近所の子どもたちが集まって遊ぶ機会が減りました.また,インターネットの普及やゲームで遊ぶことの増加.それらが,屋内かつ一人で完結する遊びが増えた要因でもあります.そもそも都市化が進んだことで公園や広場など安全な遊び場が少なくなっているという面もあります.さらには,地域のつながりが希薄になり,近所の大人がよその子どもに対して話しかけることも,現代では稀になっているのではないでしょうか.地域社会だけでなく,家庭という小さな単位でも子どもの教育環境は変化しています.
まず,女性の社会進出で共働き家庭が増えました.さらに労働時間も増加傾向にあり,親子の時間が十分に確保できなくなっています.また,地域との交流が希薄化したことで,保護者にとって子どもの預け先や悩みの相談相手がいないという問題も起きています.そのため,これまでは自然と身についていた運動能力や好奇心,人間関係を築く力が身につきにくくなっていると言われています.本来は,家庭・地域・幼稚園等の教育施設が連携し,一体となって幼児を育てていくことが,幼児教育でした.しかし,核家族や単身親家庭も増え,信頼で結びついた近所付き合いも減った昨今,それぞれが独立しているような状態になっています.これらの課題解決のためには,従来から言われていますように幼稚園・家庭と地域の教育力の向上と3者の連携が不可欠です.文部科学省でも,今後家庭と地域社会の教育力向上を助ける役割を,幼稚園が担っていく必要があるとの方針を示しています.子どもの豊かな人間性を育てるためには,家庭と地域,幼稚園という3つの教育現場がそれぞれ自分の役割を再度確認し,協力し合う体制を築くことが大切であることは言うまでもありません.
現在,幼稚園の教員の皆様には,幼児を内面から理解した上で,幼児の主体的な活動が確保されるように物的・空間的環境を構成するとともに,幼児の活動を豊かにするための役割も期待されており,幼児教育における中核的な役割を担っていただいております.このためにも,幼稚園教員に優れた人材を得て,その資質向上を図ることは極めて重要です.そこで,これらの幼児教育の社会的な課題を解決するためのキーパーソンとして,それぞれの園や教育委員会などに「幼児教育コーディネータ」を配置し,これらの社会的課題を解決すると共に,今新たな課題になっております幼児期から児童期の発達を見通しつつ,5歳児のカリキュラムと就学時のスタートカリキュラムを一体的に捉え,地域の幼児教育と小学校の関係者が連携して,カリキュラム・教育方法の充実・改善にあたることを推進する体制を構築することを提案してまいりたいと考えています.
そのために,今年度,本学において新たなキャリアである「幼児教育コーディネータ」カリキュラムの構造化を図り,令和4年度から幼児教育コーディネータの養成をしてまいります.このことが、現在の新しい課題に対応し幼児教育を生まれ変わらせるきっかけとなりますように、願いを込めて“幼児教育をReborn(リボーン)する”というテーマにいたしました。本報告会では,岐阜県教育委員会教職員課の課長である中村有希(なかむら ゆうき)様に,「これからの幼児教育を支える人材に求められる資質・能力」というテーマで基調講演をお願いし,その後,本学が本事業において企画してまいりました「幼児教育コーディネータ」の養成について詳細を報告してまいります.
本日は,本学が主催する令和3年度文部科学省委託事業の「幼稚園教諭の人材確保・キャリアアップ支援事業」の報告会に,北は青森から南は沖縄まで100名近い皆様に参加いただきまして,ありがとうございました.
近年,社会,特に子どもを取り巻く環境が多様化し,幼稚園や認定こども園で幼児教育に携わる教員にもこうした状況に対応する資質・能力の向上が求められています.とりわけ,幼児教育の現場で中心的な役割を担う中堅層(ミドルリーダー)の果たすべき役割は大きいと考えています.
しかし,中堅層の多くは二種免許状所有者であり,その専門性を向上させるためには大学の研修で学ぶ教育の最新事情とともに,理論と実践を往還する内容が必要といえます.そのために,大学においても免許法認定講習等で,二種免許状保有者の専門性の向上を図り,上進を推進することが求められています.そこでは,教員自身が時代や社会,環境の変化を的確につかみ取り,その時々の状況に応じた適切な教育・保育の提供を行うために,個々の教員が自ら課題を持って,主体的に講座に参加する体制の確立が必要です.今回の,幼児教育コーディネータ養成講座は,e-Learningを主体として,“いつでも”,“どこからでも”,“誰とでも一緒に学ぶ”ことができる受講者が主体的に学ぶ今までにない新しい講座です.
是非,令和4年度からの幼児教育コーディネータ養成講座にご期待をいただければ幸いです.
資料
1.幼児教育コーディネータ概論_e-Learning
2.幼児教育コーディネータ概論_テキスト
3.リーフレット
4.幼稚園教諭キャリアアップ支援事業・事業報告会(幼児教育コーディネータ)プレゼン
5.【配布】岐阜女子大基調講演
6.案内_Reborn_infant_education
【公開講座】幼児教育コーディネータ概論
Ⅰ はじめに
今般の子ども・子育て支援関係の人材に対する需要の増加等を受け,私立施設を中心として,幼稚園において幼児教育の質を支える優秀な教員の確保が喫緊の課題となっている.また,平成19年度の岐阜県の幼稚園教諭免許状授与件数の77.9%は二種免許状であり,一種免許状への上進の必要性が高まっている.
また,教育再生実行会議第十二次提言では,一人一人の多様な幸せと社会全体の幸せ(ウェルビーイング)の実現を目指し,学習者主体の教育に転換することを提言している.そのために,教師の質の向上や多様な人材の活用のための方策や「教学マネジメント指針」に基づく密度の高い組織的な大学教育の展開が求められている.
社会,特に子どもを取り巻く環境が多様化し,幼稚園や認定こども園で幼児教育に携わる教員にもこうした状況に対応する資質・能力の向上が求められる.とりわけ,幼児教育の現場で中心的な役割を担う中堅層(ミドルリーダー)の果たすべき役割は大きい.
しかし,中堅層の多くは二種免許状所有者であり,その専門性を向上させるためには教育委員会の研修で学ぶ教育の最新事情とともに,理論と実践を往還する内容が必要といえる.そのために,教員養成大学においても免許法認定講習等で,二種免許状保有者の専門性の向上を図り,上進を推進することが求められている.
そこで,教員自身が時代や社会,環境の変化を的確につかみ取り,その時々の状況に応じた適切な教育・保育の提供を行うためには,個々の教員が自ら課題を持って,主体的に研修に参加する研修体制の確立が必要である.その際,受講者のニーズに応じて柔軟に研修内容を組み合わせたり,ワークショップ型研修方法を取り入れたりして,受講者が主体的に学ぶ講座の場を考えていく必要がある.
ここでは,幼稚園教諭の資質向上を目指すキャリアステージにおける講座の在り方を研究し,幼児教育の新たなキャリアである幼児教育コーディネータの養成について考える.
Ⅱ 授業の目的・ねらい
・幼稚園教諭の資質向上を目指すキャリアステージにおける講座の在り方を研究し,幼児教育の新たなキャリアである幼児教育コーディネータの養成について考える.
Ⅲ 授業の教育目標
幼児教育コーディネータ養成コースは,「地域・学校園における幼児教育の研修及び専門的指導」のための研修講座の計画立案実践能力,組織化,および地域課題解決への具体的対応力を身につけることにより,地域,学校園における保幼こ小連携などの幼児教育をコーディネートできる人材の育成や,その能力の向上を図ることを目標とする.
参 考
幼児教育コーディネータ
幼児教育コーディネータとは、幼児期の子供たちの教育に関する計画やプログラムを立案し、実施する役割を担う専門家です。彼らは、保育園や幼稚園、学校、地域センターなど、幼児教育施設や関連する組織で働くことが一般的です。
幼児教育コーディネータは、幼児の発達段階や教育ニーズを理解し、それに基づいて教育プログラムを計画します。彼らは、子供たちの認知、言語、身体運動、社会的・情緒的発達を促進するための教育活動や遊びを設計し、教材や資源を選定します。
また、幼児教育コーディネータは、教育スタッフや保護者と連携し、教育目標の達成や子供たちの成長をサポートします。彼らは、教育プログラムの実施状況をモニタリングし、評価を行い、必要な調整や改善を提案します。
さらに、幼児教育コーディネータは、地域の教育関係者や専門家と協力し、最新の教育トレンドや研究成果を把握し、教育プログラムの品質向上に努めます。また、保護者や地域のコミュニティとの関係構築も重要な役割です。
総合的に言えば、幼児教育コーディネータは、子供たちの幼児期における学びや成長を支援するための教育環境を構築し、教育プログラムを適切に運営する責任を担っています。
幼児教育コーディネータの資質や能力
①幼児の発達理解: 幼児期の発達段階や特性を理解し、それに基づいて教育プログラムを設計する能力。
②教育知識: 幼児の教育に関する知識や専門知識を持ち、最新の教育トレンドや研究成果について常に学習を続ける姿勢。
③コミュニケーション能力: 教育スタッフ、保護者、関係者との円滑なコミュニケーションを図り、意見や情報を効果的に伝える能力。
④リーダーシップ: 教育プログラムの計画と実施をリードし、教育スタッフを指導・支援するリーダーシップ能力。
⑤問題解決能力: 日常的な課題や問題に対して冷静かつ柔軟に対応し、解決策を見つける能力。
⑥組織能力: 教育プログラムや予算、資源の管理と調達能力。効率的な計画立案やスケジュール管理、必要な資材や教材の選定・調達を行う能力。
⑦学習環境の作成: 魅力的で豊かな学習環境を構築し、幼児の好奇心と探究心を促進する能力。
⑧カリキュラム設計: 幼児の発達ニーズに合わせたカリキュラムの設計と実施能力。
⑨評価とモニタリング: 教育プログラムの評価とモニタリングを行い、効果的な改善策を提案する能力。
⑩共働性と協力: 教育スタッフや保護者、地域の関係者と協力し、共同作業とコラボレーションを行う能力。
⑪情熱と優しさ: 幼児への情熱と愛情を持ち、子供たちの成長と幸福を最優先に考える心。
第1講 幼児教育に関する社会的背景
1.目 的
子どもは幼児期のうちに,社会性や表現力,人間関係など,社会でよりよく生きるために必要な力の基礎を学ぶ.生活や遊びのあらゆる体験をとおして学びを得て,人間的な成長を目指すのが幼児教育である.ここでは,幼児教育に関する社会的背景について考える.
2.学修到達目標
・幼児教育に関する社会的な課題について説明できる.
・幼稚園教員に求められる専門性について具体例を示して説明できる.
・幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について説明できる.
3.課 題
(1)幼稚園教員の資質向上についてその方策について説明しなさい.
(2)幼稚園教員に求められる専門性について,具体例を挙げて説明しなさい.
(3)それぞれ地域の教員のキャリアステージにおける資質の向上に関する指標を説明しなさい.
(4)幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方の課題について具体例を挙げて説明するとともに,その解決方法を示しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
2.「幼稚園教員の資質向上について-自ら学ぶ幼稚園教員のために」(報告):平成14年6月24日:幼稚園教員の資質向上に関する調査研究協力者会議報告
3.公立の小学校等の校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する指針
4.岐阜県「教員のキャリアステージ」における資質の向上に関する指標【幼稚園等】
5.「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)」
第2講 幼児教育コーディネータ
1.目 的
子どもは幼児期のうちに,社会性や表現力,人間関係など,社会でよりよく生きるために必要な力の基礎を学ぶ.生活や遊びのあらゆる体験をとおして学びを得て,人間的な成長を目指すのが幼児教育である.ここでは,幼児教育に関する社会的背景について考える.
2.学修到達目標
・幼児教育に関する社会的な課題について説明できる.
・幼稚園教員に求められる専門性について具体例を示して説明できる.
・幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について説明できる.
3.課 題
(1)幼児教育コーディネータついて説明しなさい.
(2)幼児教育コーディネータの活動について具体的に説明しなさい.
(3)幼児教育コーディネータと幼児教育アドバイザーの違いについて具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.平成 30 年度「幼児教育の推進体制構築事業の成果に係る調査分析」成果報告書
2.幼保小の架け橋プログラムの実施に向けての手引きの参考資料(初版)
第3講 ハイブリット型授業のデザイン
1.目 的
未来社会を見据えて育成すべき資質・能力を育むためのこれら3つの「新たな学び」やそれを実現していくための「新たな学びの空間」を形成するためにICTを効果的に活用することが重要である.さらに,ICTを活用することで,チームとしての学校の経営力を高め,教育の質の向上と教員が子供と向き合う時間的・精神的余裕を確保することにつながる.そこで,ここでは遠隔授業の教育利用・研究での課題について考える.
2.学修到達目標
・ハイブリット型授業について具体的に説明できる.
・ハイブリット型授業について授業設計ができる.
3.課 題
(1)遠隔教育の変遷について説明しなさい.
(2)ハイブリット型授業の3つのパターンについて,具体例を挙げて説明しなさい.
(3)ハイブリット型授業を具体的に企画しなさい.
(4)ハイブリット型授業の課題について具体例を挙げて説明しなさい.
(5)遠隔教育の必要性について具体例を挙げて説明しなさい.
(6)遠隔協働学習を企画し,実際にやってみなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第4講 「教えないで学べる学習」という新たな学び
1.目 的
「インストラクショナルデザイン」や「教えないで学べる」学習環境は,キャロルの学校学習の時間モデル(2)の授業の質を高め,授業理解力を助け,学習機会や学習持続力を高めるための手法であり,学習環境でもある.「教えないで学べる」ためには,これらの手法や環境を整備することによって実現するものであり,学習者の学ぶ意欲を促し,自律的に継続して学ぶ力をつけていくことが重要である.
2.学修到達目標
・「教えないで学べる」とはどのようなことは具体例を挙げて説明できる.
・「教えないで学べる」という新たな学びの設計ができる.
3.課 題
(1)J・B・キャロル(Carroll)の学校学習の時間モデルについて説明しなさい.
(2)「教えないで学べる」学習環境について具体的に説明しなさい.
(3)「教えないで学べる」研修を実現するための手立てを考えなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
第5講 キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力の構造化
1.目 的
幼稚園教諭として不易とされる資質能力と新たな課題に対応できる力並びに組織的・協働的に諸問題を解決する力を中心にキャリアステージに対応した幼稚園教諭の資質能力を明確化し,講座の学習目標の分析と構造化を図り,資質能力とのカリキュラムマップを作成するとともに各講座のタキソノミーテーブルについて考える.
2.学修到達目標
・キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力を説明できる.
3.課 題
(1)キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力を説明しなさい.
(2)キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力は,どのような活動によって向上できるかについて具体例を挙げて説明しなさい.
(3)キャリアステージに対応した幼稚園教諭に求められる資質能力について,自己をメタ認知し,どの部分が不足し,その不足を補う方法を説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインのタキソノミーテーブル
第6講 幼児教育コーディネータ養成カリキュラム
1.目 的
幼児教育にまつわる社会的な課題である幼児教育の人材の質の向上は,特にミドルリーダーを対象に幼稚園教諭2種免許を1種免許に上進すると共に,国内外における幼児教育の重要性についての認識を高め,幼児教育の量の拡充だけでなく,質の向上を求める声を高め,新たな学びを創造する資質が幼稚園教員にも求められていることの再認識をすることが必要である.ここでは,幼児教育コーディネータ養成カリキュラムについて考える.
2.学修到達目標
・幼児教育コーディネータに求められる資質能力を説明できる.
3.課 題
(1)幼児教育コーディネータに求められる資質能力を説明しなさい.
(2)インストラクショナルデザイン指導力について具体例を挙げて説明しなさい.
(3)インストラクショナルデザインを活用した授業改善について,具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.【講義】教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン
第7講 幼児教育コーディネータの学習目標の分析
1.目 的
目標の構造は,子どもの実態によって変わる.子どもの実態,先生の指導方法・指導力,そういうことを含めた教材研究がなされて初めて目標分類ができる.ここでは,幼児教育コーディネータの学習目標の分析を考える.
2.学修到達目標
・BS.ブルームの「教育目標の分類学」を説明できる.
3.課 題
(1)あなたは,どのような場面でメディアの影響を強く受けている と思うか,また,どのような場面でメディアの影響をあまり受けていないと思うか説明しなさい.
(2)テレビなどのCMは,専門家がなんとか視聴者をひきつけようとして創作した作品である.どんなCMが印象に残っているか.それは何故か.メディアの特性をどのように使っているか具体例を示して説明しなさい.
(3)インターネットで,いくつかの教材を調べて,その教材の有効性を5段階で判定しなさい.そして,どのような要因でその判定結果になったかを説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
第8講 新たな学びと教育リソース
1.目 的
日本では1980年代から「自己教育力」が推奨され,「自ら学び自ら考える力」が重視されている.このことは,他律的でなく自律的な学習態度の教育が重要になっている.ここでは,この実践的資質能力の向上と,反転授業での活用を想定した教育リソースの開発について考える.
2.学修到達目標
・反転授業について具体例を挙げて説明できる.
・反転授業について具体的に授業設計ができる.
3.課 題
(1)反転授業とその効果と可能性について説明しなさい.
(2)反転授業の学習展開について具体的に説明しなさい.
(3)反転授業の学習展開について具体的に指導案を作成しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.反転授業
第9講 教えて考えさせる授業の展開
1.目 的
小学校理科における児童の多視点映像教材を活用した実験支援方法に関する研究を通じて,“教えて考えさせる授業”の展開について考える.
2.学修到達目標
・多視点映像教材の処理方法について順を追って説明できる.
・多視点映像教材を使った“教えて考えさせる授業”への展開について説明できる.
3.課 題
(1)多視点映像教材の処理方法について順を追って説明しなさい.
(2)多視点映像教材を使った“教えて考えさせる授業”への展開について説明しなさい.
(3)マルチアングル映像と多視点映像の違いと特徴を説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第10講 研修の目標とその評価方法
1.目 的
研修の設計の考え方において,1960年代に米国の教育工学研究者のロバート・メーガー (Robert F. Mager)は,次の3つの質問をすることで,研修の目標と評価方法を定めることの重要性について考える.
2.学修到達目標
・ロバート・メーガー (Robert F. Mager)の3つの質問について説明できる.
・研修目標の明確化について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
(1)ロバート・メーガー (Robert F. Mager)の3つの質問について説明しなさい.
(2)研修目標の明確化について具体例を挙げて説明しなさい.
(3)「知識習得モデル」と「知識創造モデル」の違いと特徴を説明しなさい.
(4)変容的評価について説明をしなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第11講 自律的なオンライン研修の分析と設計
1.目 的
教えない研修が実現するためには,自律的な学習者となることが重要であり,自律的な学習者であれば自律的なオンライン研修が実現する.ここでは,自律的なオンライン研修の分析と設計について考える.
2.学修到達目標
・e-Learningという学習について説明できる.
・研修の効果分析について具体例を挙げて説明できる.
3.課 題
(1)自律的なオンライン研修について,具体的に企画しなさい.
(2)研修の効果測定について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
第12講 教育活動をデジタルアーカイブする
1.目 的
日本の授業のみならず具体的に諸外国の授業をアーカイブ化し,長期保存を考えデジタルアーカイブ手法による関連教育資料の構成について考える.
2.学修到達目標
・授業分析に必要な教育資料の構成について説明できる.
・授業分析手法について具体的に説明できる.
3.課 題
(1)授業分析に必要な教育資料の構成について具体例を挙げて説明しなさい.
(2)授業分析手法について具体的に説明しなさい.
(3)英国の授業分析を授業アーカイブプロジェクトの例に倣って、行ってみなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第13講 親子のコミュニケーションを分析する
1.目 的
活動を教育として適用するためには,活動についての親子の状況を調査し,親子の共同学習として,どのような指導方法,展開をさせるか検討する必要がある.そこで,この「動く紙おもちゃ作り」の教材化と意識の調査を考える.
2.学修到達目標
・コミュニケーションの定義について説明できる.
・コミュニケーションを促す講座の設計について説明できる.
3.課 題
(1)コミュニケーションの定義について具体的に説明しなさい.
(2)コミュニケーションを促す講座を設計しなさい.
(3)コミュニケーションに関する独自の調査用紙を作成しなさい
.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第14講 「新たな学びの空間」の構成と学習環境
1.目 的
放課後児童クラブを「新たな学びの空間」として社会の中に定義し,「新たな学びの空間」に求められる機能や学習環境,カリキュラム,指導方法を考える.
2.学修到達目標
・新たな学びの空間について説明できる.
・新たな学びの空間における幼児教育コーディネータに求めるものについて説明できる.
3.課 題
(1)放課後子どもプランの課題について具体的に説明しなさい.
(2)新たな学びの空間について具体的に説明しなさい.
(3)新たな学びの空間における幼児教育コーディネータの必要性について説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
第15講 「教える」から「学ぶ」への変革
1.目 的
行動主義の代表としてはバラス・スキナー(B.F.Skinner),認知主義の代表としてはピアジェ(J,Piaget)の理論を取り上げ,カリキュラム改革運動期における教授・学習論について考える.さらに,構成主義的学習論から社会的構成主義に至る経緯を考える.
2.学修到達目標
・教授学習に関する基本的な理論を具体的に説明できる.
・行動主義と認知主義の2つの学習論の区別を説明できる.
3.課 題
(1)行動主義的学習論と認知主義的学習論,構成主義的学習論に対応した課題(問題)を作成しなさい.
(2)社会人の学習方法の特徴について具体例を挙げて説明しなさい.
4.プレゼン資料
5.動画資料
6.資料
1.【講義】教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン
Ⅳ 総合課題
課題1 第1から第8講の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめよ.
課題2 第9から第15講の中で,興味を持った研究課題についてさらに詳しく調べA4用紙1ページにまとめてよ.
Ⅴ アドバイス
課題1解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
課題2解説 テキスト並びに参考文献を参考に論述しなさい.
Ⅵ 科目習得試験
レポート試験
Ⅶ テキスト
幼児教育コーディネータ概論_テキスト完成版最終(第2版)20230306
Ⅷ 参考文献
主にテキストの中に記してある文献が参考になります.